22.ダーウィンの自然選択説

 自然環境のプレッシャーが、それに適応できない形質の個体の系統を絶ち(淘汰させる)、それよりかは適応力のある形質の個体には繁栄を促すことで、次の第二世代はより適応力が高い者同士の競争となる。
 このような、種の集団内における「形質の小さな移り変わり」を世代交代ごとに膨大な時間をかけて繰り返す事で、生物の形を結果的に大きく変えてしまう。これこそダーウィンの自然選択説である。

 ダーウィンは、マルサスの「人口より少ない食糧」を「自然環境」に、「食料を取り合う人間」を「動物」に置き換え、それにライエルの斉一説をドッキングさせ、この進化のメカニズムを完成させた。

 しかしダーウィンはこの進化理論が、聖書を過信する頭の固い当時の学界で袋叩きにあうことを知っていた。
 そこで慎重派のダーウィンは、学会発表時あまり怒られないように自然選択説をまとめた『種の起源』の理論と文章をへりくだった感じに調整し続けた。
 特に衝撃的内容の「人間の進化」については絶対怒られるから、それを扱う量をかなり減らし、それとは逆に拒絶反応が少ないであろう「植物や家畜の交雑」を冒頭メインテーマとして扱うことにした。

 そんな感じで「う~ん・・・これで大丈夫かなあ・・・?オレ怒られるの嫌だなあ・・・」と20年近く『種の起源』をいじくり続けていたダーウィンに、東インド諸島から一通の手紙が届く。1858年のことだった。
 差出人はダーウィンの冒険に憧れて世界中の海を旅した、博物学者アルフレッド・ウォレスだった。
Calendar
<< May 2020 >>
SunMonTueWedThuFriSat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31
search this site.
tags
archives
recent comment
recent trackback
others
にほんブログ村 科学ブログへ にほんブログ村 科学ブログ 恐竜へ カウンター
admin
  • 管理者ページ
  • 記事を書く
  • ログアウト