LIFE!

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 世界を見て、お互いを知ろう。それが人生(ライフ)の目的だから――

 ふむなさん超オススメ映画。正直観る予定なかった。だって予告見てもどんな内容かさっぱりわからないし、どうせリアルでは何も行動できない奴が「ネットでは最強なんだぞ~!」って妄想の世界で虚しい大冒険をする話かと思ってたから、自分の中でのこの映画のポジションは『レゴムービー』くらいのもんだったよw

・同じ生活をくり返していますか?
・仕事で失敗をしたことがありますか?
・空想することはありますか?
・大切な誰かのために、夢を諦めたことはありますか?
・自分を変えたいと思いますか?

 3つ以上YESと答えた方、これはあなたのための映画です!

 このキャッチコピーというか触れ込みがね(^_^;)・・・一時期流行った(そして内心バカにしていた)「海外旅行して自分探し」を推奨している感じで嫌だったんだよね。
 海外に出かけたって自分なんか見つからねえよって(お前は日本人だろ)、ここではないどこかってどこだよって、当時中学生の私は徹底的にバカにしていたんだ。
 今の自分の状況に不満があって、それでちょっと海外旅行に出かけて、世界を知った気になって、それで本当の自分に出会えましたとか、なんか逆にアイデンティティをすごい矮小化してないかって。

 だいたい最初の質問はなんだってw現代人なら「同じ生活繰り返して」なきゃやばいだろってwなんだよ、この不可避質問ww
 で、仕事で失敗したことがない奴もいないだろうし、空想できなきゃ漫画は描けないからね・・・
 ぎゃああああ3つ以上YESになっちまった!やめてくれ!オレをこいつらの仲間にしないでくれ!自分を変えたいとか思ったことないよ!!ww

 それに、私ってとにかく旅嫌い。どれくらいかって中学高校の頃にあった修学旅行が大嫌いで、学校の先生になっても一番不安なのが修学旅行をオレは乗り切れるのかってくらい嫌い。なんか、こう、悪魔的に嫌い。
 日帰り旅ならいいんだけど、とにかく自分の部屋じゃないと落ち着いて寝れないんだ。部屋にほかの人がいても緊張してダメ。あと『エアフレーム』のときにも言ったけど、飛行機が怖い。ベルヌーイの定理信じてない。

 よって、この映画が賛美していることを私は全否定しているわけだ・・・しかし、なんてことでしょう。これ、最近見た映画で一番好きw
 退屈な毎日を変えるために一世一代の冒険をするなんて、私とは対極的な話であって、全然感情移入できないのに。
 まず私は日常生活に退屈したことがあまりないんだよね。いつもの生活に特に不満がないから。
 でもさ、この映画の主人公って42歳独身でさ、もう人生の大まかな方向性とか先とか終わりとかだいたい見えててさ、「え?本当にオレこのままでいいの?このまま死んじゃっていいの?」ってゾッとするエイジだと思うんだよ。
 私も20代から30代にこの前レベルアップしたからね。で、このまま私ものんきにダラダラ流れのままに生きちゃって、40過ぎても彼女のひとりもいなかったらさ、やっぱりこのままでいいのか病にかかる可能性は無きにしも非ずなんだよね。

 だいたい、せっかく地球に生まれたのに、ほとんど自分の生まれた街しか知らずに死んじゃうのは確かにもったいないなあって。どうせ死ぬならいろいろ見ておきたいかなって。仮に飛行機のリスクを踏まえても。
 つまり、42歳という設定がすごいリアルなんだよねwあれが22歳だったら「バッカじゃねーの」とか言えたんだけど、自分が42になったら、やっぱり本格的に衰えちゃう前に一度くらい海外を経験してみるかって思っちゃう気がする。
 私が敬愛するマイクル・クライトン先生も旅好きだったらしいからね。興味があったら世界中のどこでもためらわず出かけて、色々なものを実際にその目で見て、いろいろなものを聞いて、嗅いで、食べたらしい。本と空想だけで世界を知った気になっている私とは、やはり格が違うんだよね。

 美しいものは注目を求めない。

 で、なんでこの映画に心を奪われちゃったかって、多分「自分にはできない」からなんだろうなあって。まあ、そんなこと、どの映画もそうなんだろうけれど、この映画くらいのことは実際やっている人いそうじゃん。バックパッカーとか。
 まあ、一度の旅でヘリから落ちたり、サメに襲われたり、火山の噴火に巻き込まれたりした人はなかなかいないだろうけれど・・・でも旅が好きな人っていうのは珍しい存在じゃないからね。
 だから、私がスポーツが好きな人を「自分にはできない」と思うように、そしてスポーツに情熱をかける人を描いた映画を素敵だなあって思うように、この映画も旅を楽しむ人にちょっと惹かれちゃったのかもしれない。
 そして、本家の『LIFE』誌がフォトエッセイ誌だけあって、作中に映し出される世界は、どれもがすっごい美しい。なぜか駐車場ですら美しい(ナショナルジオグラフィックとかぶっているのは内緒だよ!)。

 この映画の素敵なところは、作中の旅が「一人旅」ってところだよね。人生初の旅にしちゃすごい難易度が高いことやってて、それを楽しめちゃうっていうのが、すごい清々しい。あんな誰もいないところでスケボー出来ねえってwとてもそんなテンションにはならねえってw
 でも人生って煎じ詰めれば、どこで何をして生きようが、結局、孤独なひとり旅だもんね。いろんな人と出会っては別れの繰り返し。一人で生まれて一人で死ぬ。
 そんな人生の本質を再確認するって意味では、一人旅って意味があるかもしれな・・・うお!なんか旅を肯定している・・・!いや、これはファッションやレジャーみたいな感覚で「自分探し」をしている奴らを肯定しているわけじゃないからね!
 一人でグリーンランドやアフガニスタン行った人は、ちょっとすごいぞって話ね!憧れたとかそういうわけじゃないからね・・・!(/ω\*)
 私はこれからもアンチ旅で生きていきます。少なくともナンバー42までは!
 
 ちなみに私は日本語吹替版で見たんだけど、なんかいろいろ叩かれているらしいナイナイ岡村さんの吹き替え・・・すごいよかったw

 アフンカ?フ↑ンカ?噴火?わ~火山やんけ、急げ急げ、あーあかん~(棒)

 大体、監督、制作、主演のベン・スティラーさん自身が岡村さんの演技を好評しているらしいし、実際ベン・スティラーさんと岡村さんって似てるからねwモンキー的と言うか(^_^;)
 さらに字幕版の予告を見てみたら、声質も似てるんだよね。だから私は全然不満どころか、むしろ吹き替えのほうが面白かったんじゃないかってくらい(ショーン・ペン以外、声の演技がみんなバカっぽいw)。
 なんでも吹き替えに芸能人を使うことに対して過剰に否定的な人がいてさ、例えば『トイ・ストーリー』のバズの声を当てた所さんも「あまりに所さん」って批判があったらしいんだけど、それってやっぱ先入観であって、本家のティム・アレンの声をよく聞くと、所さんと声がよく似てるんだよ。そう言う意味じゃ、オファーする方もちゃんと考えている・・・場合もあると思うよ。
 だいたい『風立ちぬ』の庵野でも『プロメテウス』のゴーリキでも全然大丈夫だった私に怖いものなどなかったのであった。

 残念だ。美しい写真なのに。
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