ホンマでっか!?TVは優れたSF

 今日初めてちゃんと見たんだけど、フジテレビの「ホンマでっか!?TV」が胡散臭さ全開で面白い。コメンテーターに科学者(正確には「心理学者」ではなく「心理“評論家”」のように、学者ではなくてあくまでも評論家名義になっているのがポイント)が出ているものの、これはあくまでもSF的面白さだ。

 この番組に登場する情報・見解はあくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。『ホンマでっか!?』という姿勢でお楽しみ頂けると幸いです。という最後に出てくる「このドラマはフィクション(創作)です」的なテロップは、同じフジテレビでやっていた報道バラエティ番組「ワールドダウンタウン」を彷彿とさせるし、このエクスキューズを入れることで「発掘!あるある大辞典」の失敗(インチキ情報を注釈なしで報道し、それを真に受けた視聴者が番組で紹介したダイエットを実践したり、外国の科学者のコメントを日本語吹き替え時に改ざんした)は二度としでかさないというスタッフの強い決意が見て取れる(いや、制作スタッフが同じかどうかは調べてないけど・・・)。

 結局理科離れの日本ではこういう一見科学的なオカルトが好きなんだと思う。その大きな理由は馬鹿でも解りやすいから。
 そしてこの番組のおバカな構成は、「どう考えても真に受ける内容の番組ちゃうで~」っていう密かなメッセージになっていて作りが巧い。この番組を真面目に見る奴は流石にいないだろうから。
 SFというのは科学的な正しさよりも、物語としての“真実味(リアリティ)”を受け手に与えられれば大成功だと思うんだけど、この番組も胡散臭い番組と割り切ればとっても楽しめる。
 そもそもテレビ番組だってスタッフが一生懸命制作した“作品”なんだよね。

 しかし、一見真面目そうな専門家から個性を見つけてキャラクタライズしてしまう、さんまさんのトーク力は天才的としか言いようがない。
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