沈黙は金か

 今日は大学の絵画の先生に、私の生き様(作品制作のスタンス)を二時間にわたってダメ出しされ、まあいろいろ自分のことを考えた日でした。そのあと塾に急行したので、今日はなんと夜10時まで一食も取る暇がなかったという始末。そりゃ潰瘍も出来ますよね。

 そのダメ出しで、先生に言われた「早熟な異端児」という言葉が、胸に突き刺さりました。的外れならともかく、この先生はけっこう人を見ているんだな、と。
 思い返せば、私の人生は幼稚園からそんな感じで、皆の輪に上手く順応することができなかったな、と。いままでは自分がそういったツルムことに興味がないだけだと思ってたのですが、それはできないことと同じですよね。
 いや、こう見えても私は友達には恵まれてると思うんです。いろいろな人、全く住む世界が違う人とも仲良くさせていただいたし、その結果いろんな性格のキャラクターを作れている(かどうかは知らないけど)のかな、と思っているので。

 ただ、なんというか周囲とのズレみたいなものはいつも感じていました。そんなの自意識過剰だろ、とそこまで気にはしませんでしたけど。
 でもやっぱり異端児なのかな。「お前は変わっている」と何百回言われたか分からないし。でもマンガなんて根暗なことやってる割に「キモい」とは一度も言われたことはないのは誇りです。

 しかし小さい頃、私は「大学向きの性格」と親せきによく言われたのですが、大学でも結局異端児。
 そもそも先生に言わせれば、私は「周囲と比べて喋る内容が高度すぎて、会話がかみ合っていない」と言うんです。その先生自体も「キミと喋るのはしんどい」とか言ってましたし。
 かつての工芸の先生とも「お前とは考えが合わない」、気象学の先生には先週「キミの質問はハンマーと釘で、急所をスコーンと抜いてくる感じで、それは結構なのですが、そのような本質的な問いをされると、なかなか厳しいんです」、今週のジェンダーの先生には「その質問は難しいので、来週その出典を持ってきてください」と解答を後回しにされました。
 まあ、要は私みたいなのは黙って授業受けとけばいいんだ、ってことなんですけど、こっちだって塾でアルバイトして授業行っているんで有効利用したいんです。
 プロの学者さんの論考が聞けないなら、図書館で済みますからね。 

 なんでこんなつまらないところ気になっちゃうのか、自分でも分からないのですが(気象やジェンダーなんてどうでもいいじゃないですか)、一番私が大学に対して腹立たしいのは、「大学とは批判的精神を養うところである」ということ。
 こんな二枚舌聞いたことないですよ!「批判的になれ」と言っておいて批判や質問したら、この有様。私は、塾でアルバイトする時くらいは、生徒さんの前では正直な大人でありたいと思っています。少なくとも「質問はある?」と聞いて、その質問が高度だったら「そんな質問するな!」と逆上する馬鹿な大人にはなりたくありません。
 中学校の頃、塾の理科の授業で「始祖鳥」についての説明が確実に間違ってて指摘したら「ちょっと本読んでいるからってすべてを知った気になるなよ」露骨に嫌な態度とられたなあ。
 まあ、とにかく大人の無責任な発言って言うのは、結構子どもの心を傷付けるんですよね。

 でもいい先生もいたなあ。社会学の伊藤賢一先生や、斎藤周先生(サイトの文章に感動してしまった)、プロの陶芸家の伊藤麻沙人先生などは、とても優しく「しんどい」私に付き合ってくれて尊敬と感謝をしています。
 しかし私の人生で、親以外で最も迷惑をかけ、返しきれない恩がある人は、美術教育の新井哲夫先生です。厄介な異端児の私が、どれだけこの先生に啓蒙されたか。
 新井先生は、とにかく私のどんな思いつきや質問にも、全くひるまず、逃げません。全て親切に返してきます。よくこんな面倒くさい学生に手を焼いてくれるな、と思うのです。
 これが教育者のあるべき姿なのだと、実は密かに見習っているんですよね。

 例えば塾でも、自分に対して警戒心を解いた中学生は素朴で興味深い質問を投げつけてきます。先生によっては面倒な質問です。しかも私は中学生は、英語以外全て担当しているので、質問のバリエーションが広いんです。
「人権作文の“人権”って?」とか「そもそも磁力って何?」とか「宇宙の果てってどこ?」とか「有限会社って株式会社と何が違う?」とか「火は、気体、液体、固体?」なんてのもありました。
 私は新井先生を見習って、とりあえずその人が納得するくらいには調べて答えれるようにしています。
 
 でもとりあえず大学は、もう腹を決めて黙ってた方がいいですよね。「沈黙は金」とはよく言ったものです。これ諺の使い方間違ってますけど。皮肉ですよね。
 なんか愚痴っぽくなっちゃってすいません。
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