立ち読みの意味

 化学の本を買いに近所の書店(ツタヤ)に行ったら、化学の本どころか科学本のコーナーすらない!普通は「理学・工学」とか「生化学」ってコーナーがあるはずなのに!だからこの前恐竜の本がエッセイコーナーにあったのか!科学のコーナー自体が無いから。

 しかし日本は科学雑誌が売れないどころじゃないですよ。科学の本が本屋に売ってないんだから。大手の書店チェーンがどこもこんな戦法しちゃうと、とうとうディープな本の購入手段はブックマンズアカデミーが近所になければ、書店もしくはネットで注文のみになっちゃうけど、これしか手段がないって言うのは絶対嫌。

 なんでって立ち読みで本を比較できないから。ネット通販って、その本の表紙の画像と、ちょっとしたあらすじしか書いてなくて、本にとって意外に大切なレイアウトが分からない。
 だから表紙やタイトルの印象だけで判断して買って、その本がクソみたいに説明が下手だったら、もうぼくたちに科学本を買う勇気はない。

 となると、そういったリスクを軽減するために私たちは、一度図書館で本の現物を試し読みして、そこで見つけた分かりやすい本のタイトルをメモに控えて、そして家に帰ってネットで注文しなければいけないというのか。面倒くさすぎる。

 大体立ち読みはよくないって言う人もいるけどさ、あれをやって少ないお小遣いでその本が買うに値するかどうか判断しているんだから、電子書籍の時代だとか言っても、書店はそういう意味であっていいと思うんですよね。
 書店も、マニアにしか売れない本は限られたスペースを割いて置いてはおけないって言うのなら、県や市がそういった市場のニーズが低い専門書の書店を経営しちゃダメなのかな?
 ブックマンズアカデミーも最初はその路線で行ってたけど、結局漫画売らないで経営するのがきつくなってきて漫画を解禁しちゃったわけだし。

 市場に公的機関が参入するのはルール違反だ!って言うけど(日本郵政の問題みたいに)、市場が相手にしない本を市民の教養と文化の維持のために県立書店が売っても別にいいんじゃないかな?
 そこで得たお金を県や市は直接財源にすればいいのに。そんな本屋は市民はいらない!税金の無駄遣いだ!って言う奴も多そうだけど・・・

 あ~オタクな本はますます立ち読みできなくなって、購入しにくくなるなあ・・・みんなが立ち読みしているのは雑誌若しくは漫画の単行本ばっかなんだし、そっちだけ禁止すればいいじゃん。最近漫画家も「立ち読みしないで買え!」ってうるさいから。
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