キャラが動くことの危険性

 本当かどうか知りませんが、少年誌で長編漫画を連載する時ほとんどの漫画家さんはラストまでの展開をきっちり考えずに、とりあえず第一話を描いてその成り行きで話を進めていくそうです。だから毎週どういう方向に話を持っていくか考えるのが大変だという・・・これは話を考えるよりも絵を描くのが好きな人が漫画家になる場合が多いからだって言ってました。
 ラストまでちゃんと考えて計画的に物語を進める人は浦沢直樹さんくらいとか。

 私は基本的にト書きの脚本を作ってセリフまでしっかり考え抜いてから、ネームなり下書きなりを描くタイプなのですが、これって脚本通りに話を進め絵を入れていくのでかなり作業的。クリエイティブな活動は脚本作りで基本的に終了しているわけですから。
 とはいえこのやり方は短編漫画を描くときにはかなり使えるし、映画サイズの話でも効果的。なにしろ進むべき展開がもう考えられているので、話が成り行きで変な方向には絶対行かない。ちゃんと奇麗に完結します。
 
 今描いている長編も基本的に物語の背骨は完成されていて、それ通りに進めればいいのですが、あまりにセリフを一字一句脚本で決めちゃうとネームや下書きを描いてて楽しくないので、漫画にして面白そうなシーンとかセリフとかキャラをネームの段階で考えて入れていくことにしました。
 こうすると、すっごいネームを描くのが楽しくはなるのですけど、その場の展開の楽しさ、面白さで、話の方向性が変わる危険性もあるのでひやひやです。ちゃんと伏線とかに即した展開にしないと・・・

 「作家の手を離れキャラが勝手に動き出す」とは基本的にいい意味で使われることが多いですけど、キャラを自由気ままにさせちゃうと物語の起承転結がドチャメチャになる場合があるので、ストーリー漫画では必ずしも歓迎されることではないのです。
 で、私のキャラもちょっと気を抜くとシリアスなSFものなのに、わいわいギャグを繰り出したりちょけたりするので、本当こいつら可愛くもバカ!って思います。お前のことを言ってるんだよ須藤先輩!

 しかし『ソニックブレイド』なんて『イッツアドリームワールド』よりも昔に考えた話だからね。海浜幕張駅のフードコートでプロットを考えていたのが懐かしい・・・楽しかったなあ幕張生活・・・
 2003年なんて私まだ十代だよ。今読み返すとキャラの名前が本当に十代が考えたレベルだよな・・・なんだ「間流守(まるす)」ってありえない名字はw。変更しようかな?でもこれはこれでいい思い出だしいいや。なにしろ面倒。
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