オフ会初体験

 古生物ファンのオフ会なるものにお誘いを頂いたので、急遽上野へ行ってきました。私はなんだかんだ言ってネットデビューが遅かったので、この手のオフ会って一度も参加したことなく今回が初体験。
 実は以前もお誘いをいただいたんですが、その時は塾があって参加できなかったので今回こそは行こうかな、と。
 でも正直どういうノリの会かがわからなくて、会話が高度すぎてついていけなかったらどうしようと不安でしたwこいつネットでは偉そうだけど大したことないじゃんとかw

 とりあえず開催日前日の夜東京へ行って、友人と落ち合う予定だったんですが、私が電車に乗り遅れ、descf氏とは会えなくなっちゃって、タムさんとふたりで巣鴨の美味しい串カツ屋に。
 で、深夜に串カツなんか食ったから、翌日お腹の調子が最悪で、しかも天気も蒸し暑い&大雨でコンディションは最悪に。オフ会も博物館に行き違いになっちゃってすいませんでした。

 結局「博物館行ってなにするんだ?」というタムさんを半ば強引に上野に連れてって、ふたりで国立科学博物館を小一時間ほど見てたんですが、あそこは本当に入場料が安い。昔はもっと安かった気がするし・・・いや学生はタダで入れたんだっけ?
 で地球館地下三階から地下一階まで回ってきました。とりあえずウンウンオクチニウムの名前の由来がウンコオクチに入れるとかじゃなくて、単なる数字「118」に由来していることが分かりました。・・・それだけかい!

 タムと別れたあとついにオフ会に合流。二次会がカラオケボックスで、もうみなさん午前中から話し尽くして歌でも歌ってんのかな?と思ったら、なんとカラオケマシンをプロジェクターがわりにパワーポイントで講義してました。
 カラオケボックスにそういう利用法があるなんて想像だにしてなかったから、もう最初から圧倒されっぱなし、狼狽してましたw
 とにかくすごいのは皆さん研究者気質で、未知の領域に足を踏み入れて人類の理解の範囲を広げていこうというフロンティア精神にあふれているということ。

 ファンやオタクっていうのは誰かが見つけた情報を収集するのは得意ですが、新しいものを生み出すという上ではやっぱり科学の最先端にいる学者さんにはかないませんからね。
 たまにマニアが収集したデータが研究者の役に立つこともあったりするらしく(節足動物の研究などでは多いらしい)、となればマニア気質の研究者は最強ってことなんでしょうが。恐竜の研究って他の理学的研究よかは、結構趣味的な面が強い印象もありますしね。

 さらに昨今では恐竜の研究のアプローチの仕方も多様化していて、地学鉱物学の一部というよりは総合科学的な様相を呈してきたのも興味深いです。もともと博物学者が研究していたようなところがありますし。
 恐竜の分類でもキュヴィエ男爵から続く比較解剖学的な手法だけではなく(とはいえこれが基本形)、CTスキャンなどの医学的な手法、進化生物学的な手法、発生学的な手法など様々な手段があって、恐竜研究も変わったなあと。

 あとはさまざまな学術領域の研究者が学会の垣根を越えて意見交換できるような総合的なプラットフォームがあるとNBIC構想なんかも案外実現に近づくのかもしれませんね。
 いや学者って個性の強いのが多いからわからないけど、何十年かあとになるとデジタルネイティブ世代が人口のほとんどを占めるから、学者の気質も変わりそうな気もする。

 このオフ会で勉強になったこと。動物の後肢は魚の腹ビレに由来。竜脚類の椎骨の合計数はディプロドクスもマメンチサウルスも大体一緒。植物が茎だけでも蒸散するのは毛細管現象によるもので茎に気孔があるわけではない。
 
 ということで、古生物オフ会の皆様お世話になりました。さらにacomiのみなさん結局秋葉原に行けなくてごめんなさい!なんかここんところ体調がすぐれなくて今度は万全な状態で参加したいなあ。
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