『80日間宇宙一周 Sea of hope』脚本⑧

ノーチラス号の周りをものすごい数の海賊船が取り囲んでいる。
ロジャー「ノーチラス号に次ぐ!即時に武装を解除せよ!さもなければ海賊の掟に従って制裁を加える!」

ノーチラス号乗組員「大小あわせて500以上はいます!」
ピカール「なあに冥王艦隊も蹴散らしたんです、問題ないでしょう。」
「しかし今回は全方位取り囲まれています!」
「なら戦闘機と副砲で対処しなさい。」
「は!」

応接室を飛び出していくライト
ピカール「あ!待ちなさい!」

ノーチラス号から戦闘機が発進する。
ノーチラス号と海賊団との戦闘が始まる。
ノーチラス号クラスの巨大海賊船5隻がノーチラス号を包囲する。
明らかに分が悪いノーチラス号。

第二艦橋。
起き上がって無線機を引っつかむナッシュ「このままじゃやられる!メイルシュトローム砲を発射しろ!」
ピカール「それはどうでしょう」
「なんだと?」
「あれには莫大なエネルギーがかかります。それに地球を消滅させるためには艦内のエネルギーは無駄にはできません。」
「あんた外で戦ってる仲間を見捨てろと言うのか?」
「私が言いたいのは使いどきを考えろということです。あの石がなければどのみちエネルギー不足になる。」
「ええいわかった。俺も出る!」
戦闘機の格納ユニットの方へ駆け出すナッシュ

集中砲火を浴びて燃えるノーチラス号。

青ヒゲ「ロジャーちゃんどうするの?あの船沈めちゃう?こっちはいつでもOKよ。」
ロジャー「待ってくれ、まだあの船の中には俺の友人が・・・!」

ノーチラス号の船内を走るライト「ミグ~!」

第二艦橋
爆発してめちゃくちゃになっている。
ライト「ミグ!」
床に力なく横たわるミグ「ライト・・・バカ、なんで来た・・・」
「お前撃たれとるやないか!」
胸から血を流すミグ「ああ・・・大丈夫だよ。」
「待ってろ、いま手当してやるから・・・」
「え?服を脱がすのはちょっと・・・」
「恥じらってる場合か!」
「私の体を見たものは・・・」
「三日以内に死ぬんやろ?わーったから喋らずにおとなしくしてろって。」
ミグのYシャツを脱がすライト。
ミグの体は傷だらけで肉がえぐられていた。
「この傷もう治らないんだ・・・気持ち悪いだろ?」
Yシャツを引き裂くライト「そんなことないよお前は美人やって。ここ押さえとけ」
「まさかお前からそんなこと言われるとはなあ・・・」
「いいかミグ!意識を失ったらあかん!生きて地球を見るんやろ!!」
「そう・・・生きて所さんの世田谷ベースに行くんだ・・・」
「違う!地球に行くんやって!あかん、せん妄状態や。」
ミグを背負って立ち上がるライト。
ミグ「ライト・・・」

ノーチラス号の航空甲板
ミグをリンドバーグ号に乗せるライト。

武装テロリストを引き連れ甲板にやって来るピカール「ライトくん、隕石をよこしなさい!」
ライト「まだんなこと言っとんのか、あんたは。地球を消すのは諦めろ!」
ピカール「こんなところでお互い人生を終わりたくはないでしょう?」
ライト「わ~ったよ!しっかり受け取れ!」
隕石を投げつけるライト
船内が揺れて取り損なうピカール。

「キミたち!拾いなさい!」
ピカールが探しているうちにリンドバーグがノーチラス号から脱出する。

リンドバーグ号に襲いかかるナッシュの戦闘機
ナッシュ「逃がすか・・・!」
ライト「この機は救急車や。どいたほうがええで」
ラムジェットエンジンを点火させ戦闘機を一閃するリンドバーグ。

ノーチラス号甲板
格子の隙間に手を伸ばすピカール「ようし・・・捕まえた!」
宝石を取り出す。
ピカール「目的は達成しました、引き上げましょう。」

ノーチラス号が逃げていく。
青ヒゲ「逃げていくわよ!」
ロジャー「もうほうっておけ、どのみちあの損傷じゃ遅かれ早かれ墜落だ。」
海賊たち「オレたちが勝った~~~!」

海賊船の艦橋。
ライトと無線がつながる。
ロジャー「ようライトか!みただろ、オレたちがあの戦艦を追っ払ったんだぜ!ヒャッハー!」
ライト「なあロジャー、海賊船って船医とかはいるんか?」
ロジャー「いるぜ、とびきり腕がいいのが、どうした?怪我でもしたのか?」
ライト「よかった・・・ちょっと見てくれへんかな・・・」
「なにがあった?」



満身創痍のノーチラス号がよろよろと飛んでいく。
ノーチラス号の機関室。
宝石を見つめるピカール「これでメイルシュトローム砲がさらに強力になる。さっそくセットしましょう」
乗組員「閣下、ブリッジから連絡です!前方に積乱雲!」
「かわせばいいでしょうが」
「それが操舵をやられて制御不能に・・・!」
「すべての操舵がですか!?」
「はい・・・」
「そんな馬鹿な話があるか・・・!」

メタンの積乱雲の中に突っ込むノーチラス号。
なにか規則正しいチックタックという時計のような音が聞こえる
「なんだこの音は!?」
「レーダーやソナーに反応は?」
「ダメです!干渉がひどくて使い物になりません!」

なにか巨大な動物がノーチラス号に体当たりする。
「!!なんだ!?」
窓の外に巨大な顎と鋭い歯列が覗く
「外に怪物がいるぞ!!」
「馬鹿でかい・・・!」
ピカール「これはちょうどいい。メイルシュトローム砲の実験台にしてやりなさい。」
「は!」
「メイルシュトローム砲準備!」

主砲のリアクターに核エネルギーが集まるが、リアクターにセットした宝石があっという間に熱で溶ける。
ピカール「これはどういうことだ・・・!?」
時計の音を鳴らしながら怪物がノーチラス号の船体を引きちぎる
乗組員「全員退避!!」



その後・・・
帰っていく海賊たち。
ミグが病室で目を覚ます。
ライトとルヴェリエが喜ぶ。
ミグ「そんな顔するなよ・・・せっかく帰ってきたんだから・・・」



病院。
庭でリハビリをするミグ
ルヴェリエが隣で付き添う。
「ミグさん・・・これは母から聞いた話なんですが・・・」
ミグ「なにかな・・・」
「20年前にディープインパクトが何をしたか知ってますか。あなたの両親、チオルコフスキー将軍は自分の命をなげうって巨大隕石の軌道をずらしたんです。
もしあの隕石がまともにぶつかっていたら・・・海王星は跡形もなくなっていたのかもしれない・・・
彼らは最後の最後まで決して僕らの星を見捨てなかった。
海王星人にとってチオルコフスキー将軍は英雄だったんです。誰もあなたを恨んでなんかいなかった。それにあなたは本当に海王星を救ってくれた・・・」
ちょっと涙ぐむミグ「・・・ルヴェリエ王子・・・」
「ミグさん・・・もしぼくが大きくなったら・・・」
「?」
「いえ、なんでもないです。」



美しい海と砂浜。
浜辺をライトと退院したミグが並んで歩く。
ミグ「なあライト・・・あの時ピカールに・・・なにを投げたんだ・・・?」
ライト「・・・まあええやん。」
ミグ「教えてくれたっていいだろ。」
ライト「・・・ごめんな、海上キャラバンの露店で買ったお前のブローチをピカールにあげちまった。」
「ははは・・・」
立ち止まるライト「でも代わりがあるから。」
ネックレスを取り出してミグの首にかける。
ミグの胸元で輝く希望の海。

おしまい
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