経済学覚え書き④

 ご機嫌いかがですか。ミクロ経済学もなんか、まとめに入りました。

価格調整メカニズム
需要>供給→価格↑(超過需要)
需要<供給→価格↓(超過供給)
いちいちせりをしているわけじゃないのに、市場全体で見れば価格が調整され均衡状態に落ち着くことを価格メカニズムと言う。
つまり、価格によってその資源の最適配分が可能になるということ。こんな高いんじゃいらないよって人もいれば、多少高くても絶対欲しい!って人もいるので、その場合いらないよって人の分の商品が、絶対欲しい人にうまく回されることになる。

一物一価の法則
同じ商品なら、どこの店でもだいたい同じ価格がついていることを言う。もし全く同じ商品なのに、店によって大きく価格が違ったら、みんな安い店で買うから、高い値段で売っていた店は価格を下げざるを得ない。もしくは店による価格の違いを利用して、転売が出てくると思う。
例えば、バブルの時は物の価格の短期的な変動が激しかったので、安い画廊で絵を買って、別の画廊に同じ絵を高い値段で売ることもできたらしい。
ちょっと話がそれたけど、市場が流動的でグローバルだと、この法則に落ち着く場合が多い。
でも、絶海の孤島とかだと、地域独占的な価格差別が発生しそう(そこで買うしかないから)。富士山のカレーとかがやたら高いのも、まあ富士山の上に物資運ぶコストとかもあるんだろうけど、消費者に選択の余地がない(需要曲線の価格弾力性が低い)からっていうのもあるんだろうなあ。ご飯食べにいちいち下山できないし。

最適税
税を課すことによる影響で、資源配分に歪みが発生するのだが(①の消費税参照)、その度合いは需要や供給の価格弾力性によって異なる。
実は、需要や供給が非弾力的なほうが、税収に比べて社会的なコスト(余剰損失)は少ない。つまり、高くても購入せざるを得ない商品やサービスに増税するのが、資源配分的にはもっとも好ましいらしいのだが、たいてい庶民を地獄に落とす悪税みたいに報道されたりする。

X非効率
池上さんがTPP問題について著書で解説していた時に、持ち出された考え方。つまり、政府が国内のとある産業を保護して、国際競争にさらされないようにすると、結果的にその産業の競争力が落ちて、アメリカのゼネラルモータースのように潰れてしまう。
このように、企業間競争をしていない独占的立場にいる企業は、結果的に組織の中に無駄ができて、効率性が落ちてしまう。
生物学だと「赤の女王仮説」と呼ばれるもの(生物は競争し続けないと淘汰されてしまう)だと思う。小泉さんの道路公団や郵政の民営化は、この視点に立って行われた。

ハイエクの貨幣民営化論
貨幣の発行権を国家が独占しているのはおかしい!民間でそれぞれ通貨を作ってもいいじゃないか!というまるでSF作家のような面白い理論。
国家が財政政策をしくじると深刻なインフレが起きるが、それがなぜ地獄かというと、国民は海外移住でもしない限り、別の通貨に乗り換えられないからであって(日本にいるなら基本的に円しか選択肢がない)、もし仮にひとつの国家に複数の通貨があったら、貨幣間の競争が起きて、貨幣の質は高くなるはず・・・というわけ。
最近出てきた「Suicaでスイスイお買い物」みたいな電子マネーは、貨幣発行の民営化に近いかもしれないが、オタキングさんはもっと前にSF大会で独自通貨を発行していた。あんたはカリオストロ伯爵かw

ナッシュ均衡
ゲーム理論の重要な考え方で、これを考えたジョン・ナッシュはノーベル経済学賞を取っている。でもゲーム理論を考えたフォン・ノイマンには酷評されたらしい。
ナッシュ均衡とは、ゲームのプレイヤーが自分の利益と損失を計算した時に導き出されたもっとも最善な戦略のことを言う。
例えばカイジのジャンケンゲームで言うと、グーチョキパーをそれぞれ三分の一の確率でランダムで出していくのが最善の戦略となる。利根川先生はそれを知ってたのか、目隠しで適当に出すのは禁止していた。作者の福本さんはさすが経済学に強い。
このように各プレイヤーが己の利益を最大化、己の損失を最小化させる最善の戦略をとっていくとゲームは均衡状態になるのだが、面白いことにゲームによっては、このナッシュ均衡が全てのプレイヤーの利益を最大化させるようなパレート最適になるとは限らないということ。
もっとも有名な囚人のジレンマがそれで、全てのプレイヤーが最適戦略を取ると結局みんなが損をしてしまう(みんな裏切る泥沼になるから)。

談合
囚人のジレンマのゲームのよくできたところは、プレイヤー同士の意思の疎通が禁じられているということ。つまり、相手が自分のために泥をかぶってくれるなんて絶対考えられないから、みんながみんな裏切り行為をしてしまう。
こういうゲームを非協調ゲームという。もちろん国際問題でこんなゲームやられるとたまったもんじゃないので、冷戦時代にはアメリカとソ連にはホットラインがつながっていた。
とはいえ、協調すれば必ずしもハッピーというわけではなくて、例えば建設会社(ゼネコン)同士が談合をすると、入札が八百長になり、工事費用が釣り上げられ、その負担が納税者に行ってしまってアンハッピー。

半沢直樹問題
やられたらやり返す、それが倍返しだ!みたいなドラマが流行ったが、実はこれすっごい短期的にはスカっとするけれど、人生はそこそこ長いので長期的に見れば、この戦略はリスクが大きい。
企業間競争で考えると、実は会社経営は長期的スパンの継続試行ゲームなので、将来的な協調の可能性を潰してまで、たった一回の裏切りによる利益を得るのは、あまり理にかなっていない。
その利益を社長が持ち逃げして、会社を潰しちゃえば別だけど・・・
今までもブログで、「ネットの意見ってあまりに短絡的」って言ってたけれど、日本全体がそういったその場しのぎの戦略にしか目がいってないっていうのは、いろいろ危なっかしいと思う。

アベノミクス
安倍さんはイギリスみたいにインフレターゲットをやったけど(あの人サッチャーが好きで、サッチャーはハイエクが好きw)、もともと日本は中央銀行が経済の状況に応じて金融政策を調整する裁量主義だった。インフレターゲットは、最初にインフレ目標を決めて、それを達成できるようにルールを決めてしまうやり方で、その過程でいくらか銀行や企業が淘汰されとうが、ルールを曲げずに目標に向かっていく(ぶれない)。
スター・トレックで言うならば(なぜだ)、ルール主義のマネタリストがスポックで、時と場合によってルールを曲げてしまう裁量主義がカークって感じがする。だから、日本のマネーサプライがブレブレだったのはよくわかるw規則を絶対視するような人は、日本だと得てして冷酷!とか人間味がない!とか色々言われるし、そういうキャラを作ってもな~んか人気が出ない(^_^;)
でも、お金を借りる側からしてみれば、もちろん裁量主義の方がいいのだろうけれど、この場合市中銀行は過剰融資をし、企業はリスクを無視した無謀な経営をする可能性がある。
景気や金融の安定化を重視するのが裁量主義で、マネーサプライの安定化を重視するのがマネタリストと考えるとわかりやすい。

コミットメント
ライバル企業の参入をあらかじめ阻止するために、先手を打って相手の戦略を潰すこと。イオンが参入する前にヨーカ堂は店舗の数を増やしてしまえば、イオンが参入するメリットやインセンティブは少なくなる。

独占的競争
ジョーン・ロビンソンとエドワード・チェンバリンが独自に考案した、独占と完全競争の中間的なケース。実際、独占や、完全競争状態というのは現実ではあまり考えられないので(企業の数は複数あるし、それぞれの企業はある程度価格支配力を持つ)、いくらかの企業が商品の差別化を図ることで競争をしている状態を仮定したほうが、現実的なんじゃないかってことになった。
ポイントは、それぞれの供給者(企業)の供給曲線は右下がり(=価格支配力があるということ)で、限界費用よりも価格の方が高いのは独占状態に近いが、全ての企業の利潤がゼロ(価格=平均費用)になるまで他社の参入が続く点では、完全競争状態に近い。

独占的供給者の価格設定
独占企業の商品の需要
D=100-p
需要=100-価格

この商品を供給するためのコスト
C=2X+10
コスト=2×供給量+10

供給(生産)した分を全て売り切るには、需要の量と供給の量が同じになるわけなので
D(需要)にX(供給)を代入し・・・
D=100-p
X=100-p

等式変形して
p=100-X
つまり価格は100-X円になる。

独占企業の総収入=価格×供給量なので
R(リソース)=p×X=(100-X)×X

利潤は総収入から生産コストを差し引いた額なので
利潤=R(収入)-C(コスト)=(100-X)×X-(2X+10)=-X2+98X-10

この時の利潤を最大化するためには、限界収入と限界費用が一致するまで(すなわちR=CでありR-C=0!)生産をすればいいので、利潤の式を微分して、右辺を0にする。

-X2+98X-10→(微分)→-2X+98
-2X+98=0
X=49

これで供給量は49個ということがわかった。
あとは価格をいくらで売ればいいかなので、供給量49を X=100-p の式に代入して・・・

49=100-P
P=51

一個辺り51円になる。

また限界収入は、総収入を供給量Xで微分したものなので
R=(100-X)×X=-X2+100X→(微分)→-2X+100
限界収入MR=-2X+100

一方限界費用は、総費用をやっぱり供給量Xで微分したものなので
C=2X+10→(微分)→2
限界費用MC=2

よって限界収入=限界費用の式に代入すると
-2X+100=2になって
-2X=-98
X=49

と同様に供給量を求められる。

42 ~世界を変えた男~

 「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆」

 やり返す勇気のない選手になれ、と?

 やり返さない勇気を持つ選手になるのだ。


 メジャーリーグの唯一の永久欠番42にまつわる、初の黒人メジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの物語。
 その場の怒りや反撃は問題の本質的解決にならないというテーマの映画だったけど、なぜ野球の乱闘シーンは胸踊ってしまうのでしょうか(^_^;)『風立ちぬ』で飛行機失敗シーンで笑っちゃったように、笑いってやっぱり悪魔的で、不謹慎の中に生まれちゃったりするんだろうね。
 レイシズムが許せんとか、そういうのじゃなくて、単にこういう星野仙一的展開が面白い。もちろん自分が巻き込まれちゃったらただじゃ済まないし、嫌なんだけど。檻の外で眺めている分には、ね。ずるいよ、ね。

 しかし、この映画、人種差別や偏見を克服する『タイタンズを忘れない』みたいな感動映画なはずなんだろうけれど、ついこないだまで経済学の勉強をしていたから、あのハリソン・フォードオーナーの戦略(メジャーリーグに黒人選手を入れる)は、単にアンチ差別や善意ではなく、かと言って作中語られる昔の思い出の罪悪感なんかでもなく、トレードオフの原理の経済的合理性が働いたんじゃないかなって思っちゃう。
 すごいよね、経済学。やればやるほど、どんどん嫌われ者になっていくよね!キュウべぇが女子中学生の神経さかなでるようにねw身も蓋もないこと思って、言っちゃうからね。
 でも、実はあのオーナーも最初の方で「野球は金田・・・じゃなくて金だ」みたいなことを言って、そしたらジャッキーが「え~・・・?」みたいに引いたから、ちょっと話題変えたじゃんw「あれ?儲けたいからっていう本音路線、こいつにはダメだわ」ってw
 まあ、もちろんハリソンオーナーにも善意があったり強い信仰心があって(メソジスト派)、そういうものがなきゃ、人種差別とは戦えなかっただろうし、あんな誹謗中傷や脅しを受けても屈しないなんて、そんな気骨な人たち今時じゃ少年ジャンプ編集部くらいしかないわけでw

 でも、いろいろな社会派映画を観てきて(主に『フェアゲーム』)、また、いろいろな人生経験をしてわかったのは、理想“だけ”じゃ人も世の中も動かないし、動かせないってことなんだよ。
 理想も確かに大切で、現実に人の心を動かすのだろうけど(そう思い込まなきゃ創作はできません)、でもそれをやる際に自分もリスクを負うとなると、人は理想だけじゃ行動してくれない。せいぜい「頑張ってね~応援してます」くらいで、傍観者モードに入る。まあ、それだってすっごいありがたいんだけど、なにか大事業を起こすときに、全員がこのモードに入られると厳しい。

 だから、本当に社会を変えたいならば、人間の利己的な、身も蓋もない嫌~な部分も考慮に入れて動かさないといけない。もちろんそれは自分自身に対しても。
 おそらくフォードオーナーは自分の心が負けそうな時に、「でも待てよ、黒人選手が入ったら、うちの球団は莫大な利益がもたらされるぞ」って自分の心に言い聞かせたんじゃないかな。
 昔は、あまりに人種差別の抵抗が強くて、黒人選手がもたらすメリットとデメリットを秤にかけたらデメリットが多くなっちゃって、それで二の足を踏んだのかもしれないが、時代は変わって1947年くらいになると、オーナーから見て「今なら行ける!」って思ったんじゃないかなあ。
 そして、さらに経済学的、ゲーム理論的に考えれば、こういう時って先駆者利益が独り占めできるわけで、頃合さえ合えば最初の黒人選手で大儲けなんだよね。
 さて、ではここで、黒人を使うべきか悩むハリソンオーナーの頭の中を覗いてみよう。

 デメリット:誹謗中傷、脅迫、嫌がらせが来たらどうしよう
       黒人を嫌がる監督や選手が球団を出てったらどうしよう
       黒人を嫌がるスポンサーが降りたらどうしよう
       黒人を嫌がる地域が自分たちの球団を排除したらどうしよう

 メリット:オレって人種差別と戦ういい人じゃね?という自己肯定感
      黒人ってだけで潰された優秀な野球選手の友達への罪滅ぼし
      ここまで信仰心を貫けば、死んだとき神様に褒められるぞ
      今なら黒人差別の流れが変わりそうで案外いけそうな気がする
      なによりジャッキー・ロビンソンが選手として超一流。
      黒人の身体能力を利用できないなんて有効な資源の無駄。不条理。
      最終的に“とにかく金になる”!
      
 と、これらの要素を踏まえて、トレードオフの原理にかけたんだろう。例えばデメリットの二番目はレオ・ドローチャーっていうスケベなんだけど、チームが勝つならなんでもあり、のすっごい合理的な監督を持っていたのが幸いした。

 勝つならゾウも入れるし、下手なら自分の弟の首も切る。

 それにデメリットの最後は、結局のところ黒人を嫌がるチームが試合を棄権するってことになるから、そうなるとこっちの不戦勝になってむしろラッキー。
 そうやって計算していったら、これはロビンソンをなにがなんでもメジャーリーグにねじ込んだほうが得だろうという。
 いや、なんかすごいドライなこと言ってるのはわかるけど、若い人たちに言いたいのは、それくらい善意の行動っていうのは、複雑な世の中では困難だってことなんだよ。
 実力や立場のある人が、ありとあらゆる手練手管を駆使してやっと世界は変えられるんだ(変えられないことのが多い)。漫画やアニメの中みたいにヒーローが悪党殴って解決するような、そんな単純な問題じゃないんだよ。現実ではやり返しちゃダメなんだよ。
 作中オーナーが言うように「同情」の起源はギリシャ語の「苦しみ」らしい。これは示唆的だ。同情は辛い。同情するなら金をくれって言われちゃうからね。
 そこで金を何もためらわず差し出せるのは、相当信仰心の強い人か、その投資が長期的スパンで考えると十分以上に回収できると見込んだ場合だろうなあ。

経済学覚え書き③

 記事が長くなりすぎちゃったので分割することにした経済学の続き。前回は需要曲線(買う側)だったけど、今回は供給曲線(売る側)の方。

供給曲線
X=S(p)
供給量=供給の内訳(価格)

供給量もやっぱり商品の価格で決まる。需要とは逆に、価格が上がると供給量は増え、価格が下がると供給量は減る。※例外アリ。

供給の価格弾力性によって供給曲線は傾きを変える。
弾力性小(非弾力的)・・・傾きが急
弾力性大・・・傾きが緩やか
弾力性ゼロ(価格が変化しても供給量が変えられない)・・・垂直線
弾力性無限(価格が変化したら変化した分だけいくらでも供給が可能)・・・平行線

もう少し複雑な需要曲線
X=S(p,q,w…)
供給量=供給の内訳(商品の価格、材料の価格、働く人の賃金水準…)

需要曲線と同様に、これらも内生変数と外生変数に分けて考える。
商品の価格といった内生変数は供給曲線上の動きとして表され、その他の外生変数は供給曲線をシフトさせる要因となる。
例えば・・・
材料の値段が上がってしまったら、その材料を使って作る商品の供給量は減少するので供給曲線は左にシフト、もしくは商品の値上げをするので上にシフトする。
それとは逆に技術革新や政府の補助金などが出れば、もっと安く作れたり、経済的に助かるので、グラフは下にシフト(値下げ)、もしくは右にシフト(供給量増)する。

総費用曲線C
コストのC。
ある商品を、その供給量(生産量)分だけ作るのにかかった費用の合計を表す曲線。
生産と供給は厳密には異なるが(販売費用、店を出したり、広告をとったりするので)、曲線の形や理屈は供給曲線とほぼ一緒。

固定費用
自動車のボディの金型のように、その商品を一つでも作るためには、あらかじめ必ずかかってしまうコスト。これは生産数にかかわらず独立に決まっている。

可変費用
生産数を上げると増えていくコスト。総費用-固定費用で算出

平均費用曲線AC
アベレージコストってことでACって書くっぽい。
その商品を一つ生産する際にかかる費用を表す。
これは総費用を生産数で割れば求められる。
平均費用曲線は、ある生産数までは作れば作るだけ平均費用は下がっていくが、(固定費用が分散されるので)、それを超えると総費用に占める可変費用の割合が多くなるので、平均費用は上がる。よって平均費用曲線はU字型になる。

限界費用曲線MC
マージナルコストでMC。
その商品の生産数を1増やした時に総費用がどれだげ増えたか、その増加幅を示したもの。
可変費用と似ている気がするけれど、というか似てるんだけど、N個作る時の可変費用と(N+1)個作る時の可変費用の差と考えればいい・・・と思う(総費用の差でも出せる)。
ちなみに限界費用曲線は供給曲線とほとんど同じになるが、そのグラフから読み取る意味合いが異なる。限界費用曲線は、供給量を増やすことでコストがどれだけ増えるかといった供給者の生産技術の度合いを、供給曲線は、限界費用と価格が一致するところまでメーカーが供給を続けるといった供給者の行動を読み取っていることになる。

二着目のスーツ半額問題
これはスーツを売る際の固定費用(店の維持費、店員の人件費、広告費)などが一着売る時と二着売る時でほとんど変わらないため。
限界費用はスーツの仕入れコストくらいなので、二着目を半額にしても十分利益が出る。

完全競争
複数の企業が全く同じ商品を供給している場合(ガソリンスタンドなど)、ある企業が供給量を変化させても、その商品の価格は変化しないという状態。
恐怖のお前の代わりはいくらでもいるんだ状態。
他の企業よりも高い価格をつけたら全く売れないし、低い価格をつけても全ての客がその企業から商品を買うことは原理的に無理なので、あまり意味がない。
つまり他の企業と同じ価格をつけている状態と言い換えることもでき、その時の供給者をプライス・テイカーという。
ただ、独占や寡占の場合は話はもうちょっとややこしくなる。

ロスリーダー
おとり商品のこと。スーパーマーケットで、ある商品(多くの客が必ず買うようなティッシュや牛乳など)だけ赤字覚悟でとんでもなく安い価格をつけることで、客を呼び込む。そうすると、別にほかの商品が定価でも、ほとんどの客は安い商品毎にスーパーを渡り歩くようなことはしないので、そのスーパーで買い物を済ませる。
ただ牛乳をおとり商品にしたスーパーの付近に、牛乳しか売らない専門店があった場合、その店は破滅なので、こういう場合は公正取引委員会が独占禁止法を適用したそう。

限界収入線
価格線としても表される。その商品を一個売ることで追加で入ってくる収入の増加幅。例えば一個100円と定価が決まった商品なら、限界収入は何個売っても100になるので、限界収入線は傾きゼロの平行線になる。

企業の利潤最大化
つまり、限界収入と限界費用との差がプラスならば利益が出ているということなので、その部分を生産者余剰となり、限界収入と限界費用の差がマイナスならば損をしているということになる。よって供給側から考えれば、限界収入線と限界費用曲線の交点まで生産を続けることが利潤最大化となる。

需給均衡
需要曲線と供給曲線のクロスする部分が均衡点というのは、前に出てきたけれど、これはつまり、消費者余剰と生産者余剰が交わる点としても考えることができる。
この均衡価格よりも高いと消費者余剰はマイナスになり、安いと生産者余剰がマイナスになるということ。

総費用関数
C=T(X)
総費用=総費用関数(Xは生産量)

平均費用=総費用÷生産量なので
AC=T(X)÷X・・・①

限界費用は総費用の微分なので
MC=T'(X)・・・②

①の両辺をXでかけると
T(X)=AC×X・・・③
総費用関数=平均費用×生産量になる

③を微分すると
AC×Xの微分は積の微分で(※おそらく生産量と平均費用は、それを導き出す式が異なる独立した値で一緒くたに微分できないため)
AC×X'+AC’×Xになって
Xの微分(X')はXの0乗になるから=1。
AC×1+AC’×X
よって
MC=T'(X)=AC+{(AC)'×X}
限界費用=総費用関数の微分=平均費用+平均費用の微分にその生産量をかけたものとなる。

つまり(AC)'×Xは属する平均費用ACの傾きと等しいわけで、ACは右上がりならば(AC)'の符号はプラスになりMC<AC+{(AC)'×X}となり(限界費用の方が平均費用よりも安い)
ACが右下がりならば、逆に(AC)'の符号はマイナスになりMC>AC+{(AC)'×X}となる(限界費用の方が平均費用よりも高い)。
また平均費用が一定の場合(グラフが平行線)は(AC)'=0になるので(傾いてないから)MC=ACとなる。限界費用と平均費用が同額。

経済学覚え書き②

 経済学の勉強もいよいよ中盤戦。しかし、なんだろう、経済学ってやればやるほど、どんどん嫌な気持ちになっていく・・・
 これは経済学者の本を読むといつもそうなので(池田信夫さんとか、リーソンとか)、なんらかの理由がありそうなんだけど、やっぱり人間の心って単純な反応機械じゃないから、例え世の中のほとんどが金で動いていても、じゃあその金のことについて学べば人生勝ち組ヒャッハーにならないんだよね。
 この前の映画で、強大な力を手に入れて、自分の都合のいい世界を作っちゃったホマロケファレの心が決して満たされなかったように。
 そう考えると、世の中カネなんだけど、その事実に直面して冷静なやつなんて、なかなかいないってことだよ。なんか女子のそういう矛盾のある態度が昔は嫌だったんだけど、最近はよくわかるなあって。金は大切だけど、価値観の全てを金でさし図る人に魅力は感じないよなあって。
 例えば、このテキストの著者さんも、どっちかというと『海賊の経済学』のリーソンに近い立場で、アダムスミスの神の見えざる手のごとく、個々の自由で利己的な経済活動に任せれば価格は自動調整され、富は最適配分されるって言うんだけど、まあ、確かにマクロな目で見れば自然界と一緒で、最終的にはバランスとるんだろうけど、だったら別にルールもへったくれもなく、好きにみんな生きればいいじゃんってなるじゃん。
 市場の失敗さえ、マクロな目で見れば瑣末な出来事だろうって。利益追求で死の商人はユニクロみたくバシバシ兵器をいろんな国に売りさばけばいいし、それで核戦争でも起こって人類がほとんど減っちゃっても、まあ、地球規模で考えれば許容範囲で、むしろ人間が減ったほうがいいことなんじゃないかって。
 そんな感じで、今の経済学者や金融工学の理論をおちょくったのが、『80日間宇宙一周 CRIMSON WING』だったわけで。
 つまりね、虚しいんだよね。手鏡事件で捕まっちゃった植草教授も、金もあって顔も良くて、頭もいいじゃん。でもあんなよくわからないスケールの小さい犯罪しちゃうわけで、西部邁さんが言うように、やっぱり経済学って虚しいんじゃないかって。
 植草教授は、さらに市場の原理に好きにさせていく立場(新古典学派やマネタリスト)じゃなくて、裁量主義(ケインジアン)なんだけど、それでも、いや、そういう立場だったからこそ、虚しくなったんだろうなあって。

 なんか、しょっぱなから愚痴っぽいぞ。

 でも、いくら儲かる分野だからって、この学問は自分には合わないなあって、思ったよ。そもそも漫画やアニメとか作る人って、絶対金のためにやっている感じしないしね。金で考えるなら、公務員の方が生涯年収を比べれば全然高いわけで。
 は~あ、とっとと経済学概論は終わらせちゃおう。では、第二章以降のミクロ経済学についてまとめます。

需要曲線
X=D(p) 
需要量=需要の内訳(価格)

どう考えてもすごい単純すぎる式なんだけど(需要が価格の要因だけで決定してしまう)、つまりは価格が安いと沢山売れて、価格が高いとあまり売れないってこと。
吉野家の牛丼は牛丼並の価格を決定する際に、牛丼並250円、280円、300円・・・と異なる価格の店を作って、どの値段なら最もたくさん売れるか実験した。
そう言う意味で、需要量と価格は相関関係があるので、上の式は説得力がある。

経済学は変化率で考える。100円上がったのか1ドル下がったのか、など、異なる通貨では比較ができないため。

弾力的な需要曲線
価格に合わせて柔軟に需要が変わる。傾きが緩やか。高かったら消費者は買わないようなどうでもいいものが多い。海外旅行とか。

非弾力的な需要曲線
価格が多少変化しても需要が変わらない。傾きは急。生活必需品である場合が多い。米や味噌など。この前の白菜や石油もそうか。
この場合、供給量が減ると価格が高騰する。価格が高くても消費者は買わざるを得ないので、供給者は収入が増える。
ただ、長期的になると「もうこんな高い石油買ってられない!」ってなって、別のエネルギー源を開発&消費する可能性があるので、そうなると需要曲線は徐々に弾力的になり、傾きは緩やかになる。

支出額=価格×需要量(グラフ上では四角形の面積)

例えば石油の輸入額は石油の価格と輸入量の積。

消費者の支出=供給者の収入

そりゃそうか。敗者がいるから勝者がいる・・・そういう三人称視点ばっかやってるから経済学者って虚無に襲われるんじゃないの?ズバリ花輪くん、そんなスナフキンみたいな立場が通用すると思っているのですか?

豊作貧乏問題
需要が価格にあまり反応しない非弾力的な需要曲線で発生。供給量が減ると価格は高騰するが、供給量が増えると逆に価格は暴落してしまう。
あまりに価格が下がりすぎると、なんとむしろ売るほうが損になってしまうので、農家の人は採れ過ぎた野菜を廃棄することもある。
つまり、たくさんできた場合は弾力的な需要曲線の方が生産者にとっては都合がいい。安ければ安いほど消費量が増えるので。

価格差別
映画館や博物館などの大人料金、子供料金の話。これは子供に比べて大人は、需要曲線が非弾力的であることによる。安くても興味がなければ見に行かないし、高くても見たい映画なら絶対見に行く。
これノラネコさんに教えてもらったんですが、テレビドラマのDVDやブルーレイが超高額な理由でもある。つまりDVDを安くしても、それを買う人は結局マニアで、そのマニアの数は変わらないので、売上に変化はない。だったら多少高くても、売っちゃえってなっているらしい。マニアはつらいよ。

ダンピング
国内で価格を高く付けて売り、海外では国内に比べて価格を安く付けて売ること。
これは国内は需要曲線が非弾力的(ブランド嗜好が強い)で、海外は需要曲線が弾力的(ブランド嗜好が低い=品質が同じならメーカーに関わらず安い物を買う)であるから。

もう少し複雑な需要曲線
X=D(p,p*,y,w…)
クレープの需要量=需要の内訳(クレープの価格、ライバル商品※ドーナツとかの価格、その地域の消費者の所得水準、天候の状態…)

外生変数
リアルに考えると商品の値段だけじゃなくて、こんな感じでいろいろな要因が需要に影響を及ぼすのだろうけど・・・変数が膨大にあってグラフに書けない。
こういう場合は、とりあえず需要と価格の関係だけにフォーカスして、あとの要因は変化しないものとして見て見ぬふりをする。こういった考察の対象外になっている要素を外生変数という。
例えば、消費者の所得の変化等は、需要曲線上には影響を与えないが、座標平面上の需要曲線の位置を変える(シフトさせる)影響がある。
ちなみに、消費者の所得が上がると需要曲線は右側にシフトする(価格が多少高くても買うため)。

内生変数
それとは逆に、分析や考察の対象になっている変数を内生変数という。これらは需要曲線上の動きとして表示される。
言い換えれば需要曲線そのものを構成する要因ってこと。

需要曲線の合成と分解
物理のベクトル同様、合成したり分解できる。例えばAさんの需要曲線とBさんの需要曲線を水平的に足し合わせて、二人まとめた需要曲線を描くことができる。この逆も可能。
一般的に需要曲線は社会を構成するたくさんの人々の需要量を合計させたもの。

効用
ユーティリティ。商品を購入することによって消費者が得る幸福感のこと。
喜びの度合いなんて数値化できるわけ無いじゃないかって感じだが、経済学ではその商品をどれくらいの値段だったら買うかで数値化を試みる。すごい身も蓋もないぜ!

消費者余剰
例えば、Aさんのビールにおける需要曲線を考える。
Aさんはビールの値段が仮に一本2000円でも、よほどの酒好きなのか1本は購入してくれる。これが一本1400円になると2本、1000円では3本を買う。
この法則で言えば、Aさんはビール3本の価値を2000+1400+1000=4400円と評価していることになる。なんだこの強引な理論はって?気持ちはわかる。私も首をかしげた!
ビール3本なら1000×3=3000円の価値なんじゃないのかって。そこで出てくるのが消費者余剰だ。この言葉、個人的にはすっごいイメージがつかみにくいと思うんだけど、消費者における本当はもっと払わなきゃいけないのに得しちゃった、みたいな利益を差す。
つまり、Aさんは本来ビール3本に4400円までなら払ってもいいと思っていたんだけど、実際には3000円でビール3本を購入できたので、4400-3000=1400円得をしたと考えるのだ。
・・・分かる!私もこの理屈は納得いかない!
ビール3本買うときは一本あたり1000円の価値だと考えてるから3000円出して買ったんじゃないのって。もしくはもともとビール一本に2000円まで出す人なんだから、2000×3=6000円で、それが半額の3000円で買えたんだから、消費者余剰は3000円なんじゃないのか、とか。ここら辺なんか釈然としないので後で質問しよう。
これがビールじゃなくて音楽のCDとかだと、普通は複数買わない。そこを突き崩したのが、何が出るかわからないガシャポンフィギュアとか、AKB商法なんだろうね。マニアはつらいよ。(本日二回目)

抱き合わせ商法
ビールは3本セットでしか売らないみたいなやつ。もしビールがバラ売りされず3本セット4300円なら、4300円出してビールを飲むか、買わずに一本も飲まないかってことになる。
上のAさんの場合、ビール三本ぶんの価値を4400円と考えているので、この人は4300円のビール三本セットを購入すると言える。
ちなみに、この商品を買いたければ別の商品を買わなければならないみたいなのは独占禁止法で禁止されている。AKB商法とか、萌えアニメのDVDを買わないとサントラが買えないとか・・・あれれオタク分野に多い!?マニアはつらいよ。(本日三回目)

二部料金制
遊園地の料金や電話料金など、最初に固定料金を払って、さらに使用料ごとに追加料金を支払うシステム。グラフに書くと切片付きの一次関数のグラフを描くやつ。
この場合、たくさん商品を購入したほうが、最初の固定料金(入場料や加入料)が分散されてお得ということになる。
最初に払う固定料金よりも消費者余剰の金額が高くないと、消費者は遊園地にはいかないということになる。そういやディズニーランドは二部料金制じゃないよね(アトラクションに乗るのにチケットを追加で購入しない)。あ、でも食事やグッズで回収しているのか。じゃ二部料金制だ。

効用最大化
いくらビールが好きでも、安ければ何百本も飲めるってわけじゃないんで最も大きな消費者余剰をもたらすポイントが消費者によって決まっている。
その商品の価格よりも消費者の評価が低くなってしまったら、その人はその商品の追加購入をやめる。

限界効用
商品を追加購入することによって、さらに追加される金銭的評価
(ビール二本目の1400円みたいな)を限界評価、もしくは限界効用という。

清須会議

 「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆」

 それは至極真っ当な意見だ。

 織田信長の跡目を決めるために織田信長の家臣の武将たちが清須城に集まって会議を開いた話。こういう映画はやっぱり歴史好きと見るに限る!いや~面白かった。戦国武将を美少女にしなくたって、ほとんど史実通りに描いても、ディティールを掘り下げれば十分面白い物語になるってことだね。さすが歴史オタク!
 
 かつて・・・正確に言うと5年前に、私も戦国時代を題材にした漫画の脚本を書いたことがあって、その時三谷幸喜的な配役にしたんだけど、なんと丹羽長秀:小日向文世さんというキャスティングがシンクロして、なんかとっても嬉しかった思い出があります。とはいえ作中の役どころや性格は違うんだけどね(^_^;)
 今回の作品は、『THE有頂天ホテル』や『ステキな金縛り』みたいな純粋なコメディじゃなくて、久しぶりのストーリ仕立て。最近の三谷映画は、すっごい笑えはするんだけど、ギャグてんこ盛りの長尺で、映画館で見ると笑い疲れしてクタクタになっちゃうことが多かったんだけど、これくらいの頻度のギャグの方が肉体的にはちょうどいいwいや、これでも、十分面白いんだけど・・・三谷幸喜そこがしれねえ。

 しかも戦国時代を舞台にして合戦とかがメインじゃないからね。『総理と呼ばないで』みたいな政治劇なわけで。いつの世の中も政治家っておなじようなことやってんだなあって。あの紅白ビーチフラッグ対決も接待ゴルフみたいなもんだもんねw

柴田勝家
織田信長四天王のひとり。武闘派で百戦錬磨の戦争のプロって感じだったらしい。戦国時代を題材にした作品は数知れず、この人を主役にフォーカスするのって珍しい。
肉体派だけど、値は優しく、でも不器用な、ちょっと某最強伝説の人の面影を感じるナイスガイになってました。
役所広司さんといえば『合い言葉は勇気』でも、子どもっぽい偽弁護士を演じていて、同じく鈴木京香さんに恋をしていた。あと、くさい。

丹羽長秀
鬼五郎左とも言われた非常に優秀な武将なんだけど、明智光秀や柴田勝家といったさらに天才的な武将の陰に隠れて、柴田勝家以上にあまり取り上げられない四天王の一人。
この映画を一緒に見に行った友達に、大学時代、「戦国時代の漫画を描くなら、ぜひこの人を出してくれ」と言われて、柴田勝家とともに活躍させた経験がある。
『清須会議』では『ステキな金縛り』の天使のように、クールで理論派のキャラを小日向さんが好演。最近はおちゃらけたキャラじゃなくてこういうキャラに転校したんかな。でも、小日向さんって最初『古畑任三郎』で出てきたときは、確かに冷たい口うるさい囲碁棋士だったなあw
すました顔の演技は、どことなく中井貴一さんを意識??

羽柴秀吉
THEポピュリスト政治家!目的のためなら、どんなカードもきるマキャベリスト。こんな人にはかなわない。普通人間ってプライドっていうのがあるんだけど、この人は百姓出身だから、泥まみれで土下座するのもへーきへーき。
しかし、この人のメソッドは本にしても売れないだろうね。絶対勝つけど、やれないもんこんなことw大衆迎合だろうがなんだろうが、どんなゲスなことでもやれちゃうのもまた才能だ。自分とは対極的な人間な気がして、ちょっとゾッとした。
でも一番すごいのは、あの時代にこういう身分にとらわれない人事を断行した信長だよな。すごいよな。生まれるの早すぎたよねw
この人は指が6本あったんじゃないかって説があって、作中でも右手に手袋をしている。

黒田官兵衛
友人曰く、政治家や政策秘書というよりは、ロビイストみたいな感じの人だったらしい。国力を向上させる過程では重宝されたものの、完成した国を安定、維持させる際には、主要ポストから外されちゃったという。
だから、あんな人相悪い寺島さんが演じていたのかw顔の左がやけどでただれているんだけど、あれもきっと史実で、なんかあるんだろうな。

滝川一益
信長四天王のひとりで元忍者(という説がある)。三谷ドラマでは近藤勇役(※激似)でお馴染みの阿南健治さんが演じている。
関東で強大な敵北条氏と戦っていたため、清洲会議にも大遅刻wでも、そこを任されていたんだから、相当実力はあったんだろうな。友人曰く、逆に考えれば四天王でもっとも鉄砲玉にしてもいいとも言えるw

池田恒與
遅刻した滝川一益の代役として会議に参加。
日本の政治家でたくさんいそうなタイプw強い方につくリアリストで、悪く言えば節操も信念もない。「俺たちは天下人の器はなかったが、誰が天下人か見極める目を授けられた。生きてりゃ勝ちよ。何が何でも生き残ってやる」みたいな、ドライな哲学を丹羽長秀に語っていたが、その後秀吉側の家臣として、なんと討ち死にしている。
その顛末を知っていた友人は、このキャラが一番好きだったらしい。

織田三十郎
こういう我関せず~なニヒルなキャラ好きなんだけど、やっぱりあざとい!最後の美味しいところ持って行きやがってw「兄が死んだ時点で、私も織田家も死んだ。好きに滅ぼしちゃえよ」みたいに投げやりなことを秀吉に言うが、実際は滅ぼされなかったらしい。さらにずるい!あとイケメン!

前田利家
戦国一の槍使いとして有名な武将。浅野忠信さんが演じているからか、どうにもマイティ・ソーのあの人とかぶっちゃって(^_^;)
とにかく足が遅い。ほ、本当かいw(戦場ですぐに殺されそう)

織田信雄
超バカ。この人は自分の漫画でも出したんだけど、天正伊賀の乱で普通じゃ絶対負けない人数で伊賀忍者にボロ負けして城落とされちゃったりしてるんだw
泰平の世ならいいけど、戦乱の世でこの人を天下人にしちゃうほど、恐ろしい話はないよねw

更科六兵衛
北条家家臣設定だったからか友情出演w「よかった~人間死んだらオシマイよ」w

松姫
『プロメテウス』ではいろいろやらかしたゴーリキさんだったけど、今回は必殺のセリフ棒読みが逆に高貴な身分っぽくていい効果になった気がする。
眉も剃っていて、お歯黒なのも本格的。しかしよく織田家に嫁いだよな。波乱の人生だ。

お市様
とにかく秀吉が嫌い。

あと、門番の人、左とん平さんかと思ったら、近藤芳正さんなんだねwすごいふけメイクだ。
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