世界の山脈覚え書き

 海の次は山。ここらへん地学とかなりかぶる。

大地形の分類
プレート収束型境界は、海洋プレートと大陸プレートがぶつかると海溝ができるが、大陸プレート同士だと盛り上がって山脈を形成する。代表例はヒマラヤ山脈。
マントルやプレートの移動によって形成される大地形には以下の三つがある。

①安定陸塊
先カンブリア時代の造山運動によりできた山地が、その後の浸食によって平坦な大陸になったもの。
険しい山が浸食でなだらかになった楯状地と、先カンブリア時代の岩盤がいったん海底に沈んでその時に水平な地層が積もって出来た卓状地に分類される。
ローレンシア楯状地、ゴンドワナランド、バルト楯状地などが安定陸塊。
当時現れた光合成細菌が海中の鉄分を酸化させて、それが地層として堆積した鉄鉱石や、金やダイヤモンドが産出される。
安定陸塊の地形には、エチオピア高原、中央シベリア高原、デカン高原、ブラジル高原、ラブラドル高原、ギアナ高地などがある。

②古期造山帯
古生代の造山運動によりできた山地が、その後の浸食によって、なだらかな山地になったもの。
古生代はシダ植物が大繁栄していたので、それらが石炭として現代で産出される。

スカンディナビア山脈
スカンディナビア半島にある山脈。

ペナイン山脈
イギリスを南北にはしる山脈。イギリスの背骨と呼ばれる。

ウラル山脈
ロシアにある山脈で、ヨーロッパとアジアの境界になっている。
現存する最古の山脈。

アルタイ山脈
モンゴル西部にある山脈。かつて金が採掘されたことから金の山と呼ばれる。

ドラケンスバーグ山脈
南アフリカ共和国にある山脈。竜の山という意味。ダイナソープロジェクト。

大シンアンリン山脈
中国東北部に南北に広がる山脈。

チンリン山脈
中国中部にある山脈。
稲作の北限を横切り、人民解放軍の核ミサイルが地下にたくさん保管されている。

テンシャン山脈
タクラマカン砂漠の北にある山脈。

アパラチア山脈
北アメリカの東部にある山脈。

グレートディバイディング山脈
オーストラリア東部を南北に走る山脈。世界的にも長い山脈で(第4位)、山脈、台地、高地、崖の複合体。

③新期造山帯
中生代以降の造山活動により険しい山地になったもの。未だ現役で火山や地震が多い。
中学校で習う、環太平洋造山帯アルプスヒマラヤ造山帯の二つがある。割と新しいので断層が少なく石油が採取しやすい。

ロッキー山脈
カナダと北米を南北に走る山脈。

アンデス山脈
南米の西部を南北に走る山脈。
最高峰はアコンカグアで南米で一番高い山。

アルプス山脈
ヨーロッパ中央部を東西に横切る山脈。
最高峰はモンブランで西ヨーロッパで一番高い山。※ヨーロッパの最高峰はロシアのエルブルス山。
ちなみに、アルプ(アルム)とは森林限界(2100~2200メートル)より上の高山牧場のこと。夏の間は暑さを避けてここに家畜を避難させる。

ヒマラヤ山脈
世界最高峰のエベレストがある山脈。
チベットとインドの間にあり、別の大陸だったインドがユーラシア大陸にぶつかってできた。インダス川、ガンジス川、長江など大河川の水源になっている。

カラコルム山脈
ヒマラヤ山脈の北に並列している山脈。世界で二番目に高いK2(カラコルム山脈測量番号2号)がある。

ザグロス山脈
中東のイラン西部からペルシャ湾に南北に走る山脈。石油をよく閉じ込める岩塩のドームが埋まっている。ザクロの語源はこの山かららしい。

七大陸最高峰
こんなんが出題されたりする。雑学極まりない。
アジア大陸(平均高度960m):エベレスト(8848m)
ヨーロッパ大陸(平均高度340m):エルブルス山(5642m)
アフリカ大陸(平均高度750m):キリマンジャロ(5895m)
北アメリカ大陸(平均高度720m):マッキンリー(6194m)
南アメリカ大陸(平均高度590m):アコンカグア(6959m)
オーストラリア大陸(平均高度340m):コジオスコ(2228m)
南極大陸(平均高度2200m):ヴィンソン・マシフ(4892m)


8000mを超える山(8000m峰)はアジア、それもヒマラヤとカラコルムにしかない。
南極は平均高度がめちゃくちゃ高い。

火山の分類

楯状火山(アスピーテ)
マグマが黒く、粘り気が弱くてさらさら。
ハワイのマウナロア山、キラウエア火山、日本では霧が峰(だったが最近の研究で成層火山が侵食されて平たくなっただけらしい)。

成層火山(コニーデ)
マグマの粘り気が中くらいで、綺麗な山の形になる。
富士山、浅間山、桜島。

鐘状火山(トロイデ)
大学の地理学では溶岩円頂丘という。
マグマが白く、粘り気が強くて火山体が盛り上がる。
雲仙普賢岳(長崎県)、昭和新山、有珠山(どちらも北海道)。

溶岩台地(ペジオニーテ)
溶岩流でできた台地。デカン高原など。

火砕流台地(ラピリ台地)
火砕流(火山砕屑物が噴霧状に空気と混合しでできたもの)でできた台地。
シラス台地(九州)など。軽石や火山灰が積もって出来ているので水はけがいい(水持ちが悪い)。

マール
マグマが水と触れて水蒸気爆発を起こしてできる小さな火山。
水のあるところで形成されるため、火口にはができたりする。

カルデラ
火山の爆発、陥没でできた巨大なくぼ地。
阿蘇山が有名。

地下資源ランキング

鉄鉱石生産量
1位:中国 3億9300万トン
2位:ブラジル3億1500万トン
3位:オーストラリア 2億5760万トン
4位:インド 9197万トン
5位:ロシア 6400万トン
ベスト3がせっている。特に10年ほど前は世界第3位だった中国の躍進がすごい。
ブラジルが2位に食い込んでいるのに注目。
オーストラリアでは95%が西部で採掘される。

銅生産量
1位:チリ 526万トン
2位:中国 131万トン
3位:ペルー 123万トン
4位:アメリカ 111万トン
5位:オーストラリア 95万トン
銅は安定のチリ。
またアフリカ大陸の南にあるザンビアでも採掘され、ここで採れた銅を運ぶために大陸横断鉄道(ベンゲラ鉄道&タンザン鉄道)が敷かれている。

ボーキサイト生産量
1位:オーストラリア 76282万トン
2位:中国 4700万トン
ダントツでオーストラリア(30%)がトップ。北部で採掘される。
ベスト5から脱落してしまったがギニアでも取れる。

金生産量
1位:中国 403000キログラム
2位:オーストラリア 250000キログラム
3位:アメリカ 235000キログラム
4位:ロシア 217800キログラム
5位:ペルー 161325キログラム
これも中国の躍進がすごい。そんな掘りまくって大丈夫か?
かつては南アフリカが1位だったが、15年には6位に転落。波乱のランキングに。

ダイアモンド生産量
1位:ロシア 3490万カラット(1カラット=0.2グラム)6980キログラム
2位:コンゴ民主共和国 2156万カラット
3位:ボツワナ 2057万カラット
かつて1位だったオーストラリアは6位に。
昔からコンゴでたくさん取れる。失われた黄金都市。

石炭生産量
1位:中国 36億8000万トン
2位:アメリカ 8億9263万トン
3位:インド 6億512万トン
4位:オーストラリア 4億7803万トン
5位:インドネシア 4億2100万トン
昔から中国がぶっちぎり。世界生産量の半分弱を占める。
しかし中国は国内の石炭消費量も激しく(世界で使われる石炭の半分=20億トンを使っている)むしろ輸入しているほどなので、石炭の輸出量で言えばオーストラリアが勝利する。
生産量ベスト4に入っていたロシアは6位に後退。
なにげにアメリカがたくさん掘っているが、実はアメリカの火力発電はほとんど石炭でまかなっているのだ。というか全米の電源の8割は石炭火力発電だったりする。

原油生産量
1位:サウジアラビア 5億4234万トン
2位:ロシア 5億3143万トン
3位:アメリカ 4億4623万トン
4位:中国 2億812万トン
5位:カナダ 1億9301万トン
サウジアラビアとロシアが拮抗。抜きつ抜かれつの状況。アメリカが3位で、この3国の争い。
輸出量もサウジアラビアとロシアがトップクラスで、以下アラブ首長国連邦、イラク、クウェートと続く。石油消費量第1位のアメリカはほとんど輸出していない。年間8億トンも使っていて中国の5億トンを大きく超える。

天然ガス生産量
1位:アメリカ 6兆8758億立方メートル
2位:ロシア 6兆475億立方メートル
3位:イラン 1兆6655億立方メートル
4位:カタール 1兆5850億立方メートル
5位:カナダ 1兆5482億立方メートル
アメリカとロシアのせめぎ合い。まさに冷戦。

ウラン生産量
1位:カザフスタン 22451ウラン換算トン
2位:カナダ 9331ウラン換算トン
昔はカナダがトップだったが、現在ではカザフスタンがカナダの2倍採掘している。

世界の海洋覚え書き

 今回はとりあえず世界の海をまとめました。♪う~みよ~オレのう~みよ~(加山さんって歌上手いんだか下手なんだかわからないよな)

三大洋

太平洋(パシフィック・オーシャン)
世界最大の海。大航海時代マゼランの探検隊が過酷な旅の末に、大きく穏やかな海にたどり着いたことから「平和の海」ということで名付けられた。

大西洋(アトランティック・オーシャン)
ヨーロッパとアメリカのあいだにある海。

インド洋(インディアン・オーシャン)
インド周辺にある海。

北極圏の海

北極海
北極周辺の海。

グリーンランド海
グリーンランドの北東にある海。

バフィン湾
グリーンランドの西にある海。

ヨーロッパの海

白海
ロシア北西部の海。運河でバルト海に抜けられる。ロシアの潜水艦基地がある。
冬に凍結しちゃう。

バルト海
北ヨーロッパの内海。ヨーロッパ大陸とスカンジナビア半島に囲まれている。
浅く、海底が隆起し続けている。

ボスニア湾
バルト海の北にあるエリア。凍結しちゃう。

北海
イギリスの東。油田で有名。

地中海
ヨーロッパとアフリカに挟まれた海。

アドリア海
イタリア半島の東にある海。

エーゲ海
ギリシャの東にある海。

マルマラ海
エーゲ海と黒海に挟まれたトルコの海。
エーゲ海の東、黒海の西にある小さな海。

黒海
東ヨーロッパの内海。トルコ、ルーマニア、ウクライナなどに囲まれる。
硫化鉄や藻類の関係で海水が黒いことに由来。

アゾフ海
黒海の北にある小さな海。めちゃくちゃ浅い。世界で一番浅い海。
多種多様な海洋生物がいる。
天然ガスや油田も出るため、開発で生態系が汚染されている。
西のエリアは腐海と呼ばれ、ピンク色の水のファンタジー的な干潟になっている。

カスピ海
黒海のさらに東にある海。実は湖で日本に匹敵する面積を持つ世界最大の湖として知られる。でも水は塩水。
海ということになると領土問題で揉めるため湖ってことにしているらしい。
チョウザメや天然ガス、石油など資源が豊富。

アフリカの海

ギニア湾
中央アフリカの西にある海。ガーナやナイジェリアの南。

紅海
アフリカとアラビア半島に挟まれた狭い海。
スエズ運河を抜ければ地中海に行ける。
めちゃめちゃサンゴがいて、ダイバーの憧れの場所となっている。
別に水が紅いわけではない。謎。

中東の海

ペルシャ湾
アラビア半島東にある細長い湾。めちゃくちゃ石油が出る。

アラビア海
アラビア半島の南東、インドの西にある海。

アジアの海

ラッカディブ海
インドの南にある海。スリランカ(セイロン島)の近く。

ベンガル湾
インドに東にある海。

南シナ海
中国の南にある海。

東シナ海
中国の東にある海。

黄海
朝鮮半島の奥の西側にある海。
こちらも「こうかい」と言う。こっちは黄河から流れる黄土のために、本当に水が黄色い。

オホーツク海
日本の北、樺太の方にある海。

アメリカの海

ベーリング海
ユーラシア大陸と北米大陸のあいだにある海。
のび太の恐竜で横断した海。

ハドソン湾
カナダ北東にある海。

メキシコ湾
恐竜を滅ぼした隕石が落ちたところ。石油が出る。

カリブ海
15世紀バッカニアという海賊がいたところ。小さな島々が多いので、海賊の隠れ場所になった。

オーストラリアの海

コーラル海
オーストラリアの北東。コーラルとは珊瑚の意味で、日本語では「珊瑚海」と言う。
美しい珊瑚礁、グレートバリアリーフはここにある。

タスマン海
オーストラリアとニュージーランドの間。

グレートオーストラリア湾
オーストラリアの南。インド洋の一部なのか南氷洋なのかでもめている。
サーフィンやホエールウォッチングが盛ん。
余談だけどオーストラリアって「グレート」が好きだよな。オーストラリアのウルトラマンもグレートだしね。

世界の海峡
海峡とは海と海とを繋ぐ場所で、海運、軍事、国際政治において非常に重要なポイント。
陸を隔ててしまうため、陸上の動植物の分布の境界になっている。

ドーバー海峡
ウッチャンとその仲間たちがかつて泳いで渡った海峡。
イギリス(ドーバー市)とフランス(カレー県)の間にある。フランスではカレー海峡と呼ぶ。

ボスポラス海峡
マルマラ海と黒海を挟む海峡。

ジブラルタル海峡
スペインとモロッコに挟まれた海峡。メチャ狭い。14キロくらいしかない。

ホルムズ海峡
シーレーン問題が取りざたされるペルシャ湾とアラビア海を挟む海峡。
アラビア半島の東にある。

マラッカ海峡
マレー半島とスマトラ島を挟む海峡。

マゼラン海峡
南米の南端。ここからマゼランは太平洋へ渡った。

世界の運河
人工的に海と海をつなげてしまっている部分。

キエル運河
バルト海と北海のあいだにある運河

スエズ運河
アフリカとアラビア半島のあいだにある運河

パナマ運河
中米と南米のあいだにある運河

世界の海溝
海溝とは海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んでいる場所。
プレートが近づいていくプレート収束型境界。
多くが7000m以上の深さがあるが浅いものはトラフという。
日本はユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの四つの境界にあるので、海溝やトラフが多く、地震が頻発する。

マリアナ海溝
世界で最も深い海溝。10000mも深さがある。
日本の南、沖ノ鳥島の方にある。オーギュスト・ピカールが潜水艦で調査した。
北は伊豆・小笠原海溝、南はヤップ海溝と呼ばれる。

日本海溝
日本の東北地方の東沖にある海溝。
中学校の理科で習う有名な海溝で、東日本大震災などの逆断層型地震を発生させる。

千島・カムチャッカ海溝
北海道から北方領土、カムチャッカ半島まで延びる海溝。

相模トラフ
神奈川沖にあるトラフ。フィリピン海プレートと北米プレートの境界。

南海トラフ
すごい地震が起きるんじゃないかって恐れられているトラフ。フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界。

フィリピン海溝
その名の通りフィリピンのかなり近い場所にある海溝。

トンガ海溝
南太平洋上にある海溝。ニュージーランド北東(トンガの)あたりにある。

ケルマディック海溝
トンガ海溝の南にある海溝。

世界の海嶺
海嶺とは海底山脈のこと。
プレートが離れていくプレート発散型境界で、陸地にある場合は地溝という。
アフリカの大地溝帯など。

大西洋中央海嶺
大西洋の西にある、南北(つまり縦長)に伸びる巨大な海嶺。
熱水を噴出させながら東西に向かって地面を引き裂き、そこを補うようにマグマが流れ込んでいる。アイスランドホットスポットでは、世界で唯一陸地にある海嶺として知られている。はんぱねえ。このエネルギーを利用して地熱発電を行なっている。
北側はレイキャネス海嶺につながる。

東太平洋海嶺
南からニュージーランド→イースター島→ガラパゴス諸島→カリフォルニア湾につながる縦長の海嶺。
北側はロサンゼルス大地震などを起こしたアメリカのトランスフォーム断層(横ずれ断層)、サンアンドレアス断層がある。

太平洋南極海嶺
太平洋と南極海の間に東西に伸びる(つまり横長)海嶺。

南東インド洋海嶺
太平洋南極海嶺の西につながるやっぱり東西に伸びる海嶺。

カールスバーグ海嶺
アフリカプレートとインドプレートの境界にある海嶺。

インド洋中央海嶺
アフリカプレートとオーストラリアプレートの境界にある海嶺。

南西インド洋海嶺
アフリカプレートと南極プレートの境界にある海嶺。

カールスバーグ、インド洋中央、南西インド洋の三つの海嶺は、アフリカの東にあって北から南に向かって並んでいる。

ケッペンの気候区分について

参考文献:山本正三、内山幸久、犬井正、田林明、菊地俊夫、山本充著『自然環境と文化 世界の地理的展望』

ウラジミール・ペーター・ケッペンはドイツの気候学者で、植物は気温に極めて敏感で、移動が少ないことから、植生分布に基づいた世界の気候区分を、1923年に完成させた(論文としては1928年)。
ケッペンは、緯度が低い順に気候をA→B→C→D→Eの5段階に分け、そのうち樹木が生育する気候をACD、難しい気候をBEとした。

A熱帯気候
とても蒸し暑い。
もっとも寒い月の気温が18℃以上。つまり一年中暑い。
熱帯の土壌は1億8000万年前くらい昔から同じ場所にあったものが多く、ジュラ紀あたりから現代に至るまでつねに高温と多雨によって風化され続けられたため、地力が乏しい。
700mの深さまで風化されてしまった地域もあり、当然植物の根はそこまで届かない。
代表的な土壌はラトソルで石英以外の造岩鉱物は完全に分解、ミネラルも乏しく酸化鉄や酸化アルミニウムくらいしかない。ただ水はけ(排水性)はいい。
ラトソルの下にはプリンサイトという赤白の網状斑のある層があり、上部の土層が侵食され、これがむき出しになると、直射日光で硬質化し農耕が全く出来なくなってしまう。
このような貧弱な土壌にジャングルが乗っかっているのは、大量の落ち葉がシロアリや細菌によって急速に分解され、樹木の細かい根っこや菌類によって急速に吸収されるためで、その肥料はほとんど土壌にまで蓄えられない。
熱帯雨林が簡単にまるハゲにできるのはそのため。一度焼いてしまった森林の回復は極めて困難なのである。

熱帯気候は以下の三つに分けられる。

Af熱帯雨林気候
fはドイツ語で「湿潤な」という意味のフォイヒトから。
スコール(熱帯特有の夕立)などとにかく雨が降る。一年中降水量が多いため密林ができる。仕方ないのよ。そのへんが魔境ならではなのよ。
南米の25%以上はセルバ(ポルトガル語で大森林)で、アフリカの20%がジャングル。世界最大の熱帯雨林現存地域はダントツブラジルにあるといってもいい。熱帯雨林の生物量はなんと9億トンで、全世界の約半分に匹敵する。
単一の優勢種が生態系を独占することはなく、多様な生物種がとても複雑に共存している。
赤道直下に多い。赤道は空気が暖められて上昇気流が発生しやすいので気圧が下がり(赤道低圧帯)そのため降水量も多い。
ちなみに赤道は南米だとブラジルの上の方、アフリカだとほぼ真ん中を横切る。

Am熱帯モンスーン気候
mはドイツ語で「中間の」という意味のミッテルから。
熱帯雨林を時に凌ぐほどのえげつない雨が降るが、冬季には大陸側からの季節風モンスーンの影響で弱い乾季がある。
インド南西岸や、インドシナ半島沿岸部、アフリカギニア湾沿岸部、ブラジルのアマゾン川下流地域などに存在。熱帯雨林の沿岸部にチョコチョコあると考えていい。割と影が薄い。

Awサバナ気候
wは「冬」という意味のヴィンターから。冬に乾燥するということ。
アフリカの野生動物のドキュメンタリーなどでわかるように雨季と乾季が明確に分かれている。そのためシマウマやヌーは大移動する羽目になる。
ケニアでは春に大量の雨が降り(5月が最も降る)、夏休みや正月にはあまり降らず50mmを下回る。
サバナとは「疎林」の意味で、密林の対義語。背の高い草原にまばらに低木が存在する。
南米ではサバナを別の言葉(北部はリャノ、中央部はグランチャコ、中央部東はカンポセラード)で言い換えるが、同じもの。
中緯度高圧帯に存在。南米の40%弱がサバナである。
ユーラシア大陸や北米にはほとんどない。

B乾燥気候
全然雨が降らない。
とはいえ全ての乾燥気候が全く降らないってことはないので(雨季のあるステップなど)、乾燥限界降水量を計算して、その地域の降水量が乾燥限界を下回ったとき、乾燥気候に認定される。

夏季乾燥型地域の乾燥限界(mm)=平均気温×20
年中湿潤型地域の乾燥限界(mm)=20×(平均気温+7)
冬季乾燥型地域の乾燥限界(mm)=20×(平均気温+14)


誤差があるけれど乾燥地域はだいたい年間降水量が500mmを下回る。もちろんほぼ0もあり。気温の年較差、日較差が非常に大きく、夏は熱帯を凌ぐほど厚いが、冬は平均気温が20℃を下回りかなり涼しい。オーストラリアとアフリカに多い気候。

乾燥気候は以下の二つに分けられる。

BW砂漠気候
Wはドイツ語で「砂漠」を意味するヴューステから。
年間降水量が乾燥限界の半分にも満たない。
砂漠によっては10年以上まったく雨が降っていない場所がある。
気温の日較差がめちゃくちゃ激しい。サハラ砂漠では夜になると氷点下になる場所がある。
風化が激しく、山地に大規模な扇状地が形成、浸食が進むと山地は縮小、山地前面にはぺディメントというゆるやかな斜面ができる。
しかし山地自身は浸食が進んでも勾配はあまり変化せず、アメリカのモニュメントバレーのような地層が水平に重なっている場所では、岩石が垂直に削られるためテーブル上の地形(でかいのがメサ、小さいのがビュート)ができる。
しかしオーストラリアやサハラ砂漠、カラハリ砂漠といった先カンブリア時代からの安定陸塊は非常に硬い岩石や古い火山以外はすべて浸食され、平地化されてしまっている。
低地には極めて勾配が小さな盆地がたくさんあり、その一番低い場所には大雨が降った際、水がたまる。これをプラヤといい、その表面にある塩類の地層は岩塩として砂漠の交易品となっている(砂漠の土壌は塩類集積が進みアルカリ性が強い)。
また、豪雨によってできた河谷の水がすべて乾燥するとワジという地形になる。ワジはかつては隊商路として利用された。
砂漠とは、「不毛、見捨てられた地」という意味のデザートを翻訳した言葉だが、漠(果てしない)砂と漢字では書く割に、砂の砂漠(エルグ)はあんまりない。北アメリカで1%、サハラ砂漠で20%以下、アラビア砂漠で30%、最も多い中国で45%。
石がゴロゴロしている荒野の方が砂漠(ハマダ=礫砂漠、岩石砂漠)としてはメジャーだといえる。つまり極めて乾燥していて水がなければ砂漠なわけで、全陸地面積の20%を占める。
オーストラリアの30%、アフリカの25%、ユーラシア大陸の10%が砂漠。

砂漠は以下の四つのタイプがある。
①亜熱帯砂漠(回帰線砂漠)
中緯度高圧帯にできる砂漠。下降気流によって乾燥した風が吹くので降水量が少なくなる。しかも亜熱帯は暑いので水分の蒸発量も大きい。
代表例はサハラ砂漠。

②内陸砂漠
海から遠い(隔海度が高い)ので乾燥する。
やや緯度が高くても存在する。タクラマカン砂漠やゴビ砂漠。

③冷涼海岸砂漠
普通海岸は湿度が高いのだが、沖合いに寒流が流れている場所は空気が冷やされて上昇気流が発生せず、そのため降雨が起きない。しかし他の砂漠に比べて適度に湿度がある。
チリのアカマタ砂漠、アフリカ西岸のナミブ砂漠。

④雨陰砂漠
高い山から乾燥した空気が吹きつけられること(フェーン現象)で乾燥する。
ロッキー山脈東(風下)のグレートプレーンズ、アンデス山脈東(風下)のアルゼンチンパタゴニア地方。

ちなみに砂漠と砂漠化は直接は関係のない現象。
砂漠化とは、乾燥・半乾燥地域において気候の変動や人間の活動によって土地がさらに乾燥し、生産力が低下し、砂漠のような状態になってしまうことで、サハラ砂漠のような、そもそも土地利用ができない場所では砂漠化は起こらない。

BSステップ気候
Sはドイツ語で「ステップ」を意味するステッペから。
年間降水量が乾燥限界に満たないが、それでも乾燥限界の半分以上はある場合は砂漠ではなくステップに分類される。年降水量は250~500mm。
ステップには短い雨季が存在するため、背丈の低い草原が広がっている。
ステップ地帯の土壌は栗色土で、灌漑で水をひけば農耕可能。
また降水量が多いステップの土壌は黒土で大変肥沃。ロシアやウクライナのチェルノーゼムや、アメリカのグレートプレーンズ、アルゼンチンラプラタ川流域のパンパなどに見られる。
雨温図の見た目は温帯冬季少雨気候に似ているが、温帯冬季少雨気候の降水量はステップの二倍以上ある。
世界各地にわりとバランスよく分布しているが、砂漠同様もっとも多いのがオーストラリアの25%、ついでアフリカの21%。

C温帯気候
最も住みやすいマイルドな気候。
森林や混合林、草原が広がる。土壌はプレーリー土や褐色森林土。
最も寒い月の平均気温が-3℃以上18℃未満。

温帯気候は以下の四つに分けられる。

Cs地中海性気候
sはドイツ語で「夏」を意味するゾンマーから。
その名の通り地中海の気候。ヨーロッパ以外にも北米、南米の西海岸、アフリカ、オーストラリアの南海岸に点在。緯度が30~40度あたり。
夏に乾燥し、冬に湿潤。暖かい赤道低圧帯が季節によって移動するため夏に乾燥する。
雨温図で夏にほとんど雨が降らなくなるのはこれくらいなので見つけやすい。
乾季にブドウやオレンジ、オリーブなど、冬に麦を育てる地中海式農業を行なう。

Cw温帯冬季少雨気候(温帯夏雨気候)
夏に降水が多く、最も雨が降る月の降水量が、最も雨が降らない月の降水量の10倍。
夏の気温はかなり高く30℃を超えることもある。また夏には300mmもの雨を降らすが、夏以外雨はほとんど降らない。すごい極端。
意外とアフリカの割合が多く、アフリカの13%が該当する。

Cfa温暖湿潤気候
日本やアメリカ合衆国東海岸。
Cfは降水量が多いが、Cfaは夏の気温が高く蒸し暑くなる。
一年中雨が降っているが、とりわけ夏から秋が多い。
また気温の年較差が温帯で最も大きく、四季がはっきりしている。

Cfb西岸海洋性気候
一年中吹く偏西風や北大西洋海流の影響で、夏でも涼しく、冬は暖かい。
一年中降水量が50mm前後で変化しない。
イギリスや西ヨーロッパが該当するが、これらの国は衣替えの概念が存在しないことがある。ほかにもカナダ西岸、チリ南部、オーストラリア東南部、ニュージーランドなど。

D冷温帯気候(亜寒帯気候、冷帯気候)
最も寒い月の平均気温が-3℃未満で、最も暖かい月の平均気温が10℃以上。
北米の半分、ユーラシア大陸の25%が冷帯。ほかの地域にはほとんど存在しない。
土壌はポドゾルというやせた土で、水溶性の塩基性物質が雨によって下層部に流れ出たため強い酸性を示し保水力が極めて悪い。色は灰白色(ポドゾルはロシア語で「灰のような土」という意味)。農業をする場合は石灰をまいて中和するとともに、有機&無機肥料の投入が欠かせない。
タイガという針葉樹林帯が広がり、針葉樹の葉は硬く、防水性のある分厚いクチクラ層に覆われているため、寒さが厳しく降水量の少ない地域でも優勢となっている。

冷温帯気候は以下の二つに分けられる。

Dw亜寒帯冬季少雨気候(冷帯夏雨気候)
夏の最多月降水量が、冬の最小月降水量の10倍以上。つまり乾季が存在する。
夏は何気に気温が高く日中40℃に達する場所もある。この短い夏にカやアブが大量発生し、家畜や人間に襲い掛かる。年較差のギャップが最も激しい。
シベリアの東部。

Df亜寒帯湿潤気候(冷帯多雨気候
Dw以外。著しい乾季が存在しない。一年中雨か雪。
冷帯気候はほとんどこれ。年較差も大きいが、亜寒帯冬季少雨気候には及ばない。

E寒帯気候
とても寒い。
もっとも暖かい月の最高気温が10℃未満。つまり夏だろうが一年中寒い。
寒帯気候は以下の二つに分けられる。

ETツンドラ気候
最も暖かい月の気温が0℃以上。
短い夏でも気温が10℃に届かず、ぎりぎりコケのような地衣類が生息。
植物の残骸も分解しきらないので、そのまま堆積して泥炭になったりする。
シベリアやカナダの北部、グリーンランド南部。
土壌は永久凍土で、水はけは最悪で強酸性。

EF氷雪気候
FはフロストのF。最も暖かい月(夏)の気温でも0℃未満。
氷が溶けないので植物が存在できない。雨もほとんど降らない。
南極のほとんど。

間帯土壌
気候に関係なく分布する土壌のこと。
石灰岩が風化したテラロッサ。バラ色でオリーブ栽培に適する。
玄武岩などが風化したテラローシャ。暗紫色でブラジルのコーヒー農場の土壌はこれ。
玄武岩が風化したレグール土。黒色で綿花の栽培に適する。インドのデカン高原。

まとめ
ユーラシア大陸:25%が亜寒帯。

アフリカ:25%が砂漠。20%がそれぞれステップ、サバナ、ジャングル(乾燥帯+熱帯)

北米:半分弱が亜寒帯。

南米:36%がサバナ。25%がセルバ(つまり半分以上が熱帯)

オーストラリア:30%が砂漠。25%がステップ(つまり約半分が乾燥)

教員採用試験過去問分析

 この前見た『幕が上がる』の吉岡先生に触発されて、教員採用試験の過去問をやってみたんですが、これがまあムゴイ。大学の知識じゃ全然歯が立たねえ(互換性ほぼなし)。
 しかも、うちの県って高校の採用試験よりも中学校の採用試験の方が難易度が高いという。いや、厳密にはちょっと違っていて、高校も中学も同じ問題が出るんだ。全く。使い回し。
 で、中学校は理科だったら物理化学生物地学、社会だったら地歴公民全て教えるから、そのすべての分野の高校の問題が出題されるという。結果として中学校の試験の方がルネサンスの万能人テストと化しているという。Ohボーイ。
 じゃあ高校で受ければいいじゃんってなるけれど、美術も社会も高校は毎年一人くらいしか取らないからすげえ賢い奴があとひとりでもいたら落ちてしまうという、小選挙区制。
 なら、とりあえず中学校で受けて、そのあと高校にチャレンジするっていう方がリスクマネジメントとしてアリだなと。でも万能人テスト。Ohボーイ。
 それに中学校は複数人採用するとは言え、倍率で言えば高校より倍率が高いのだ。ヘル。

 まあ、今後どっちで受けるかは置いておいて、各分野が現状でどれくらい解けるのか、また出題範囲はどんな感じなのか、を分析してみました。まず敵を知る。

一般教養&教職教養
うちの県は割と簡単で8割以上はコンスタントに取れる。一度9割越えた。何とかなると思う。

高校美術
衝撃の事実。
そもそも採用試験の過去問が存在しない。よって対処のしようがない。かつて一度だけ受けたがジェームズ・タレルというよく知らない現代アーティストのインスタレーションや、大工の木の組み方など、教科書や資料集から逸脱した地獄問題続出で6割くらいしか取れなかった。
美術の試験には実技もあるのだが、これも紙と割り箸で「緊張」を現せなどという常人には到底理解不能なコンテンポラリーぶりで、私にはちょっと無理だなと2年前に諦めた。吉岡先生はすごい。どこの県か知らないが。どこだっけ?神奈川?
 
高校公民
毎年一人しか取らない小選挙区制を実施。
高校~センター、公務員試験レベルの政治、経済、倫理をバランスよく出題。
うちの県の高校なんて倫理はほとんど開講しないくせにしっかり出題するのが歯がゆい。なら教えさせてくれよ。
最初は全く歯が立たなかったが、色んな出版社のテキストを20冊くらい買いあさり、一番分厚いテキストを何度も読んで、9割は取れるようになった。
いや、正確には1、2問落とすくらいで、ほぼ解ける。
一度他県の試験を受けて、9割に届かず落ちたことがある。他県は学習指導要領の文章を丸暗記しなきゃいけない問題があって、そいつがアキレス腱になったが(中央銀行を日本銀行と書いてバツとか)うちの県はそういう問題がまったく出ないのが嬉しい。だが出題の難易度は圧倒的にうちの県。
現状では最も点数が取れるが、何度も言うように小選挙区制なので自分よりも解ける人がひとりでもいたら落ちるし、仮に満点をたたき出しても面接という不確定要素もある。マジどうしよう。

中学校社会
高校の地歴公民の全てを出題する地獄テスト。でも出題傾向に偏りがあることを発見しました。

人文地理学:まあまあ。出ない。
自然地理学:まあまあ。出る。
地誌学:できないし嫌い。マニアック。めちゃくちゃ出る。

政治学:結構できる。普通に出る。
経済学:かなりできる。普通に出る。
倫理学:日本の倫理がちょい弱いがなんとかなる。出ない。

世界史:割と好き。全く出ない。
日本史(古代~近世):苦手。歴史分野のほとんどを占める。
日本史(近現代):デリケートな時代なのか出題されてもごくわずか。

 ということで、公民分野はともかく、地理と歴史がてんでできないので事実上3割くらいしか取れない。割と好きな世界史が全く出ないのが痛い。確かに中学校の歴史ってほぼ日本史だけどさ。
 日本史の問題もマニアックというよりは範囲としては割とベタなところを出すんだけど、出題の仕方が深いんだよね。史料読み解き問題とか。通史的に大雑把に把握しているだけじゃ無理で、史料の文言をしっかり暗記していないと難しい。
 他の問題にしても、なんか重箱の隅つつき的な。飛鳥時代に起こった出来事を年代順に並び替えろとか。半分位知らない出来事だしな。

 まあ、日本史はまだ物語があるから、公民の時みたいに、いいテキストを探して読めばいいと思うんだけど、問題は地誌学よ。大学で学んだことがこれほどまでに役に立たないとは。
 大学で地理学という学問をちょっと見直したのに、結局学校教育ではクソつまらない暗記科目だもんな。統計覚えて何が楽しいんだかな。
 地誌学に関しては物語とか、自然科学みたいなロジックじゃないじゃん。因果関係で覚えられないってこと。だから世界地図と統計を丸暗記するしかない。
 一応「水持ちのいい土地は水田として利用されがち」とかロジックみたいなのはあるけど、結局どこが水もちいいかは地質図丸暗記だもんな。
 あと大陸の「断面」の形や、外国の経度と緯度を覚えてないとできない問題ね。

 ・・・出来てなんなん??

 まあでも、とりあえずデータを丸暗記するのが好きなタイプいるしな。ここは心を殺して、地図と統計オタクになってもいいかもしんない。データをシコシコ整理して鉱物資源や農作物や工業製品のランキングを作って「ゲヘヘ」ってするのも、やってみたらやってみたで、意外と面白いかもしれないしな。
 まあ来年度どうなるかはよくわからないんだけどね。大学の方も心理学と中国史の試験がまだ残っているし。となると5月6月の二ヶ月ちょいで、日本史と地誌学をある程度マスターする必要があるな。最も、その時まで公民や教職教養の知識が忘却されていなければ、だけど。

30代最初の一年の終わり

 レベルが31になりました。

 昨年のバースデーにおいて、長いモラトリアムから決別し(※けっこう遅い)、もうちょい地に足着いたことを考えたり、いろいろチャレンジしようと宣言してたんだけど、この一年なにがあったかなあ。
 とりあえず20代の頃よりはやっぱりイライラはしなくなった。が、不思議なことに焦りみたいなのは出てきた。
 おそらくこれから肉体的な老化が始まっていって、ベストなコンディションでいろんなことをやれる時間は限られているぞって、薄々感じているからだと思う。だから、いろいろやれるうちにいろいろやっとかないと絶対にダメだな、もったいないなって。

 それに去年は、うちの屈強なおじいちゃんが亡くなっちゃって、なんだかんだで30まで誰一人家族の死を経験してなかった自分にとっては、かなり思うところがあった。
 老化の究極系が「死」だもんな。やっぱり、どんな人も、自分も含めて最期は死んじゃうんだって実感したと同時に、なんだろ今まで観念的に不安だったり怖がってた死も、割と普通に社会に組み込まれているんだなあ、人間って最後まで社会的存在なんだなあって思った。
 仕事終わって毎日看病に行ったり、看護婦さん、葬儀屋さん、納棺師さん、お坊さんとか、死に関わる職業の人たちの仕事を自分の目で見れたのは、すごいいい経験になった。
 なんか亡くなったあともああやって丁寧に人として扱ってもらえるなら、そこまで死ぬのも怖くないかもなって思ったけど、最後棺ごと焼かれちゃったのはやっぱり衝撃映像だったな。
 まあ仕方がないんだけどね。いずれ自分もああやって火葬されんのかって想像したら超怖いけど、その時には死んでるもんね。ジャンヌ・ダルクみたいに生きたまま焼かれたら地獄だよ。
 で、科学的には物質としてのおじいちゃんは消滅しちゃったんだけど、火葬当日はちょっと凹んだとは言え、そこまで悲しくもないんだよな。
 なんか、本当に死んじゃったんだ、と思えなくて。よくドラマのセリフで「心の中に生きている」みたいなセリフあってさ、「嘘つけよ、生きてねえよ」みたいに思ってたんだけど、あれって本当にあるんだって。もともとおじいちゃんって馬主会の会長とかやってて色んな知り合いがいてさ(ブレーメンの議員とか)、生きている時もあまり実家にいなかったっていうのもあって、そのうちまたフラリと帰ってきそうなんだよねw
 ちょっと遠いところに出かけちゃったんだなって感じで。人間の心って不思議だよなあ。親しい人の死にはそうやって都合よく折り合いをつけちゃうんだっていう。
 これから歳をとっていくと、どんどんこういった「お別れ」の方が多くなっていくのもちょっと切ないけどね。しょうがない。自然の摂理だ。
 でも、ほんのちょっとの病理的原因で、人体の健康ってガタタって秩序がなくなっちゃうんだね。めっちゃ連動してんだ、複雑系なんだって思った。生きていること自体がミラクルなんだな。
 
 だから、そのミラクルが続いているうちに、ちょっとでも「やろうかな」「やりたいな」って思ったことはどんどんやったほうがいい。
 おじいちゃんには最期「死ぬまで漫画描けよ」って言われて、もちろん描くだろうけど、漫画以外にもいろいろ楽しいことあるしね。
 例えば、去年から始めた通信教育で中学社会と政治経済の教員免許を取るとか。あれは、運転免許みたいにわりとスムーズに取得できんだろって思ったら、世の中そう簡単じゃなくて、いや、ほとんどの単位は半年くらいで取得はできたんだけど、某単位のレポートが謎の合否判定で一年以上も苦戦しているというね。
 これは想定外だったよ。で、期間が延びちゃったついでに、高校の地歴の単位も取っているというね。オレは何回課金すんだっていうね。まさか30超えて未だに勉強しているとは思わなんだよ。でもいいの。割と楽しいから。
 というのも、大学生の頃は講義とかきつかったんだけど(ゼミやディスカッションは好きだった)、通信教育って送られてくる本を自分のペースで読んで、その感想をレポートに書いて、大学に送って、合格したら試験受けて、単位もらえるとか、そういう感じだから、マイペースな私にはすっごい合ってるんだ。
 実際、本読んで感想書くのは、このブログでも前から趣味でやってることだしね。出席さえしてれば割と簡単に単位をもらえる(泣き落とせる)通学と違って、実は通信教育のが自分で管理して勉強しなきゃいけない分、結構大変で(仕事しながらでは特に)ちゃんと最後まで単位取っているのは全体の6割くらいって説明会で聞いたけど、私は某単位がなんとかなれば、とりあえず中学社会と高校政経倫理、高校地歴の三つはゲットできそう。

 おのれ某単位。
 
 ほいで、これからどうするかだよな。なんか修士課程をやっぱりやってみようかなっていうのもあるんだけど、中学高校の理科の教員免許もいっそのこと欲しくて(そもそも当初は理科を取る予定だったのだが、時期的にすぐに履修できなかったので、「カツ丼終わったの?じゃ、いいや生姜焼きで!」みたいなノリで社会にしてしまった)、ちょっと迷い中。
 お金が無尽蔵にあれば、どっちもやっちまえってできるんだけどね。実際社会の野郎が、他の教科の2倍弱単位が必要で、予想外の出費をしちゃったからな。
 それに昨日も思ったんだけど、大学の先生もなんか大変らしいもんね。アルファベット書けない大学生とかいるらしいし。そんなのにどうやって論文書かせるんだっていう、高等教育には高等教育の苦悩がありそうでさ。
 だから、小保方さんを叩いている人には、学生時代大変立派な論文を書いて卒業なさったのですねって皮肉も言いたいくらいだぜ。
 普通の学校の教員と違って、研究者と教育者を兼ねているのが大学の先生の厳しいところだよ。理系の教授なんかは予算も取ってこなきゃならないし。
 そう言う意味で、おそらく修士や博士課程よりは、まずは理科の教員免許かなって思っている。博士課程への道は、今度こしさんにいろいろ教えてもらおう。私は理系じゃないけど。ではまた来年。
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