教育心理学覚え書き

心理学の大まかな分類

構成心理学
ヴントなど
意識は様々な要素で構成される複合物であり、各構成要素ごとに分解し、それを再び構成し直せば、心理世界の全体像が把握できる。
その後、哲学的なヴュルツブルク学派(ヴィントに批判される)やゲシュタルト心理学が現れた。

精神分析学
フロイト、ユングなど
神経症や心身症は、無意識や潜在意識の抑圧が原因である。

行動主義心理学
ワトソン、スキナーなど。アメリカで発展、誕生
意識をブラックボックス化(ペンディング)して、客観的に観察できる入出力の部分を重視する。自由意思は錯覚!

ゲシュタルト心理学
ヴェルトハイマー、ケーラー、レヴィンなど。
構成心理学のアンチテーゼ。精神は単純な要素の集合体ではなく、その全体性や構造を重視する。


19世紀:心理学という学問の誕生

ヴィルヘルム・ヴント(ドイツ)
実験心理学のパイオニア。
心理学は経験科学である!内観(自己観察)によって心理を各構成要素に分解。(構成心理学)
ライプチヒ大学に心理学実験室を解説→心理学の誕生!

フランシス・ゴールトン(イギリス)
ダーウィンのいとこ。
優生学。家畜の品種改良のように人為的に遺伝子をかけあわせたほうがいい社会になる。


19世紀末~:精神分析学の登場

フロイト
人間の心はイド、エゴ、スーパーエゴによって階層化される。夢(無意識の意識)の分析。
性的欲望(リビドー)をメインにした神経症理論

アドラー
個人心理学

フロイトが自我(=個人)を階層化したのに対して、心的要素の最小単位を自我とした。
つまり個人はそれ以上分けることができない全体である。
共同体による、劣等感の形成やその補償(適応規制の一種。自分の欠点を克服するために他の得意分野を伸ばす)を論じる。
また世界初の児童相談所を開設。

カール・ユング
フロイトの研究が主に神経症だったのに対して、ユングは分析心理学をはじめる。
性格の向性理論(内向性、外交性)を提唱。ほかにも四つの心理類型や、元型、集合無意識。

自我心理学派
エリック・エリクソン

発達段階説
人生は8つの段階に別れ、それぞれの段階に心理的、及び社会的危機(課題)が訪れるとした。
エリクソンによれば発達とは大人になって完了するものではなく、生涯にわたって継続される現象である。
例えば青年期の課題とは自己同一性(アイデンティティ)の獲得である。
モラトリアム期(執行猶予期間)という言葉を考えたのもこの人。


20世紀:意識、要素に対する否定

古典的行動主義
ワトソン
心理学の研究報告から、研究者の意識や主観を取り払うために、とりあえず客観的な観察ができる行動から人間の心理を研究しようとした。

環境優位説(経験説)・・・人間の認識や行動は育つ環境によって決まる。

SーR理論
刺激と反応の結び付きから学習は成立するという理論

11ヶ月のアルバート坊やの恐怖反応の条件づけの実験
最初は白いネズミが嫌いでもなかった赤ちゃんに、ネズミに触ろうとするたびに大きな音を出すことで、ネズミ=恐怖というイメージを植えつけた実験。(般化)

エドワード・ソーンダイク
試行錯誤説
の提唱。
紐を引っ張ると扉が開いて餌が取れる仕掛けのある箱の中にネコをいれ、行動を観察。試行錯誤を繰り返すことで正しい行動に至る時間が短縮される。スキナーに大きな影響を与えた実験。
結合の法則・・・刺激と反応の結合によって学習は行われる
効果の法則・・・結合の度合いは快不快の程度による
教育測定運動。

パブロフ
学習における古典的条件付け(レスポンデント条件付け)
パブロフの犬
腹ペコのイヌにベルを鳴らす=餌というイメージを植え付け、ベルがなっただけでヨダレが出るようにした。



新行動主義
トールマン

サインゲシュタルト説:ネズミの迷路の実験
ネズミは単純な反応(S-R理論)をしているのではなく、迷路の実験の法則を洞察学習していた。

S-S理論(認知説)・・・事物や関係を新しい法則で理解し認知することで学習が行われるという理論。

徹底的行動主義
パブロフの主張を純粋に継承し強化

ハル
人間は思考機械である!行動主義に数理モデルを導入。S-R理論の強化。

スキナー
オペラント条件付け(道具的条件付け)
箱に入れられたネズミは餌の出るレバーを自発的に押すようになる。
正の強化・・・報酬がもらえるから頑張る
負の強化・・・ペナルティが与えられるから頑張る
プログラム学習・・・オペラント条件付けを応用した教育メソッド。




ゲシュタルト心理学
ゲシュタルトとは日本語で「形態」という意味。
ヴントの構成心理学の反動によって登場。意識を構成要素ごとに分けることは不可能であり、全体は部分の想把以上のものであることを主張した。

ヴェルトハイマー
仮現運動(φ現象)=錯視の研究(偶然この時期ルミエール兄弟が映画を発明)
プレグナンツの法則・・・人間は刺激を単純化して知覚する傾向がある。

ヴォルフガング・ケーラー
ヴェルトハイマーと同じくゲシュタルト心理学の創始者のひとり。
洞察説を提唱。
チンパンジーにバナナを取らせる実験をして、彼らの行動が試行錯誤の繰り返しの蓄積によるものではなく洞察による結果だと考えた。

クルト・レヴィン
トポロジー(位相幾何学)心理学。
ゲシュタルト心理学を社会学に応用、社会心理学の父。集団心理の研究。
青年期の若者を子供と大人の境界にはさまれたマージナルマン(境界人)と呼ぶ。
ツァイガルニク効果・・・達成できなかった思い出の方が達成できた思い出よりもよく覚えていること
場の理論・・・学習は心理学的環境と生活空間の構造の変化に生じる。



人間性心理学
人間の主体性や創造性を重視した心理学の第三勢力と言われる。
ちなみに第一勢力が心理分析、第二勢力が行動主義心理学である。

アブラハム・マズロー
人間性心理学の創始者で、自己実現理論(欲求5段階説)を提唱。
第一段階:生理的欲求(食べたい、寝たい)
第二段階:安全欲求(危険を回避したい)
第三段階:社会的欲求(仲間が欲しい)
第四段階:承認欲求(尊厳欲求。認められたい)
第五段階:自己実現欲求(クリエイティブな活動がしたい)

※第六段階:自己超越(いろいろ悟った段階。ここまで行く人は全体の2%くらい)
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