ダイナソー

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆ 曲☆☆☆☆☆」

 最高の環境ビデオ。

 恐竜映画の金字塔と言ったら一般的にはやはり『ジュラシックパーク』って感じがしますが、個人的には『ジュラシックパーク』はバイテクを扱った素晴らしいSF映画であり、恐竜映画のBEST1は私はこちら。

 話の筋があまりに単純で「『リトルフット 謎の恐竜大陸』まんまやん」とか「白亜紀にキツネザルはいない(ブラキオサウルスもいない)」とか批判もありますが、これはディズニーが送る恐竜版『ディープブルー』。これこそ複雑な物語よりも映像美を楽しむ映画。
 高校生の頃、劇場でプテラノドンが滑空するシーンを見た時は涙と震えが来ましたよ。あまりに美しくて。景色が。この空撮どうやって撮ったんだろう?って。

 ただ映像もさることながら、とにかくこの映画は曲!曲が神がかっている。この曲のメドレーを美しい白亜紀の映像と共に楽しめるだけで私は超満足です。
 本作の音楽を手掛けたジェームズ・ニュートンハワード氏は作曲の時、ジョン・ウィリアムズ師匠の「ジュラシックパークのテーマ」と比較されることがかなりプレッシャーになったようですが、充分それに匹敵するスコアを書かれましたよ。
 しかもメインテーマの曲数が『ジュラシックパーク』の二倍はありますからね。特に卵の旅は最高傑作ですが(泣ける)、キツネザルの求愛~巨大隕石襲来~ベロキラプトル~恐竜大移動あたりの名曲の絶え間ない応酬はすごい!ここ名曲ラッシュですよ。
 もちろんサントラも買ったのですが、映画のEDのスタッフロールで流れるスペシャルメドレーが収録されてなかったのは残念。結局映画のDVDをサントラのように聴いてます。

 また本作はCG恐竜のモデリングの際に、骨と皮膚のあいだに「筋肉」をつけており、これによって恐竜の重量感や、皮膚のたるみによる年齢を表現しています。この技術は後に『JPⅢ』でも試みられていますが『ダイナソー』が先立って開発しています。
 特に巨大なブラキオサウルスのお婆さん「ベイリーン」が立ちあがるシーンは、本当に足腰が弱ってる感じが出ていて「体重55トンでコンドロイチン不足はこたえるだろうなあ・・・」ってお年寄りをいたわる主人公アラダ―の気持ちがちょっとわかりました。

 そう、この映画の面白い点はお年寄りの恐竜を出したこと。巨大隕石によって環境が激変し、小さな希望「命の大地」を求めて、小さな恐竜、大きな恐竜が種を超えて身を寄せ合い旅をしているのですが、この旅がとても過酷で、見た感じ「命の大地」のシーン以外で植物が生えているシーンは一切無く、となると彼らは飲まず食わずで砂漠とか横断しているわけで、本当に悲しい。
 で、そんな過酷な旅に一生懸命最後尾でついていく100歳を超えるスティラコサウルスのお婆さん「イーマ」とブラキオサウルスの「べイリーン」、そして馬鹿なイヌのようなアンキロサウルスの子ども「アール」・・・
 このトリオが意外と「弱者を労る気持ち、弱い立場の人だって力を合わせれば困難を乗り越えられる」というこの映画のテーマの象徴になっている気がして、面白かったです。

 私別にアメリカかぶれでも何でもないんですけど、一人の超人的な強さの男がたくさんの敵を倒していく『ドラゴンボール』や『北斗の拳』のような一騎当千的な話よりも、弱い立場の人が団結して強大な敵に立ち向かう話の方が好きなんです。民主主義万歳じゃないけど。大体たった一人で何十人もの敵を倒せるわけないじゃないですか(こんな性格でよく少年漫画描いてるな・・・)。
 だから弱い草食恐竜が団結して、恐怖と戦いながらもカルノタウルスに立ち向かうシーン(しかもよく見るとみんな怖くて震えてる・・・ように見える)は、もう本当にツボにはいっちゃって。

 あんな大災害に遭遇しながらも絶望に負けず必死に旅をする恐竜。なおかつお年寄りや子供をいたわることを教えてくれるこの映画は、やっぱり私にとって最高の恐竜映画です。
 こういうストレートなテーマって人間よりも動物などにキャラを置き換えた方がなぜか泣けるんですよね。なんでだろう?(ピクサーの『カ―ズ』もそれで号泣)
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