研修メモ(LINE編)

 昨今、子どもだけじゃなくて、お母様方の間でもトラブルになっていると言われるメトロン星人的なアプリ――LINE。
 今日は、そんな株式会社LINEがSNSとの付き合い方を教育関係者向けに講演してくれました。

 私もLINEは女の子に勧められて、去年やり始めたんだけど、やっぱりSNSでメインに使っているのはツイッターだな。LINEってフェイスブック同様、リアルな人間関係をベースにしたコミュニケーションアプリだから、リアルじゃ絶対に仲良くなれないような、医者の卵とか、テレビマンとか、アニメーターとか、漫画家とか、大学院生とか、大学教授とか、そういう人とは繋がれないんだよな。
 やっぱりLINEは女の子向けっていうか、リア充のツールよ。あのスタンプの世界観とかちょっと抵抗があってね(^_^;)
 とうとうこいつら、文字も打たなくなったのかっていう。

 以下は講演内容をメモしたもの。

・LINEが開発されるきっかけは東日本大震災で、もともと災害時向けの通信アプリだった。だからメトロン的な炎上システムになってしまっている既読システムは、災害時の生存確認のためのもの。

・LINEは全国では80%の教員が利用しており、高知中央高等学校などでは、いっそ公式にLINEの使用を認めて、連絡網的に使っちゃってる。また生徒のトラブルも逆に教員が把握しやすくなったという。

・フェイスブックやツイッターにもある、タイムライン機能だが、LINEではタイムラインが共有されるのは友達リストのメンバーまで。

・LINEが個人情報を勝手に吸い取っていると取りざたされる、友達の自動追加機能だが、これは設定でオフにできる。しかしデフォルトではオンになっているので、設定をいじらないずぼらな人は(私だ)、電話帳に登録した人が片っ端にLINEでともだちんこにされてしまう悲劇が起きる。なんでデフォルトでオフになってないんだって話しだけど、その理由はだいたいわかる。

・またID検索機能も実は設定でオフにできる。これは悪徳業者がコンピューターでランダムにIDを打って片っ端から検索をしてくるのを防ぐため。そしてID機能は18歳未満の人や年齢認証がされていない人は使えなくなった。

・LINEを使っていて、子どもが感じる最も嫌なことは、意外にも既読スルーやグループ外しではなく、知らない人からの友達追加だった。これもデフォルト設定のまま使っているためであるが、やっかいなのは、過去に同じ電話番号を使っていた人のアドレス帳のデータでつながってしまうということもあるということ。なんにせよ全く見に覚えのない人ととも友達としてつながってしまうのはちょっと危ない。

・GPSを利用したふるふる検索機能というものがある。こんなのニンテンドーDSの通信プレイ的に、繁華街でやれば不特定多数の人と偶然つながっちゃうんじゃないかって感じもするけど、時間と場所がかなり限定されているらしく、シンクロ率は低いらしい。

・LINEでは良い子のみんなのための啓発ガイドを開発している。現在は第二弾を製作中。悪口、炎上などのコミュニケーションに関わる問題、著作権侵害行為などのネットモラルに関わる問題(全世界に公開される、記録されてしまう、匿名でもバレる、拡散される)、高額の請求が来たなどの使いすぎの問題などをゲーム感覚でお勉強できるらしい。

 SNSはやっぱりニュースなどでも度々問題になるから、取り締まりをしようとしている学校もあるんだけど、客観的な数字の問題として、高校生の90%以上がスマートフォンを持ち、SNSをやっているという現実があり、もはや、そういうものを使うのは当たり前だという前提で、対応をしていく時代になってしまったんだと思う。
 というか、ほとんどの子どもは、SNSを友達と遊ぶ約束とか、すごい牧歌的に使っていて(友達の家に電話する手間が省けただけみたいな)、政治的なツイートとかそういう炎上紙一重な危ない使い方をしているのは、大人の方が多かったりする。・・・私か。
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