すごい久々にアニメを見た。そして今気づいたんだけど、このブログって、「アニメ」っていうカテゴリタグないんだな。まあ、自分はアニメをそこまで見ないからな。奥さんはよく見るんだけど。私は、まどかマギカあたりでストップしてるからな。
このアニメってなんか解説動画がユーチューブに流れてきて、ナイスボートっていうのはかなり前から知ってたんだけど、後半になると畳み掛けるように醜い心理描写の応酬が繰り返され、これがけっこう清々しい。
自分も40を目前にして心が汚れたのか、こういう不毛な話をちゃんと娯楽として消費できるようになってしまったってことなのだろうか。けど思春期にこれを見たら拒絶反応がすごかったと思う。ハーレムアニメとかゲームにブヒるオタクを皮肉ってんだろうなっていうのは伝わるけど。
なんだろ、好きな男を権力に置き換えれば、スクールデイズって鎌倉殿の13人なんだよね。こういう人間の業まるだしの争いって、本当に自分は興味がなかったから(侮蔑すらしていた)、自分の漫画にもこういう要素って全然入っていなくて、でも今はこういうお話を面白がる人の気持ちがわかるというか。
まあ、悪趣味だけどな。
うん、若い頃は絶対にこんな下世話な話は描く価値がねえとか言ってたよ。ただ、自分が巻き込まれるならともかく、第三者の視点で観察している分には、けっこう笑えて面白いよな。セーフティであることの愉悦というか。なので、半沢直樹とか、韓国ドラマとかも、今だったら楽しく見れる気がするよ。
とにかく、何度も言うように、こういうのって本当に不毛でナンセンスでゴシップ的で、別になんかテーマとかメッセージ性とか教訓めいたものもないじゃん。むしろこの作品を見る必要性なんて全くないんだけど(鎌倉殿と違って歴史の勉強にもならない。ただし総理大臣の名前は覚えるかも)、でもそれが娯楽の本質だよな。メダルゲームなんかも無意味極まりないし。
日本人って、ヨーロッパの人の何もしない余暇が理解できないっていうけど、自分なんかは最近生き急がなくなったというか。体力落ちただけなのかもしれないけどね。
主なキャラクター
ウィキペディアにもキャラの名前が載ってなくてて手こずった。
桂言葉
「かつらことのは」って読む。
美麗で清楚で穏やかなお嬢様だが、いざ付き合ってみると刺激が足りなかったらしく、宙ぶらりんな蛇の生殺し状態で放置される。普通だったら、クールのかなり早い段階で主人公に愛想を尽かしそうなものだけど、最後までしがみつくところに主人公への愛や信頼・・・ではなく狂気めいたものを感じる。でも、基本的にこの人は被害者だと思う。
なので、最後の行動はアウトレイジビヨンドの大友の兄貴的なものだったと解釈しています。
西園寺世界
どういう名前なんだ。桂と西園寺で「ああ、総理大臣の苗字なんだ」ってピンときた。浮気の桂園体制ってか。
この子はなんとなく可愛い感じで描いているけど、けっこうヤバイやつだと思う。あと声のせいかもわからないけど、みさえ感がある。年齢が行くと、クレヨンしんちゃんのみさえ的なお母さんになりそう。
逆に考えると、みさえって高校生の頃けっこう可愛かった可能性があるよな。
伊藤誠
伊藤博文にちなむからか、本当にスケベ。名前と違って全然誠実ではない。
本心を言えば、こいつはハーレムを作りたかったんだと思う。なので、その熱い想いを早いうちに桂さんと西園寺さんに伝えれば、結末は変わった気がする。受け入れられなくても、万が一受け入れられても、とりあえず死者は出なかった。
私は、ときめきメモリアルでコンプリート攻略をした男なので彼を責める資格はない。
清浦刹那
清浦奎吾とはマニアックな・・・!(加藤高明の前の総理大臣)桂さんをフォローして裏切っちゃう西園寺さんをフォローして裏切っちゃう人。この世界の人々は、貞操観念が奔放で本当に素晴らしい。
黒田光
黒田清隆。清浦クラス委員同様、西園寺さんを心配するがその実態は、させ子。
加藤乙女
普通選挙法を導入した加藤高明にちなむ。オレたちの桂さんをいじめるグループのリーダー格。でもわりと乙女でちょろい女だった。
甘露寺七海
この人はちょっと名前の元ネタがわからない。私が好きな長身女子。
基本的に本筋のドロドロに関与しておらず、順風満帆に最終回まで生き延びるかと思っていた矢先、学校で性行為をするから、こういうことになってしまう。
絶対不登校になると思うけど、バスケで培ったメンタルは本物だった。
小渕、森、小泉
加藤の取り巻き。もうモロじゃねーか。どいつもこいつも性に好奇心旺盛。
ってことで、現代では放送できないと思う(当時もよく地上波で放送したな)。
ただし、ここまで来ると、女性を性的に消費していることへのアンチテーゼとして自分は解釈したけど。
あと、この手のアニメでいつも思うのは、なんで主人公モテるんだろう。彼のどこが魅力なのだろう。でも、まあ半分以上の女子は、テクニック的なところだったっぽいけど。それもそれで気の毒な話だな。男を性的に消費する女の話だったのか。
とにかく、芥川龍之介作品的なえげつなさと、アンデルセン的な切なさ(桂さん・・・泣)だけでも、視聴する価値はありです、奥さん。
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