学校図書館の情報アプローチ覚え書き①

 また、新しいジャンルの記事が登場してしまったぞ・・・カテゴリタグはいっそのこと「資格全般」とかなのだろうか・・・でも、まあ資格バカにはなりたくないので、今回だけってことで。学芸員資格も当面取るつもりはないですし・・・
 それに、ここ6、7年は学費に可処分所得を突っ込んじゃって、そろそろまともに貯金したほうがいい気もするしな。そう考えると、漫画はいいよな。時間はかかるが金はかからないもんな。別に社会的なキャリアには全く役に立たないけれど。漫画って。むしろ社会的に見下されるっていう。
 て、ことで、今年の冬は司書の資格を取るのです。その資格に必要なスクーリングの勉強の残骸がこちらになります。
 しかし、あれだな。私は確かに読書が好きだけど、こういう実践的な資格の勉強はかなり苦手だってことを痛感しました(思い返せばC言語も実践的スキルだしな)。私は学術的な勉強のが向いている気がする。
 今年でいよいよ通信大学の学籍が切れてしまうので、最後の記念になんかの単位をとろうってことで、思いつきで履修しまったのが悲劇の始まりであったか・・・結局300単位以上になっちまった・・・K氏にいつまで大学いるの?好きなの?って言われたけど、大学というより読書が好きなオレだから・・・

学校図書館メディアの概要
まず、学校図書館メディアという言葉が生まれた経緯について簡単に説明したい。学校図書館が提供していた各種メディアはこれまで学校図書館資料と呼ばれていた。
学校図書館資料の定義は、「図書・視聴覚教育の資料、その他学校教育に必要な資料」であり、視聴覚資料や児童生徒の作品などを含むと定められている。
しかし、現在の高度情報化社会の進展により、学校図書館には学習情報センターとしての役割がこれまで以上に期待されるようになり、学校図書館がが提供する情報の種類は多様化、既存のメディアに、視聴覚資料、教育用ソフトウェア、インターネットなどデジタルデータなどを加えて、学校図書館メディアと総称するようになったのである。

さて、学校図書館メディアは、紙に印刷されている印刷メディア(書籍や新聞、雑誌、ファイル資料)と、磁気テープや磁気ディスクに記録された非印刷メディアに分けることができる。
非印刷メディアの中でも、主に音声や映像を記録しているものは視聴覚メディアと呼ばれ、インターネットやCDーROMなど主にコンピュータを使って利用するものは電子メディアもしくはコンピュータメディアと呼ばれる。
また、それ以外のメディアとして、テレビやラジオ、電話などの放送通信メディアなどもある。

では、こういった各種メディアを学校図書館がどのように収集・構成するかについて述べる。
まず、学校図書館の蔵書を、意図的かつ計画的に形成、維持、発展させていく蔵書構成である。蔵書構成で重視されるポイントは、蔵書数と配分比率であり、特にメディア間の配分比率と、分野間の配分比率のバランスである。
これを実現するためには、選択の一貫性と長期的な視点を意識し、これを成文化するとよい。具体的には、「日本全国書誌」や「日本書籍総目録」などを用いながら、現在流通しているメディアを把握し、各メディアが選択基準を満たしているかを判断する。
また、蔵書構成の実行には、親機関である学校、児童生徒、教職員などの利用者、予算、メディア、担当者の相互教育などに留意しなければならない。

文科省が推進する「主体的、対話的な深い学び」の一環として、調べ学習やデータ分析、プレゼンテーションなど、情報活用教育が多くの教科において重視されるようになり、学校図書館には情報活用センターとしての役割がますます期待されるようになった。そのため、学校図書館メディアの一層の整備が各学校には求められるのである。

学校図書館メディアの組織化の意義
学校図書館メディアを組織化する意義について論じる。学校図書館のメディアを利用者がスムーズに利用できるようにするためには、メディアの質と量を高い水準に保つこと、そして運営側が行う準備作業である、学校図書館メディアの組織化が重要である。
学校図書館メディアの組織化において考慮すべき事項は、以下の四点がある。
学習形態の多様化に対応すること、図書館メディアにシステム化と標準化を施すこと、一貫性のある組織化をすること、図書館メディアをネットワーク化することである。
これらを踏まえて、メディアの調査、選択、発注、搬入、分類、目録作成、貸出と利用などを行なっている。

学校図書館メディアを組織化するための具体的な作業には、まず、メディアの分類作業がある。各メディアの主題やジャンルを分析し、それを件名として表示させる作業である。
次に、目録作業である。メディアのタイトルや作成者、形態、出版に関わるデータや分類、件名を記録する作業である。
みっつめはメディアの装備と排架である。メディアを分類ごとに物理的に並べていく。

次に学校図書館メディアの組織化において重要な、資料のアクセス方法についてである。利用者が任意の方法でスムーズに資料にアクセスできるように、複数の資料へのアクセス方法を用意しなければならない。
例えば、蔵書検索の有効な手がかりとされる図書館目録では、キーワードから探せる件名目録や、主題やジャンルなどから検索できる分類目録などを備える。
また、学校図書館のメディアを、授業などの学習指導にスムーズに活用できるようにするために、目録だけではなくインターネットや情報端末にも対応した、学習単元ごとの索引の作成や、課題に役立つ文献や記事の提供も望ましい。
以上のように、学校図書館メディアへのシンプルかつ豊富な検索手段を提供することで、メディアと利用者を結びつけることができるため、その組織化は非常に意義があるのである。

日本十進分類法(NDC)を適用する意義
図書館は多数の図書やメディアを収蔵しているため、これを利用者にスムーズに提供するためには、図書館メディアを分類するなどの準備作業が必要となる。
これを学校図書館メディアの組織化という。分類とは、主題などの特性に基づいて資料を分けていくことで、これにより利用者は資料の検索がしやすくなる。

分類の方法には大きく二種類の方法がある。ひとつめが列挙型分類法である。
これは図書の主題に基づいた分類項目(例えば社会科学や自然科学、芸術などのジャンル)を事前に分類表として作成しておき、その表に基づいて、画集だったら芸術の項目に、というように、各資料を選別していく方法である。
メリットは、分類表が階層を持ったツリー構造なので、分類のルールが明確である点である。
デメリットは、資料の主題を必ず分類表のいずれかの項目に該当させなければならず、例えば複数の項目に該当するような資料や、既存の項目に当てはまらない資料が出てくるなど、精密な分類を行うことが困難であるという点である。列挙型分類法の代表的なものが、日本十進法分類(Nippon Decimal Classification)である。

ふたつめが分析合成型分類法である。列挙型分類法では対応しきれない複合主題をもつ資料の増加を受けて、これを補うものとして考案された新しい分類法である。
「アメリカの文学」「SF小説」「マイクル・クライトン」「量子力学」「歴史」「2000年代」など、資料が持つ様々な属性やジャンル、キーワードを複数抽出し、それ(ファセットという)を合成することで分類記号を作る。
メリットは、複合主題を持つ資料でも、主題の要素を柔軟に反映する分類記号が作れること。
デメリットは分類記号が複雑になり、複数の主題にまたがってしまうため、実際の排架には用いられないという点である。

現在、学校図書館では、実際に本棚に排架できる列挙型分類法が採用され、その中でも1948年に『学校図書館の手引き』において推奨されたNDCが主に用いられている。
NDCは、学校図書館に関わらず、どの図書館でも共通して利用が可能な「標準分類表」であり、分類の仕方もシンプルなので児童生徒にも理解しやすい。
また、蔵書規模によって分類体系の修正ができることから、分析合成型分類法のように分類番号の複雑化を防ぐことができる。例えばNDCの分類番号は3次区分が基準なので3桁で表示ができる。仮に蔵書数が多い分類の資料があった場合は、4次区分を使って地域や言語によって分類する。

別の検索ツールとしては、分類目録の他に、主題を表すキーワードで検索することができる便利な件名目録がある。しかし、抽出する主題語を一意的に決定する必要があること(タイトル順か作家順か、など)、階層ではなく50音順に並べられるため、関連する主題が別の場所に排架されるなどの注意点がある。

 こういったメディアの組織化(=分類法)についての知識を児童生徒に授けることは、児童生徒の主体的な情報リテラシーの育成につながるため、非常に意義が大きい。
例えば、NDCについての知識があれば、調べ学習の際などに学校の内外を問わず自分の力で目的の資料を見つけることができるようになる。そのため、学校図書館における環境整備の際には、収蔵メディアをNDCの原理に従って排架するのはもちろんのこと、分類表やメディアの配置図を掲示したり、リーフレットやポップを使ってわかりやすく伝えるような工夫が重要になってくる。

目録の意義
学校図書館の資料はNDCの分類表に沿って配架されるので、その分類記号を手がかりに必要な資料を探すことになるのだが、一部の蔵書は書庫の中にしまってあるので、館内の書架(開架)を探しても見つからない場合がある。また、タイトルや著者名ははっきりしている場合でも、分類表の知識がなければ、どの書架にあるのかわからないということもある。さらに、図書館の資料が貸出や修理で書架にない場合もあるため、書架を見ただけでは図書館を有効活用できないのである。

このような問題を解消するための検索手段として目録が作成されている。目録とは、図書館の所蔵資料について、タイトル、著作者、外見(大きさ、ページ数)などの特徴、出版に関する事項などを一定の規則と順序に従って記し、検索できるように作成されたデータカードのようなものであり、書誌と近いが、目録には、前述の収蔵資料のデータに加え、本図書館が保有している冊数、配架場所、資料番号、受入番号など、その図書館独自のローカルデータがあるという相違点がある。

これまでは、この目録は紙のカードによって作成されていたが、これを電子化することによって、場所をとらず自動的に配列することができるようになり、また、豊富な検察キーワードに対応できるようになった。
こういった電子目録はOPAC(オンライン・パブリック・アクセス・カタログ)と呼ばれており、特別な訓練を受けることなく、利用者が直接、端末を操作して任意の書誌を検索できるようになっている。
また、これをインターネットに公開すれば、図書館の外部からでも直接検索が可能になり、いつでも好きな場所で目録を扱えるようになるのである。

学校図書館の利用指導においても、児童生徒に目録について学習を積極的に取り上げることが望ましい。
例えば、書誌を実際に引かせたり、図書館運営者のロールプレイとして目録を作成させたりする。こういった体験をさせることで、児童生徒は受動的な利用者から、能動的な図書館のプロモーターになり、主体的な学校図書館の利用と、その発展が期待できるのである。
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