ハローエヴリワン!ついに本ブログに新カテゴリー「語学」が登場だ!カモン、ジョインアス!ホワイノットECC?(言いたいだけ)
しかし、ジュニアハイの英語も怪しい私がユニバーシティの英語の単位取れるのかなって思ってたんだけど、ユニバーシティの英語ってなんとまあ、ほぼ社会。
世界地理や世界史の知識があると、わりと有利にレポートが書けてしまうという・・・嬉しいけど、おそらくこれ、求めているような英語力つかないぞって気もする(^_^;)でもまあ、雑学としてわりと楽しいからいいか。
参考文献:長谷川瑞穂著『はじめての英語学』
英語の分類学的位置
英語はインド・ヨーロッパ語族に属し、その使用者は世界人口の約半分に及ぶ。
インド・ヨーロッパ語族は8つの語派に分けられるが、英語はゲルマン語派に分類され、さらに、ゲルマン語派は、紀元前1000年代に北ヨーロッパで生活していたゲルマン民族の移動に端を発し、東ゲルマン語(ゴート語に発展。死滅)、西ゲルマン語(ドイツ語、オランダ語に発展)、北ゲルマン語(スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語に発展)に分けられる。英語に発展したのは、その中でも西ゲルマン語である。
西暦449年にヨーロッパ大陸北西部からゲルマン民族(ジュート人、アングル人、サクソン人、フリジア人)がブリテン島に侵入し、彼らが使っていた言語が英語に発達した。
また、ゲルマン語派の他に英語に特に関係が深い語派として、ロマンス語派とケルト語派がある。
ロマンス語派はローマとその周辺で使用されていたラテン語から発展した語派で、ラテン語の口語から発展した主な言語としてフランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語などがある。
その中でもフランス語、スペイン語、ポルトガル語は、植民地の拡大によって南米やアフリカなどにも広まっている。ロマンス語派は現在5億人によって話されている。
ケルト語派は、紀元前5世紀頃南部・中部ヨーロッパに生活していたケルト族が使用していた言葉で、現在ではイギリス、アイルランド、フランスの一部にしか残っておらず、ヨーロッパ各地に残る碑文によってかつての繁栄が伺える。
ケルト族の言葉はゲール語としてアイルランドやスコットランドの一部に、ウェールズ語としてウェールズ地方に、ブルトン語としてフランスのブルターニュ地方の方言に残っている。
英語の語彙数
英語の語彙は非常に豊富であり40万語を超えると言われている。
その理由として以下の3つの理由が考えられている。
①英語を話すブリテン島が大陸に近い島国で、別の言語を話す民族に度々侵略を受けたこと。
②そのため、英語は1000年ほどの期間に単純化(名詞や形容詞に性別がなくなり、変化形も減った)が起き、外国語をそのままの形で受け入れられるようになったということ。
③英語話者は、別の言語から単語を借用したり、それを組み合わせることで言葉を新しく作ることに抵抗がなかったと言うことなどが挙げられる。
英語の歴史的変化
1600年前、ヨーロッパ北部に住んでいたアングロサクソンを中心とするゲルマン人がブリテン島に渡ったことで英語の歴史が始まった。
ブリテン島に先住していたケルト人はアングロサクソンに退けられてしまったが、彼らが使っていた言葉の名残はロンドン、ドーヴァー、テムズなどの地名やMac~(~の息子)といった言語に残っている。マクドナルドハンバーガーがMcDonaldとDも大文字なのはこのため。
その後、8世紀から300年間にわたってヴァイキングが英語にスカンジナビア語の影響を与えた。
ヨーロッパ全土を荒らし回る海賊であり、また交易者でもあったヴァイキングは、イングランドの北東部に定住・同化しスカイ、エッグ、シスターなどの名詞や、ゲット、テイク、ウォントといった動詞、ゼイといった代名詞をもたらした。ヴァイキングが英語の文法の単純化に貢献したという説もある。
また、キリスト教の拡大によって神の言葉だったラテン語がヨーロッパ文化の共通語となり、様々な形で英語に取り入れられた。
ラテン語が英語に影響を与える過程は、
①古英語の時代(700~1150年)
ゲルマン人がまだ大陸にいた時代。記録が乏しい。
②中英語の時代(1150~1500年)
公式文書、学問、宗教におけるラテン語の用語が取り入れられた時代。フランスを経由した可能性が高い。また英語は書き言葉としての地位が低かったために、各地の方言が強い。
この時代の末期にはルネサンスが起き、古代ギリシャ文化を知る窓口として書物から直接ラテン語が導入されることになる。
③近代英語の時代(1500~1900年)
絶対王政のもと、英語が共通語として確立した時代。
国民を統治するため『英国国教会祈祷書』『欽定訳聖書』などが編纂された。
またシェイクスピアなどの文学や、ジョンソン、ラウスらの辞書の登場も近代英語の発展に大きな影響を与えた。
の三つに区分される。
フランス語が英語に影響を与えた決定的な事件が1066年のノルマンコンクエストである。これによりフランスにも領土を持った王朝がイングランドを治め、フランス語は支配者の言語としてイングランド人に積極的に取り入れられていった。
そのため、上等なものや加工されたものはフランス語系の言葉が使われ(ハウス、オックス)、一般的なものや粗末なものには本来の英語が使われる(マンション、ビーフ)といった特徴が見られ、英語はフランス語の一方言であると言われる程までに、膨大な数の語彙を英語に提供した。
中世以降、イギリスがヨーロッパ諸国との交流が盛んになると、英語は多くの他の言語から言葉を借用した。
クロックなどのオランダ語、スタッフなどのドイツ語、デザインなどのイタリア語、ギターなどのスペイン・ポルトガル語などがそれである。
また、その過程から標準英語(基準となる正しい英語)が急速に生まれることとなる。
標準英語ができた背景には他にも、社会の安定、君主制による中央集権化、公教育や国軍の整備、文学や出版文化の発達などがある。
標準英語
17世紀後半から、新聞や雑誌、本格的な辞書が続々と刊行され、書き言葉の標準化がかなりのレベルで進んだ。
発音の面では中英語の末期(16世紀あたり)からロンドンを中心としたイングランド南東部の話し方(アクセント(accent))が標準的な発音と見なされるようになった。
19世紀になると上流階級の子弟が通うパブリック・スクールで地域性のない特有の話し方(容認発音(Received Pronunciation))が生まれた。容認発音はイギリスの国営放送のBBCの電波によって広まり、標準的な発音(BBCアクセント)と見られるようになった。
しかし、この発音をする人はイギリスの人口の5%にすぎないと言われている(アッパーミドルクラスの絶対数が少ない)。
また、教養のある人でも出身地の話し方を保つ人は多く、発音に関して言えば書き言葉ほどの標準化は行われなかった。
イギリス英語事情
もともと4つの国を合体させている連合王国なので、公用語は規定しておらず、地域により言語事情もかなり違う。その点に配慮して学校教育(ナショナル・カリキュラム)では英語以外のEU諸国の公用語(フランス語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、イタリア語など)のどれかを学ぶことになっている。
イングランド
ほとんどアングロサクソンなので英語の圧勝。ケルト系のコーンウォ-ル語が残ってはいるが母語として使っている人は皆無に等しい。
スコットランド
ケルト系の子孫が多いため、ケルト語を起源とするスコットランド・ゲール語が島嶼部を中心に残っており、わずかだが母語としている人もいる。
さらにスコットランド・ゲール語を文化として残そうという運動も盛んで、かつてイングランドの強敵だっただけあって、今なおイングランドからの独立を求めたりもするし、ショーン・コネリーもスカートをはいてケルト魂を見せたりする。
スコットランドには他にもゲルマン語系のスコットランド語、アルスター・スコットランド語などもあり、これらはイギリス英語の方言と見なされることもあるが、2001年の「少数言語に関するヨーロッパ憲章」において言語として認められた。
ウェールズ
歴史的にケルト系の子孫が多く、ケルト語起源のウェールズ語を使える人口は20%弱おり、英語と共に公用語として対等な地位にある。
北アイルランド
やっぱりケルト系の子孫が多く、アイルランド・ゲール語の話者がいる。サッチャー政権の時代にはプロテスタント系とカトリック系の紛争が続いていたが、98年に和平条約が結ばれ北アイルランド議会が設立、言語問題も活発に議論されている。
アメリカ英語事情
合衆国憲法は特定の言語を公用語にこそしていないが、様々な場面において英語は事実上の公用語となっており、そのため、建国以来多数押し寄せた移民も2世、3世になると完全に英語と同化してしまった。
一方で60年代の公民権運動の影響から、68年に二言語教育法が制定、学校ではバイリンガル教育がおこなわれ、政府刊行物、公共案内、運転免許試験では英語以外の言語を選択できるようになった。
しかし80年代に入りレーガン政権になると、バイリンガル教育は莫大な費用がかかる上に国家統合の問題にも関わると、英語公用語化運動が高まった。
憲法を修正して英語を公用語にする修正案こそ実現しなかったが、州レベルで見ると、住民投票によってバイリンガル教育が廃止された州も多く、英語を公用語とする州は31州にも上っている。
とはいえ、近年非白人の比率は高まる一方で、英語公用語化に反対する思想(多言語主義)や運動(イングリッシュプラス)も盛んである。特にヒスパニックの人口はアフリカ系アメリカ人を追い抜き、カリフォルニア州では深刻な問題となっている。
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