国語学概論覚え書き②

 お疲れ様です。いや~イングリッシュの試験なんとか乗り切った~!『スパイダーマン』も観た~!!ドイツ料理食べた~!!!
 しかし、ドイツのカツレツ(クラシック・シュニッツェル)はなんであんな甘いブルーベリージャムをつけて食べるのだろうか・・・まったくレーツェルだぜ(ドイツ語使ってみたかった)。
 あと、『スパイダーマン』は、実は初めて見たんだけど、設定的に『キックアス』っぽい感じなのかなって思ったら、作風は藤子Fのパーマンっぽかった。ちびっ子も安心して見れます。でも、日本の中学生くらいってこういう健全なやつよりも、もっとエロくてグロいやつを背伸びして観たがるよな。中二病、愚かなり。
 あと、これはマーベルに限ったことなのかもしれないけど、こういう子どもが主人公の場合はローカルな範疇で決着つけさせるんだね。セカイ系にしないのがえらいよ。一応、マーベルって社会派だもんな。セカイ系は社会という中間項がないからな。
 実際セカイ系しか書けない奴は、資本家に搾取され怒れる鉄くず屋さんをヒーローの最大の敵にする発想ができないよな。
 マーベルは、レッドスカル様とかロキとかウルトロンといった僅かな例外を除いて、悪役を立たせるのがあまりうまくなかったんだけど、今回は悪役も世界観のスケールに合わせたことですごいうまいこと描けてるよ。変に風呂敷を大きくすればいいってもんじゃないんだよね。

 スーツを着ないとダメなら、スーツを着る資格はない。…全く父親みたいだ!

参考文献:伊坂淳一著『ここからはじまる日本語学』

連用修飾語
用言(述語になる語。動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する語。副詞とも呼ばれる。
副詞は通常、三つに分けられる。

①状態副詞
述語の状態、結果、様子、数量、頻度を修飾する。
こなごなに、うっかり、ことごとく、ときどき、など。

②程度副詞
「多い」など程度性を有する形容詞、形容動詞を「かなり」などと修飾する。
また、「ちょっと眠る」「もっと食べたい」など、動きを表す動詞を、その程度の大きさとして修飾することもある。
ほかには、かなり、少し、ずっと、すごく、など。

③陳述副詞
熟語の意味内容に限定して規定せず、文全体に対する話し手の主観的判断のあり方を修飾するため、文副詞、主観副詞とも呼ばれる。きっと、ひょっとしたら、たぶん、あいにく、など。

連体修飾節
体言(名詞・代名詞のこと)を修飾する文節。

①関係節
「“春子が私たちに語ってくれた”話は、身の毛のよだつものだった。」の“春子が私たちに語ってくれた”の部分。
被修飾名詞(ここでは「話」)を修飾し、この被修飾名詞と連体修飾節の部分を組み合わせて完全な文に復元することができる。
例文で言うならば「春子が話を私たちに語ってくれた」となる。
英語では関係代名詞以下の部分。
「“太郎が昔よく歩いていた”道」(→太郎がその道を昔よく歩いていた)や「“次郎が大学に入学した”日」(→次郎がその日大学に入学した)など。

②限定節
「“夏子が物の怪に出会った”話は、一晩で広まった。」の“夏子が物の怪に出会った”の部分。
ぱっと見た感じ、これも「話」を修飾し、関係節と区別がつかないが、被修飾名詞と連体修飾節の部分を組み合わせるだけでは完全な文が作れない。
例文で言うならば、“夏子が物の怪に出会った”の中に、被修飾名詞の「話」を組み込むことができない。
「“源頼朝が鎌倉幕府を開いた”事実」や「“人の頼みを断れない”性格」など。

限定節は、被修飾名詞の前に「という」「というような」をくっつけることができ、こういった場合は同格節(連体修飾節と被修飾名詞が同格)と呼ばれる。
「“源頼朝が鎌倉幕府を開いた”というような事実」

③名詞節
「“秋子が不思議な体験をした”のは去年の今頃だ。」の“秋子が不思議な体験をした”の部分。連体修飾節が「の」や「こと」といった形式名詞の前に来るタイプ。
これにより連体修飾節が、名詞的な機能を果たしている。

以上の、連用修飾語と連体修飾節を、森鴎外の『高瀬舟』から探し出してみる。

 しばらくして、庄兵衛はこらえ切れなくなって呼びかけた。「喜助。お前何を思っているのか。」
「はい」と言ってあたりを見回した喜助は、何事をかお役人に見とがめられたのではないかと気づかうらしく、居ずまいを直して庄兵衛の気色けしきを伺った。
 庄兵衛は自分が突然問いを発した動機を明かして、役目を離れた応対を求める言いわけをしなくてはならぬように感じた。そこでこう言った。「いや。別にわけがあって聞いたのではない。実はな、おれはさっきからお前の島へゆく心持ちが聞いてみたかったのだ。おれはこれまでこの舟でおおぜいの人を島へ送った。それは随分いろいろな身の上の人だったが、どれもどれも島へゆくのを悲しがって、見送りに来て、いっしょに舟に乗る親類のものと、夜どおし泣くにきまっていた。それにお前の様子を見れば、どうも島へゆくのを苦にしてはいないようだ。いったいお前はどう思っているのだい。」

(中略)

 庄兵衛は「うん、そうかい」とは言ったが、聞く事ごとにあまり意表に出たので、これもしばらく何も言うことができずに、考え込んで黙っていた。
 庄兵衛はかれこれ初老に手の届く年になっていて、もう女房に子供を四人生ませている。それに老母が生きているので、家は七人暮らしである。平生人には吝嗇りんしょくと言われるほどの、倹約な生活をしていて、衣類は自分が役目のために着るもののほか、寝巻しかこしらえぬくらいにしている。しかし不幸な事には、妻をいい身代しんだいの商人の家から迎えた。そこで女房は夫のもらう扶持米ふちまいで暮らしを立ててゆこうとする善意はあるが、ゆたかな家にかわいがられて育った癖があるので、夫が満足するほど手元を引き締めて暮らしてゆくことができない。ややもすれば月末になって勘定が足りなくなる。すると女房が内証で里から金を持って来て帳尻ちょうじりを合わせる。それは夫が借財というものを毛虫のようにきらうからである。そういう事は所詮しょせん夫に知れずにはいない。庄兵衛は五節句だと言っては、里方さとかたから物をもらい、子供の七五三の祝いだと言っては、里方から子供に衣類をもらうのでさえ、心苦しく思っているのだから、暮らしの穴をうめてもらったのに気がついては、いい顔はしない。格別平和を破るような事のない羽田の家に、おりおり波風の起こるのは、これが原因である。

連用修飾語
①状態副詞
“しばらく”何も言うことができずに
言うことができないという状況が続いた時間の長さを修飾している。

随分“いろいろな”身の上の人
その人の身の上の数量を修飾しているので状態副詞。

“かれこれ”初老に手の届く年
かれこれは、そろそろ、だいたいという意味。

“もう”女房に子どもを四人も産ませている。
すでにという意味。

②程度副詞
“随分”いろいろな身の上の人
いろいろな身の上の程度を「随分」が修飾している。

③陳述副詞
“どうも”島へ行くのを苦にしてはいないようだ。
話し手の庄兵衛が、島流しにされるのに落ち着いている喜助の様子を見て感じた主観なので、陳述副詞。

“ややもすれば”月末になって勘定が足りなくなる。
そういう状況になりやすいという意味だが、これは客観的な事実というよりは、話し手の主観が入っているので、陳述副詞。

連体修飾節
①関係節
“あたりを見回した”喜助(→あたりを喜助は見回した)
“一緒に舟に乗る”親類(→一緒に親類が舟に乗る)
被修飾名詞と連体修飾節の部分を組み合わせて完全な文に復元することができる。

②限定節
“自分が突然問いを発した”動機
“お前の島へ行く”気持ち
被修飾名詞と、連体修飾節の部分を組み合わせて完全な文が作れない。

③名詞節
“どうも島へ行く”のを苦にしてはいないようだ。
“里方から子どもに衣類をもらう”のでさえ
連体修飾節が形式名詞の「の」前に置かれ、体言としての機能を果たしている。
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