西洋建築様式覚え書き

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 総工費500億円の城で挙式することにしました。豪華すぎて周囲の景観から完全に浮いている宮殿で、シャンデリアだけでも1000万円以上するのかな、すごかった。
 どう考えても私の身の丈に合わないんだけど、彼女が一度中に入ってみたいというので、ダメもとで見学させてもらったら、なんかいろいろ奇跡が起きて、格安で挙式できることになりました。
 まさかの一軒目で契約。ゼクシイ片手に何軒も回っていくのも面倒くさいしな。重いんだよ、あれ。ジーニアス英和辞典かってくらい。
 で、食事に使うフォークやナイフもなんか年代物っぽくて、支配人の人に聞いたらまさかの銀食器っていうね。こんなところ確かに芸能人とかのブルジョアしか使わねえよっていう。
 でも、彼女は「きれー」「かわいい」「ひろい」くらいしか感想がなくて、いやいやここ本当にやべえぞってことで、美術的ポイントをまとめました。ただ、私の知識もうろ覚えなので間違っていたらドンマイ。

外観
バロックっぽくもあるがペールカラー的におそらくロココ様式。なんにせよほぼヴェルサイユ宮殿。ちなみにイギリスのバッキンガム宮殿にも似ているが、あれはイギリスの建築様式ではなく、フランスのクラシックな建築様式を模倣したものだという。
つまり、一言で言ってフランスの貴族風の城をコンセプトにしていると思われる。

中庭
平面に幾何学的構成なのでミニフランス式庭園って感じ。
これが斜面になるとイタリア式、ガーデンニング的な感じだとイギリス式と言われる。

内装
ロココ様式の特徴は過剰なほどメルヘンな内装だが、屋敷の内装は大理石メインでどことなく落ち着いた雰囲気。支配人によればオーストリアのアンティーク家具や装飾をたくさん輸入していると言っていたので、そこらへんの内装なのかもしれない。

カテドラル
ロココの宮殿の2階の北側にぶっ刺さっている小さな教会。
ステンドグラスをここまで多用するのはゴシック様式という印象。なんと、ここは日本で2番目にステンドグラスが多い教会らしい。
本家の大聖堂と比較するともちろん低いが、天井の位置が高いのもゴシックの特徴。
ちなみに、ゴシック以前のロマネスク建築では天井が重く、分厚い壁でどっしりと支えているイメージがある。装飾もなく、シンプルで質実剛健。クライトン先生の『タイムライン』で出てくるフランスの騎士の館がこのタイプだったと思う。

披露宴会場①エリザベート
大理石メインの白を基調とした内装。イングランド式らしい。
ホームページにはゴシックテイストと書かれているが(※注)、待合室などはかなり俗っぽく(戦後アメリカっぽい)、若者に最も人気な会場なのも頷ける。やから的というかパーティーピーポー的なんだよな。
暖炉のデザインとかを見るに新古典様式っぽい。古代ギリシャ趣味というか。
※ここでのゴシック調とは、ゴシック時代(12~15世紀)の内装ということではなく、ヴィクトリア時代にイギリスで流行ったゴシック趣味ということだと思う(ゴシック体、ゴシックホラーなどと同じ)。
価格は高。

披露宴会場②ラファエル
金箔メインの絢爛豪華な晩餐会会場のような部屋で、オーストリア式。
シニア世代のウケがいい会場だという。確かにシックで落ち着いていて若者っぽさはない。なんというかデヴィ夫人とかマフィアが食事してそうな部屋(実写映画版のカイジの撮影に使われた)。でもまあ、デヴィはロココとか装飾が過多なのは、ガチの貴族界では時代遅れとか言っていたが。
今思ったんだけど、結婚式って夜やるイメージないよな。もし披露宴がディナーならばうってつけの部屋かも。ちなみにシャンデリアが最も高額。
価格は中。

披露宴会場③マーガレット
木彫メインのアットホームな内装で、フランス式。
私はひと目で気に行った場所。「一番高級感がありますね」と言ったら、本当に使っているアンティーク家具が一番高額だという。
だいたい、このお城がフランス様式なんだから、会場もフランスの方が統一感あるじゃんとか思うんだけどね。ちなみに市村正親もこの会場で挙式した。違いがわかる男よ、正親。
他の会場と比べて若干部屋が狭いということで、価格は低。

 ということで、一番金かけている部屋が一番安く使える(10万円安い)ってことで、マーガレットしかねえだろって感じなんだけど、向こうが一番俗っぽいエリザベートに心惹かれているので、どうなるかは予断を許さないところです。でも、椅子とか全然フランスの部屋がいいけどなあ。石よりも木の方がおしゃれな気がするけどなあ。ここら辺は個人の美的感覚だろうな。
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