DVDのオーディオコメンタリーについて

 友人のdescf氏が久しぶりにプライベート・ノートを再開しました。
 プライベート・ノート(略Pノート)は、高校生の頃からdescf氏と二人で書いている落書き帳と言うか、日記帳と言うか、コンセプトを書きとめるノートで、二人ともサイトを始めたりして、最近は書かなくなっちゃったんだけど、その巻数はなんと380冊にもなる。
 ページ数に換算すると、一冊60ページ~200ページなので、その380倍となり(『こち亀』を抜いた!って喜んでいた時もあったから)それくらい膨大な量のバックナンバーが私の部屋にはある。床抜けないだろうか。
 ※詳しくはサイトにアップした漫画『まんが路』を見てくれればどんなものか大体分かります。
 
 前置きが長くなったけど、とにかくdescf氏が久々にノートを書いてみせてくれたわけです。これがもうすっごい面白くて、私一人が見るだけではもったいないくらいの面白さ。descf氏の文章の面白さの片鱗はブログでもうかがえるけれど、ブログの文章はあれでセーブしているところもあって、ノートの方が数倍面白い。
 挿絵つきだし。この挿絵が毎度ながら秀逸で、一年ほど期間が開いたものの(ノート更新ペースは大幅に落ちたものの)腕は全然鈍っていない。こんなものをほぼ毎日読めたなんて高校生の頃はなんて恵まれていたんだろうと思う。まさにノート黄金時代だった。

 今回のノートの内容は、descf氏のブログにアップした漫画の制作裏話なんだけど、私はこういう作り手の自分語りが結構好き。
 DVDのオーディオコメンタリーも基本的に全部聞く。『トイ・ストーリー3』で「ゴミの描写は一年半かかったよ」とか、『ナイト・ミュージアム』で「うちのスタッフは出たがりが多いから最後のシーンで出してやった」とか、作品の内容とは関係がない話を、本編の映像を流しながら監督とかが延々語っているだけのアレ(ちなみに『ルパン三世』くらいしか持ってないけど、アニメの作画の設定資料とかも好き。色がついてない分デッサンのすごさが分かりやすいし)。
 まあ実際に作家に強制的に聞かされるとこれほど不快なものもないけれど・・・w
 
 ただこれは自分が作品を作る時の参考にしようと思って聞いているわけではないと思う。純粋に娯楽の一種(しかもかなりオタク的な)として楽しんでいる。
 なぜかって言うと、こういうクリエイタ―の裏話って、楽しいけど基本的に役に立たない。プロのクリエイタ―である彼らはいわば成功者で、その成功秘話を聞いても別に「すげえ」としか思わない。所詮人さまの話だ。
 じゃあなんでこいつらは、自分の作品の制作裏話をやたら話したがるかって、別に後発クリエイターに助言しているわけではなくて(放送大学のように)、単に自分の作品に愛着があって話したいだけだと思う。建前はともかく。
 作家って結局、人になにかを教えるのが好きなのではなくて、作品を語る自分自身が好きだったりする。

 だから制作裏話は作品の副産物、もしくはそれはそれで完結された一つの娯楽(おまけ)として考えた方がいい。
 この手の話は、創作において何か為になるとか意味があるとか思っちゃダメだね。ピクサースタッフの裏話を聞いたら、誰でもピクサー作品が作れるかって、んなわけないじゃん。

 この記事の話もそうだね。私の自己満足だもの。これはこれで楽しんでくれたらうれしいです。そしてdescf氏のエッセイは天才的だ。
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