パワポ職人への道

 いよいよゴールデンウィークですね。私も軟禁11連チャンなんですが、もう授業が放送大学スタイル確定なので、色々とコンテンツを急ピッチで作っているところです。
 つーか、放送大学って幕張に住んでいた時よく写ってたけどあんまり授業が面白かった試しがないから、あのクオリティなら勝てそうだなっていう(失礼)。
 要はおじいさん(多分高名な学者)が一方的にダラダラぼそぼそ喋っているだけで、インタラクティブ性がないっていうのが最大の問題な気がするんだけど、そこらへんは学校現場、特にレディネスに関わる小学校低学年なんかでは子どもがレスポンスを取れないのは死活問題なので、ズームやチームスといった会議アプリを使ってなんとか双方向でやっていこうと動いているっていう。
 
 で、自分なんかもそういう形で授業をやる流れっぽいんだけど、どうしても会議アプリだと先生が授業をしているウィンドウの大きさや、全画面表示しても解像度的に、板書がよく見えないのよ。
 板書&ノートスタイルを王道とする私にとって板書が見えないのは大問題で、じゃあ、もうひとりの先生をティームティーチング的に付けて(板書を見せるときはアップにしてもらうなど)カメラワークさせようといった人的な余裕もなさそうなので(ワンオペ)、とうとうあんなに馬鹿にしてた、授業じゃなくてプレゼンのツールだろと学習効果を評価していなかったパワポのスライドをひたすら作り続けるハメになっています。

 で、ゴールデンウィーク明けに作らなければならないスライドは、日本史、生物学、地学、経済学の4講義分で、こんなもん4人の高校教師がそれぞれ1~2年かけて教える量であるため、かなりの地獄。
 もちろん全て終わるわけもなく、ついに我が家のパソコンにもパワーポイントを導入(奥さんにもらった)、休日返上でパワポ職人になることを誓ったのであった。
 て、ことでパワポをいじってみて感じたことをまとめてみました。

①授業準備の時間が10倍になる
ひとつの授業で使うパワポを作るのに、一般的な授業の準備時間の10倍くらいかかる。もっと言えば、ひとつの単元で10時間以上かかった例もあり、放課後に明日の授業のパワポをちゃちゃっと用意しようなんて気軽な真似は決してできないことがわかった。授業がスタートする前に分かってほんとによかった。
何がかかるかって、まず効果的なスライドのレイアウトやアニメーション、素材集めが大変だし、で、わりと自由に作れるから、こうすればもっとわかりやすいなと、のめり込んじゃうときりがなかったりする。

②視聴覚効果が高い
パワポって基本的にはデジタル紙芝居と考えていいと思うんだけど、スライドの途中に動画が入れられるのは本当にいい。今年からは理科で実験が封じられてしまったんだけど(設備がない)、そこは動画でカバーできそうだな、と。
あと歴史なんかも、普通の授業だとサイズのでかい偉人の肖像画を黒板に貼り付けて、板書スペースが減ってしまうとか問題があるんだけど(それにああいう教材を教室まで運ぶのが結構大変)、これがパワポだと色々書き込んでごちゃごちゃするようならスライドを切り替えればいいから、あまり板書スペースといった制限を考えなくていいっていうのは強いね。
それと、ネタ的なことやりやすいよね。ビジュアルで笑わせやすいというか。すべると悲しいけど。やりたくなるよね。

※挑戦例
スライドの例①.jpg
スライドの例②.jpg
スライドの例③.jpg

③パワポを板書させればいい
パワポをプレゼンではなくデジタル板書と考えれば、みんながメモをとるまでスライドを変えるのを待ってあげればいいから、従来の形の授業もできるんだよね。
やっぱり、授業内容をノートに取るって時間はかかっちゃうかもしれないけど、効果的だと思うんだよ。漢字も覚えるし。
あと、私、そんなに字が上手じゃないから、情報の送信面でもパワポのフォントは助かる。先生が板書している時間、生徒が暇っていうこともなくなるしね。
さらに、これはパワポの特徴ではないんだけど、オンライン授業のいいところはさ、放送終了後にアーカイブ化されるじゃん。
だから、授業の進行がちょっと早くて、リアルタイムで置いてかれちゃった場合も、アーカイブのファイルで一時停止とか押しながら、自分のペースでもう一度復習できるんだよね。これはリアルタイムの対面式授業にはない大きな恩恵だと思う。

④一度作れば2周目が楽
これがあるから、正気を保って一日中、家に引きこもってパワポ職人しています。

 ・・・て、ことで、まとめると、あれれ?なんかいい点しかないぞ。短所といったらやっぱり授業準備に膨大な時間がかかるくらいか。
 でも、これ本末転倒だよな。つまり授業って時間をかければいいものが作れるってことだろ。なのに、学校の先生が授業準備や教材研究にかけられる時間ってほとんどないわけじゃん。
 本当に今回のコロナウィルスは教育のあり方をあらためてゼロベースで考えるいいきっかけを与えてくれたと思うよ(新年度の開始時期を変えるとか)。
 自分も含めて、忙しくて時間がないという言い訳で、保守的なことを繰り返し、新しい技術を拒絶し、授業のクオリティを向上させることを怠ったんじゃないかっていう反省はあるよな。まあ、これは現場だけの問題じゃないけど。まず財政面でやりたくてもやれないしな。新しい技術やれって言ってもハード面が支給されてねーし。オレ達歩兵には装備が黒板とチョークしか与えられなかったんだっていう。
 でも、今回の状況はさすがに、設備がないので何も手を打てませんでしたじゃ済まないわけじゃん。近年稀に見る、生徒指導も学級経営も部活動も行事準備もなく、先生が本業である授業の準備に専念できる千載一遇のチャンスなんだから、いろいろトライするしかないよ。

 て、ことで最後に進捗状況を。

日本史
明治~戦後史の近現代史は完成。

経済学
全6章未着手!(市場原理、金融政策、財政政策、景気変動、国際経済、日本経済)

生物学
全9章のうち5章分完成。残るは遺伝、発生、進化、生態学の4章。

地学
全5章未着手!(大気圏、気象学、岩石、地震、天文学)

 あれ・・・15章分もある・・・どう考えても15日以上かかる(※与えられたゴールデンウィークは11日)・・・考えてはいけない!
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