R3年度警視庁事務採用試験について

全体的な感想
昨年の栄養素同様、今年も食中毒が出たので、家庭科という出題枠が毎年あるのがほぼ確定した。
相変わらず資料解釈が多いが、出題パターンや順序は毎年ほぼ変わらないので(対前年増加率が出るなど)、事前に訓練しておけば対応できる。
判断推理は、前半はやや難しいが、後半の図形はなぜかすべて易しい。
また、文章理解の出題数が多く、現代文と英文が各4問、計8問出題される。さらにそれぞれの文章量が1ページをまるまる使うほど多く、内容も読みごたえがあり、速読ができると有利。
一般知識については、去年はアメリカ大統領選挙や新型コロナウィルス騒動があったため、世界の政治体制や免疫反応が出題されると読んだが、それは現実のものとなった。
ただし、歴史がややマニアックで、すべての選択肢を吟味するとかえって泥沼にはまるので注意。

データ
全45題 時間は120分
試験問題持ち帰り可能。
星の数は難易度。
☆:易しい。小中学生レベル。
☆☆:普通。高校生レベル。
☆☆☆:難しい。大学入試~大学生レベル。
※:判定不能。悪問や、出題ミスなど。


文章理解
1.内容把握☆
モダニズム建築における機能主義的な考え方は、生物学における典型的な機械論と変わらないという内容。その点日本建築は、特定の機能を受け持つ部品の集合体として家をとらえる機能主義的な手法を好まなかったという。
説得力はともかく、言いたいことはなんとなくわかる。

2.内容把握☆☆☆
音楽評論。2問続けて芸術論なのがすごい。
自分も大学では美術理論をやったんだけど、こういう絵画や音楽の評論って文章がペダンティックで小難しく、嫌がらせのように読みにくくなっているため、かなりイライラする。
著者も、本来言語化できない視覚的、聴覚的な感動を、苦しみもがいて言語化しようとしているので、著者本人も完全に自分の思いを表現できているとは限らない。
本文を簡単に要約すると、著者は、シューベルトの美しい旋律について、晩年のシューベルトの死に対する脅迫観念(自傷)に着目し評論している。※オルトナーによるシューベルトの評論にシンパシーを感じている。
その上で、クラウス(ピアノ奏者)の演奏は、そんなシューベルトの「自傷」についてそこまで迫っていないと批評しているが、「そんなシューベルト観は私の独りよがりでなければいいことを願うばかりです」という、最後のめんどくさい締めがいい(うぜー!)。

①リルケの引用はあくまでも一般論。
②正しい。
③シューベルトの音楽の美しさは「上澄み」と言っているので不正解。
④宇野さんと著者の評価は正反対。痛みをさすりながら元気が出てくるのを辛抱して待つような演奏を評価しているのは、宇野さんではなく著者。
⑤クラウスの演奏に著者は、強すぎて、素直についていけないと論じている。

3.文章整序☆☆
川喜田二郎のKJ法について。
みんなで行うポストイットを使ったブレーンストーミングのようなもの。一時期流行った。
文章整序として出題されているが、出題された文章がきれいに内容がわかるように抜かれているとは限らないのに注意。
具体的には、その文に「こそあど」があっても、それを根拠にその文は最初ではないと判断するのは危険ということ。あくまでも、文章の前後関係が成立するかで考える。
E→Aの流れは、わかりやすいので、そうなると選択肢は①か④に絞られる。
ただし、B(記録図解をよく作ると反対意見はまず出ない)→C(KJ法はこのような場合に全然状況が変わる)という流れが不自然であるため、正解は④。
※KJ法はポストイットを張り付けて記録図解を作る発想法。

4.空欄補充☆
加齢による時間感覚の変化についての文章。
この問題についてはかなり易しかったが、警視庁事務はわりと出題される文章のレベルが高い。
去年はカントやフッサール、デュルケムが出ているので、哲学の素養があると結構有利なのかもしれない。
哲学する警官ってあまりイメージがないけど。深く考えるとやばい仕事な気もするしな。

英語
今年も英語はすべて小説でした。逆に現代文で一切小説が出ないのも面白い。

5.内容把握
『通いネコのアルフィー』というイギリスの小説。
今年もまたネコの出てくる英文が出てきた。やっぱり猫が好き。

6.内容把握
まさかの『ナルニア国物語』。毎年ファンタジー小説も出題されるっぽい。

7.内容把握
『リトル・ターン』という飛べないコアジサシが主人公のお話。動物モノが続く。

8.内容把握
『アレックスと私』という女子サッカーを題材にした小説。最後は人間が締めた。

判断推理
9.集合☆☆
ベン図を使って解くが、ちょっとひねってある。
社員数が40人
セロリが嫌い32人
ゴーヤが嫌い29人
ケールが嫌い26人
3種類すべて嫌いな人数は少なくとも何人かという問題。
セロリが嫌いとゴーヤが嫌いを足すと61人になり、社員数40人を超えてしまう。
つまり、少なくとも61-40=21人はセロリとゴーヤがどちらも嫌いにしないと、矛盾が生じる。
次に、ケールが嫌いな26人をセロリとゴーヤが嫌いに含めると21+26=47人で、やっぱり40人を超えてしまう。
よって少なくとも7人は3種類すべて嫌いでないといけない。

10.年齢算☆☆☆
誕生日が同じで年齢の異なるA~Fの6人について、生まれた年を調べたところ、次のことが分かった。
ア:AとCの年齢差は11歳。
イ:BはAより4歳年上。
ウ:CとEの年齢差は5歳。
エ:Dが生まれたのは1985年。その次に生まれた人は1995年。
オ:FはEの15年後に生まれた。
カ:6人のうち、最も若い人は2020年に生まれた。
以上から、2005年に生まれた人は誰か。ただし、6人の誕生日は2月29日ではない。

各人物間の年齢の上下ではなく、年齢の差しかわからないヒントが多いため、樹形図を書いて解くのかなと思いきや、どちらかというと順序の問題的に、ヒントをパーツとして考えて、順番の枠に入れていく。
自分は解くのに結構時間がかかってしまった。本番だと諦めていたと思われる。
まず、生まれた年の情報はかなり出ていて、「85」「95」「05」「20」の4つ。
ポイントは15年差のE-Fのコンビをどこに入れるかだが、あまりパターンがない。

①Eが70年生まれでFが85年生まれ
Dが85年に生まれているので無理。

②Eが95年生まれでFが10年生まれ
ここに入れると、Eと5歳差のCが入らない。
Cは芋ずる式にAとBも引き連れるため
C―7―B―4―A――11――C′※CはAの年上か年下かわからないので2つ描く。
上のような大きなパーツをはめることになる。
すると、D(85)とE(95)の間に生まれている人はいないので、Cの位置はEの5年後の2000年生まれになるが、そうなると最後に生まれたのが2011年生まれのAとなり、「最後に生まれたのは2020年生まれ」と矛盾してしまう。

③Eが05年生まれでFが20年生まれ
空きの95年生まれにCと15歳差の可能性があるBが置けるので矛盾しない。
よって05年生まれはE

11.確率☆
Aが矢を当てる確率は1/3
Bは2/5
Cは3/4
3人がそれぞれ矢を一本ずつ射るとき、少なくとも2本の矢が当たる確率はいくつか。

・3人すべて当てる。
1/3×2/5×3/4=6/60

・AとBが当てる。(Cは外す)
1/3×2/5×1/4=2/60

・AとCが当てる。(Bは外す)
9/60

・BとCが当てる。(Aは外す)
12/60

すべて足すと29/60

12.確率☆☆
5問ある5択試験をでたらめに選んで3問正解する確率。
難しくはないが桁が大きい。
正解する確率は1/5、不正解する確率は4/5
よって
1/5×1/5×1/5×4/5×4/5=16/3125
どの問題に3つ正解するかは=10通りある。
16/3125×10=32/625

13.位置関係☆
ヒントに従って位置を埋めていくだけ。Fの位置が確定しないが、Bから一番遠いのはCであることには変わりはない。

数的処理
14.利益算☆
方程式の文章問題。
塩パンが基準になりそうなので、個の個数をχとする。
塩パン(単価120円)の個数χ
クロワッサン(単価180円)の個数2χ+8
カレーパン(単価240円)の個数2(2χ+8)-22
・・・カレーパン高い。専門店だろうか。

15.みはじの計算☆☆
Aが出発した6分後にBが出発し、その3分後にBはAに追いついたので
Aが9分進んだ道のりとBが3分進んだ道のりが等しいことが分かる。
よってBはAよりも3倍速い。
次に、Aが7200mのサーキットを一周してゴールするタイミングと、Bが二周してゴールするタイミングが一致したというので、Aの速さをχとして、時間(み/は)の式をたてると・・・
Aの時間=Bの時間+ハンデの6分
7200/χ=(14400/3χ)+6
χ=400
χの速さは分速400mなので、サーキットを一周するのに必要な時間は
7200÷400=18分。

16.面積比☆
正6角形の一つの角度は120度なので、1:2:√3の三角形がきれいにできるのがヒント。

17.角度☆
直角二等辺三角形の角度はそれぞれ45°、45°、90°である。
折り目が重なるように追っているため、3つ折りになっている先端は、すべて180°(直線)÷3=60°になる。
あとは三角形の内角の和で求められる。
180°-45°-60°=75°

18.整数論☆
整数問題と思わせて実は組み合わせの問題。
4桁の各位の数が1~5のいずれかで、さらに各位の数はそれぞれ異なるため、最も小さい数は1234になる。
問題では50番目に小さい数を聞かれているので・・・
千の位が1の場合を仮定すると、百の位、十の位、一の位に、それぞれ2~5の4種類の数を入れていくので、4・3・2・1=24通りができる。
同様に千の位が2の場合も24通りできるため、千の位が3になるときには、すでに49番目の数になっている。
よって50番目の数は3125である。

資料解釈
すぐに判断できない微妙な選択肢もあるので、選択肢をすべて厳密に吟味するのではなく、明らかにおかしいのが見つかったらすぐに答えを確定させて、次の問題へ移った方がいい。

19.表☆☆
選択肢⑤が明らかに正しいので、ほかの選択肢を計算しないで解答する。

20.割合つき棒グラフ☆☆
②の輸入(空)の値を16年~19年まで足して4で割った数が100.4を超えるかどうか確認する。計算すると100.6なのでギリギリ超える。
このように、こういう際どい選択肢が答えの場合は①や②あたりにあると助かる。⑤だと泥沼になる。

21.折れ線グラフ☆☆
対前年増加率の折れ線グラフなのに注意!
基本的にマイナスエリアは前年よりもさらに減少している。なので、折れ線グラフの最も低い年が最低値であるとは限らない。

22.割合☆
資料解釈の問題で最も計算がしやすかった。

23.折れ線グラフ☆
再び対前年増加率。
21よりも易しい。上野動物園などの入場者数という興味深いデータ。

判断推理
後半戦はすべて図形問題。

24.平面構成☆
角にある正方形は位置が確定するので簡単。

25.図形の規則性☆
マッチ棒パズル。高校受験の最終問題に出てきそうな問題。
1段目:3本※△1個
2段目:9本※△1+2
3段目:18本※△1+2+3
10段目:△1+2+3+4・・・+10=55個
△1個あたりにマッチ棒は3本使うので、55×3=165本

26.展開図☆
転がるサイコロ問題。位相図を描いて転がすと簡単。

27.軌跡☆
転がる円の円周上にある点の奇跡はサイクロイド曲線になる。
また、円の中心軸は回転して進んでも、軌跡は直線を描く。
車輪の軸をイメージするとわかりやすい。

28.平面図形の回転と軌跡☆
点Xと点Yの速度の比は3:2。
Xが7回転すると、Yは4と2/3回転する。
よって点Aから240°進んだ点Bに点Yはいる。

教養問題
29.国語
敬語問題。
「お~なられて」「お~して」みたいな形式は二重敬語なので選ばない。

30.家庭科☆☆
食中毒について。今年も家庭科っぽい問題が出た。
①O-157は大腸菌の一種でウィルスではない。
②ノロウィルスは冬に流行る。低温・乾燥がウィルスが感染を拡大させやすい状況ということと、みんなが冬にオイスターを食べるため。
③寄生虫アニサキスはサバやイカに寄生していることがある。正しい。
④ジャガイモの芽のほかにも皮(特に緑色の部分)にも有毒成分はある。実は食中毒を最も起こすのはジャガイモだという。
⑤水銀が含まれた食品を食べて中毒になるのも食中毒。水俣病など。

31.時事問題☆☆☆
自転車の安全利用という、警察らしい問題。
学校の授業で教わる内容じゃないため、かなり教習所的で悩む。
①自転車は必ず自転車道を通行しなければならない・・・のは現実的ではない。
②自転車を乗りながら携帯電話で通話がOKなわけはない。
③前後に幼児用座席をつけても、運転者が16歳以上ではないと幼児二人との三人乗りはできない。
④酔っぱらって自転車に乗ると懲役刑が科せられる可能性がある。正しい。
⑤自転車運転者講習は、危険行為を3年間に2回行った人が該当する。

人文科学
32.日本史※全員正解
平安時代の文化についての記述で正しいものを選ぶ問題だったが、出題者が藤原頼通を頼“道”と間違えて印刷してしまったため、すべての選択肢が間違いになってしまい、全員正解となった。ただし、「よりみち」の誤字を見逃すならば・・・
①最澄は真言宗ではなく、天台宗を開いた。
②平安貴族は書院造ではなく、寝殿造の邸宅に住んだ。
③藤原頼通は平等院鳳凰堂を建てたのは正しいが、漢字をミスった。
④新古今和歌集の編纂は鎌倉時代。
⑤戦記絵巻が出てくるのは鎌倉時代。平安時代は『源氏物語』『伊勢物語』
などの物語絵巻や、『伴大納言絵巻』のような実際の事件を描いたもの、『鳥獣戯画』などが描かれている。また、水墨画は鎌倉時代に禅宗とともに様式が伝わった。

33.日本史☆☆
高度経済成長期の日本についてのありがちな問題。
①73年までと言われる高度成長期の好景気にバブル景気は含まれない。
②所得倍増計画は田中角栄ではなく池田勇人。
③やや細かいところが間違っている。
日本のOECD加盟は68年ではなく、東京オリンピックが開催された64年。
68年には、アメリカではなく西ドイツを抜いてGDPが世界2位になった。
④産業構造の高度化により、大都市では過密化、農村は過疎化したが、地方分権の進展のために市町村の大合併をしたのは95年からの平成の大合併で、高度成長期ではない。
⑤67年公害対策基本法、70年公害国会についての記述。正しい。

34.東洋史☆☆☆
国家公務員の朝鮮史に続いて、警視庁事務はまさかの東南アジア。
かなり難しいが、自分が知っている有名な単語が出ているのが正解なので、「マニアックな選択肢を選んでは危険」という公務員試験の原則を信じたものは救われたと思われる。
①チャンパーは1世紀ではなく2世紀にチャム人が建国したベトナム中部の国。
 真臘は今のカンボジアに当たるエリアの国で、2世紀ではなく6世紀にクメール人が興し
た。
②シャイレンドラ朝は8世紀にジャワ島に、シュリーヴィジャヤ王国は7世紀にスマトラ島にあった。つまり時代と場所が逆になっている。よくあるダミー選択肢。
③カンボジアにクメール人がアンコールワットを作ったというのは有名。これが正解。
④マジャパヒト王国が13世紀にジャワ島に建国されたヒンドゥー国家なのは正しいが、ボルブドゥール遺跡はジャワ島の仏教遺跡で、ヒンドゥー教ではない。
⑤14世紀にマレー半島に栄えたマラッカ王国は15世紀にムスリム商人と盛んに交易したことでキリスト教ではなく、イスラム教に国王が改宗した。ちなみに、マジャパヒト王国とはライバル関係だった。

35.西洋史☆☆
ロシア革命の経緯。
第一次ロシア革命のきっかけは、1905年のペテルブルクでの血の日曜日事件。
その後、ロマノフ王朝のニコライ2世が退位し、レーニンが4月テーゼでソヴィエト政権を樹立する。
イヴァン4世は16世紀のロシアの暴君。『ナイトミュージアム2』にも悪役で登場している。
ドレフュス事件は、19世紀末のフランスで無実のユダヤ人がドイツのスパイだとして捕まった冤罪事件。1906年に無罪が確定し、フランスの民主主義が守られた。
ただし、ロシア革命の指導者はレーニン、そしてレーニンは権利の章典など出していないという中学レベルの知識があれば選択肢は選べたりする。

36.自然地理学☆☆
東南アジアの問題同様、もっとも知名度の高い情報の選択肢を選ぶ。正文化はしない。
インドの自然地理と地誌。
①インドの西のパキスタンとの国境付近はガンジス川ではなくインダス川。ガンジス川はヒンドスタン平原のあるインド北東部でバングラディッシュやネパールとの国境。
②インドの気候はモンスーンに影響を受けるが、雨季は海洋性の南西モンスーンの影響、乾季は大陸性の宝刀モンスーンの影響なので逆。
③カースト制による差別は憲法により禁止されたが、その影響力はいまだに根強い。
④綿工業やジュート工業が盛んだったが、近年はICTが強いのは正しい。
⑤緑の革命は2000年代以降ではなく、40~60年代のメキシコやフィリピン、インドにおける農業革命。

37.自然地理学☆
浸食地形について。これは易しい。
河川・流水による浸食でV字谷(沈むとリアス海岸)、氷河による浸食でU字谷(沈むとフィヨルド)。

社会科学
38.政治学☆☆
各国の政治体制。やはりアメリカ大統領選のあった翌年は出る確率が高い。
公務員試験は二年連続でドイツの政治体制が出ているので、マストになりつつある。
A:正しい。
ドイツには首相のほかに大統領がいるが、イギリスの女王や日本の天皇のように象徴的。
B:正しい。中国では全人代の常務委員会に、強い権限がある。
C:フランスの大統領は首相を任命できる。場合によっては野党の首相を指名し共存を図る。
D:アメリカの大統領選挙は、直接選挙ではなく間接選挙!
E:イギリスの上院は貴族院。貴族の名誉職的なもので国民が選べない。

39.政治学☆
日本の内閣について。
①国務大臣は全員国会議員である必要はない。
②総理大臣が国務大臣を罷免する際に議会の議決はいらない。
③国政調査権は、内閣の権限ではなく、内閣に対する国会の権限。
 やるのではなく、やられる方。
④内閣は条約の締結もする。承認が国会。
⑤正しい。内閣は天皇の国事行為に対する助言と承認、最高裁判所長官の指名、その他裁判官の任命権がある。

40.経済学☆
物価について。
スタグフレーションが見られたのはバブル経済ではなく、オイルショック。
デフレスパイラルはマスト。

41.経済学☆
外国為替について。
①自国通貨と外国通貨の交換比率が為替レート。正しい。
②1ドル100円が1ドル90円になれば、ドル安円高となる。
③ほとんどの先進国は固定相場制ではなく、変動相場制。
④購買力平価説は、二か国間で物やお金の流れが完全に自由とするとき、同じ商品は同じ価格となるように為替レートは調整されるという学説だが、マニアックなので選ばない。
⑤円高で日本の輸出は増加ではなく減少する。

自然科学
例年1分野は易しく、2分野はやや難しい。

42.物理学☆
ジュール熱の計算問題。警視庁事務の物理は毎年とてつもなく簡単。
V×A×秒
200×5×40=40000J

43.化学☆
周期表の基礎的な内容。
縦の列は族。横の行は周期。
1,2,12~18族の元素が典型元素。それ以外は遷移元素。

44.生物学☆☆
やはり出た、免疫系。ただし、わりと専門的な内容。
①好中球、マクロファージ、NK細胞、リンパ球などは赤血球ではなく白血球。
②リンパ球は骨髄で作られる(胎児のみ肝臓)。ただしT細胞だけは胸腺で作られる。
③抗原が二回目に体内に侵入したときにおこる反応は、拒絶反応ではなく二次免疫応答。
④アレルギーの原因はアレルゲン。
⑤自分自身に対して抗体ができてしまうことを自己免疫疾患という。正しい。

45.地学☆
日本の気象。
①春は温帯低気圧と移動性高気圧。
②梅雨はオホーツク海高気圧と太平洋高気圧のせめぎ合い。
③夏は発達した太平洋高気圧によるもの。正しい。
④秋に台風が接近しがちなのは正しいが、台風により南から湿った空気が運ばれる。
⑤冬の北西季節風(冷たく乾いた空気)はシベリア高気圧による。ただし、日本海に横断するときに水分を含むために、北陸などに大雪を降らせる。
Calendar
<< May 2024 >>
SunMonTueWedThuFriSat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031
search this site.
tags
archives
recent comment
recent trackback
others
にほんブログ村 科学ブログへ にほんブログ村 科学ブログ 恐竜へ カウンター
admin
  • 管理者ページ
  • 記事を書く
  • ログアウト