長いモラトリアムの終わり

 3月5日は『怪盗グルーのミニオン危機一発』のDVD発売日!そして私の30回目の誕生日でもあるのです。や~ここ数年「もう20代も終わりか~」とか言ってきたけど、今日でとうとうほんとに20代終了!ガビーン。現実にいざやってくると地味にくるな(^_^;)

 具体的になにによってショック受けているかはわからないんだけど、ひとつは「長いモラトリアム期間が終わっちゃったな」という実感だろうか。そう言うと、お前いつまでモラトリアムやってるつもりだったんだよって突っ込まれちゃいそうだけど、こんな複雑化した世の中でバランスよく精神的自立を図っていくのって、かなり時間を割かなきゃ難しくないかっていうのが私の言い訳ね。

 もちろん、そういった言い訳が通用するような恵まれた環境だったっていうのはあって、だから、20代は勢い任せに色々チャレンジして楽しんだ10代とは違って、くすぶり続けて終わったような印象はあったものの、やっぱ幸せな10年間だったんだろうな。
 あとね、振り返るとやっぱり20代はあっという間じゃなかったよwちゃんと10年分あったよw10年分の長さだった(バカっぽい表現)。もう20代終わりか~ってしみじみ考えだしてから、けっこうあったからねw時間的にwあれ?まだ20代かって。

 で、とにもかくにもモラトリアムは終わったのです。それはどういうことかというと20代って言うとまだ若造扱いされるじゃん。でも30代の人を見て世間の人はもう「子ども」だとは絶対思わないわけで。だれがどう見ても30歳は「大人」なわけで。大人として見られる以上は大人として振舞わないとねって。
 あと10代の終わり、大学に入りたての頃、私はすっごい尖っていて、その当時の30代の子どもっぽさをすごい批判してたわけです。
 もちろんすべての30代がそうだとは思わなかったけれど、ポスト団塊ジュニアはロストジェネレーションって言われているくらいで、その、貧乏くじひいちゃった世代だというのはわかるけど、後発世代としては「この人たち大人なのになんでこんなみっともないんだ?」ってイライラしていた。

 30代の「自分さえ良ければ主義」「屁理屈ポストモダン」「自分の境遇を人のせい時代のせいにする責任転嫁」・・・こういう部分が私はすっごいイヤで、こういう大人にだけはならないようにしようと思っていた。
 だいたい、30代が団塊の世代をなんと批判しようと、下の世代からしてみれば「大人同士のみっともない争い」にしか見えないの。「大人が悪いんだ!」って言う大人ほどカッコ悪いものはないんだよ。
 そういう部分を子どもや若者世代に見せる教育的影響って、意識するしないに関わらず大きいからね。大人はどんな人であれ、子どもたちの規範、ロールモデルとして見られちゃうわけ。
 
 で、いよいよ批判する側から下の世代に批判される側になったなって。20代はそう言う意味で、そんな30代にならないようにいろいろもがいた期間だったようにも思える。
 口では何とでも言えるからね。例えばセクハラやパワハラを批判するなら、現実に実際そういうことをしている大人にちゃんと勇気を出して、リスク覚悟で言えるのかという。
 そういう理屈と行動をなんとか一致させるように、その落としどころを20代は必死に探していたように思える。

 自分で言うのもなんだけど、私って想像力だけは人よりも少しはあると思っていて「いくら正しいとは言え、ここまで言っていいのかな、じゃあもし自分が現実でこういう状況になったら、本当に自分はできるのかな?・・・できないな、じゃあ言うのやめよう」みたいな打算じゃないけど、内言を一度してから発言しているようにしているんだ。
 そのプロセスを経てもなお、絶対にこれは人として見過ごしちゃいけない、考えなきゃいけないっていうのだけ発言しているわけで、それでもやっぱり、頭で考えるのと実際に行動するのでは大違いってことなんだ。

 だから、映画にしろ漫画にしろ、20代は特に自分の現実的な行動規範になりうるような作品に惹かれていた。よく正義の味方が超人的な力で悪党どもをぶっ殺すのあるけれど、まあ、そういうの小さい頃から嫌いだったけど、あんなこと現実ではできないからね。やったら連続猟奇殺人犯だしねw
 やなせたかしさんが言うように、正義をなすということは絶対に自分が傷つくということなんだよね。そういった覚悟をどこまで自分がしているのだろうかっていうことだよね。
 そう言う意味で20代のしょっぱなで難病になったっていうのはよかったのかもしれない。人の苦しみがよりわかるようになった・・・気がするw

 ぶっちゃけ生きているだけで幸せだからね。ロシアのジャーナリストじゃあるまいし、この平和な世の中、正しいことをして殺されちゃうってことはそうそうない。
 せいぜい、仕事を失うくらいなもので、もう仕事を首になるくらい私が倫理規範を逸脱したなら、それはちゃんと責任を取って反省するべきだし、解雇した側があまりに不条理ならば頭脳を使って言論で戦っていけばいい。
 それに、遅かれ早かれ人は死ぬんだ。どうせ死ぬなら、少しは人や社会のために生きて死にたいもんね。自分のためにしか生きれない人ほど不幸なものはないと思う。

 でも私、すごいエゴイストだけどね。自分の自由のために他人や社会のこと考えているところあるし。それは別に悪いことじゃないと思うんだよ。
 人はほかの人の集団からは死ぬまで逃れられないからね。同じ船に乗っちゃってるからね。そう言う意味じゃ今現在、社会の先生の勉強をしているっていうのも、なんか必然なのかもね。
 みんなさ、自由主義とエゴイズムを極めてないよ。自分勝手に生きるならそれをとことん突き詰めてみろって、コミュタリアンになるからw
 自分の利益を最大化するためにも社会をよくしなきゃいけないの。

 とにもかくにも、あと1時間で30歳!30代は何があるのかな。どういうことを考え、どういう成長をするのだろうか。というか途中で死んじゃわないようにだけはしないとな。
 なんか最近、生徒とかにも言われるんだよ。早死しそうってw冗談じゃないよね。オレなんかが死んだらそれこそ世界の損失だよ。自分で言うなって?誕生日くらいいいじゃんw
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