『80日間宇宙一周 Sea of hope』脚本⑥

海賊船のカーゴ。
リンドバーグ号に乗り込むライト
「じゃあもう行くわ。ルヴェリエのこと頼むで。手のかからん子やから。」
ロジャー「あんたら正気か?こんな小さな船でテロリストと戦うなんて勝算はあるのか?」
「この船の例があるやろ。」
「そうだけど・・・」

警報がなる。
「船長!西から巨大な戦艦が接近!距離1500!」
「なに!?」

雲の中からノーチラス号が飛び出してくる。
甲板のミグ「ノーチラス号だ!!」
「あれが・・・!?」
「ルヴェリエ王子は中に入って!」
カーゴの方へかけていくミグ。
ルヴェリエ「ミグさん・・・!」

ノーチラス号
紅茶を飲むピカール「見つけた。」
ナッシュ「さ~てどうする?」
ピカール「海賊船の制圧はできますか?」
ナッシュ「まあやってみよう。全機出撃準備!!」

海賊船艦橋
ロジャー「これが冥王星の艦隊を一撃で沈めた宇宙最強の戦艦、ノーチラス・・・!」
「お頭!あいつら攻撃態勢を取っています!どうしますか!」
ロジャー「決まっているだろ!逃げろ!!」
モニターを指差す海賊「あ、ライトさんの船が・・・!」
海賊船のカタパルトから勢いよくリンドバーグ号が出撃していく
ロジャー「あのバカ・・・」
新人「どうしますか!」
ロジャー「決まってるだろ!あいつを囮にして、とにかく逃げろ!」
「アイアイサー!」

緋色の旅団の戦闘機が海賊船を取り囲む。
その隊長機にナッシュが乗っている。
ナッシュ「ようし、とりあえず2,3発お見舞いして、母船の動きを止めるぞ。
高角砲に注意!」
「了解!」

海賊船の母艦にミサイルをぶち当てるテロリストの戦闘機。
海賊船の中では海賊たちが右往左往している。
ロジャー「オレたち共産主義者の反感を買うようなことしたか~!?」
ノーチラス号が海賊船の横に回り込み、副砲を発射する。
爆発する海賊船

新人「お頭!とてもじゃないけど逃げきれないっす!!」
ロジャー「くそうパワーもスピードもあっちが上か・・・!?」

海賊船を攻撃する戦闘機をリンドバーグ号が機銃で撃墜する

テロリスト「な!」
ナッシュ「あれは・・・」

リンドバーグ号のコックピット
ライト「さすが海賊や、この船速攻で改造してミサイルと機銃をとりつけちまうんだからな!」
ミグ「海賊船を守るぞ!悪党に手を貸すのは癪だが中にルヴェリエ王子がいる!」
ライト「了解!」

ナッシュ「気をつけろ!母船を守っているのがいるぞ!」

海賊船の艦橋
新人「リンドバーグ号が援護してくれてます!我々も戦いましょう!」
ロジャー「バカ言え・・・あんな奴らに勝てるわけないだろ・・・」
「しかし・・・!」
「現実を見ろ!オレは船長だ!すこしでも生き残る可能性が高いほうにオレは賭ける・・・!」
コンパスをいじくるロジャー
コンパスを見ながら叫ぶ「進路を031246に取れ!!」
「アイアイサー!」

海賊船の前方に積乱雲のような塊が見える。
ロジャー(航空無線)「おい聞こえるかライト!あそこに逃げ込むぞ!」
ミグ「あれは・・・!?」
ロジャー「ガルフストリームだ!あの中では火器が使えないし、暴風で電場と磁場が発生するからナビゲーションシステムも狂っちまう!」
ライト「面白い・・・つかまってろミグ!!」

メタンの雲に突っ込む一同。

ミサイルを発射しようとしたテロリストの戦闘機が爆発する。

ナッシュ「なんだこりゃあ!」
ピカール「深追い無用!」
追跡を諦めるノーチラス号

雲の中では所々で小爆発が起き、大気の状態が荒々しい、
空を飛んでいるのか海の中なのかもわからない。
海賊船の方へ帰ってくるリンドバーグ

ライト「おい、どこへいくつもりや!」
ロジャー「いいからついてこい!」
機器が使えないので、目視とコンパスと海図を頼りに進んでいく海賊船。
ミグ「視界が悪すぎる!危険だ!!」
ロジャー「なあにもっとおっかないのがこの海域にはいる・・・!」
コンパスを見るロジャー「頼むぜプクプク、今日は出ないでくれよな・・・」

メタンの雲が爆発する。虚無――ー





目を開けるライト「う、う~ん・・・」
リンドバーグ号が砂漠に突っ込んでいる。
「お、おいミグ起きい。」
意識が朦朧としているミグ「♪自殺~する~な~ら~飛び込み音頭で景気づけて~」
「なに言うとんねん、ここはどこや・・・?」
船から降りるライト
細かい砂が舞い上がる。
砂漠の所々には丸みを帯びた大きな石が転がっている。
コックピットで位置を確認するミグ「計器が完全に狂って場所が特定できないぞ・・・」
ライト「それよりお前も降りてこいて、なんか気持ちええぞ・・・」
リンドバーグ号から降りるミグ「本当だ、心なしか空気が新鮮のような・・・」
ライト「靴脱げよ、砂の感触が気持ちええから・・・」
ミグ「お前ってやつは本当にのんきだなあ・・・でも・・・」
はだしになるミグ「本当だ・・・すっごい心地いい・・・」
微笑むミグ「こういうところがこの世の天国っていうのかもな・・・って天国・・・!まさか私たち・・・!」
ライト「うお~これ見てみろよ!」

ライトの視線の先に砂浜に直角に刺さった巨大な難破船がある。
ミグ「おいおい・・・」
砂丘の丘の無効を指差すライト「これだけやない。向こうにも・・・」

数え切れないたくさんの船の残骸が砂の海に沈んでいる。

「すっげ~まるで船の墓場やな・・・こんな光景見れるなんて得したな!」
「こんな光景見たくなかったよ!早くここから出ないと・・・!カラカラで干からびて死ぬぞ!」
「そうか?なんか乾燥している感じがせえへんけど・・・それにこの青白い光・・・なんかおかしいなあ」
リンドバーグ号の方へ戻るミグ「冗談じゃない。私はここで死ぬわけには行かないんだ・・・!」

ミグのそばに巨大な動物の顎がある。
ミグ「!」
砂漠にクジラとワニを足したような動物の骨格が横たわっている。
ライト「すごいぞ・・・!なんやと思うこれ?」
ミグ「知らないよ、マッコウクジラかなんかかな・・・」
ライト「そういや海賊たちはどうなったんやろな・・・?」
ミグ「ルヴェリエ様も・・・ご無事だといいんだが・・・」

ライト「お、海賊船があったで・・・!」
砂漠の傍らに森が広がる。樹木は天まで届くほどに高い。
その森の木々から海賊船の垂直尾翼の先が見えている。

ミグ「ルヴェリエ様・・・!」
駆け出す二人
ライト「ほれ、森があるんやから水もあるんやって!」

ジャイアントケルプの森
その樹木に海賊船が引っかかって浮いている。
樹木というより・・・海藻・・・?

頭上の海賊船に向かって叫ぶミグ「ルヴェリエ様~!」
返事がない。
ミグ「ご無事でしたら返事を~~!」
ライトが地面に足跡がついているのに気づく。
ライト「おい、連中森の奥へ歩いてったようやで」
ミグ(聞いてない)「ルヴェリエ様~~!!」
森の奥から大きなうなり声が聞こえる。
二人「!」

ライト「おい、お前何を呼んだ・・・?」
森の奥で茂みが揺れてバキバキと木々が折れる音がする。
ライト「武器は・・・?」
ミグ「船に置いてきた・・・!」
ライト「逃げるで!!」
足跡をたどって一目散に駆け出す二人
後方で背筋が凍るような咆哮が聞こえる。
巨大な動物が接近する音。

ミグ「なんなんだここは・・・!」
転ぶミグ
立ち止まるライト「ミグ!」
「私のことはいい!逃げろ!!」
ライト「何言うとるんや・・・!」
二人の前にルヴェリエが飛び出て森の奥に閃光弾を撃つ。
その閃光を追って怪物が森の奥に引き上げていく。

ルヴェリエ「は~・・・お二人とも怪我はありませんか?」
ライト「ルヴェリエ!」
ミグ「無事だったんだね・・・!」
「はい、ご心配お掛けしました。海賊の皆さんもいますよ。」



伝説の海賊青ヒゲのほこら
ルヴェリエが二人を洞窟に連れてくる
ロジャー「ようお前たち、来たか。」
ミグ「ここは・・・?」
ロジャー「伝説の海賊青ヒゲ。かつてこの地の海賊の諍いをおさめ、海賊の誰もが恐れたプクプク・・・カイオウトケイワニを退治した唯一の男・・・
この場所はそんな青ヒゲをたたえてオレたち海賊が残したものだ・・・
そして・・・おそらくテロリストの狙いはこれだろう・・・」
ほこらに祀られている小さな青い宝石を取るロジャー
「これが隕石の核。・・・俺たちはこの宝石を「希望の海」と呼んでいるが・・・」
ライト「これが隕石!?随分小さいんやな。そんなんなら地球でもしょっちゅう落ちてるで」
ルヴェリエ「その鉱物・・・プリズマメテオタイトの純結晶の物理的特性は、膨大な質量やエネルギーを一点に圧縮することにあるんです。」
ミグ「この小さな結晶が巨大隕石の莫大なエネルギーすら圧縮してしまったというのか?」
ロジャー「ああ、ここに巨大なクレーターだけを残してね。」
ミグ「もしテロリストがこれをメイルシュトローム砲に応用したら・・・確かに地球を消し去ることができるかもしれない・・・」
ライト「何考えとるんや・・・」
ロジャー「もう察しは付いていると思うけれど、ここはもとは海底だったところだ。
それが隕石の衝突で海水が一瞬で蒸発し、この海の墓場が出来た。
我々はこの場所で海賊の誓いをし、海王星のために商売することを決めたのさ」
ルヴェリエ「じゃ、じゃあ・・・ぼくらの星のためにもう一度戦ってくれますか・・・?」
ロジャー「え?」
ルヴェリエ「お願いします!」
ロジャー「いやね、オレたちが誓ったのは、海王星の貧しい人に物資を送るってだけで、宇宙最強のテロリストと戦うってのはちょっと契約には入ってない・・・」
ルヴェリエ「そんな・・・!今こそ元近衛隊長のあなたの力が・・・!」
ロジャー「でも今は転職して海賊。海賊はリアリストなのさ。」
ミグ「ふん、あんたらは好きにしろ。」
宝石を取るミグ「だがこの宝石はもらうぞ。敵の狙いはこちらの切り札になる。」
ロジャー「まあいいけど・・・本気なのか?」
ミグ「なにが?」
ロジャー「さっきだっておかしいだろ、ノーチラス号相手に出撃しちゃって・・・人の星のことでなんでそこまで・・・」
ルヴェリエ「過去を清算するため・・・」
ミグ「・・・ルヴェリエ様・・・」
ルヴェリエ「ぼくはミグさんに教わりました。どんなに現実が辛くても決して逃げちゃいけないってことを・・・ぼくも最後まで戦います。・・・ライトさん・・・」
ライト「ん?」
ルヴェリエ「ぼくを・・・もう一度リンドバーグ号の乗組員にしていただくことはできませんか?」
ライト「ええで。ここが海底なら上を目指して飛べば、こっから出られるやろ」
ロジャー「ルヴェリエ王子・・・あなたまで・・・」
ルヴェリエ「海賊の皆さんお世話になりました。今の海王星があるのはみなさんのおかげです。」
海賊たち「坊ちゃん・・・」
ミグとルヴェリエがほこらを出ていく。
ロジャー「・・・よう、ライト。
あのミグって姉ちゃんはどういう精神状態の人なんだ。」
ライト「・・・あいつは優しい奴や。だから自分がこの星をめちゃくちゃにした思うとるんや。
あいつは必死に過去と向き合おうとしてる。
あんた・・・優秀な衛士やったんやろ?過去から逃げてるのはあんたちゃうんか。」
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