幕張への旅

 もう二度とやることはないんじゃないかと言われた幕張の恐竜博が帰ってきた!(わりとすぐに)その名もメガ恐竜展2015!ババーン!
 ・・・ということで行ってきました。なんか今回はヨーロッパ最大のカミナリ竜トゥリアサウルスがメインだったらしいんだけど、なによりもメガだったのが最初の方にいたショニサウルス(魚竜)だったっていうね。こいつハンパないよ、ジュラシックワールドのモササウルス並にメガ。目もメガ。目がメガ。
 で、トゥリアサウルスの方は下半身も見つかっているのに、なぜか上半身のみの組立という謎展示だったんだけど(予算の関係?)、下半身がイラスト(壁画風の垂れ幕)になってて、これはこれで面白かった。というか、トゥリアサウルス図録によればかなりの部分が発掘されてるのね。
 何年か前のマメンチサウルスなんて1割くらいしか骨がないのに35メートルくらいの全身骨格を組み立てちゃってたもんな。時代は変わったぜ。

 あと、今回はこしさんと一緒に見に行ったんだけど、こしさんがちびっこ向けしつもんコーナーのスタッフを詰問しているのが面白かった。
 エウロパサウルスっていうブラキオサウルスをそのまま小さくしたような恐竜がいるんだけど、そいつに叉骨が付いてるんだよ。で、叉骨はカミナリ竜全体の共有派形質なのか?とか質問して、スタッフのお兄さんが困って「詳しいものに聞いてまいります」ってなって、でもダメで。「この人たちは多分この分野の専門家じゃないですね」っていうから、質問に答えられないからかな?って私は思ったんだけど、「受け答えがちゃんとできるから」って言っててwどんだけ研究者はコミュニケーションできないんだよっていうw
 あと、これもこしさんが指摘してたんだけど、ディプロドクスの尻尾の下にある血道弓っていう骨が、普通のカミナリ竜(アマルガサウルスとか)は先が尖っているんだけど、ディプロドクスは扁平というか潰れてて、これなら尻尾を地面につけて、後ろ足で立ち上がれるんじゃないかっていう。
 なんかずいぶん前に、ディプロドクスは首を持ち上げられないから、下半身を下げることで、上体を起こせば、高い餌も食べれたんじゃないかっていう、物理学的なモーメントの論文があったけど、これは尻尾の形から着想を得たんじゃないかっていう。
 こういう視点っていうのはやっぱり専門家だよなあって。私何も考えずにハナ垂らしてポケ~って見てるだけだもんな。やっぱり詳しい人と行くと楽しいよね。

 恐竜博のあと、ちょっと時間あったから映画も見たんだ。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』。
 これ、アクション映画としてはすごい面白いんだろうけど、私はアクション映画があんまり好きじゃなかったのであった。だって、生でサーカス見てるほうが絶対ドキドキするもん。とりあえず無事に公開している以上は、スタントは成功したんだろうなあとか。
 でもトム・クルーズはすごいよな。ジャッキー・チェンみたいなことなってるよな。ただジャッキー映画なら、コメディがもうちょっと欲しかったな。硬派なスパイ映画なら風刺がもうちょっと欲しかったな。
 シナリオ自体は一時期『007』シリーズを見すぎて、こんなんあったよな、みたいな。こういう映画ばっかり見ているから、みんなツイッターで陰謀論に傾倒するんだよねwよくない。ラプラス魔じゃあるまいし、世界を計画通りには操れねえって。
 でも、狙撃のシーンで、どっち撃てばいいんだ?みたいにイーサンが困るシーンが面白かったんだけどさ、オーストリア怒らないか、あれ。欧米にとってみれば雑魚キャラ扱いなのだろうか。というか、ああいうシンジケート的なことやってるのは、イギリスじゃなくて、アメリカなんじゃないかって気もするけどwエシュロンとかお前らだろっていう。
 今度、『007』の方もやるらしいけど、立場が逆になっていたりしてね。

 あと、こしさんにキサク・ヨーンの『自然を名づける』と、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』貸してもらったんだけど、エーリッヒ・フロム、すごい読みやすい。これはちょっと奮発して『自由からの逃走』も買うべ。
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