少年漫画の編集者について

 『マンガ学への挑戦』にもふれてありましたが、漫画の編集者って、作家に「こういうの描け!」って強要してきて、作家と編集の対立構造みたいなのがあるってイメージを持っている人が結構いるらしいのですが、おそらく「いしかわじゅん」さんの言うように「全然違う」と思います。

 ジャンプはジャンプっぽい漫画(=バトルものとか)を書かなきゃダメってことはなく、逆に「もっとこんなの描いてよ」って提案して欲しかったくらいだったと思います。
 ただ、描くべき漫画の方向性が定まったら、これをより面白くするために二人で徹底的に意見を出し合うってことはありましたが。
 だから編集者が「ここ、こうした方がいいんじゃない?」ってギャグを考えることもあるし、でもそれがイマイチつまらなかったら(ギャグの好みは仕方が無い)作家も採用しなければいいわけで。逆も然りです。

 よく考えれば編集者が「こういうの描け」って話のアイディアを考えつくなら、漫画家はいらないわけで。けっこう漫画家志望の人って、“漫画”と言うよりも“絵を描くこと”が好きな人が多いらしいですから「ストーリーが思いつかないなら、うちの雑誌に載っているこういう漫画を参考にしたら?」って感じで、打ち合わせ喫茶フロアに置いてある自社雑誌を持ってくるんじゃないですか?
 描く内容を強制してくるなんて聞いたことないですけど…ウ~ン…

 まあ、編集者さんについてはそんな感じで分かるんですけど、私ごときがどうにも分からないのが、連載するか否かを決める編集会議のプレゼンです。あれは最終的に雑誌の売り上げに全責任を持つ、編集長様の独断で決定するらしいのですが、私の漫画は絵がド下手なので「こいつ、ちゃんと絵が描けるんかい?」って言われちゃってダメでした。う~ん、もっともです・・・

 つまりは、担当さんが気に入る漫画ではなく、編集長さん好みの漫画をはなから描けばいいんじゃないか?と随分悩んだことがありました。いい思い出です。

 今日は「ジャンプはジャンプっぽい漫画を強要してくる」って話を聞いたので「そうかな?」と、こんな話を唐突に書いちゃいました。
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