ここで、表現の自由についてvicさんの意見を考えてみたいと思います。
最近私は、ものすごく残酷なゲームの存在に抵抗感じています。規制しないと、現実と空想世界の境界線があいまいな子どもは、絶対悪影響を受ける!
と、思っていました。
これはよく言われる意見で、たとえば児童ポルノを東京都が規制しようとして失敗した話があります(青少年健全育成条例)。その時漫画業界は猛反対したのですが、私は別に児童ポルノを読まないので、あくまでも個人レベルでは「どっちでもいいかな?」と思いました。
また、そのようなある種の淘汰圧に対抗することで、表現の自由を主張ばかりして、無責任にミソもクソも市場に送り出した出版業界が、もう一度「表現とは何か?」を考え直すよいきっかけにもなるのかな?とも思いました。いくら売れるからって幼女に性的な行為をする漫画をバシバシ作っていいのか?
ただ難しいのは、このような児童ポルノ漫画と現実の性的犯罪の因果関係は、おそらく立証できないということです。
ロリコンの人がたくさんいるからこそ、東京都が警戒するほど児童ポルノ漫画が売れるのでしょうけど、その読者全てが実際の女の子にいたずらをするはずはありません。そんなのはただの一義的なイメージであり不当です。
一部の稀な人が実際に性的犯罪を犯すだけなのですが、それは児童ポルノだけが原因で起きた事件なのでしょうか?少しは関係しているかもしれませんが、私はもともとその人がロリコンで(先天説)、結果的にそのような児童ポルノの本を買っていただけにすぎないと思います。
そして普通のロリコンの人はそこで止まるけど、一部の人が犯罪をしてしまった。それだけ。それだけで「全てのロリコン=犯罪者」というのは成り立たない。
たとえば一部の恐竜オタクが、博物館で骨格を盗んだとする。それにより「全ての恐竜マニアは危ない奴!」とされて、恐竜博が東京で中止されたら、やっぱり不当だと思う。
しかし私は恐竜博を中止した東京都よりも、まずもって骨を盗んだバカに抗議する。だからロリコンも、性犯罪をしたロリコンにまずは抗議するべきなんだ。お前のせいで同志は大いに迷惑している!と。
それをしなければロリコンって性犯罪も容認しているの?確かにパンチラとかを違法に撮ってくれる奴がいないと、性的欲求満たせないもんな?ってなっちゃう。
だからロリコンにも人権があるし、その価値観は尊重されるべきなんだから、私は合法的なロリコンメディアがあってもいいと思う。
もちろんそのような性的趣味がない人にとっては気持ち悪いし不快かもしれない。でも買って読まない限り目に入らないし、ネット通販とかにすればいいんじゃないか??
次に暴力描写がすごいゲーム。なんだかんだ言って私もグロ映画『スターシップ・トゥルーパーズ』を中学生の時に見たりしているのですが、アレを見て実際に殺戮をやってやろうとは思いませんでした。
現実と空想の区別がつかない時期というのは中学生になると普通終わっているので、別に中学生に『告白』なんかを見せてもいいと思う。逆に大人以上にドライに見て「意味わかんない。つまんね~」って笑うかもしれない。
それに大人だって現実と空想の区別がしっかりしているか?といえばそうじゃない人もいると思うので、ここは難しいですよね。
ただもちろん、教育現場で『スターシップ・トゥルーパーズ』を見せていいことにはなりません。また幼児期にあまり刺激の強いものを見せてもまずいと思います。
とはいえ幼児心理の形成については近代以降、人道的観点から科学的な実験ができないので、因果関係を立証することは難しいようです。
思い返せば、幼児期や小学校低学年の頃の私(これでも見た目はけっこう可愛かったんですよ)は、人生で最も自分勝手で残酷(アリの巣大虐殺)でエゴ丸出しでした・・・あんなに温かみのある絵本をたくさん読んだのに・・・
これについてはバイオレンス映画を撮るたけしさんも指摘していて「世界にはあんなに純愛とか感動系の映画があふれているのに、なんで美しい心を持った人間ばかりにならないの?」と皮肉を言っています。
もしかしたら多少の個体差はあるものの、人間の意識のパターンはあらかじめ決定されていて(バイオフィリア仮説のように)何を見ようがあまり関係ないのかもしれません。
でも考えてみれば、クリエーター側は、作りたいものを作ってくれていいんだけど
それが子どもが簡単にゲットできないようにすれば良いのかな~?とも思ったり。
これはちょっと語弊があるんですけど、プロのクリエイタ―って作りたいものだけを作っていても仕事にならないから、出版社やスポンサーの意向や圧力?で「作りたいもの」と「大衆に受けて金になるもの」もジレンマに苦しみながら、上手く折り合いをつけて創作活動をしています。
だから決してプロは自分の好き勝手に作っているわけではなく、自分の好き勝手に作っているのは素人の私なんです!
問題はやはり「じゃあ売れればいいものか?」って話なんですが、市場の原理では「はい。そうです!」ってことでしょう。だから時に私は市場原理主義に不信感を持ちます。また大衆の面白主義にも。
しかしそんな社会システムこそが多様な価値観の容認をしてくれているので「ありがたや」と良いように捉えて、好き勝手なものを作っています。
もちろん私は映画『告白』を「ひどい映画だ」と思いましたが、この手の猟奇的でネガティブな内容の映画を事前検閲せよ!などとは微塵も思いません。それがヒットし、経済が流動し、ブログのネタになるなら、まあ、いいのではないか・・・と。
ネット社会特有の問題は、「個人レベルのつぶやき」と「公的な発言」「普遍的理論」が並列化、ごちゃごちゃになっている点ですよね。ここはどうにかならないのでしょうか。
これも多様な価値観の尊重・・・ということにしておいてください。そんな個人的主観の感想を公的なネットにあげるな!って言う理屈もごもっともなんですけど・・・
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