怪盗グルーのミニオン危機一発

 「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 わたしにできることは?
 ・・・無いなあ。
 じゃあグルーさんにできることは?


 ついに来た!ずっとずっとず~っと楽しみにしていた2013年の真打ち登場!もう我慢できなくて先行上映で見ちゃいました!
 いや~前作はなんだかんだで感動する映画だったけど、今回はミニオンが主役?ってことで超バカ映画。とにかく小ネタが多い。ひとつの完成度の高い長編アニメじゃなくて、くだらない短編アニメを連続して見させられてる感じ。
 『ナイトミュージアム』シリーズのように、コメディ映画の二作目って、キャラを増やしてワイワイ賑やかにお祭りにしちゃうんだよね。だから脚本の構成は一作目に比べて多少まとまりがなくなっちゃうんだけど、楽しさは二倍増し!ミニオンの映画に深さや涙はいらない!
 もうちびっこも爆笑してたし、これでいいのだ、この映画は。ユニバーサルスタジオがすごいお金と時間をかけてクレヨンしんちゃんの映画(くだらない方の)を作ったようなもんだよなあって。
 そういえば3D映画で初めてユニバーサル映画を見たけど、ユニバーサルスタジオのロゴが一番3Dにすると・・・映えるねw超かっこよかったw

 でもさ、ミニオンって私の命の恩人でさ。去年か何かに、大人の当事者意識のなさを知って、すごい世の中に対して凹んでた時があったんだよ。もう精神的に参っちゃってさ。
 その時、ミニオンがただバナナを奪い合っているだけのアニメを見てさ。すごい癒されちゃってさ。こんな小学生レベルのくだらないアニメに、世の中の酸いも甘いも知った大人たちが全力で取り組んでいる!って思ったら、生きる気力が湧いてさ。そのあと、もうエネルギーの圧力が溜まっちゃって、その社会や大人(つまり自分も含む)に対する怒りのエネルギーで執筆したのが、『CRIMSON WING』の脚本だったんだ。
 だから、私なんかは萌えアニメとかアイドルとかスポーツって嫌いじゃないけれど、そんな見なくてさ、まあどうでもいいんだけど、それでも、そういう、他人から見ればくだらないっていうものでも、誰かの心の傷を癒し、次の日に学校や仕事に行く力を与えているのなら、尊いものなんだってことなんだよね。バカ万歳じゃ。

 とはいうものの、この映画って脚本に12人も使っていて、単純にバカに時間を割かれただけで、プロットやキャラは作りこんでいたような形跡があるんだよ。
 一番残念だったのは、やっぱり今回のライバルキャラのエル・マッチョさん。これはキャラが立ってないとか薄いとかじゃなくて、やっぱり尺が足りなかったんだろうね。
 二作目の宿命で、キャラが増えたぶんパラレルに描くべきことが多くて、各キャラクターの描写がおざなりになっちゃう。
 道具を駆使するグルーと違って、素手で戦う熱血ラテン系の怪盗という対立軸は良かっただけに、後半あっさりやられちゃって残念。ネファリオ博士も「世界征服には賛成だが、私の家族に手を出すのは許さん」とかかっこいいこと言って、あっさり裏切っちゃうしw
 というか、前作のベクターよりも、全然いい人っぽかったよねエル・マッチョさんw私はずっと、反悪党同盟のサイラス・ラムズボトム長官が黒幕で、強大な正義に、悪党のグルーとマッチョさんがコンビを組んで戦うという、アツい展開を予想してたからなあw
 意外とそういったピクサーみたいな複雑なことはせず、肩透かしくらっちゃったw

 ただ今作のヒロインのルーシーは悔しいかな、結構キュートでよかった(声を当てた中島美嘉さんがはまり役で、エンドロールで「中島美嘉」って出てて場内がどよめいてたw)。
 美人だけど、なんか間が抜けていて、でも『タイピスト!』のローズみたいな負けん気が強いタイプじゃなくて、とはいえ気弱っていうのでもなくて・・・なんかうまく伝えられない複雑な魅力の女性wなんにせよグルーと結婚しちゃうくらいだから、そうとうイレギュラーなセンスの持ち主であることは確かw
 まあ、だから今回の主題は、前作がグルーが父になる話だとしたら、グルーが夫になる話なんだよね。そういう意味では一応一貫したものはあるw(前作の敵が親子だっただけに、エル・マッチョさんに奥さんキャラがいればさらに良かったwキザな息子はいたけどw)
 面白いのは、父→夫って順序が逆転しているところだよねw所さんは「出来ちゃた結婚はうんこしてからトイレ作るようなもん」とか言ってたけど、それ以上の倒錯だものw
 まあでも欧米は養子とかもらうことが多いから、そんなに変でもないのかな。

 で、グルーの女性遍歴が、もう、すごいせつなくてさ。グルーもちょっとルーシーが気になってきて、でもデートに誘えなくて、イディスに「怖いの?」って言われちゃって、昔のトラウマを回想するのよ。つまり誰にでもある失恋の思い出ね。
 そしたらなんと、グルーさん幼稚園時代まで遡っちゃうのよ!こんな悲しい話ってある!?(´;ω;`)

 キモーイ!グルーがリサを触った~!キモーイ!グルー菌だ~!!!

 グルーってけっこう業界内では名の知れた悪党だったから、少なくとも40はいってると思うんだよ。それで女性に関係する思い出が幼稚園だけ。徹底的な女性不信というか女性恐怖症なんだよw
 結果的には、あんな可愛い女の子と、美人な奥さんもらっているから、オレ達モテない紳士同盟から見れば、鶴瓶師匠は勝ち組なんだけどw
 グルーって悪趣味な家に住んでいるけど、ロリコンでも変態性欲の持ち主でもないのが、ギャップ萌えで女の子に意外と好かれる理由かもw『アダムスファミリー』とか好きな女子割といるしねw
 まあルーシーも絶対に友達が多いタイプではなさそうだから、お似合いのカップルなのかも。3があったら、三姉妹(特に一番ママを欲しがっていたアグネス)とドジなママのルーシーの掛け合いが見てみたいな。

 あと、忘れちゃいけない。私が好きなマーゴちゃんだけど、今回エル・マッチョさんの息子のキザなイケメンといい感じになっちゃって、図らずも「あの親子を逮捕しろ!あいつらが黒幕や!」と大人気なくラムズボトムさんに駄々をこねたグルーと同じ心情になっちゃったけど、マーゴちゃん、やっぱりというか、あっさり捨てられちゃって、人生初の失恋をしていました。「男なんて・・・」ってセリフが、まあ決まる!
 別にマーゴちゃんが恋人作って幸せになる分には、ファンのオレたちは全然いいんだけど、なんというかマーゴちゃんの魅力って、薄幸というか、男運のなさにあるから(※全部勝手な思い込みです)、あの結末はやっぱりスタッフ分かってるなってw
 グルーも手痛い失恋経験者だから、もっとマーゴちゃんを慰めてやるシーンが欲しかったけど、それはあのメキシカンハット型ドンタコスを二人共かぶっている描写でOKなのだろうw映画はヴィジュアルのメタファーでいいからね。

 ボクの夢はゲーマーで食べていくこと。
 すご~い、いろいろ考えているのね。


 この可愛いカップルのあどけない掛け合いは、ちょっと面白かったけど(マーゴちゃんも大人びてるけどやっぱり子供よのう)、大人のカップルも似たようなもんだよね、合コンでもっと頭の悪いこと言ってるものw
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