航空自衛隊の軍用機覚え書き

 航空学生の二次試験の面接で「乗りたい機体はなんですか?」という、とんでもない質問が来るらしいので、その対策として調べてみました。普通の女の子はまず答えられないっていう。逆に、あまりにも詳しすぎてマニアみたいなのもどうかとは思うけど・・・
 ちなみに、Gについては体格が小柄な女性の方が強いという説がある。また、戦闘機パイロットを体感できるアトラクションとして、熊本県のグリーンランドのNIOというジェットコースターは4.7Gを体験できるほか、山梨県の富士急ハイランドのド・ドドンパは世界一の加速を誇り、空母からの発艦が体験できるという。戦闘機パイロット志望諸兄は、ぜひ乗ってみよう(私は絶対ヤダ)。

出典:『航空自衛隊サイト』『MAMOR21年6月号』

軍用機の命名規則
以下は航空自衛隊のもので、アメリカなんかだと若干異なる。

F・・・戦闘機※敵の飛行機を撃墜する。
A・・・攻撃機※地上や海上の敵を攻撃する。
B・・・爆撃機※爆弾の搭載量が大きい攻撃機。
C・・・輸送機
CH・・・輸送ヘリ
U・・・捜索・救難機
E・・・哨戒機(パトロール)
Q・・・無人機(ドローン)
T・・・練習機
X・・・研究・開発機

戦闘機・攻撃機
航空自衛隊が保有している戦闘機は以下の3種類。

F-15J/DJ
通称イーグル(ワシ)。世界トップクラスの性能がある大型戦闘機。
最高速度はマッハ2.5(旅客機の3倍速い。東京~大阪を10分で飛行)。
航空自衛隊の主力戦闘機で、全国に約200機が配備されている。
運用開始から40年も経っているが、基本設計がよくできていて、電子機器を改修するだけで、現代でも十分な信頼性を誇るという。
ちなみに、複座型のものはDJという。

F-2A/B
通称はバイパーゼロ(毒ヘビ)、平成の零戦。現在は約90機配備。
アメリカのF-16を日米の技術を結集して改良した多用途機。最高速度はマッハ2。
主翼面積を増やすことで旋回性能を向上、エンジンも離陸性能が高いものに変えられた。
また、先進的な材料(カーボンファイバー)と構造で軽量化され、電波吸収材によってレーダーに発見されにくくされている。
空対空戦闘以外にも、対艦、対地攻撃も可能で(対艦ミサイルを4発も積める)、汎用性が高い。特に、対艦性能は世界最高レベル。Bは爆撃ではなく、複座型を表す。

F-35A
通称ライトニング(電光)。
最新電子機器を搭載した、新時代のステルス戦闘機。最高速度はマッハ1.6。
対地攻撃能力が高く、F-4の後継として、平成29年度から青森県の三沢基地に27機配備されている。情報がパイロットのヘルメットのディスプレーに表示され、ネットワーク戦闘もこなすなど、SF感が強い。
ちなみに、映画『トゥルーライズ』に出てきた垂直離陸ができるものはF-35Bと呼ばれ、2023年までに空自が取得予定。
翼が大型のF-35Cはアメリカ海軍が導入を検討している。

T-4
通称ドルフィン。曲芸飛行隊ブルーインパルスに現在使用されている機体。
練習機・連絡機であり、川崎重工業を中心にコスパがいいように設計された。

※アメリカ軍の戦闘機
F-14
通称トムキャット(オスのネコ)。
映画『トップガン』の題材になったシドラ湾事件で実際にリビア空軍とドッグファイトを行ったことで有名な機体。
冷戦期に活躍したが、後方に乱気流が起きると、失速し機体が水平に回転してしまう、エンジンがすぐ停止するといったトラブルがよくあった。

FA-18
通称ホーネット(スズメバチ)。湾岸戦争やイラク戦争で攻撃機として活躍。
急激に機首を起こすことで空中で急停止させるというF-15ではできないテクニックが可能。

F-22
通称ラプター(猛禽)。
レーダーや赤外線から探知されにくい、世界最高のステルス戦闘機。

哨戒機
E-767
旅客機をベースに、警戒管制システムを搭載した哨戒機で、高高度で長時間の警戒監視能力を持つ。背中に円盤状の3次元方式の捜索用レーダーがついているのが特徴。

E-2C早期警戒機
プロペラ機にレーダーを積んだ警戒機。
索敵、捜索、救難、指揮、通信の中継など、航空作戦における様々な役割を担う。
現在は13機導入されている。

輸送機
C-1
現行の国産輸送機。後部のハッチを開ければ、りゅう弾砲やジープも空中投下できる。
また、担架を取り付ければ36人の患者を輸送できる。
通常人員なら60人、武装した隊員なら45人を収容。
短距離離着と高空の高速性が課題。

C-2
C-1輸送機の後継機種で、約4倍の航続距離、約3倍の搭載重量を誇る。
鳥取県の美保基地に配備予定。

C-130H
通称ハーキュリーズ(ヘラクレス)。
世界中で愛用されている世界最高の輸送機で(50年代の最初の設計からほとんど手が加えられていない)、主翼についた4つのプロペラエンジンが特徴。日本ではC-1輸送機を補助する戦術輸送機として活躍している。短い滑走路や砂漠でも離着陸できる。

CH-47J
航空基地とレーダーサイトへ必要器材を運ぶ輸送ヘリコプター。
プロペラが前後2つというタンデム式なのが特徴。
足利で大規模の山火事が発生した際には、渡良瀬川で水をくみ上げ消火活動を行った。

B-777
要人輸送機。日本版エアフォースワン。最大航続距離が長く、燃費がいいため、環境に配慮されている機体。

KC-767
ボーイング社の旅客機を改造した燃料補給機。
機体底部に5つのカメラが搭載されており、遠隔で空中給油ができる。

救難機
U-125A
MU-2のパワーアップ版で、捜索レーダーや赤外線暗視装置、援助物資投下などで遭難者を救援する。

UH-60J
航続距離が(ヘリコプターにしては)長い救難ヘリ。ほとんどの防空識別圏をカバーできる。最終的に40機を配備予定で、うち5機には空中給油機能がついている。

その他
基地防空用地対空誘導弾
巡航ミサイル(CM)及び空対地ミサイル(ASM)から基地を守る誘導弾。
ジープ(ハンビー)に積める。

ペトリオットミサイル
地対空誘導弾の最高傑作。湾岸戦争で実力を証明した。トラックに積める。
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