葛生化石館への旅

 葛生って小さい頃、行ったきりだったんだけど、あれだね、葛生ってすごい家から近かったっていうねw
 葛生って石灰岩がやたら取れて、その鉱山とか切り出し場とかセメント工場(工場マニア感涙のカッコよさ!)とかがあるんだけど、その石灰岩に有孔虫の仲間のフズリナとか、棘皮動物の仲間のウミユリとかの化石がすっごいたくさん混ざってて、それにちなんで(かどうかは分からないけど)図書館の中に化石博物館があるの。
 ここすごいよ。入館料はタダだし、タダで化石もらえるし、タダで余った本もらえるからね。化石と全然関係ないけど『チャーチル伝』とかもらってきちゃったw

 んで葛生化石館自体は小さな博物館なんだけど、その分学芸員さんとの距離が近くて、専門的なことをいろいろ気軽に聞けて、貝に疎い私はなかなか勉強になりました。
 以下は学芸員さんや同行したパキPさんから教えてもらったことのメモ。ノートとかにとってなかったから忘れないうちにここに書き残します。

クーペリナ
全長2ミリほどの腕足類の仲間。葛生では世界で4例目の発見。とても小さい。パッと見ポテトチップス。
腕足類っていうのはシャミセンガイの一種で、貝殻が二枚あるんだけど、二枚貝の仲間ではないし、そもそも貝でもないっていう生き物。じゃあなんなんだって気もするけど、NOクラム、YESワンソクってことなのだろう(私はよくわかっていない)。
腕足類の二枚の貝は、二枚貝のように体の左右についているのではなく、体の上下――つまり腹側と背中側についている点で二枚貝とは異なる。また二枚貝のように貝殻を閉じる蝶番がない。
生態としては、地面に固着し、流れてくる餌を越しとって食べる、待ち伏せ型。この戦略がアダになったかはわからないけれど、ペルム紀の大絶滅で大きく勢力が弱まり、同期の二枚貝に勢力地図を塗り替えられ、現在に至る。

フズリナ
ご存知、古生代の示準化石。石灰石の中では円形の状態で見つかることが多いが、これは断面の図であり、実際は紡錘型というか、亀田の柿ピーというか・・・まあそんな形。
周りの岩石が風化すると、炭酸カルシウムの硬い殻を持つフズリナは、それこそ柿の種のようにポロポロ取れる。
なんと葛生ではごく普通の川原でもゴロゴロ見つかる。私ももらった。

ウミユリ
なんと葛生ではごく普通の川原でもゴロゴロ見つかる(二回目)。
ウミユリも茎の部分の断面が化石になっていることが多いが、結構な率で茎を横から見た状態でも見つかるし、中には親指くらいのとんでもなく太い茎を持つ化石も見つかる。
そしてそれがフツーに河川敷の石段になっている。
ウミユリの茎の部分は五円玉を上下につなげたような構造になっていて(レジで使う前の硬貨的なアレ)それが節ごとにバラバラと剥がれるらしい。し・・・知らなかった・・・!!

イノストランケビア
でけえこええ。

ヤベオオツノジカ
でけえこええ。

葛生原人
一時期話題になったんだけど、すごいよこの人、原人どころか15~17世紀の人だったんだってwしかも化石にはもはや人でもない動物の骨が混ざっていて・・・ええとなんだったけかな、クマとニホンザルとトラだったっけ・・・葛生原人フォーエバー。

 あと石灰岩ってセメントや肥料の他、すっごい色々な用途があるんだなあって勉強になった。特に鋼鉄を作るのにコークスと一緒に入れて不純物を取り除くとか知らなかった。そもそも地学ってそうだよね、工業的な分野にも生かされる学問だもんね。
 運動会でライン引くだけじゃないぞっていう。塩酸垂らしたら二酸化炭素出すだけじゃないぞっていう。ありがとう石灰岩。
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