ジャッキー・チェンメモ

 地球には間違いなく引力があるよ。

 先月、本で何万円も使っちゃったのに、懲りずにコンビニで『ジャッキー・チェン物語』を衝動買いしてしまった私。その上、あさって宿敵法律学の試験なのに(三度目)全然勉強せずジャッキー・チェンの映画ばっかり見ている始末。
 というのも香港映画って、メソッドできっちり脚本の展開がパターン化されたハリウッド映画と違って、なんか読めないじゃん(^_^;)ライバル倒したら余韻なく「終劇」!ジャーン、とかで終わったり、エンドロールとエンディングテーマの尺があってなくて、最後は静止画像を延々と見せたり。
 それがマーベル映画に食傷気味だった自分には面白くてさ、昔は脚本をきっちり書かずにインスピレーションだけで展開を組み立てちゃう宮崎駿があんま好きじゃなかったんだけど、まあ今ではあの人をすごい好きな人が多いのもなんとなくわかるかな、というか。
 映画館に見に行ったけどブログでは取り上げなかった『X-MEN:フューチャー&パスト』や『マイティ・ソー ダーク・ワールド』、ほんで最新作の『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』も決してつまらなかったわけじゃないんだけどさ。話の構成がどれもほとんど一緒でさ。時間的にそろそろ総力戦が始まるぞ、ボスとの決闘が始まるぞ、はい逆転勝ちするぞ、とかもう予想がついちゃってさ。立て続けに見ちゃった自分が悪いんだけど、あんまドキドキしないんだよね。
 だからまあ、ジャッキー・チェンの昔のカンフー映画とかは良くも悪くもゆるくてさwかえって新鮮なんだよね。最初に出したキャラが途中全然出てこなくて、最後は活躍するだろとかハリウッド的に予測していると、そのまま出ずに終わったりさwすごいいいんだよw

スネーキーモンキー蛇拳
言わずもがなジャッキーの出世作。
心は優しいがいじめられっ子の青年が、街を徘徊する住所不定無職の浮浪者と仲良くなり拳法を教えてもらい、たくましく成長する話。
う~んベタベタ&シンプル!だがそれがいい!!
師匠に厳しくしごかれる睡拳とは異なり、ユエン・シャンティエンの師匠と「友達」というところがハートウォーミング。これはウィル・スミスの息子と共演した『ベストキッド』でオマージュされていたりする。
そういやアメトークでジャッキー芸人が『酔拳』のパロディやってたけど、宿敵役の中川家礼二さんが演じていたのはこちらのキャラに近い(ジャッキーの歯を蹴り折った)。
ちなみに『蛇拳』とか言うけど、後半は猫拳で戦っていたりする。でもそれはまずいだろ、と、師匠が「いやこれ蛇形刀手にしようよ」って言って終わった。

拳精
五獣の拳の妖精と少林寺の門下生ジャッキーとのコメディファンタジー映画。
ブルース・リーやジャッキーとひと悶着あったロー・ウェイ監督作品。
ロー・ウェイ監督は金づるのジャッキーをマフィアに拉致させたり、白紙の契約書にサインさせてその後契約内容を改ざん(金額を二桁増やした)したりと、かなりの悪徳映画監督だったらしいけれど、この映画自体は笑えて面白い。
少林寺の裏切り者は誰だ?というなかなかのミステリー展開だし、白塗りでピンクの髪というジャパニメーションでもなかなか出てこないであろうデザインの妖精たちがすごい可愛い(&むかつく)。特に本の中に隠れている妖精たちが、最後の戦いの最中、本を黒幕に殴られて、本の中で白目むいてるのに大爆笑wwwバカ殿といい白塗りの破壊力は恐ろしいものがある。

ドランクモンキー酔拳
言わずもがなジャッキー映画の日本初公開作。
憲法の素質はあるがチンピラ崩れという設定にされた中国史上の英雄ウォン・フェイフォンがユエン・シャンティエン(また出た)の師匠に根性を叩き直され、まっとうな人間になる話。
う~んベタベタ&シンプル!だがそれがいい!!
もう何度も見てるんだけどやっぱり面白い。つーか蒸しタオルってある種の凶器だな。
蛇拳とは対照的な生意気な青年を演じているのも面白い。実際ジャッキーは若かりし頃相当のワルだったらしいからこっちのほうが実態に近いのかも・・・でも地獄の養成所で子どもの頃しばき倒された辛い経験は蛇拳にも踏襲されてるんだろうな。
あとライバルの殺し屋・・・この人なんか人相がすごいいい人そう。

ヤングマスター
ライバルとの最後の決闘の決着がなかなかつかず・・・本当にマジでなかなかつかず何十分もアチャアチャ言ってる衝撃的な映画。
ジャッキーは足技の使い手には苦戦する傾向があるらしい(^_^;)
しかも最後はテクニックではこいつには勝てないからと、駄々っ子のように腕振り回してよくわからない気合でゴリ押しで勝利。カンフー映画史に残る泥試合と言えよう。
「人を刺して傷が治れば無罪になるのか」と、道場を破門された兄弟子を探しに行く話で、最後は兄弟で戦うのかな?みたいな予想は完全に裏切られます。ただこの映画時間に収めるためにめちゃくちゃカットしたらしい。
センスを使って戦うのは孔雀のように優雅。その後、椅子やスカートも武器にし出す。で、その流れは自転車、ナポリタンとエスカレートした。

プロジェクトA
言わずもがな代表作。でも内容ほとんど忘れていた。こんなパイレーツ的な物語だったとは。
ローワンアトキンソンもだけど、厳しい学校出た人はその辛い経験をコメディにしたいのだろうか。こういう意地悪な先生を生徒がからかうのはドリフ大爆笑と似ているよね(ユンピョウがいかりやw)。
将校の人に「海賊を倒す具体的な作戦は?」と聞かれて「ありません!」って言って「よし!お前に海賊退治を任せる!」みたいな超展開が発生。
最後の海賊の兄貴との戦いは本当ひでえ殺し方で衝撃的(^_^;)
ちなみにこの映画ちゃんとした続編があって、そこでは兄貴を失ってすっかり落ちぶれた海賊たちが復讐をしようとするんだけど、なんかグダグダになるというなかなかの名作。
モノホンの唐辛子を一気食いしたり、腐敗しきった警察のシーンとかなかなか風刺が効いてて続編の方も好きなんだけど、やっぱり劇団員時代の仲間のサモハンとユンピョウが出ないのが残念。ちょっとだけでもカメオ出演して欲しかったなあ。

スパルタンX
全編スペインロケ。スケジュールや予算をオーバーするジャッキー監督と違い、予定通りにキッチリ仕上げるサモハン監督作。
自分が監督している割にジャッキーを立ててコメディリリーフに回っちゃうところが面白い。でもなんか太った探偵物語みたくて面白かったぜ。
ラストはジャッキーとベニー・ユキーデとの一騎打ちか!?と思いきや、最後によくわからないザコキャラみたいなのが残っていて、そいつをサモハン。ジャッキー、ユンピョウでにじりよって降参させるというハリウッド映画じゃ絶対にやらなさそうな構成w
ちなみにスパルタンXってなんなんだろうってずっと思ってたんだけど、ジャッキーとユンピョウの移動式軽食屋さんの改造ワゴンの名前が「スパルタン号」だった。古代ギリシャがどうとか、そういう深い意味はないらしい(^_^;)
そういや小さい頃『スパルタンX』っていうファミコンがあったけど、あれジャッキー映画っていうよりはブルース・リー作品に近かったような・・・(死亡遊戯っぽい)
ガチでテレビゲーム化するならやっぱり『ランナバウト』みたいなやつになるのだろうか。

ファイナル・プロジェクト
ここら辺になるとすごい金がかかっている。一応『ポリスストーリー4』って位置づけらしいが、ジャッキー版007と言ったほうがピンとくる。筋書きはほとんど一緒だし(核ミサイルの発射ボタンえらくぞんざいに扱ってるけど)。
なんでファイナルなんだろうと思ったら、この年(1997年)に香港がイギリスから変換されたんだよね。だからジャッキー最後の香港映画ってことでファイナルって付けたらしい。
それはともかく、この時代の携帯電話はマナーモードとかバイブレーション機能はなかったのだろうか。潜入中にいちいち呼び鈴が鳴るのはスパイグッズとしてあかんやろw
スノーモービルがジャッキーにスレスレで飛んでいくシーンは舞台がロシアじゃなくても背筋が凍った。本当この人はなんなんだ!
しかしジャッキー、役名考えるのが面倒になったのか、ジャッキー・チェン捜査官でそのまま出てる。確かにどんな役やっても「ジャッキー」だもんねw
あと『ヤングマスター』の獅子舞が出てくる。
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