ツイッター公開対話残念!

 あの岡田斗司夫さんが『ソーシャル・ネットワーク』を語る!

 一体どんなことを話すんだろう?と、一週間すっごい楽しみにしていたのですが・・・なんか、あの映画の話と言うよりは「頭がいいということは、果たしてその人を幸せにするのか?」という議題でみんなにいろいろつぶやかせて、それに突っ込みを入れていただけだった・・・まさかのリスクの少ない素人いじり芸とは・・・

 モテは大事?
 産まれるとなぜいいの?
 「勝ち」って何?


 って人の言葉尻を弄んでリツイートしているだけ。

 せっかく『ソーシャル・ネットワーク』的な大仕事を学生時代に成し遂げたすごい人なんだから、自分の体験に基づいて独自の考察をしてほしかったなあ。大まかなプロットが『市民ケーン』と似てるとかはけっこう皆指摘していることだし。

 確かに抽象的であいまいな議題って、みんながそれぞれ好きなように受け取っていろんな意見が出るから、頭のいい人岡田さんはあえてそういう議題に話を持っていったんだろうけど、「頭がいいとは何か?」と「幸せとはどういう状態のことか?」と言う二つの定義がないがしろにされた問いだったから、「もっと具体例を挙げてくれ」って言ったってどう回答していいか分からないよっていう人結構いたはず。

 ・・・で岡田さんの出した結論。

 「頭がいいというのは、排気量の大きい車と同じだ」 エンジンパワーがあると、静かに動ける。挙動に無理がない。坂道を登る時にアクセル踏みつける必要がない
でも、エンジンパワーのある車は、仲間とのツーリングには向いていない。他の車にあわせてた ら、エンジンパワーが無駄になる。排気ガスが大きいだけのお荷物だ。クーラーが効くから女の子は喜んでくれるかも、と思ったら、赤ちゃんを乗せられた
 でかい車は場所もとる、金もかかる。頭がいいと趣味に金がかかるのと同じだ


 この比喩もどうなんだろう?しかも幸せの問題についてはまさかのスルー・・・頭がいいと趣味に金がかかるのw?
 私この不毛なやりとり聞いてて思ったんだけど、頭がいいということを気にする人って頭の良し悪しにコンプレックスがある人で、幸せかどうかを気にする人も幸せに対してコンプレックスがある人だと思った。普通こんな事(自分は頭がいいか、自分は今幸せか)で苦悩したりしないもんw。

 それは「結論」が欲しいからだよ。対話には結論はない。「宿題」があるだけw

 対話に結論どころか、この世に結論や真理なんてないけど、この公開対話をエンターテイメントとしてすっごい楽しみにしていただけに、ちょっと想像したものと違ってがっかり。

 岡田さんてやっぱりオタク的などうでもいいバカ話が一番面白いと思う。ちょっと真面目な社会科学的な話をしても、そういう専門外のことはプロの学者には敵わないんだから、無理してその土俵で戦わなくったっていいじゃんって思う。
 でもマイケル・サンデル教授や、勝間和代さんを見て「メソッドは売れるぞ!」って思っちゃって、自分も真似してみたくなっちゃったんだろうなあ・・・行動力はすごいから。

 あとリチャード・ドーキンスの「ミーム」を、さも自分の考えた概念のようにサイトで宣伝して本も出しちゃうのは、印税0としてもいかがなものかと思う。
 あとドーキンスのミームとは無関係ですとはっきりコメントした方がいいとも思う。もう岡田さんのミームは別物になっちゃっているから。おそらく語感のかっこよさで拝借しちゃったんだろうな・・・と言うかドーキンスの本ちゃんと読んだのかな?
 読書は文章を正確になぞることじゃなくて妄想だ!って言ってたけど、あれ文学や漫画じゃなくて科学本なのに・・・

 最後に今回の対話の問いについての私の答え。頭がいいかどうかと幸せかどうかは因果関係はない。幸せな奴って言うように、実際頭がよくなくても「自分は天才だ!」って自己暗示できる奴が強いて言うなら幸せ。そしてそんな気持のいいバカが最近減っている気がする。
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