地理学入門(地誌を含む)の試験対策。現実逃避で恐竜描いてたけど、もういい加減向き合わなくてはなるまい。試験落ちたらそっとしといてあげてね!
しかし「笑っていいとも」終わっちゃったよな~・・・最終的に全然見てなかったけれど、やっぱり自分が生まれる前からやっていた番組が終わるっていうのは切ない。Y氏が言うように諸行無常だ。私、永遠に続くと思ってたからね(^_^;)
32年を締めくくる最終回なのに「明日も見てくれるかな?」で終わったのが印象的だったんだけど、笑っていいとものテーマって歌詞が「いいトモロー」だもんね。タモさん「何も考えてない」とか言ってたけど、ずいぶん前から考えていたんじゃないかなあ。
なんにせよ何かひとつの時代が終わった感じ。というかここに来ていよいよ近未来に生きているって時間し出したよ。
なにせ四月バカの嘘じゃなく、リアルに笑っていいともが終わっている世界だからね!ダウンタウンととんねるずの共演なんて、冷戦集結みたいなもんだよ。マルタ会談ですよ。ノストラダムスやアトムや2001年宇宙の旅よりも、なんか、こうゾッとするもんがあるよね。
うおさっそく脱線してる。現実から逃げちゃダメだ。
人間と自然の相互作用
ジョーダンによれば、以下の四つに分類ができると言う。
環境決定論は、自然環境が文化を形成する要因として最も重要であるとし、人間の気質すら住む環境によって決まってしまうと論じた(山地の人は引っ込み思案、保守的、想像力欠如、自由主義とか、砂漠の人は意思が強固、道徳的、非情緒的、芸術や文化が育たないなど)。
これはダーウィンの自然淘汰の影響を受けたドイツの地理学者ラッツェルが提唱した。塔の上にいる人ではない。
環境決定論は人間に与える環境の役割を過大視しているように思われる。むしろ自然環境は重要であるにしても、人間の文化に影響を及ぼす様々な要因のうちの一つであると考えるべきと見なされるようになってきた。(『自然環境と文化』5ページ)
これに対して環境可能論は、自然環境の影響を全く無視しないものの、文化的伝統が自然環境と同じくらい人間に影響を与えていると考える。フランスの地理学者ブラーシュが提唱。
ある地域を人間がどのように利用するかは、人々がもつ文化の技術水準によって決まり、それが高くなればなるほど、人間の選択の可能性は広がり、逆に自然が人間に及ぼす影響力は小さくなる。
環境認知論は人間は頭の中に抱いている環境に対するイメージに従って行動をしているというもの。例えば、自然災害を受け入れるべき神の天罰的なものと考えるか、科学技術によって回避できるものと考えるかで、人間の対処の仕方は変わってくる。
地表の改変者は、環境決定論と最も対極的な考えで、人間が自然環境にもたらせてきた変化を強調する。自然が人間を形成するのではなく、人間が自然を形成すると言うわけ。
19世紀の産業革命以降、人間の自然に対する影響力は甚大で、その反動で様々な環境問題が起こっている。クライトン先生が『ジュラシック・パーク』で指摘したように、人間は船は作れても海は作れないし、飛行機は作れても空は作れないのだ。
森林破壊
レバノン山地の森林破壊が有名で、カシ、マツ、ヒマラヤスギ、西洋ネズといった樹木の森は紀元前2600年頃からフェニキア人(アルファベットの原型作ったやつ)が船を作ったり、木材をエジプトやメソポタミアに輸出したことでハゲ山と化してしまった。
現在では東南アジア、中央アフリカ、南アフリカの熱帯地域で顕著。熱帯地域の森林は既に40%が消失している。国別にみるとコートジボワールやガーナがすごいという。アジアではマレーシア、フィリピン、タイ、インドネシアが目立っていて、タイは木材輸出国だったのが今では木材輸入国になっている有様。
原因としては、焼畑、牧畜の農業開発、商業用木材の伐採、薪などの燃料材の伐採、道路やダムの建設、鉱物資源の採掘など。
社会的背景としては、貧困、不均衡な土地配分、土地所有制度、低い農業技術、インフラの未整備など。
暖流と寒流
なんと、海流は北半球では右回り、南半球では左回りだという。あれかコリオリ的なあれなのか・・・!
海流の水温が周りの水温よりも高ければ暖流。冷たければ寒流で、高気圧、低気圧みたいなもので相対的なものらしい。
一般的に低緯度から高緯度に流れる海流は暖流、逆は寒流。赤道直下(緯度ゼロ)はあったかいからね。
ヨーロッパ西岸は、メキシコ湾流から北大西洋海流になって流れている暖流の影響で、緯度の割には温暖。西岸海洋性気候だ。北極圏内にあるスカンジナビア半島北のハンメルフェストでは冬季でも凍結しないけれど、そこよりも緯度が10度も低いバルト海のボスニア湾(スウェーデンのほう)は冬季に凍結してしまう。
日本でも、暖流の対馬海流の影響で北陸地方は太平洋沿岸よりも実はあったかい。しかし冬は冷たく乾いたシベリア気団に対馬海流が水分を与えてしまうので、大雪になってしまう。ポール星人の仕業ではない。
カルスト地形
カルスト地形は、雨に含まれる二酸化炭素が石灰岩と反応し重炭酸塩になって溶けて、穴があいて、凹んで、ドリーネ→ウバーレ→ポリエに・・・出世魚か!
中央アンデスの植生
中央アンデスの植生は海抜が低い順から・・・
チャラ帯(500m以下。砂漠)
ユンガ帯(500~2300。熱帯亜熱帯。サトウキビ、コーヒー)
キチュア帯(2300~3500。温帯広葉樹。とうもろこし)
スニ帯(3500~4000。森林限界。草原。とうもろこしの栽培無理。じゃがいも)
プーナ帯(4000~4800。高原地帯。わずかにじゃがいも。リャマ。アルパカ、羊の放牧)
ハンカ帯(4800m以上。万年雪。)
うん、絶対覚えられない。
ベドウィン
サハラ砂漠やアラビア半島に住むアラブ系の遊牧民のこと。
ヒツジ、ヤギ、ラクダを家畜とし、砂漠のわずかな草地を求めて部族ごとに定期的に移動する。
家畜からは乳、チーズ、バター、毛皮を得る。ちなみにチーズやバターといった乳加工は遊牧民がパイオニアらしい。乳製品は近くの町でナツメヤシや野菜を買うための収入源になり、家畜の糞は農耕民の肥料や遊牧民の燃料になり、家畜の毛皮は移動式テントや衣服になる。つまり遊牧民の生活は家畜に大きく依存している。
ベドウィンは客人に対してすごい手厚いおもてなしをする。普段は食べることのできないお肉も客に対してはふんだんに振舞ってしまう。超寛大。滝川クリステル顔負け。
しかし、移動手段として自動車が用いられるようになったり、深井戸によって遊牧民の定着化が図られるなど、伝統的な遊牧民は激減している。
モンゴルの遊牧民
一方モンゴルの遊牧民はヒツジ、ヤギ、ラクダに加え、ウシ、そしてなによりウマがいる。椎名さんヤッホーである。
モンゴルは季節による温度変化が厳しく(8月下旬にもう雪が降り出す!)、季節ごとに宿営地(のゲルという円形テント)を移動させる。夏では風通しの良い丘陵の尾根や湖畔、冬になると厳しい北西風を避けることができる山陰に移る。
もう少し詳しく言うと、春はヒツジやヤギが生まれ、夏は搾乳&加工、秋には冬に備えて家畜をまとめて殺し、冬には自然の地形を活かして家畜の囲いを作る。こんな感じでモンゴルの遊牧民は年に4回宿営地を移動している。
また一部のものが一部の家畜を連れて一時的に移動することをオトルと言う。
モンゴルでは遊牧民の定住に対する強い抵抗感と、そもそも定住が難しい厳しい自然環境のために、むしろ遊牧を活性化させ現在の牧畜を効果的に発展させようとしている。
シンガポールの都市発展
シンガポールは淡路島ほどの広さの国でマレー半島の南端に位置する。高温多湿の熱帯雨林気候で、かつては緑の魔境と呼ばれた。海賊の隠れ家の一つだったくらい。
しかしイギリスの植民都市として、そしてアジアNIESの一国へと転身し、ジャングルのほとんどは伐採、森林は総面積の4.5%しか残っていないという。50%近くは工業団地を含む市街地になっている。確かにシンガポールってビルとマーライオンのイメージで魔境的印象がない・・・!
シンガポールは海上交通の要衝として絶好の位置にある上、自由貿易港にされたため、ヨーロッパやインドから様々な貿易品が流入、それに伴い人口も増加した。
シンガポールが大発展をするきっかけはイギリスがマレー半島を本格的に植民した19世紀末である。ゴムのプランテーション開発と、スズ鉱山開発がその理由だった。
鉱山労働者として大量の中国人が流入、20世紀初頭には華人を中心にした多民族社会になっていた。なんと国民の4分の3が中国人らしい。マレー人自体は14%にとどまっている。
戦後は、天然資源も国内市場もなかったため、積極的に外国資本を導入し工業化が推進された。シンガポールは現在、ヒューストン、ロッテルダムに次ぐ石油精製基地があり、造船、電機など各種の工業が盛ん。
アジアドルを中心とする国際金融や保健センターとしても注目されている。
オーストリアチロル州の観光発展
アルプスは世界的保養地で、なかでもオーストリアのチロル州は、スキーをしに年間4000万人を超える宿泊客がやってくる(9割が外国人でチロル州自体の人口は70万人)。
オーストリアなどの山岳地帯は、古代は神々が住む畏敬の場所、中世では悪魔の住む恐ろしい場所だと考えられていたが、近代に入ると山に美が見出されることになる(ルソーのせい)。このようなポジティブな見方は19世紀になるとさらに進み、ロマン主義と合体して詩人や哲学者、画家を魅了するテーマになった。登山家も生まれ、山は健康的なイメージになった。
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