『ラストパーティ』脚本㉟

ドリームワールド
会長用ジェット旅客機が滑走路に降り立つ。
ミナギを抱いてフラップを下りる井伊会長とイチカとフタバ。
フタバ「わ~い!遊園地につれて行ってくれるなんて、おじいちゃん大好き!」
井伊「くくく・・・そうか、そうか・・・なんでも遊ばせてやる、何でも買ってやるぞ・・・」
イチカ「まず、パパに会わせて・・・」
井伊「パパ・・・?ああ・・・泉か。あんな生真面目でつまらん男の何がいいのだ?
どうせ、マジックキングダムで今頃竜のエサにでもなっているじゃろ・・・」
イチカ「そんなはずない・・・」
井伊「そもそもお前たちの親権は桃乃の方にあるのだ。あの男のことなど忘れろ。」
イチカ「・・・そんなことできない・・・」
井伊「お前はママの方が好きだったんじゃないのか?」
イチカ「私のパパはね・・・世界で一番かっこいいんだ・・・!」
駆けだしてしまうイチカ。
井伊「泉め・・・娘を手なづけたか・・・小癪な奴め。」
ミナギが泣く。
ミナギをあやす井伊「お~よちよち・・・」
フタバ「おじいちゃん!あたしタコス食べたい!」
井伊「好きなだけ食え。風船もお前が浮くほど買ってやる。」

空港に駆け寄ってくる長門「ようこそおいでくださいました会長・・・!」
井伊「長門か・・・死ぬ覚悟はできたか?」
高速で手もみをする長門
「ははは・・・私は結城部長に脅されて無理やり協力させられたのです・・・
実際、湯浅専務の協力をしたのはこのわたくし・・・」
井伊「そうなのか・・・?」
湯浅「まあ・・・」
井伊「ならば減給2億円で勘弁してやろう・・・で、結城はどこだ?」
湯浅「現在行方不明です。保安部員を増員してパーク内を捜索しています。」
井伊「醜い奴め。殺すな。生け捕りにせよ・・・」
フタバ「おじいちゃん、なんか動物が逃げたの?」
井伊「そうじゃ・・・害獣じゃ。」

パーク内をうろつくイチカ
「おじいちゃんのバカ・・・」
すると、茂みから手が伸びてイチカを取り押さえる。
イチカ「!!!」
結城「クワイエット!・・・おとなしくしなさい。あんたは私が生きながらえるための人質よ・・・」



究極キマイラと空中戦を繰り広げるクレイモア―。
強力な銃弾を浴びせるが、分厚いうろこに阻まれて効果がない。
ルナ「くっ・・・!なんて硬い奴なの・・・!!メルシーキリング爆弾も積まなかったし・・・!」
コックピットの表示が点滅しだす。
ルナ「まずいわ・・・エネルギーが減ってきた・・・こうなったら・・・!」
そう言うと、操縦桿を引っ張り上げて、機種を垂直上方へ向けるルナ。
空の果てを目指して最高速で飛行するクレイモア―。
それに追いすがってくる究極キマイラ。
ルナ「宇宙空間にまで誘導すれば・・・ゼロ気圧であいつは爆発するはず!」
しかし、いつまで経っても宇宙空間に出れない。
ルナ「・・・!??この世界はどれだけ大気が厚いの?」
エネルギーの残量が枯渇する。
ルナ「もしかして・・・この世界には宇宙空間が・・・ない??」
究極キマイラが口から放射熱線を出して、とうとうクレイモア―の主翼をとらえる。
回転するクレイモア―。
ルナ「やられた・・・!!」
きりもみ回転をしながら落下していくクレイモア―。
雲を抜けると、マジックキングダムの世界が球体ではなく、平面になっていることに気づく。
世界の果てでは海の水が漆黒の闇に落下している。
ルナ「なんてことなの・・・!」
なんとか操縦桿を握って態勢を立て直そうとするルナ。
クレイモア―の速度が変化するその一瞬の隙を狙って、とどめの一撃を加えようと接近してくる究極キマイラ。
ルナ「賢い子ね・・・!私の負けよ・・・」
その刹那、ジャバウォッキ―が猛スピードで究極キマイラに飛び掛かり、一瞬で首の骨を折ってしまう。
絶命した究極キマイラはジャバウォッキ―に振り回され、世界の果てに放り投げられ・・・漆黒の闇へと落ちていく。
閉じていた目を開けるルナ「・・・助かった?」



ハデス城のバルコニー
ガリア兵と乱戦をしている草薙とローランド。
すると、ベオウルフが参入する。
ベオウルフ「静まれ~い!お前たちの主君、魔王ハデスは私が討ち取った!!
無益な殺生を私は望まぬ!おとなしく投降せよ!!」
ガリア兵「なんだって!!?うそだ!フェイクニュースだ!」
ペルセウスが魔王の王冠を掲げる。
ガリア兵「本当だ!ガリア帝国は終わりだ~!!」
泣くガリア兵「魔王様~!」
武器を捨てていくガリア兵。
草薙「な・・・なんか別のやつが倒しちまったようっすね・・・」
ローランド「そんなもんだ・・・」



ドリームワールド
マジックキングダム転送エリア
イチカを人質に取る結城「下がりなさい!
この子を傷つけたくないなら、おとなしく私をアナザーワールドに転送させるのよ・・・!」
井伊「くくく・・・結城よ。狂ったのか?わしから逃げられると思うのか?」
結城「異世界なんて星の数ほどある・・・逃げ続けてやるんだから!」
長門「・・・もうあきらめてリョウチ刑を受けろよ・・・死ぬわけじゃねえし・・・」
結城「死ぬのよ!!この娘を殺されたくなかったら、ゲートを開けなさい!」
湯浅「会長・・・犯人を刺激しない方がいい・・・」
井伊「異世界転生されたこともないくせに・・・お前はマジックキングダムで一人で生きて行けるのか・・・?」
結城「わたしの天才的頭脳があれば、マジックキングダムの蛮族など簡単に従えられるわ・・・」
井伊「くくく・・・そうか・・・ならばやってみせろ・・・わしのように・・・」
結城「・・・え?」
井伊「ゲートを開けてやれ・・・」
長門「剣と魔法の世界で達者でな・・・」
コンソールを操作して転送ゲートを開く長門。
結城「じゃあ、イチカちゃん・・・あなたもあたしと一緒にトゥギャザー、ついてらっしゃい・・・」
イチカ「いやだ・・・!助けて・・・!」
湯浅「約束が違うぞ!!イチカちゃんをはなせ!」
イチカ「パパ・・・助けて~!!」

その時、ゲートからジャバウォッキ―が現れる。
振り返って肝をつぶす結城。
ヨシヒコ「結城・・・娘をはなせ・・・」
桃乃(イヤハート)「さもないと・・・この竜が火を噴くわ・・・」
腰を抜かし、イチカを解放する結城。
父と母に抱き着くイチカ「パパ・・・ママ・・・!!」
桃乃「ごめんね・・・ただいま・・・」
ヨシヒコ「・・・少しは見直したか?」
泣きじゃくるイチカ「うん・・・」



数時間前――
ハデス城
ジャバウォッキ―と対峙するヴィンツァー。
ヴィンツァー「こいつとは知り合いじゃないのか?」
ゼリーマン「地底湖でずっと寝ていたやつとどう知り合うんだよ・・・」
ヨシヒコ「ここまで来て、ドラゴンに食われて終われるか・・・!」
すると、ヴィンツァーから剣を奪うヨシヒコ。
ヴィンツァー「ヨシヒコさん・・・!」
ゼリーマン「旦那、無茶だ・・・!!」
ヨシヒコ「わたしはこれでもスポーツチャンバラに心得がある・・・!
かかってこい、オディオサウルス・ジャバウォッキ―!!」
すると、ジャバウォッキ―がしゃべりだす。
「あなたのそういう男らしいところに惚れちゃったのよ・・・」
ヨシヒコ「・・・?」
ゼリーマン「おい、竜がしゃべったぞ・・・」

すると、竜に女性がまたがっていることに気づく。
首をさげて、主人を下ろしてやるジャバウォッキ―。
目を丸くするヨシヒコ「・・・な・・・」
ヴィンツァー「ヨシヒコさん、もしかして・・・このレディが・・・」
ヨシヒコ「じゃじゃ馬にもほどがある・・・家族をおいて何をやってるんだキミは・・・」
イヤハート「ごめんなさい・・・」
抱きしめ合う夫婦。

魔王の間へ入ってくるハデス「君の旦那さん?」
イヤハート「はい・・・」
ヴィンツァー「モルドレッド・・・生きてたのか!?」
ハデス「うん・・・魔王はもうやめたんだ。」
ゼリーマン「いったいどういうことなんだよ!さっぱりわからねえぜ!!」
黒神「ん~っふっふっふ・・・ご説明しましょう・・・」
ヴィンツァー「黒神警部補・・・」
シルビア「あたしに言わせて・・・!」
黒神「どうぞ。」
指をさすシルビア「ジャバウォッキ―誘拐事件など・・・はじめからなかったのよ!!」
ヴィンツァー「・・・な・・・なんだって~!?」
イヤハート「ごめんなさい・・・
オス湖のジャバちゃんを飼いならして、魔王の城まで運んでもらったの・・・」
ゼリーマン「いやいや、旦那の奥さんってどんだけ魔力があるんですか!!?」
イヤハート「え?魔力がないとダメなの?わたしってけっこう動物に好かれるからさ・・・
さっき大神官にバルコニーから落とされたときも、ジャバちゃんが救ってくれたんだ・・・」
ヨシヒコ「まあ、それは分かったが・・・どうしてそんな真似をしたんだ。
イチカもフタバもみんな心配してたんだぞ・・・」
ハデス「責めないでやってください・・・
レディ・イヤハートは、コマキ社の侵攻でこの戦争が起こったことに責任を感じて・・・なんとか和平交渉をしようと・・・もがき苦しんでいたんです・・・」
イヤハート「・・・結局はさ・・・うちのバカおやじのせいじゃない・・・」
ヨシヒコ「それなら、なんでぼくに一言も相談をしないんだ・・・」
イヤハート「相談したら行かせてくれた?」
ヨシヒコ「行かせるわけないだろ!!」
イヤハート「こういう人なの。」
ヴィンツァー&シルビア「よく知ってます・・・」
ゼリーマン「しかし、動物に好かれるだけで、このバケモンを使役できるか?」
黒神「大神官も同じことを思ったようです。
なので、ジャバウォッキ―は地下に魔力で封印し、彼女から取り上げた・・・」
イヤハート「そうそう・・・ヨシヒコさん・・・戦いはまだ終わっていないわ。」
ヨシヒコ「まだ、なにかあるのか?」
イヤハート「ドリームワールドは閉鎖したほうがいい・・・」
ヨシヒコ「何年も前から言ってる・・・」
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