ヒ素を喰う細菌

 今回の新種の生物についてのNASAの会見。ついに地球外生命体発見か!?とみんな勝手に期待して勝手にガッカリしたらしい。
 でもこれ生物好きな人はかなりびっくりするニュースだと思う。この「GFAJ-1」って言う細菌はリンではなくヒ素を使ってDNAとタンパク質を作ってしまうらしい。
 今までにも酸素を使わずに硫化水素で代謝する奴とかはいたけど、ヒ素を使ってDNAを作るって言うのはかなりの異色。
 DNAっていうのは塩基とリン酸とデオキシリボースっていう糖で出来ているんだけど、このリンの部分がヒ素に置き換わっているということになる。つええ。
 こいつのせいで生物の定義にまたひと波乱起きそうだし、地球の生物がどうやって誕生したのかを研究するカギになりそうだ。まさかのヒ素使用っていうルートもあったってことだから。
 ぶっちゃっけ宇宙人どうこうよりも、なんで地球に生物が現れたのかっていう疑問の方が不思議な自分としてはかなりワクワクするニュースでした。

 しかしまあみんな宇宙人好きだよね。E.Tとかの観過ぎじゃないか?私は別に宇宙人がいようがいまいがあまり興味ないからその感覚が分からない・・・いたらいたでけっこう怖いじゃん。あんな白い奴。
 でも宇宙って特に何もないくせにこの世で一番早い光でさえ何百億年もかかるくらい無駄に広いから、そんな中にぽつりの地球があって、そのなかでいろんな生命がひしめいているってのは、確かにさみしいものがあるよね。
 いわば宇宙って言う海を漂っているイカダのようなもので「お~い、他に誰かいないか~」って思っちゃうんだろうな。いたらいたでやっぱり怖いけどw。

 でも地球外生命体が仮に見つかったとしたら、私は二つのパターンがあるんじゃないかと思う。ひとつは地球の人類と全く一緒ってオチ。ただの地球人で全然宇宙人じゃないじゃん。みたいな。これは生物の進化が地球と同じような状況なら大体収斂しちゃうんじゃないかって言う説に基づく予想。

 もうひとつは地球の生物と全くかけ離れすぎて、もはや生物って気付かないタイプ。生物の定義って基本的に膜で独立、自己複製と代謝、反応とかがあるけど、ぱっと見自己複製しているように見えないとか(複製ペースが遅すぎ、若しくは速すぎて)ぱっと見代謝しているようには見えないとか(代謝ペースが遅すぎ、若しくは速すぎて)・・・
 あと地球の生物はほとんど液体の水で出来ているけど、気体状の生物とかがいたらいたで面白い。でもたけしさんが言ってたけど、あまりに生物の概念を覆し過ぎちゃうと、俺たちは感情移入できないから興味なくしちゃうんだよね。こんなの生物じゃないって(我がまま)。

 だから一番うれしいのは「E.Tとかのように人間に似ているもののちょっと人間とは見た目が違う外見の知的生命体。友好的で可愛く、会話ができるとなお良い。最低でも火星人のタコみたいなやつ」ってことになるんだろうけど、それはそれでつまらないと思うけどなあ・・・
 E.Tよりヒ素食って生きている生物の方がすごいと思うけど・・・それにE.Tも見つかったら見つかったでワイドショーがチヤホヤ取り上げるのはせいぜい一週間くらいで、すぐに飽きて「エビゾウ酔って大怪我」とかに変わっちゃうよ。
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