悪い意味で前向き

 広島の平和記念式典に今年、アメリカ合衆国が初参加。広島と言ったらアメリカが原子爆弾を投下して破滅させてしまった都市で、アメリカはどの面さげてやってくるのかと思いきや、現在のアメリカでは「原爆投下は戦争を早期終結させるためにやらなければいけなかった。なにが悪いの?」という意見が未だに多数派を占めているらしいです。

 その割にはスミソニアン博物館の「原子力爆弾展」の開催を反対したり、わけが分からん。何が悪いの?って思うなら原爆展に賛成も反対もしないはずでは・・・
 やっぱ心の奥ではすっごく恐ろしいことをしたと思っているんだろうな・・・アメリカの若者って自分の国が日本に原爆落としたことを知らない人が多くて、その話するとショック受けるらしいから。

 しかし、こんな世論ならば広島市に来ない方がマシだろアメリカよ・・・と思いますけど、それでも「平和」のためにやってくるのがKY国家アメリカ。なんか広島の人の心の傷に塩をぬって、さらに火に油を注いじゃうことにならなきゃいいけど・・・

 例え社会科学的に原爆投下によって戦争が早期終結し(日本はアメリカが原爆を落とす前に降伏の準備をしていたらしいが)今の平和な日本があるとしても、いくらなんでも「そのスタンス」で広島には来ないよな普通・・・
 とりあえず形だけでも「こんなホロコーストをやって我が国は反省しています」くらい言えばいいのに・・・

 アメリカってイラクに対しても「俺たちが戦争をやったからこそイラクは民主化されて、民衆は解放された」って言うけれど、本当に悪い意味で前向きな国だと思う。とにかく過去の戦争(過ち?)をなにかしらの理由をつけて正当化しちゃうわけだから。
 こんなのミリタリーが大好きな国じゃないとできないよ。日本なんて第二次世界大戦を肯定しちゃったら白い目で見られるもの。
 「アメリカの原爆や東京大空襲がノーサイドなら、こっちの真珠湾攻撃も許してね」って言うくらいの押しの強さが日本には必要だと思います。

 で、イラクの話に戻るけど、イラク戦争によって無差別爆撃でたくさんの民間人が亡くなっているわけだし、「いくら民主化のためとはいえ、無関係な人々まで巻き込んでしまったのは許されることではなかった・・・」くらい建前でもいいから言ってやれって!
 建前でもいいから!空気読んでアメリカ!

 国家は機械的なシステムだけど、それを構成するのは心を持った人間なんだから。
Calendar
<< April 2024 >>
SunMonTueWedThuFriSat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930
search this site.
tags
archives
recent comment
recent trackback
others
にほんブログ村 科学ブログへ にほんブログ村 科学ブログ 恐竜へ カウンター
admin
  • 管理者ページ
  • 記事を書く
  • ログアウト