情報職業論覚え書き②

 風邪で一日ダウンしていました。あと2週間で6科目の試験対策をせねばならぬというのに・・・
 そして先日の試験は、鼻水が止まらないコンディションの中、過去最悪の出来で、というか、細かく論述しすぎてまさかのタイムオーバーという。試験時間45分であの問題量はねえよ。心折れたよ。あ~あ。

参考文献:廣石良雄著『情報と職業』

ビッグデータの特性
2001年の研究報告書においてMETAグループのアナリスト、ダグ・レイニーはデータ成長の課題とチャンスは3次元であると定義している。

①ボリュームが膨大(volume)
テラバイト~エクサバイトもある。

②更新頻度が高い(velocity)
数ミリ秒、数秒の速さで更新されていく。

③多様化に富む(variety)
構造化データ、非構造化データ、テキスト、映像、画像、デジタル信号など。

ビッグデータは新しい概念ではないが、2012年辺りからその言葉が頻繁に登場するようになった。
ビッグデータというと、大量なデータが注目されやすいが、どちらかというと構造化されたデータを扱う技術では管理できないデータであり、そのデータが大量にあるということである。
ビッグデータは、何かの目的を達成するための手段であり、巨大なデータを作成することそのものを目的とするものではない。

ビッグデータの活用
企業は、企業活動で得られたビッグデータを収集・蓄積し、データを分析し、そのデータをもとに施策を立案・実行し、その結果さらなるビッグデータを自然に発生させ、それをまた収集・蓄積するという具合に、それを繰り返す仕組みを作ろうとしている。
データを見える化する場合には、非構造化の情報(図や画像、販売情報であれば購入理由や利用実感などの文章)を、いかに他の非構造化の情報や、構造化の情報である顧客情報(年齢、性別、住所など)と、紐付けるかが鍵となるが、その際にはメールアドレスが最も有効だとされている。

過去の行動パターンの解析は既に可能な技術ではあるが、これでは施策の立案・実行につながらない。いかに将来の行動パターンを見いだせるかが重要となる。
また、今までは販売であれば「購入してくれた顧客」が分析対象だったが、ここでは「購入画面を検索していたが、途中でやめて購入しなかった人」も対象となる。
ここまでの分析や施策の立案は、データサイエンティストが行うが、ここまででは商売として儲けることはできない。

さらにビッグデータの活用で重要なのは、同じ行動パターンの顧客に特定のメッセージを送ったり、個人に対して好みの商品を紹介したり、購入者に直接お礼のメッセージを送ったりしてさまざまな演出を行うことが必要であることであり、それを立案することをデータアナリティクスという。
企業では、データアナリティクスの素養を含んだデータサイエンティストの育成が必要とされる。
そうなると、単に統計学の知識に長けているものではなく、人の心をつかむような芸術的な感性を持つ人材も必要とされている。

用語集
大学側から重点的な学習を推奨されているワード。チョイスの基準が知りたい。

PDCAサイクル
業務プロセスの管理手法の一つで、計画(plan)→実行(do)→評価(check)→改善(act)という4段階の活動を繰り返し行うことで、継続的にプロセスを改善していく手法。
というか、Aのアクトが納得がいかない。というかピンと来ない。
改善ならアジャストメントのほうがいい気がするんだけどなあ・・・なぜにアクション。

名寄せ
名義を寄せ、同一名義として同一のIDにくくること。
どの条件が揃えば同一名義とみなせるかは顧客情報を扱う上では重要なことである。氏名、住所、電話番号、生年月日が一致すれば、ほぼ同一名義とみなせるものの、氏名であれば、旧字体、新字体をマッチングさせたり、住所であれば、「1-2」と「1番2号」を同一と見なすようにしたりするなど、様々な変換ルールを用意しなければならない。

見える化
企業活動で得られたデータと、それをもとに様々な状況を想定し加工したデータを、常に閲覧出来るようにしておくこと。
個人的には「可視化」という日本語がすでにあるのでそっちのがいいと思う。

オプトアウト
本人の求めに応じて、当該本人の個人データの第三者提供を停止する手続き。
JR東日本がSuicaの乗降履歴のビックデータを2013年に販売した際、このオプトアウトの手続きを利用者に周知していなかったために、個人情報保護の観点で問題だと炎上、3ヶ月後に販売を中止することになった。
ほかにも、データ提供先企業に対する流用や悪用を防ぐための手段が不明瞭だった、利用目的に対してデータの制度が不必要に高かった(匿名化されていなかった)、利用者にデータを販売するメリットを示せなかった、データ活用の目的が公共性に乏しかった、などの問題点が指摘されている。

スマートコミュニティ
エネルギーの供給側と需要側をITでつなぎ最適活用をすすめる次世代送配電網がスマートグリッドだが、これを基盤とするまちづくりを指す。
この導入が進むとデマンドレスポンス(夏や冬など電力不足になりそうな時に電力供給側が節電実績のある需要者にインセンティブ=報酬を支払うことで、需要者に電力消費を抑えるように働きかけること。節電提案)などによりエネルギーの効率化が図られる。
また、需要に応じて多様なエネルギー源を組み合わせて供給することによって、コミュニティ内では、平常時には大幅な省エネルギーを実現するとともに、非常時にはエネルギーの供給を確保することが可能となり、生活インフラを支え、企業等の事業継続性も強化する効果が期待されている。

QRコード
クイック・レスポンス・コードの略。
94年にデンソーが開発したマトリクス(小さな正方形の連続)型の二次元コード。縦線だけのバーコードに対し、QRコードは縦×横に情報を格納できるため、より多くの情報を扱うことができる。
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