ジュラシック・ワールド

 「面白い度☆☆ 好き度☆☆☆」

 また繰り返しか。
 
 あれからなんと22年。例のテーマパークがいつの間にかオープンしていた。その名はジュラシック・ワールド!!(※例のテーマ♪バババ~バ~バババババ~以下割愛
 ・・・覚悟はしてたんだけど、ほんとにつまらなかった。
 なんかさ、ジュラシック・レイク!とかジュラシック・アマゾネス!とか『ジュラシック・パーク』のパチモノ映画ってあるじゃん?そのコーナーに混ざっててもおかしくないレベルで、オレは別の映画見に来たのかって感じだった。

 架空の恐竜どうこう以前に物語が絶望的につまらない。

 登場人物がステゴサウルス並みのバカばかりで、誰にも感情移入できないのが厳しい。クレアっていう女は、ホントにもう、5回くらい殺したくなった。映画版二作目のサラ・ハーディングを超える女がついに現れちまったよ。
 登場人物で、まともなのはせいぜい、インドミナスが脱走して即座に島を捨てようって判断し(却下され)たクリス・プラットくらいなんだけど、こんなバカな女と付き合っているクリス・プラットもやっぱろくなもんじゃねーな。

 オレはナバホ族か。

 まあ、コメディ映画として考えるなら、あの社長は面白かったな。ああいう勘違いしちゃっている社長は現実にもいそうだし。慈善事業とか好きで悪い人では決してないんだけど、どこか残念な感じの実業家(特定のモデルがいそうなのが怖い)。

 まあなんにせよ、これはとうとうDVDいらないレベル。多分あれだな、私もいい年だし、恐竜なんぞにうつつを抜かしてちゃダメってことなんだろうな。私も進化の時かもしれんな。
 つくづく思ったんだけど、こういう大作映画の最近の傾向ってさ(某変身ロボット映画のシリーズをイメージしてください)、つかみはそこそこうまいんだけど、それを掘り下げないで雑に物語を進めちゃうんだよね。
 あれが私から見ると「もったいない!」って思っちゃって。もったいないゴーストが出るぞって。
 だから、もう後半飽きちゃって何人食われようがどうでも良くなっちゃった。内容はCM見れば90%は予想がつくレベル。ラストの展開まで予想通りだったし。

 しかしあのラストシーンはおかしいだろうよ。なんであの状態で安全なわけ?一作目の驚異が全部フリーダムじゃねえか。
 というか『ターミネーター2』と一緒でさ、恐竜が“キャラ化”しちゃっているんだよ。“見栄もきる”し。
 それがもう動物じゃなくて怪獣になってて、全然リアルじゃない。技術は向上したのに一作目よりも恐竜がリアルじゃないってそういうことなのかって。なんか納得はいった。
 だから、ターミネーターシリーズで1よりも2が好きな人は楽しいと思う。私は2よりも断然1が好きだし。まあこの例え、わかる人はわかるだろう。

「アパトサウルス」
言うまでもなく一番好きな恐竜。原作には皆勤だったのだが、映画版ではなぜか一度も登場しなかった。
それが今回満を持して登場!・・・って、ひどいかませ役じゃねーか!!しかもアクションフィギュアも出ないし。(´;ω;`)

「アンキロサウルス」
Ⅲに一瞬だけ登場したが、今回はインドミナスとの戦いを繰り広げた。重戦車みたいな恐竜で絶対強そうなんだけど、インドミナスに割とあっさりひっくり返されて、哀れな醜態を晒していた。
実際には、しっぽの棍棒は20キロ以上もの重さがあるので、あれがまともにヒットすれば、どんな肉食恐竜も撃退できたはず。いかんせんにぶいんだ、こいつ。

「プテラノドン」
Ⅲとは違って有名なインゲンス種じゃなくて、トサカが短いロンギセプス種だった。まあなんか、インゲンス種もロンギセプス種に吸収合併されたそうだが。
しかし、バードケージに翼竜入れすぎだと思う。ヒッチコックやりたかったんだろうな。でもどっちかというと『ミスト』だったな。
あとクチバシに歯はなかった。

「ディロフォサウルス」
意外なところでヘンリー・ウー博士とともに22年ぶりに再登場した。
カナリヤから見ればネコはモンスターだ。立場によって変わる言葉だ。

「モササウルス」
実は、何年か前にアメリカで発売されたジュラシックパーク一作目の新作ゲーム(jurassic park THE GAME)にも出てきたんだけど、デザイン的にはそっちのほうが好きだった。
なんかこの映画のモササウルスは頭が平たいんだよな。
とにかくジョーズだろうが女秘書だろうが翼竜だろうが何でも食べる。新種のハイブリッド恐竜だってご馳走さま。やっぱりね。

「ヴェロキラプトル」
チビなのにすごいファイター。今作で最も男気があったと思われる。
しかし、これまでのシリーズで最も人間勢を苦しめたインテリ恐竜が、ついに飼いならされちまった。これはターミネーター2的に熱い展開なんだけど、シリーズのテーマ(自然は制御できない)を否定する大問題である。
しかしまあ、実際にクローン化が成功したら、賢いので、もっとも飼い慣らせそうな種類ではある。

「ティラノサウルス」
Ⅲではアフリカの某恐竜の引き立て役的なポジションに甘んじたが、今回は最後においしいところ全部持って行った。
というか、このTレックスくん、一作目のビッグレックスと同じ個体らしい。22年間もあの島で放置されてたのか飼育されてたのか知らんが、とにかく生き延びていた。
しかし、こんなあからさまなファンサービスはないよね。だってあれだよ?頭の上に数学者乗せたり、トイレに隠れた弁護士を食べちゃったやつだよ?
すごい懐かしいよな。22年後も相変わらずヤギ食ってたよ。
最後の戦いで右肩を脱臼してたっぽいが大丈夫だろうか。
というか、ラプトルまではわかる!だがティラノサウルスまで脱走させといて、あのエンディングはないだろう。なにいい話的に終わってるんだ。いつからお前は人類の味方になった。

「インドミナス」
事前予想を裏切らない名実ともにスーパー恐竜だったが(ロケットランチャーでも死なない)、最期が割とあっけなくて笑えた。
ラストバトルで「ほっほっほ私を本気で怒らせてしまったようですね、では私の真の力を見せてあげましょう、本当の闘いはこれからです」とかうそぶく悪役いるじゃん。
そんな感じで口上を述べていたら、不慮の事故であっさり死んじゃったっていう。
なんか、架空の怪獣を実在の恐竜が寄ってたかって倒して、それで恐竜ファンはすっきりするとでも思っていたのだろうか。そういうことじゃないと思うんだよな。
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