子どもを作るなら若いうち?

 結婚年齢も出産年齢も上がっているという昨今ですが、もちろん私もまだまだ胸を張れるような人間じゃないので、結婚なんて全然考えてはいませんでした。増してや自分の子供なんて・・・
 半分はしょうもない私のコピーですからね。俺みたいな遺伝子受け継いじゃうなんて、生まれてくる子は、なんか可哀そうな気もするしなあ・・・
 それに生きるのって人によっては辛いことだし、私は運がいいから、周囲の人にも恵まれてなかなか楽しいけど、そうなると今度は、いずれ死ななきゃいけないし、それはそれで嫌ですよね。生きるの楽しいと。
 老人になって「もう俺の役目は終わった、あとは若い奴に託そう」ってなれば、かっこいいけど、今のところ私は、ろくに社会貢献もしてないし、夢だってあるし、あと一億年くらい正直生きてみたいけど、どうなんだろ。
 だから若い命が、不条理なことで奪われちゃう事件とか見ると、本当にやりきれないですよね。世の中どうにもならないことってあるから。

 で、話戻しますけど、この前K氏に会った時「もう俺たちは、そろそろ結婚とか子どもの事を考えてもいいんじゃないか」と言われ、まあ私の場合は、結婚は一人の問題ではないので、まず安定した収入が先決なんですが(というか結婚なんてできるかどうか分からないよ)「ああ、そういうこと考えてもおかしくない歳なのか」としみじみ&愕然。
 私は「未だに中学生気分が抜けきってない、しょうもない奴だから親になる資格なんてないよ」とK氏に言ったんですが「そんな事言ってたら、みんな子ども作れないぞ・・・」って返されて、それもそうだと。

 よく「親は子供を育てることで、逆にいろいろ学んでいく」って言いますけど、まあそれはそうなんでしょうが、その理屈で言うと、最初の第一子ってちょっと可哀そうですよね。
 子育てのノウハウがまだ親には無いし、親自体も成熟してないだろうから。なんというか親の子育ての学習の実験台になっちゃいそうで。そういうときは親の親に助けてもらったり教えてもらえばいいのかな?

 またK氏は「若いうちに子ども作るなら作らないと、その子が育った時に、親が年寄りだと可愛そうだろ」 というわけです。なるほど、と思いましたね。子どもが、一人立ちできるまで責任もって育てきれるかってことですよね。
 しかし今の時代、なんと言うか昔よりも精神的成熟は遅いような気もするし、子どもと友達感覚の親みたいな人もけっこういるらしいし、子どもが出来たら出来たで、ちゃんと立派な親になる覚悟が芽生えるって感じでもないような・・・

 精神的成熟は置いといて、肉体面のみを考えてみれば、健やかな子を生むにはやっぱり若い方がいいらしいです。
 まあ考えてみれば至極当たり前の話ですけど、歳を取ると男にしろ女にしろ、ちゃんとした生殖細胞がなかなか作れなくて、子どもの遺伝子に多少影響が出るらしいんです。それは病気であったり、障害であったり。
 健康な子を産みたいっていうのは、親としては当たり前の感情だと思うし、とはいえ生まれてきたら、どんなハンデがある子でも愛おしいには変わりないと思いますけど、歳をとってから出産する方が、子どもの遺伝子にしろ、出産における母体の負担にしろデメリットがあると。

 そう考えると、人間って肉体と精神の成長がずれがあるというか・・・いや、違いますね。現代が要求する、人としての精神的成熟の度合いが高過ぎるんでしょうね。
 文明や科学技術は猛スピードで変わるけど、その変化の速さに人間の動物としての進化が全然追い付いていない。現代ってそんな時代のような気もします。
 健康な子が欲しい。このある意味純粋な親の気持ちって、将来可能になるであろう、お手軽な遺伝子診断による、配偶者の選択や、生殖細胞の選別、受精卵や胚の初期段階で障害が見つかったら排除、という優生思想につながる気もするから、もうわけ分からなくなりますね。
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