さや侍

 「面白い度☆☆ 好き度☆☆」

 父が明日どじょうすくいをすると言って聞かないんです。

 なんだかんだで今日初めて見たダウンタウン松本人志監督映画。松本人志さんが日本のお笑いに与えた影響なんかは私よりも詳しい人がいくらでもいるでしょうし、今なお「信者」といったレベルの熱心なファンの方もそれこそたくさんいるでしょうから、私がこの人について書くのは気が引けるのですが、実はこの人のスローペースかつシュールな笑いって漫画家だと「うすた京介」あたりに影響を与えていて、ダウンタウン以降のお笑い芸人がみんなダウンタウンの真似ばかりしたように、うすた先生以降のギャグ漫画家もうすた的ギャグ漫画を描くようになっちゃったという感覚が私にはあります。

 これはつまりテレビのお笑い番組の文法が漫画に持ち込まれるようになったってことなんだけど、以降その「邪道」がギャグ漫画の基本スタイルになっちゃった。
 そして今なおジャンプのギャグ漫画ってボケのキャラがシュールなことをやって、それを受けた突っ込みのキャラが「なんたらなんたら~~~~!!!(ガーン)」みたいなことばかりやっていたりするwやっていることがテレビの漫才なんだよw
 なんにせよ松本さんはギャグ漫画のスタイルすら変えてしまったのだ。そんな松本さんはもともと漫画家になりたかったらしい。なんか皮肉w

 で、本題。たけしさんが「笑いとは落差、ギャップである」と言ったように、松本人志さんは「笑いとは繰り返し、パターンである」と確信している気がしてならない。
 とにかく個々のネタが面白かろうとつまらなかろうと、それをひたすら繰り返していけば、なんだかよく分からないけど、見ている人は段々松本さんのペースにのせられてつい笑ってしまう。そんなような長期戦をこの人は得意とするんだろうなってつくづく思った。せっかちお断り!
 いや~だからこの映画もとにかく長い。くどい。時間の無駄。そしてそのナンセンスさがシュールな笑いを生んでいるのだから、なんかこれで笑っちゃうのはちょっと悔しい気がするwだって無価値無意味なのだから。
 
 ツービートの漫才が鋭い痛みを与える猛スピードの機関銃だとすれば、ダウンタウンの漫才はこんにゃくをぺたってず~っとくっつけられているような感じ。やめろよ、しつこいなあって最初は思うんだけど、とうとうあまりのくどさとくだらなさに降参して笑ってしまう。
 たけしさんが松本さんのことを「ちょっとオタクくさいんだよな」と評するのもよく分かる。良くも悪くも松本さんってお笑いオタクなんだ。
 だからオタクの王様岡田斗司夫さんが大好きなんだろうけどね。

 で、オタクの第一世代が貴族的なように、お笑いオタクの松本さんも素人(=お笑い平民w)がお笑いを評価することなんかできやしないぜ!って思っているフシがあるw
 そういえば最近のお笑い決定戦的な番組は、M1だろうがキングオブコントだろうがIPPONグランプリだろうがオモバカだろうが、全て芸人が芸人の芸を審査している。素人である視聴者の感覚なんか信じちゃいない、松本人志さんはたけしさんと同じように「迎合」をしないのだ。だからこそあのポジションにいるのだろうな・・・

 あれ?あんまり『さや侍』の話してないな…ごめんごめん。で、話を戻すけど、このおはなしって本当に松本人志が全て考えたの?って、観ながら私ず~っと思っていた。
 良くも悪くも脚本がしっかりしちゃっているんだ。特に冒頭~中盤の松本的グダグダがウソみたいな程、クライマックスにかけて展開が王道になっちゃってる。

 演出とかも一気にプロの仕事になっちゃってて、これ絶対松本さんの力じゃねえだろってw笑顔をなくした若君のように松本監督はただその場で座っているだけで、現場慣れした映画のてだれ達が「はいはい松本さんはそこにいてください。セットもこっちが組みます。このアングルはどうでしょうか?30日目の業では殿さまが金平糖のふたをしめるという演出はいかがでしょう?」とかいろいろやっちゃって、松本さんはシャイだから「うん、いいね…」くらいしかスタッフに口出ししていなかったらちょっと切ないよな。

 クレジットを見るにおそらく「脚本協力」の高須さんや板尾さんがかなりテコ入れをしたんだろうけれど、それが映画全体として見事にちぐはぐな印象を与えちゃって私はちょっと松本映画としての魅力をスポイルしちゃったと思う。
 こんなちゃんとした映画を果たして松本さんは撮りたかったのか。もっと松本さんの好き勝手にやらせて、映画としてははっきり言って破綻しているんだけど、こんなの松本さんしか撮れないよ!っていうものを作った方がいいと思うんだけど、まあ映画って一人じゃとれないから難しいんだろうな…あ、それが前二作で「今回はちゃんと作ろうよ」ってことになったとか??

 最後に一言。うどん鼻すすり指導:ほっしゃん、字幕監修:チャド・マレーンに一番受けたのは私だけではないはずだ!
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