5.神が作ってるんだから不変!

 神をも殺す強力な武器「オッカムの剃刀」を装備した我々の「科学攻撃力」と「科学防御力」は一気に9999まで跳ね上がった。そう、進化論を学ぶということは神との戦いを開始するということに等しい。

 この国には信仰の自由があるし、ローマ法王も進化論を認めてくれた。しかし今なおアメリカなどでは進化論は、神との激しいバトルを繰り広げている。生物の授業で進化論を教えることすら議論されているのだ。
 日本にはアメリカのような進化論を脅かす抵抗勢力はない。しかしそれは日本が進化論を正しく理解している事にはつながらない。日本人の進化論に対する認識の低さはもしかしたらアメリカとどっこいどっこいかもしれない。

 さて、世界史に詳しい人なら当たり前過ぎることだが、西洋の歴史においてキリスト教の影響はとてつもない。
 十字軍遠征などを見ると裏で世界を動かしていたのは教会なんじゃないか?と思うくらい権力があった。なにしろ中世ではヨーロッパのほとんどの国王が教会に破門されていたのだから・・・

 そんなキリスト教が教える生物観とは個別創造説というものである。そもそも生物は英語で「クリーチャー」と言うが、これは「神によってクリエイト(創造)されたもの」という意味である。
 全知全能の神様が御作りになった芸術作品である生物は、その役割に応じた完全な形に、それぞれ個別にデザインされている。よって生物は完全であるがゆえに不変なのである。

生物は神様にデザインされているから不変。キリスト教の生物観はこれに尽きる。

 つまり生物の形が変わるということは、それを作った神様のデザインに不備があったということだ。これはいただけない。神のブランド力が大きく低下するではないか。

 しかし現実とは時に残酷なもの。18世紀においてこの個別創造説の地位を危なくさせる事例が次々に発見された。
 進化論の神との戦いの歴史もここからはじまるのだが、ちょっと余談に入ってもう少し昔・・・オーダーメイドのドイツ製プレートアーマーを装備し、愛と名誉、神と剣に誓って戦ういわゆる騎士がまだなんとか活躍していた15世紀・・・ドラゴンクエストぎりぎりの時代に戻ってみよう。だってRPGっぽく書きだしちゃったから。
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