ついに描き出した『恐竜大陸サウラシア』。しかししょっぱなから蒸気機関車が登場。か・・・描けない!!汽車と炭水車までは資料があるけど、客車の細部が分からない・・・!まいった。これは大好きなおもちゃ屋で蒸気機関車の模型を買うしかねえ!
あと昔の鉄道って信号機がボールがついている奴で、それを再現したいんだけどこれも資料が見つからない。西部開拓時代の本を見つけて買うしかないな。
とはいえ『ラストパーティ』なんてあんなに資料や文献買って読んだのに結局ドチャメチャにしちゃったんだけどね。一万円近くする武器甲冑図鑑も買うところだったからね(あれはいったい誰が買うのか)。
そして恐竜のトップバッターはアパトサウルスが群で登場。なんと2ページめでもう出てきちゃう。『ラストパーティ』で巨大な軍馬をたった一頭動かすのでさえ大変だったのに、今回はもっと大きな動物が複数体出てくるから、いくら恐竜好きって言ったってなかなか大変。
そして次はブラキオサウルスにケントロサウルス、そしてアンガトラマと一気にメチャメチャ出てくる。ジュラシック・パークなんてブラキオ一頭出すのにあんなに引っ張ったって言うのに・・・
本当はケントロサウルスってアフリカの恐竜だから出したくないんだけど(アメリカの恐竜だけにしたい)意外にも背中がトゲトゲの恐竜ってこいつくらいしかいないんだよね。背中がトゲトゲな奴が必要なんですよ。あ、あとアンガトラマも北米の恐竜じゃない。でも魚食性恐竜も必要なんですよ。
しかしネーム切ってると『ダイノトピア』に見えてしょうがないな、この漫画。『ダイノトピア』って中学生のころ県立図書館で借りて以来読んでないんだけど、もうこれを機に買っちゃおうかな。すっごい巧い絵の絵本だし買って損はない。そしてちょっと恐竜の装飾とかパク・・・参考にしよう。
シャーロック・ホームズ
2011-01-14 15:58:13 (14 years ago)
-
カテゴリタグ:
- 映画
「面白い度☆☆ 好き度☆☆☆」
ダ・ヴィンチ・コードのパクリじゃん!
私が小学生の頃シャーロック・ホームズを読むのが流行っていて、私も全話読んだ覚えがあるのですが、その頃に読んだ本の挿絵のイメージが、自分が思うホームズやワトソンのイメージになっちゃうもんですよね。私の中ではホームズは痩せてて背が高くて、ワトソン博士は中肉中背。で、ピストル担当みたいな(←それは挿絵のせいじゃないだろ)。
確かにホームズってボクシングも趣味だから、この映画のようにマッチョで強くてもいいんだけど、なんかジャッキー・チェンの映画みたいにアチャアチャやるのはかなり違和感があった。だってこれ、ミステリー映画じゃないの??
もうハリウッド的なアクション映画にされちゃって、しかも事件の内容は黒魔術とかテンプル騎士団とかシオン修道会とかまんま『ダ・ヴィンチ・コード』だし、トリックなんてひどいからね。オリジナリティゼロ。
まあシャーロック・ホームズって今までに散々映画化とかされたから、21世紀にあえて作るのならこれくらい薄い内容の方がいいのかもしれない。ミステリーなのに頭使わないで見れるもの。
唯一この映画でよかったのはホームズとワトソンの友情(腐れ縁?)。ホームズって本当に推理力以外は人間として破綻していてめっちゃ依存体質(原作でも麻薬やっているしね)。まるでドラちゃんに頼ってばかりののび太のような子供っぽさがけっこう可愛い。
ワトソンもすっごい人のいい奴だから、哀れなホームズを見捨てられず結局手を貸してトラブルに巻き込まれちゃうんだけど、それもこれもホームズの推理力にワトソンは惚れちゃっているんだろうな。
思ったんだけど、このシチュエーションで腐女子向けのアニメとか作ったらけっこうヒットするかもね。なんかホームズはもうワトソンなしでは生きていけない!って言うホモ的匂いを感じたものw。
だからワトソンのフィアンセにも嫉妬して意地悪なことを言うとか。お気に入りのおもちゃを取られたような感じなんだろうな。
あと全然キャラが違ったのが「ボヘミアの醜聞」のアイリーン・アドラー。もうルパン三世の不二子ちゃん化してたよね。あ!そうか!この映画さてはルパン三世を見て作ったな。この映画のホームズとワトソンの関係ってルパンと次元っぽいし。物語がルパン三世(しかも駄作な奴)レベルだなって思ったし、レストレイド警部がホームズを逃がすのも銭形警部っぽかったし・・・そのルパン三世も007とかの真似って気がするからお互い様か。
とにかく名作推理小説の映画版なんだから、トリックや事件のアイディアをもっとオリジナリティのあるものにして、『インセプション』のようにロジカルに面白い物語だったらよかったなあ。こんな内容『ダ・ヴィンチ・コード』でもう見ちゃったから新鮮さが何も無かったもん。
あと上映時間が長い!あのホームズがマッチョマンと闘技場で戦うシーンとかいらない。ホームズが相手の身体的特徴を計算して喧嘩をするって言うのは冒頭のシーンで充分分かっているわけだし。
ヴィクトリア朝のイギリスが汚くて臭そうなのはよく表現できていたけどね。ちょっと物足りない映画だった。
ダ・ヴィンチ・コードのパクリじゃん!
私が小学生の頃シャーロック・ホームズを読むのが流行っていて、私も全話読んだ覚えがあるのですが、その頃に読んだ本の挿絵のイメージが、自分が思うホームズやワトソンのイメージになっちゃうもんですよね。私の中ではホームズは痩せてて背が高くて、ワトソン博士は中肉中背。で、ピストル担当みたいな(←それは挿絵のせいじゃないだろ)。
確かにホームズってボクシングも趣味だから、この映画のようにマッチョで強くてもいいんだけど、なんかジャッキー・チェンの映画みたいにアチャアチャやるのはかなり違和感があった。だってこれ、ミステリー映画じゃないの??
もうハリウッド的なアクション映画にされちゃって、しかも事件の内容は黒魔術とかテンプル騎士団とかシオン修道会とかまんま『ダ・ヴィンチ・コード』だし、トリックなんてひどいからね。オリジナリティゼロ。
まあシャーロック・ホームズって今までに散々映画化とかされたから、21世紀にあえて作るのならこれくらい薄い内容の方がいいのかもしれない。ミステリーなのに頭使わないで見れるもの。
唯一この映画でよかったのはホームズとワトソンの友情(腐れ縁?)。ホームズって本当に推理力以外は人間として破綻していてめっちゃ依存体質(原作でも麻薬やっているしね)。まるでドラちゃんに頼ってばかりののび太のような子供っぽさがけっこう可愛い。
ワトソンもすっごい人のいい奴だから、哀れなホームズを見捨てられず結局手を貸してトラブルに巻き込まれちゃうんだけど、それもこれもホームズの推理力にワトソンは惚れちゃっているんだろうな。
思ったんだけど、このシチュエーションで腐女子向けのアニメとか作ったらけっこうヒットするかもね。なんかホームズはもうワトソンなしでは生きていけない!って言うホモ的匂いを感じたものw。
だからワトソンのフィアンセにも嫉妬して意地悪なことを言うとか。お気に入りのおもちゃを取られたような感じなんだろうな。
あと全然キャラが違ったのが「ボヘミアの醜聞」のアイリーン・アドラー。もうルパン三世の不二子ちゃん化してたよね。あ!そうか!この映画さてはルパン三世を見て作ったな。この映画のホームズとワトソンの関係ってルパンと次元っぽいし。物語がルパン三世(しかも駄作な奴)レベルだなって思ったし、レストレイド警部がホームズを逃がすのも銭形警部っぽかったし・・・そのルパン三世も007とかの真似って気がするからお互い様か。
とにかく名作推理小説の映画版なんだから、トリックや事件のアイディアをもっとオリジナリティのあるものにして、『インセプション』のようにロジカルに面白い物語だったらよかったなあ。こんな内容『ダ・ヴィンチ・コード』でもう見ちゃったから新鮮さが何も無かったもん。
あと上映時間が長い!あのホームズがマッチョマンと闘技場で戦うシーンとかいらない。ホームズが相手の身体的特徴を計算して喧嘩をするって言うのは冒頭のシーンで充分分かっているわけだし。
ヴィクトリア朝のイギリスが汚くて臭そうなのはよく表現できていたけどね。ちょっと物足りない映画だった。
ゲゲゲの女房ブームが嫌いだった理由
2011-01-13 23:51:49 (14 years ago)
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カテゴリタグ:
- 漫画
自分は物事を人に伝えたい欲求が強いから、中学校の頃から漫画の他に文章でもいろいろ本を作ってきたけど、この前思ったのは、世間でコミュニケーションが上手いって言われている奴(もしくは恋愛上手で女性にもてる人)って、人と人とが分かり合えるのは事実上不可能だと悟った上で、うまく相手の気持ちを考え誘導し相手に分かり合えたという幻想を抱かせる人なんだと思う。これを人はデリカシーと言う。相手の心を予想する高い想像力のいる技だ。
とはいえ、ここで述べた「コミュニケーション」って言うのは結局物語を作るのが上手い人が、それを読んだ人を感動させるのと一緒で作りものにすぎない。
よくテレビ東京の番組とかで言うじゃないですか。いま企業が求めているのはコミュニケーション能力がある人材とかなんとか。あれもなんか嫌なんですよね。
人が最も生きる上で重要なコミュニケーション能力まで企業ごときにとやかく言われたくはないというか。そもそも雇うお前らだってコミュニケーション能力高くないと、コミュニケーションって成立しないからね。面接の仕方考えた方がいいよ。
私はやっぱりコミュニケーションって人と人とが完全に分かり合えるのは無理かもしれないけど、私たちには「言葉」と「論理」って言う人類が発明した強力な武器があるんだから、みんなもっと理屈で考えた方がいいのにって思う。
人と人とが「分かり合える」って言う時、私は「感じあえる」って言う意味合いと「考えあえる」って意味合いが重なっていると思っていて、感じあえるのは難しいけど(同じものを見ても違うところに感動していたりするから)、考えあって意見を述べ合うことはできると思うんだけどなあ。そんな頭でっかちな俺だから・・・
・・・で本題。なんで「ゲゲゲの女房」ってヒットしたの?「三丁目の夕日」と同じで懐かしかったから?でもあれって若い女性にも人気があるんでしょ?
お見合い結婚で結ばれた貧乏な漫画家の夫を支える妻に、今の若い子が憧れてるとは到底思えないんだけど。でもここまで流行ったんだから一人や二人は「たとえ貧乏でもあのドラマのように漫画を描いている背中に惚れてみたい」って言う奴がいるのかな?
いやいかん!そんな甘い期待をしては!この不況な御時世、経済力のない漫画家の妻になりたいなんて言う女がいるわけはない!ごく一部の大先生を除いてほとんどの漫画家なんて描けば描くほど赤字になるからね。
だからあのドラマはヒットすればするほど漫画家志望者は胸が痛くなったよね。あんないい奥さんは存在しないんだ!って常に自分を律しないと萌えアニメやギャルゲーにはまる人と同じになっちゃうよ。
あ~でもあんな女の人いねえかな~!!(人生甘くないって知っている上での心の叫び)
とはいえ、ここで述べた「コミュニケーション」って言うのは結局物語を作るのが上手い人が、それを読んだ人を感動させるのと一緒で作りものにすぎない。
よくテレビ東京の番組とかで言うじゃないですか。いま企業が求めているのはコミュニケーション能力がある人材とかなんとか。あれもなんか嫌なんですよね。
人が最も生きる上で重要なコミュニケーション能力まで企業ごときにとやかく言われたくはないというか。そもそも雇うお前らだってコミュニケーション能力高くないと、コミュニケーションって成立しないからね。面接の仕方考えた方がいいよ。
私はやっぱりコミュニケーションって人と人とが完全に分かり合えるのは無理かもしれないけど、私たちには「言葉」と「論理」って言う人類が発明した強力な武器があるんだから、みんなもっと理屈で考えた方がいいのにって思う。
人と人とが「分かり合える」って言う時、私は「感じあえる」って言う意味合いと「考えあえる」って意味合いが重なっていると思っていて、感じあえるのは難しいけど(同じものを見ても違うところに感動していたりするから)、考えあって意見を述べ合うことはできると思うんだけどなあ。そんな頭でっかちな俺だから・・・
・・・で本題。なんで「ゲゲゲの女房」ってヒットしたの?「三丁目の夕日」と同じで懐かしかったから?でもあれって若い女性にも人気があるんでしょ?
お見合い結婚で結ばれた貧乏な漫画家の夫を支える妻に、今の若い子が憧れてるとは到底思えないんだけど。でもここまで流行ったんだから一人や二人は「たとえ貧乏でもあのドラマのように漫画を描いている背中に惚れてみたい」って言う奴がいるのかな?
いやいかん!そんな甘い期待をしては!この不況な御時世、経済力のない漫画家の妻になりたいなんて言う女がいるわけはない!ごく一部の大先生を除いてほとんどの漫画家なんて描けば描くほど赤字になるからね。
だからあのドラマはヒットすればするほど漫画家志望者は胸が痛くなったよね。あんないい奥さんは存在しないんだ!って常に自分を律しないと萌えアニメやギャルゲーにはまる人と同じになっちゃうよ。
あ~でもあんな女の人いねえかな~!!(人生甘くないって知っている上での心の叫び)
善意の連鎖反応
2011-01-12 18:28:26 (14 years ago)
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カテゴリタグ:
- 社会学
なんか流行っていますよね。タイガーマスクの振りして児童養護施設にランドセルなどを寄付する現象。これ最初にやった人相当賢いですよね。
例えば、実名を出して寄付をすると恥ずかしい&なんか売名行為って思われちゃう気もするし(親切には変わりはないのだけど、ひねくれた奴っているから)、逆にまったく匿名だといいことをした実感が少ない。
だから架空のキャラクターの名を借りて寄付をしたんだけど、最初に考えた人は、こういう謎めいたことをするとマスコミが飛びつくっていうのをおそらく計算してやったと思う。それでマスコミが大々的に報道すれば真似をする人も出てくると。
面白いのはこういう現象って普通悪いことが広まったりして社会的に問題になるんですよね。特殊な犯罪を毎日ワイドショーが取り上げると、模倣犯が出てくるとか。自殺の本が売れると真似して自殺する奴が出てくるとか(ウェルテル効果)。
かの酒鬼薔薇事件だってタイガーマスク現象ととても似ていて、少年Aが実名ではなく「酒鬼薔薇聖人」っていう不思議な仮名で犯行声明文を書いたからマスコミが飛びついたわけで、そのメカニズムをまさか良いことに応用するとはびっくり。
で、この現象は犯罪だろうが親切だろうが同じく広まるって言うのが立証されたと。
岡田斗司夫さんがこれからは評価の時代だとか言っているけど、確かに情報社会って悪いこともいいことも不特定多数に早く広まるから、悪いことをすると「あいつは悪い奴だ」ってすぐに広まっちゃうし、いいことをすると良い噂がすぐに広まるんだから、悪いことをするよりいいことをした方がずっと得な社会になりそうな気がする。
とにかくタイガーマスクの伊達直人はマスコミを上手く操って「正のウェルテル効果」を意図的に発生させたよね。本当に賢いよなあ。
例えば、実名を出して寄付をすると恥ずかしい&なんか売名行為って思われちゃう気もするし(親切には変わりはないのだけど、ひねくれた奴っているから)、逆にまったく匿名だといいことをした実感が少ない。
だから架空のキャラクターの名を借りて寄付をしたんだけど、最初に考えた人は、こういう謎めいたことをするとマスコミが飛びつくっていうのをおそらく計算してやったと思う。それでマスコミが大々的に報道すれば真似をする人も出てくると。
面白いのはこういう現象って普通悪いことが広まったりして社会的に問題になるんですよね。特殊な犯罪を毎日ワイドショーが取り上げると、模倣犯が出てくるとか。自殺の本が売れると真似して自殺する奴が出てくるとか(ウェルテル効果)。
かの酒鬼薔薇事件だってタイガーマスク現象ととても似ていて、少年Aが実名ではなく「酒鬼薔薇聖人」っていう不思議な仮名で犯行声明文を書いたからマスコミが飛びついたわけで、そのメカニズムをまさか良いことに応用するとはびっくり。
で、この現象は犯罪だろうが親切だろうが同じく広まるって言うのが立証されたと。
岡田斗司夫さんがこれからは評価の時代だとか言っているけど、確かに情報社会って悪いこともいいことも不特定多数に早く広まるから、悪いことをすると「あいつは悪い奴だ」ってすぐに広まっちゃうし、いいことをすると良い噂がすぐに広まるんだから、悪いことをするよりいいことをした方がずっと得な社会になりそうな気がする。
とにかくタイガーマスクの伊達直人はマスコミを上手く操って「正のウェルテル効果」を意図的に発生させたよね。本当に賢いよなあ。
(500)日のサマー
2011-01-10 12:02:40 (14 years ago)
-
カテゴリタグ:
- 映画
「面白い度☆☆☆ 好き度☆☆」
薔薇は赤。スミレは青。くたばれアバズレ。
男なら誰しも経験があるという「サマー効果」の500日を描いた映画。「サマー」とはこの映画に出てくるヒロインの名前で夏のことではない。
まるで500日にも感じたひと夏だけの恋を描いたピュアなラブコメだと勝手に想像していたけれど、映画はこんなエクスキューズから始まる。
原作者のメモ:これは架空の物語で実在の人物との類似は偶然である。特にジェニー・ベックマンはクソ女め。
このクソ女をモデルにした女性がサマーなんだ。・・・というと相当性悪な女性とそれに振り回される草食系男子のラブコメって感じだけど、それは半分くらい当たっていて、半分は外れている。
サマーはどこにでもいそうな普通の女性で、そこまで変わったキャラクターではない。「私愛だの恋だの信じていないの」なんてほざく女は掃いて捨てるほどいると思うし、こういうちょっと不思議ちゃん系の子は、感じたことをすぐに言葉や態度に現すから、言動が二転三転するのは当たり前だと割り切らなければいけない。
コリン星のプリンセスを見ていれば分かるように、不思議ちゃんはキャラと振る舞いの結果のギャップがすごくて、コリン星のコリンってお前コリンエステラーゼ爆弾の略かこの野郎って思ったりもするけれど、どんな女性も自分の人生のことに関してはある年齢に達したら一気に打算的になるから、ゆうこりんだけが特別ひどい女ではない。
男はよく「女性は線(ストラテジー)ではなく点(タクティクス)で考える」って言うけどこれは間違いだ。こと恋愛に関しては女性の方が一枚も二枚も上手だし、恋愛にとって重要な「精神的タフさ」が女性は高い以上、我々男に勝ち目はない。
まあ、だから「私あなたとは真剣に付き合えないの。でもいい?」って言われた時に「ああオレは二番か三番志望くらいの愛人にされるな」って覚悟しないといけない。
それを男はバカだから「ああ、この子はまだ恋愛に憶病で人を真剣に愛したことがないんだな。とりあえずオレは彼女の心を開くぜ」っていいように解釈しちゃうから悲劇は始まる。
だいたいこんな女を好きになると、家族(しっかりものの妹)や友人に「あの女とはもうやめとけよ」ってあきれられるんだけど、サマーみたいな奴って大抵同性にも嫌われるから(女友達がいない)、みんなにボロクソ言われるサマーが可哀想に思えてきちゃうんだよね。
それでまわりがサマーを批判すればするほど、トムはサマーを好きになる。サマーが特別悪女でもトムが特別バカでもない。これは愛ゆえに怒った悲劇だ。恋愛なんて加害者のいない災害みたいなものなんだよ。
この映画の作りは結構面白い。構成が独特で、サマーとそれに恋するトムとの500日のお話は、トムがサマーに突然別れ話を切り出された290日めあたりを境に天国から地獄に落ちるんだけど、その天国の前半と地獄の後半を順序入れ替えでランダムに見せていくから、トムがすっごいげんきんな男に見えて、こいつもこいつで腹立たしいw。SEXできただけで脳内でミュージカルが始まっちゃうんだから、もう情けないよね、男って。
ちなみにトム・ハンセン役のジョセフ・ゴードン=レヴィットは笑顔が頼りなさそう&人がよさげなところが妻夫木聡にとても似ている・・・って、どうでもいいですね。
私が思ったのは、この映画の作り手は登場人物の印象をあえて地味にして、キャラに感情移入させないようにしているんじゃないかってこと。もう言っちゃうけど、サマーだって別にそこまで美人じゃないからね。
確かに恋愛あるあるネタみたいなことをやっているから、特に男なんかはトムに感情移入して「サマーはクソ女だ」とか怒るかもしれないけど、私はこの映画は極めて珍しい「メタ的恋愛映画」だと思う。
男女のやり取りを、まるで夏休みのアサガオの観察日記のように傍観できるのがこの映画なんだ。「恋愛は素晴らしい」も「恋愛は馬鹿馬鹿しい」もない。男女が出会って別れた。ただそれだけのことをじっと観察するだけ。それだけの映画。
なんで作者はこんな映画を作ったんだろう?それはジェニー・ベックマンに聞いてくれ。
最後に一言。オータムはやめておけ・・・!運命じゃないって!これサマーと同じ路線でウィンターとスプリングって計4回傷心しちゃうから!!
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(500)日のサマーは恋愛リトマス試験紙
薔薇は赤。スミレは青。くたばれアバズレ。
男なら誰しも経験があるという「サマー効果」の500日を描いた映画。「サマー」とはこの映画に出てくるヒロインの名前で夏のことではない。
まるで500日にも感じたひと夏だけの恋を描いたピュアなラブコメだと勝手に想像していたけれど、映画はこんなエクスキューズから始まる。
原作者のメモ:これは架空の物語で実在の人物との類似は偶然である。特にジェニー・ベックマンはクソ女め。
このクソ女をモデルにした女性がサマーなんだ。・・・というと相当性悪な女性とそれに振り回される草食系男子のラブコメって感じだけど、それは半分くらい当たっていて、半分は外れている。
サマーはどこにでもいそうな普通の女性で、そこまで変わったキャラクターではない。「私愛だの恋だの信じていないの」なんてほざく女は掃いて捨てるほどいると思うし、こういうちょっと不思議ちゃん系の子は、感じたことをすぐに言葉や態度に現すから、言動が二転三転するのは当たり前だと割り切らなければいけない。
コリン星のプリンセスを見ていれば分かるように、不思議ちゃんはキャラと振る舞いの結果のギャップがすごくて、コリン星のコリンってお前コリンエステラーゼ爆弾の略かこの野郎って思ったりもするけれど、どんな女性も自分の人生のことに関してはある年齢に達したら一気に打算的になるから、ゆうこりんだけが特別ひどい女ではない。
男はよく「女性は線(ストラテジー)ではなく点(タクティクス)で考える」って言うけどこれは間違いだ。こと恋愛に関しては女性の方が一枚も二枚も上手だし、恋愛にとって重要な「精神的タフさ」が女性は高い以上、我々男に勝ち目はない。
まあ、だから「私あなたとは真剣に付き合えないの。でもいい?」って言われた時に「ああオレは二番か三番志望くらいの愛人にされるな」って覚悟しないといけない。
それを男はバカだから「ああ、この子はまだ恋愛に憶病で人を真剣に愛したことがないんだな。とりあえずオレは彼女の心を開くぜ」っていいように解釈しちゃうから悲劇は始まる。
だいたいこんな女を好きになると、家族(しっかりものの妹)や友人に「あの女とはもうやめとけよ」ってあきれられるんだけど、サマーみたいな奴って大抵同性にも嫌われるから(女友達がいない)、みんなにボロクソ言われるサマーが可哀想に思えてきちゃうんだよね。
それでまわりがサマーを批判すればするほど、トムはサマーを好きになる。サマーが特別悪女でもトムが特別バカでもない。これは愛ゆえに怒った悲劇だ。恋愛なんて加害者のいない災害みたいなものなんだよ。
この映画の作りは結構面白い。構成が独特で、サマーとそれに恋するトムとの500日のお話は、トムがサマーに突然別れ話を切り出された290日めあたりを境に天国から地獄に落ちるんだけど、その天国の前半と地獄の後半を順序入れ替えでランダムに見せていくから、トムがすっごいげんきんな男に見えて、こいつもこいつで腹立たしいw。SEXできただけで脳内でミュージカルが始まっちゃうんだから、もう情けないよね、男って。
ちなみにトム・ハンセン役のジョセフ・ゴードン=レヴィットは笑顔が頼りなさそう&人がよさげなところが妻夫木聡にとても似ている・・・って、どうでもいいですね。
私が思ったのは、この映画の作り手は登場人物の印象をあえて地味にして、キャラに感情移入させないようにしているんじゃないかってこと。もう言っちゃうけど、サマーだって別にそこまで美人じゃないからね。
確かに恋愛あるあるネタみたいなことをやっているから、特に男なんかはトムに感情移入して「サマーはクソ女だ」とか怒るかもしれないけど、私はこの映画は極めて珍しい「メタ的恋愛映画」だと思う。
男女のやり取りを、まるで夏休みのアサガオの観察日記のように傍観できるのがこの映画なんだ。「恋愛は素晴らしい」も「恋愛は馬鹿馬鹿しい」もない。男女が出会って別れた。ただそれだけのことをじっと観察するだけ。それだけの映画。
なんで作者はこんな映画を作ったんだろう?それはジェニー・ベックマンに聞いてくれ。
最後に一言。オータムはやめておけ・・・!運命じゃないって!これサマーと同じ路線でウィンターとスプリングって計4回傷心しちゃうから!!
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