北海道
広大な面積を生かした農業が盛んで、北海道の産業全体の3割を占める。
次いで石油・石炭製品が2割、鉄鋼、紙パルプと続く。
また農業だけに着目するなら、米(12%)よりもはるかに畜産の割合(50%)が多く、割合としては果実が少ない(0.6%)。
小麦の生産量は55万トンで、日本全国の半分以上を占める。乾燥に強い作物で、北海道のような梅雨のない気候に適しているのだ。とはいえ小麦の食料自給率自体は11%ほど。
米の生産量は64万トンで日本で二位。元々米は冷涼な気候には適さない作物だが、高い農業技術でこれを克服している。
ちなみに石狩平野が北海道で最大の稲作地帯だが、この地も元々は泥炭地で水持ちが悪く稲作には不向きだった。土壌改良の結果である。
一方畑作では十勝平野が盛ん。
じゃがいもの生産量は187万トンでダントツ一位、これも日本の生産量の半分以上を占める。
大豆の生産量も6万トンで日本一位。
大根の生産量も16万7000トンで日本一位。
なたねの生産量も800トン日本一位。
にんじんの生産量も17万トンで日本一位。
肉牛の飼育頭数は51万頭で日本一位。
乳牛の飼育頭数も80万頭でダントツの日本一位。
ちなみに北海道で最も酪農が盛んなのは根釧台地。
メロンの生産量は茨木に敗れ2万8000トンで日本二位。
豚の飼育頭数は62万頭で日本三位。
イカの漁獲量は7万5700トンで日本一。
さんまの漁獲量は7万トンで日本一。
ほたての養殖は10万トンでダントツ日本一。
原木生産も335万平方メートルで日本一。
東北地方
青森県
りんごの生産量は41万トンでダントツの日本一位。
大根の生産量は12万トンで日本三位。
なたねの生産量は350トンで日本二位。
イカの漁獲量は4万5000トンで日本二位。
ほたての養殖は5万トンで日本二位。
秋田県
意外だけど電子部品の製造が盛んで、秋田県の産業の3割を占める。次いで食料品が8%ほど。
米の生産量は53万トンで日本三位。
原木生産も盛ん。
伝統工芸品は大館投げわっぱ(薄い杉などの木材を曲げて作る器)。
岩手県
ニワトリのブロイラーは2万1000羽で日本三位。
乳牛の飼育頭数も多く4万5000頭は日本三位。
わかめの養殖は1万8000トンで日本一位。
原木生産も盛ん。
伝統工芸品は南部鉄器(茶釜や鉄製風鈴など)。
石川啄木、宮沢賢治の出身地でもある。
山形県
さくらんぼ生産は山形の独壇場(1万3000トン)。山形以外では北海道しか生産してない。
米の生産量は41万トンで日本四位。
米沢牛が有名。
宮城県
さんまの漁獲量は2万トンで日本二位。またいわし漁やマグロ漁も盛ん。
わかめの漁獲量は1万7000トンで惜しくも岩手に敗れ二位。
大豆の生産量は1万4000トンで日本で三位。
牡蠣の養殖も盛んで1万3000トンは日本三位。
米どころとしても知られ、ササニシキやひとめぼれはここで生まれた。
福島県
桃の生産量は2万9000トンで日本二位。
まゆの生産量は34トンで日本二位。
キュウリの生産量4万1000トンは日本で四位。
桐材も有名。
関東地方
茨城県
首都圏への近郊農業を担う。
白菜の生産量は23万7000トンで日本一位。
ピーマンの生産量は3万5000トンで日本一位。
また、メロンの生産地は北海道というイメージがあるが日本一は茨城県で3万8000トンも生産している。
米の生産量は41万トン弱でほぼ東北の山形県に匹敵する。
以下宮城、福島、栃木、千葉と続く。
さつまいもの生産量は18万トンで日本で二位。
キャベツの生産量は10万トンで日本で三位。
ネギの生産量は4万8000トンで日本三位。
豚の飼育頭数は56万頭で日本四位。
いわしの漁獲量は5万トンで日本一位。
レンコンや卵の生産量も日本一。
群馬県
首都圏への近郊農業を担う。
関東地方で最も小麦を生産している(2万3000トン)。
富岡製糸場があっただけあって養蚕業が盛んで、まゆの生産量は57トンで日本一。
キャベツの生産量も多く、生産量25万トンは日本で一位の愛知県に匹敵する。
さらにキュウリの生産量5万5000トンも日本で二位。
梅の生産量5500トンも日本で二位。
ほうれん草の生産量は2万トンで日本三位。
栃木県
首都圏への近郊農業を担う。
イチゴの生産量が2万6000トンで日本一位。
乳牛の飼育頭数は5万3000頭で日本二位。以下岩手と熊本が並ぶ。
ゆうがお(かんぴょう)の生産量もダントツ日本一位(シェア98%)。
千葉県
首都圏への近郊農業を担う。
落花生は千葉の独壇場(1万3000トン)。
ネギの生産量は6万6000トンで日本一位。
ほうれん草の生産量は3万4000トンで日本一位。
大根の生産量は15万8000トンで日本二位。
にんじんの生産量は11万トンで日本二位。
スイカの生産量は4万1000トンで日本二位。
豚の飼育頭数は68万頭で日本二位。
さつまいもの生産量は11万トンで日本で三位。
キャベツの生産量は13万トンで日本で三位。
いわし漁も盛ん。
平均標高が49メートルで日本一低い県である。
埼玉県
首都圏への近郊農業を担う。
パンジーの生産量は1万2000トンで日本一位。
ネギの生産量は6万3000トンで日本二位。
ほうれん草の生産量は2万6000トンで日本二位。
キュウリの生産量4万8000トンは日本で三位。
プロスポーツチームが多い。
東京都
出版印刷業を独占している。
政治、経済の中心地。
神奈川県
農業の中では野菜を最も生産していて(神奈川の農業産出額の4割)、一方畜産はあまり行われていない。
中部地方
山梨県
桃の生産量は3万9000トンで日本一位。
ぶどうの生産もトップクラス。
静岡県
茶の生産量は3万2000トンでダントツ一位。
みかんの生産量は12万トンで日本三位。
かつおの漁獲量は8万8000トンで日本一位。
意外なのがマグロの漁獲量で2万3000トンで日本一。
ちなみに東海工業地域は食料品の割合が高いのが特徴。
常滑(とこなめ)や瀬戸といった焼き物も有名。
長野県
冷涼な気候で東洋のスイスの異名を持つ。
白菜の生産量は22万トンで日本二位。レタス生産は日本一位。
りんごの生産量は15万トンで日本二位。
長野県が含まれる中央高地エリアは東海エリア並みに機械生産(時計やオルゴールなどの精密機械や電気機械)が盛んで、長野県の工業全体の7割を占める。その理由は空気がきれいで降水量が少ないから。
新潟県
言わずと知れた水田単作地帯なので米の生産量は65万トンで日本一位。
新潟の農業の産出額の95%は米。
新潟をはじめとする北陸エリアは東北地方よりも農業全体に占める米の生産額の割合が高い(62%)。
富山県
稲作が盛んで富山県の農業全体の72%を占める。
また、工業では機械類の他、金属加工(アルミ)や石油化学工業も盛んでバランスがいい。
越中の薬売りが有名。
石川県
スイカや大根の生産が盛ん。
工業では電子部品の割合が最も高い。また重機でお馴染みのコマツがある。
日本三名園の兼六園がある。
福井県
メガネと恐竜と越前ガニの県。あとハープ。
岐阜県
農業ではトマト、ほうれん草、枝豆、栗、柿、はちみつなどを生産。
工業では金属加工、刀剣、陶磁器が有名。特に美濃焼きは陶磁器の中でも生産量は日本一。
県の多くが山岳地帯なのでヒノキなどの林業も盛ん。
長良川の鵜飼が有名。
愛知県
言わずもがなトヨタ自動車があるので、輸送用機械の製造が盛ん。
愛知県の産業全体の半分弱は自動車。
キャベツの生産量は26万トンで日本で一位。
菊の生産量は46万5000トンで日本一位。菊は日照時間が短くなると花を咲かせてしまうため、夜はライトアップして開花時期を調整している。これを電照菊と言う。
大根やキャベツの生産も盛んだったが市街化が進み農地が減っている。
近畿地方
滋賀県
京都、大阪を支える農業県で稲作が盛ん。日本茶発祥の地としても知られている。
なにしろ琵琶湖を持っているのでアユやマスの養殖も行っている。
大阪府
西日本の経済の中心地。阪神工業地帯は、京浜、中京に並ぶ三大工業地帯。
東大阪市などに技術の高い中小企業が多くあるが、買収を恐れて上場をしていない会社が多い。特に「ゆるまないネジ」は送電線の鉄塔や海外の鉄道、スペースシャトルの発射台など世界中で使われている。普通にすごい。
京都府
かつて(今も?)日本の首都があったので、奈良県とともに貴重な街並みや文化財が多く残っている。特に古都保存法によってセブンイレブンなどのチェーン店のデザインも京都バージョンになっていたりする。
奈良県
柿の生産量は2万8000トンで日本二位。
三重県
かつおの漁獲量は3万トンで日本二位。
真珠の養殖や松坂牛が有名。
和歌山県
果樹の生産が盛んで和歌山の農業の産出額の7割以上を占める。
梅の生産量が7万9000トンで日本一位。
柿の生産量も4万8000トンで日本一位。
みかんの生産量も16万8000トンで日本一位。
兵庫県
南部は重化学工業、中部と北部は農林水産業、同じ県に過密と過疎を抱えることから日本の縮図とも呼ばれる。
川崎重工や神戸鉄鋼が有名。
本州四国連絡橋があり徳島県と結ばれている。これを神戸~鳴門ルートという。
中国地方
岡山県
牡蠣の養殖が盛んで(2万トン)日本二位。
本州四国連絡橋があり香川県と結ばれている。これを児島~坂出ルートという。
桃太郎のふるさとだけあって桃とぶどうの生産量が多い。山梨県とかぶる。
鳥取県
スイカ、らっきょう、二十一世紀梨が有名。
また松葉ガニというズワイガニのブランドの陸揚げが日本一。
どうでもいいけど日本で唯一スターバックスコーヒーの店舗がない。
島根県
漁業が盛んで、ベニズワイガニとブリの漁獲量は日本一。
また、いわしの漁獲量は3万7000トンで日本二位。
出雲大社と石見銀山がある。
広島県
牡蠣の養殖はダントツ日本一で10万トンもの牡蠣を育てている。
レモンの生産量も日本一。
工業ではマツダの本社があるので自動車産業が盛ん。
本州四国連絡橋があり愛媛県と結ばれている。これを尾道~今治ルートという。
山口県
薩長土肥の一角をになっていたので、戦前から造船、化学、機械、金属などの工場があり、戦後では石油化学コンビナートが建てられるようになった。また炭鉱もあったが現在はすべて閉山している。食べ物ではやっぱりフグ。
秋吉台のカルスト地形も有名。
四国地方
香川県
稲作を始めレタスやみかんの栽培が盛ん。あと全国にその名を轟かすうどん県。
徳島県
にんじんの生産量は5万トンで日本三位。
オロナミンCやカロリーメイトで有名な大塚製薬本社があることから、桃鉄でも「栄養補給飲料工場」という物件がある。
愛媛県
石油・石炭製品から始まって、非鉄金属、輸送用機械(愛媛日産自動車、愛媛トヨタ自動車)、パルプ紙、化学とバランスがいい工業県。
みかんの生産量は13万7000トンで日本二位。
タオルの生産も盛ん。
宇和島に代表される真珠の養殖は全国一位。
高知県
ピーマンの生産量は1万3000トンで日本三位。
マグロ漁も盛ん。
九州地方
福岡県
洋蘭の生産量は3000トンで日本一位。
小麦の生産量は6万トンで日本で二位。
イチゴの生産量も多く(1万8000トン)栃木に次いで二位。
以下、新潟、静岡、愛知、長崎、熊本が1万トン前後で並んでいる。
福岡~佐賀にかける筑紫平野は、かつては米の裏作としてい草や大麦が生産されていたが、現在ではイチゴや野菜を生産している。
佐賀県
小麦の生産量は3万トンで日本で三位。
大豆の生産量は1万5000トンで日本で二位。
のりの生産は日本一である。
長崎県
じゃがいもの生産量は10万トンで日本で二位。
戦艦武蔵を建造した造船と軍港の地(桃鉄では佐世保造船所の物件がなくなったけど)。
炭鉱や漁業が盛んだったが、近年過疎化に悩んでいる。
大分県
しいたけ栽培が盛ん。
工業では電子工業が盛ん。北部では自動車も作っている。
温泉地だけに地熱発電が盛んで自然エネルギーの自給率が日本で一位。
宮崎県
温暖な気候を生かし出荷時期を早める促成栽培が盛ん。
キュウリの生産量6万5000トンは日本で一位。
ニワトリのブロイラーは2万8000羽で日本一位。
ピーマンの生産量は2万8000トンで日本二位。
肉牛の飼育頭数は25万頭で日本三位。
マグロ漁も盛んで、漁獲量2万1000トンは日本一位の静岡にほぼ匹敵。
原木生産は171万平方メートルで日本二位。
熊本県
スイカの生産量は5万3000トンは日本一位。
メロンの生産量も多く、2万4000トンは日本二位。
トマトの生産も日本一。
さつまいもの生産量は9万トンで日本で四位。
乳牛の飼育頭数は4万4000頭で日本四位。
鹿児島県
鹿児島の農業産出額の中では米と畜産の割合が若干高い。
畜産が盛んなため、その餌となる飼料作物も多く生産。
さつまいもの生産量は37万トンで日本で一位。
豚の飼育頭数は133万頭で日本一位。
意外にも茶の生産量が多く、2万5000トンは日本で二位。
じゃがいもの生産量は9万トンで日本で三位。
大根の生産量は10万トンで日本四位。
ニワトリのブロイラーは2万6000羽で日本二位。
肉牛の飼育頭数は33万頭で日本二位。
マグロ漁も盛ん。
沖縄県
サトウキビやパイナップルを生産するが、海外の輸入品に苦戦。
また日照りの被害を受けやすい。
航空輸送が整備されたことで、利益が出やすい、菊や蘭などの花や、サヤエンドウなどの野菜を栽培している。
在日アメリカ軍基地の70%はこの県が負担している。
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