マネー・ショート 華麗なる大逆転

 「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆」

 燃えさかる家の前で火災保険を勧めてる。

 家から車で3分くらいのところに映画館ができたんですよ。だから金曜ロードショー的にレイトショーが見に行けてしまうようになっちゃったという。朝『アーロと少年』見て、夜この映画見てきたんだ。しかもこの映画館すごい安い。新作が1300円で見れちゃう。
 今までは、映画館がかなり遠かったから、相当見たい作品がないとめんどくさくて行かなかったんだけど、今後はどうなるかわからないという。安いし。

 で、『マネー・ショート』なんだけど、「ショート」っていうのは、金融商品の値下がりを見越して高値のうちに手放しちゃおうっていう投資戦略。信用取引の空売りとか。逆は「ロング」取引っていって、値上がりを期待して、買いから入る奴。
 つまりサブプライムショックを見越して、空売り仕掛けて大儲けした人たちの実話。よく本人たちは、そんな罪悪感満載なことを映画化させてるよなって感じだけど、まだ救いがあるのは、この人たちは当時の金融市場の詐欺まがいな行為に加担していないってこと。
 ふと住宅ローンの内部事情を調べてたら「こんなひどいことになってるの!?」ってびっくりして、こんなペテン行為いつまでも持つはずないだろって、信用リスクに関する保険商品であるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を買い漁る。
 とはいえ、さすがウォール街は詐欺師の集団だけあって、モーゲージ債(不動産債権のこと)の寄せ集めシチューであるCDO(CDSとスペルが似てややこしい)が主人公たちの予想に反してゾンビ的に踏ん張り、大量のCDSを抱える彼らは高額な保険料に頭を抱えるというチキンレースに。
 しかし、作中では住宅ローン詐欺で潤っている連中は「モーゲージ債が暴落するわけないじゃないか、何お前らCDSなんてコレクションしてるの?HAHAHA」みたいな感じで、すごい愚鈍に描かれているけど、こんなことがまかり通っているなら、おそらくこのペテンにどっぷり加担して、さんざ設けた挙句に「あ、そろそろやばいな、店じまいだな」って思って、今度はCDSをガンガン買ってガッツリ売り抜けたやつもたくさんいたと思うんだよ。で、そいつらは内部事情知っている分、無敵だよなあって。

 さらに、今って電子取引やってるじゃん。あれがもうイカサマギャンブルみたいなもんで、外部のトレーダーがある株を注文するのにマウスクリックするじゃん。すると、その1000分の1秒先に、ブラックボックスと呼ばれているウォール街の全自動ロボットコンピューターが取引してしまうという複雑怪奇な“システム”がすでに完成されていて、どうやっても外部トレーダーはウォール街よりも有利な取引が原理的にできないっていう。
 これって結局胴元がギャンブルをどうにでも操作できるデジタルパチンコみたいなもんで、これに勝つには、ブラックボックスを凌ぐロボットコンピューターか、ブラックボックスを破壊するウィルスみたいなのを開発するしかなくて、そうなるともはやトレーダーは株取引とかじゃなくてプログラマーやハッカーに転職しなきゃならないよなっていう。趣旨がもはや違うだろっていう。賭博黙示録カイジかよっていう。
 なんにせよこんな状況が合法化されているのがアメリカはすごいよなっていう。投資って本来は将来伸びていくビジネスを応援するものだったのに、単なるカジノ的なマネーゲームになっちゃったっていう。つーか住宅証券フォーラムをラスベガスでやるんじゃねえ!

 ウォール街は業界用語で人を煙に巻く。

 さて、ウォール街の金融マンは自らのチート的立場を①複雑な取引のシステム②複雑な数式の契約内容③複雑な業界用語の3つで確立しているところがあって、これを追求しようにも、作った連中ですら何がなんだかわからないほど膨大で複雑なものの不正行為の証拠(アラ)を探さないといけないわけで、これは悪魔の証明的に分が悪いわけですよ。
 で、ウォール街の悪魔を反証できるくらい知恵があるやつならば、それがたとえオカルトだと分かっていても悪魔に加担して、善良な羊どもを餌食にしちゃった方がはるかにコスパがいいって言うね。経済的人間は合理的な行動をとるからね。
 すなわち知能の格差構造がここまでシビアに可視化されているっていうのはすごいよね。
 そういや、ちょうどこの前そんなことを実感する本を読んだんですよ。スティーブン・ピンカーの『暴力の人類史』っていう分厚い本なんだけどさ。どう考えても、この半分以下の分量で住むような話を、牛歩戦術のようにダラダラ長くして、カルピスのように薄めて薄めて、上下巻合わせて1400ページという。
 長いから、構成もとっちらかっちゃってわかりづらく、反証しようにもすごい根気がいるっていうね。ああ、これって大量の書類を作って活字に弱い人を騙す保険契約詐欺やお役所詐欺と一緒だなっていうwオレの金と時間を返しやがれマザーファッカーっていう。
 まあ、この件に関しては改めてブログの記事にするかもしれない。超面倒だから、しないかもしれない。でも、しないとオレの敗北って感じがするからやっぱするかも。文章は長きゃいいってもんじゃない問題ね。
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