ブレインデッド

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆」

 悪乗りもいいとこ。

 『ロード・オブ・ザ・リング』でスター監督になったピーター・ジャクソン監督の黒歴史?こんなゲロゲロのグログロの映画撮っといて、よくまあこいつはイケシャ-シャーと『ラブリーボーン』とか感動作を監督しているよ。この映画は「脳死」について考える社会派映画とかでは決してありません!
 どくろ島とか原住民とか動物園とか・・・本当にこの人『キングコング』が好きらしい。2005年に『キングコング』のリメイク版を撮れて本望だったろうな。

 「どくろ島」に生息する珍しい霊長類「ラットモンキー」を、ニュージーランドの動物園が輸入する。そのラットモンキーに、主人公ライオネル・・・の癖のある母親(こいつが主人公と言っても過言ではない)が咬まれてしまう。クソザルに咬まれたママは怒りにまかせてラットモンキーを踏みつけて圧殺。
 しかしラットモンキーは噛みついた人間をなぜかゾンビにしてしまう恐ろしい動物だった・・・

 あ~馬鹿馬鹿しすぎてあらすじ書くのも嫌になる。なんだよラットモンキーって(笑)。
 あのね・・・この映画辻褄とか設定とかどうでもいいんだ。だってひどいもん。ただゾンビをバシバシぶっ殺すシーンが撮りたいがために作られた映画で、それ以外はすべて後付けだと思う。
 アメリカ人って本当にゾンビと吸血鬼好きだよね。あと宇宙人と恐竜。この四天王は結局B級映画でいつも人間に退治されちゃうんだけど、それでも映画に使われるってことはなんだかんだで好きなんだろうな。
 
 この映画ってほんとうにくだらなさにかけてはA級で、エクソシストの神父様がめちゃくちゃ強く空中殺法の使い手で、その神父様も結局ゾンビ化しちゃうんだけど、ゾンビになったら生前の禁欲生活の反動か看護婦のゾンビと隙あらばエッチしちゃうし、そこで生まれた赤ちゃんゾンビを、海より深い寛容の精神を持つライオネルが檻つきベビーカーに乗せて公園で散歩したり・・・とにかく激笑の嵐。

 いくらゾンビとはいえ「殺すなんてできない。ぼくのママだ」と言って、屋敷でゾンビ化した人たちの世話をし続けた(こんな展開誰が予想出来た!?)心優しいライオネルが、ラストシーンで屋敷中を埋め尽くすゾンビの大群を芝刈り機でみんなミンチにするのは圧巻の一言。
 この矛盾は『ヒックとドラゴン』のように、人間の理解と寛容の精神にも限界があり、時に避けられぬ戦いもあるということを表現するための、意図された矛盾である・・・ってんなわけね~だろ!
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