K-T境界絶滅について

 人間による絶滅は、過去の大量絶滅にも匹敵するという説は、私はあまり信じていません。過去の大量絶滅でもっとも大きなものはペルム紀のもので地球上の生物の95%が絶滅したと言われています。恐竜の絶滅は大量絶滅では五番目で、一番新しいものです。
 大量絶滅には周期性が確実に見られ、その際、定期的に大規模な地殻変動及び火山活動が起きている事が解ります。これは大気や地中の二酸化炭素の増減に大きな影響をもたらしています。

 恐竜の絶滅は、メキシコのユカタン半島に巨大な隕石が落ちたことが原因であるという説があります。「これだけでは絶滅の理由としては不十分だ」という人もいますが、この説はドラマチックで、多くの人が惹きつけられたと思います。※もちろん恐竜時代の最後である白亜紀末にも、地殻変動の痕跡は見られると言います。

 白亜紀の頭文字のCと、その次の時代である第三紀の頭文字Tをとって、白亜紀と第三紀の境界にある厚さ1センチの地層を「K-T境界層」といいます。CをKにしているのはカンブリア紀の頭文字と混同しないためです。
 イタリア、デンマーク、ニュージーランドなどの地層には、従来の100倍の「イリジウム」という比重の高い金属が含まれています。イリジウムは、地殻にはあまり含まれない金属で(諸説あります)その為、このイリジウムは宇宙からやってきたのではないか?と考えられるようになりました。しかし超新星爆発でこのイリジウムが飛んできたとすると、イリジウム以外の星雲物質(プルトニウム)なども地層に含まれるはずですが、それが見られませんでした。よってこのイリジウムは隕石が持ってきたのではないか?そう結論付けられました。
 
 そして1990年白亜紀の隕石衝突を示す具体的な証拠が発見されます。それがユカタン半島に見つかった直径170キロの巨大なクレーターの跡で、これにより白亜紀の地球に、直径10キロの巨大隕石が、秒速20キロという猛スピードでぶつかったという衝撃的な仮説が立てられました。
 これだけでもその威力は人間に及ばない、恐ろしいものであることが解りますが、その被害を具体的にまとめると・・・

①衝突の際の爆発はTNT火薬一億メガトン分。
②マグニチュード8の1000倍の地震が発生。
③冷戦状態のアメリカとソ連が全面核戦争を起こしたとして、その20000倍のエネルギー。
④これは広島の原子爆弾の70億(!)個分。
⑤衝突時に舞い上がったちりは地上40キロに達し、成層圏を突破。
⑥火炎は宇宙にまで到達したらしい。

 現在恐竜の絶滅の原因は、様々な要因が複合的に起こったという説が主流ですが、隕石の衝突だけでも、この想像を絶する大惨事。とても人間が引き起こせるものではありません。
 そしてこの隕石は恐竜が誕生する以前から、すでに地球へ接近していたのだと言います。つまり恐竜が繁栄する前から、彼らの運命は決まっていたことになります。
 果たして人類はどうなるのでしょうか。
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