『青春アタック』脚本㉑猪突猛進

サービスエリアに入る花原「はっはっは・・・では私のサーブからね」
理央「さー、おてなみ拝見」
海野「花原さん、とりあえずサーブを入れればいいから!無理に強く打つより確実に決めよう!」
花原「・・・おっけい。」
海野(相手の実力がわからない以上、ここはサービスエースなんて狙わないでいこう・・・)

理央「オジカくん。」
オジカ「花原恵菜、2年、174センチ。チームの中で一番の身長を誇るが・・・
アンダーサービスしかできない・・・」

アンダーサービスを打つ花原「てりゃ!」
相手コートに飛んでいくボール。

理央「甘く見られたね、あたしたちも。」
オジカがそのまま角でトスを上げる。
理央「チャンスボールありがと!」
勢いよくアタックを決める理央。

サーブが相手コートまで届いて喜ぶ花原「入った~!」
その花原の顔面に理央のアタックがぶち当たる「ぐえええ!!」
海野「花原さーん!!!」

オジカ「しかもレシーブもできない・・・」
アライ「なぜあいつはコートにいるんだ!??」

海野「ボールは生きてる!とりあえず返そう!!」
地面に倒れている花原※コイツは死んでる
華白崎がアタックの体制に入る。「会長、トスを!!」
トスを上げるちおり。
華白崎「くっ!!」
アタックを決める華白崎。
鋭い角度でコートのスミを狙う。
剛速球はラインぎりぎり。
華白崎「一点目はもらった!!」

イノセ「・・・目標は?」
イノセの背中に乗るシマダ「前方2m、11時方向!」
イノセが突進する。「発進!!」
人間離れした猛スピードでボールに追いつき、レシーブをするイノセ。
華白崎「・・・!」

病田「・・・返した!!」
大此木「うそだろ!?」

再び角でトスを上げるオジカ。
理央「もういっかい!」
容赦ないアタックを決める理央。
後衛の乙奈とブーちゃんは見切れない。
コートの際にアタックが決まる。
主審「ピー!」
理央「わーい!やったー!!」

大此木「なんてこった・・・強いぞ、あのチーム・・・!」

海野「・・・甘かった・・・!バレー経験者の華白崎さんのアタックをレシーブし、レシーブが得意なブーちゃんが反応できないアタックを返した・・・
そして、あのシカの参謀が私たちのデータをすべて把握している・・・」

解説する万石「イノシシの突進は最高速度80kmに及ぶ・・・ちょっとした自動車だ。
スパイクに追いつくなど訳はない。」
ちおり「すげー!」

扇子を広げる理央「動物が相手でラッキーとか思った??
動物の方が人間よりもずっとすごいスキルを持っているのよ。
さあ、我がジェットワールドサーカスの開演よ・・・!」

花原「海野さん・・・この人たち強いよ・・・いたいし、あやまって許してもらおう・・・」
ニヤリとする海野「ひさびさの好敵手ね・・・!面白くなってきた!!」
花原「海野さん・・・?」

大此木「海野が燃えてきたな・・・悪くない・・・だが・・・前途は多難だ。」
病田「・・・え?」
大此木「あいつらはバレーを初めて半年足らずの素人だ。
サッカーや野球と比べて、バレーボールは大番狂わせがほとんどない・・・」
病田「・・・それって・・・」
大此木「勝敗は純粋に練習量で決まるぞ・・・あいつら基礎できてなさそー・・・」
花原「るさい!オコ!!」

理央「さあ、こっちの攻撃だよ!!」

花原「ふっふっふ・・・秘密特訓の成果を見せてあげるわ!」



秘密特訓の回想
やっぱりとんでくるボールを怖がる乙奈。
乙奈「きゃああ!」
花原「・・・・・・。」
乙奈「ごめんなさい・・・」
花原「・・・何かあったの?」
乙奈「・・・そ・・・それは・・・」
ちおり「・・・みなまで言わなくても私にはわかるよ。」
乙奈「・・・ちおりちゃん・・・」
ちおり「白くて丸いものが怖い・・・
幼少期に星のカービィの襲撃にあったんだよね?」
乙奈「ち・・・ちがいますわ・・・」
花原「知らないと思うが、あの珍生物は実在しないぞ・・・」
ショックを受けるちおり「え!?いないの!???」
乙奈「あの・・・バレーボールが怖いんじゃないんです・・・」
花原「・・・話したくないなら、無理しなくていいと思うよ。
誰にだって人に言えない悩みってあるじゃない・・・」
乙奈「花原さんは・・・優しいですね・・・」
花原「それは買いかぶりすぎ。誰が週刊誌に百地翼のネタを売ったと思ってんのよ・・・」
乙奈「・・・・・・。」




アイドル時代の乙奈。ライブや歌番組で熱狂的な人気。
乙奈たちのアイドルグループの楽屋。
乙奈(百地翼)のグループに加入した新人
「翼さん!わたし、翼さんに憧れてこの世界に入ったんです!」
乙奈「まあ、わたくしに・・・?」
新人「私の街は大震災で被災して・・・でも、翼さんの復興コンサートで生きる勇気をもらいました。
私も、そんな多くの人を幸せにできるアイドルになりたいんです・・・!」
乙奈「ありがとう・・・そう言っていただけると、わたくしも、この仕事をやっていてよかったと思いますわ。一緒に頑張りましょうね。」
新人「はい・・・!」

あのころの私は・・・アイドルはたくさんの人を幸せにできると思ってた・・・

ライブが終わり、ステージから笑顔で手を振る乙奈。
観客たちに声をかける乙奈「ボーボボさんいつもありあがとう、ぬきゅさん素敵なお花をすいません、パチスロマンさんまた来てくださいね・・・!」
新人「すごい・・・!ファンの方の名前を全て覚えてるんですか!!!??」
乙奈「ええ・・・リピーターの方は極力・・・ファンの方あってのこの仕事ですから・・・
大切にしたいんです。」
新人「でも、翼さんのファンって数万人じゃ・・・す・・・すごすぎる・・・勉強になります!」
とあるファン「翼ちゃん!愛してる~!!」
乙奈「・・・私もみんなを愛してるよ・・・!」

乙奈(思えばあの時、何気なくファンにはなったこの言葉が・・・取り返しのつかないことになってしまった・・・)

とある日の握手会。
ファンの長蛇の列。
新人「師匠・・・も・・・もう腕が・・・」
乙奈「ソラちゃん。ファンの方の前では笑顔ですわ。」
新人「すいません・・・」
ライブに何度も来ていたファンが、白いボールを持って乙奈に近づいてくる。
ブツブツ言っているファン「ひどいよ・・・」
乙奈「・・・え?」
ファン「あの時・・・愛してるって言ったじゃないか・・・なのに・・・なんで・・・
僕のお嫁さんになってくれないんだ・・・!」
新人「師匠・・・この人、めちゃくちゃなことを言っています・・・」
小声で乙奈「ソラちゃん・・・気づかれないように警備の方に合図を・・・!」
ファン「シングルCDもグッズも、ぼくは誰よりも買ったんだ・・・!住所くらい教えてくれたっていいだろ・・・!!」
なんとか夢を壊さないように必死な乙奈「そ・・・そうだね、じゃあ君にだけ特別だよ!
翼のおうちは天空王国ミルキーウェイの賃貸マンションで・・・4LDK・・・」
ボールを差し出し、こちらに突進してくるファン「じゃあ一緒にそこに行こう・・・」
新人アイドルが、白いボールが爆発物であることに気づく。
新人「・・・翼さん!あぶない・・・!!」
白いボールが発光する。
乙奈「・・・!!」

乙奈(わたくしをかばった新人のソラちゃんは、顔に大やけどを負い田舎に帰りました・・・
爆弾を持ってきたファンは・・・わたくしを応援するために全財産をつぎ込んでいたといいいます。
こんな大事件が起こったのに・・・わたくしの事務所はマスコミに圧力をかけて、もみ消してしまった・・・)

マネージャー「こういうことって、この業界ではよくあることだよ。気にすることはないよ翼ちゃん。」
コートをかぶせられて震えている乙奈。
乙奈(よくあること・・・?
・・・わたくしのせいで・・・多くの人が不幸になったのに・・・?)

新人(私も、翼さんみたいなみんなを幸せにできるアイドルになりたいんです・・・!)




ちおり「・・・みなまで言わなくても私にはわかるよ。
南アフリカの遺跡で大玉に追いかけられたことがトラウマに・・・」
花原「おまえ、いいかげんにしろよ・・・」
ハッとして微笑む乙奈「・・・ふふ・・・実はその通りですわ・・・」

酔っ払って合宿場にフラフラ現れるさくら
「あら~ん・・・珍しい三人組が女子会してるじゃないの。お姉さんも混ぜなさい。」
乙奈「監督・・・わたし・・・どうすればボールを克服できるのでしょうか・・・?」
さくら「・・・克服しなくていいんじゃないの・・・?」
乙奈「・・・え?」
さくら「・・・ちょっとボール貸して。」
花原「はい・・・」
いきなり乙奈の方にボールを打つさくら。
元プロの剛速球をとっさによける乙奈「きゃああああ!」
花原「監督・・・何を・・・」
さくら「・・・いい反応じゃない。
歌姫はダンスをやっていただけあって身のこなしが抜群にいいわ・・・」
乙奈「・・・え?」
さくら「その瞬発力はきっとチームの力になる・・・
ボールが怖いなら・・・怖くなくなるまで、よけ続ければいいじゃない。
世の中の問題なんてね・・・だいたい適当にいなしときゃなんとかなるのよ。」
今度はいきなり花原にボールを打つさくら。
ボールが花原の顔面に当たる。
花原「ぐえ!」
さくら「あら、ごめんね。
・・・花原さんはレシーブで慌てすぎ。だから、顔でボールを受けちゃうわけ。
一拍おいてやってみな。それだけで変わるわよ。」
乙奈「・・・監督・・・」
さくら「バレーボールで最も大切なことを教えるね。
それは、どんなことがあってもコートに立ち続けることよ。」
何かを決意する乙奈「・・・・・・はい。」
さくら「うっ・・・吐きそう・・・トイレ・・・」
合宿場を出ていくさくら。

『青春アタック』脚本⑳越鳥南枝

廃校になった学校の保健室
花原を診察するさくら
「服を脱ぎなさい・・・全身見事に打撲しているわよ・・・」
花原「全然へいちゃらですよ・・・」
アライ「それは、アドレナリンが出ているからだ。時間が経つと痛みが来るぜ?」
さくら「そこのタヌキ、オキシドールをとってくれる?消毒するわ・・・」
アライ「タヌキじゃないが、まあ、いいだろう・・・」
花原「明日の試合はできるんですよね?ドクターストップはいやですよ・・・」
さくら「この治療の痛みに耐えられれば。」
花原「・・・タヌキ。そこの将棋盤を持ってきなさい。」
アライ「タヌキじゃねえっていってんだろ、殺すぞ。」
花原「私はタヌキと将棋を打っているので、とっとと済ませてください。」
さくら「たくましいこと・・・」
駒を並べるアライ「悪いが、オレはこの手のゲームは強いぜ?」
花原「・・・御託はいいからかかってきなさい・・・」

保健室から花原の悲鳴が聞こえる。
号泣する花原「ぎゃああああお母さ~ん・・・!」
びっくりして振り返る廊下のクマガイ。



夜。
高級そうなバンガローやコテージが並ぶエリアに松明を持って案内するクマガイ。
鍵を渡す理央「どれでも好きなのを使ってください。」
海野「いいんですか・・・?」
不動産屋のように扇子を開く理央「バブルの時にお金持ちがここに別荘を持ってたんですけど、みんな引き上げちゃったんですよ。誰かが使わないと傷んじゃいますし・・・」
山村「ビバークを覚悟していたが・・・ありがたい・・・」
ちおり「わーい!一人ずつ殺されていく系の山荘だ~!」
華白崎「・・・縁起でもない・・・」
花原「あんたのせいで本当に一人消えるところだったんだからね・・・」
ちおり「だいじょぶだった?」
花原「・・・年末の全身火だるまに比べれば大したことはないわ・・・」
ちおり「かっけー!!」
クマガイ(・・・・・・。)
理央「それと天然温泉はそこの河原を降りればすぐ・・・」
花原「・・・え?今なんと?」
理央「温泉・・・」
花原「温泉があるの!?」
理央「はい・・・」
花原「いくぞちおり!!」
ちおり「はい!!もうくさいとは言わせません!」
河原にかけていく二人。
海野「今度は二人が行方不明になることってないよね・・・?」
理央「間違えて川に入って流されない限りは・・・」



廃校の旧職員室。暖炉に火が灯っている。
ソファにはさくらと理央と海野が明日の試合の相談をしている。
理央「試合のほうは明日の午前九時で申請しています・・・」
酒を飲むさくら「何から何まですまないねえ理央ちゃん・・・」
理央「いえ・・・」
海野「監督とはどういったご関係なんですか?」
さくら「元チームメイトの娘なのよ・・・
栃木の三畳中って昔は強豪校だったんだから。知らないでしょ?」
海野「はい・・・」
職員室にはホコリをかぶったバレー部の写真がかざってある。
「昭和40年三畳中学女子バレー部全国大会優勝」
理央「もうずいぶん昔に村ごと廃校になっちゃいましたからね・・・」
海野「有葉部長は、なんでまだ山に残ってるんですか?」
理央「大切な・・・故郷ですから。
先生、最後にここでバレーをする機会をくださって感謝しています。」



コテージに戻る海野とさくら
さくら「近い将来、少子化でこういうことが各地で起きるんだろうね・・・」
海野「とても親切ないいかたですね・・・」
さくら「それは一面的だね。イチゴ谷のダムの開発工事は何年も前から始まってる。」
海野「・・・え?」
さくら「理央ちゃんは、付近の野生動物と手を組み、政府関係者や工事請負会社を何度も撃退してるんだ・・・あいつらにとっちゃショベルカーを横転させるなんてわけはない・・・
美帆子ちゃんだってわかるでしょう?
生まれ育った故郷を破壊される悲しみと・・・怒りは。」
海野「・・・・・はい。」
さくら「相手が動物だからって侮らないこと。胸を借りるつもりでいたほうがいいわ。」



露天風呂でくつろぐちおりと花原
花原「いやーごくらくねー」
ちおり「ねー」
花原「みんなせっかちよね・・・温泉は長湯が基本よねー」
あひるのおもちゃで遊ぶちおり「ねー」
ちおり「花原さん、くまってバレーボールできるの?」
花原「・・・難しいと思うよ。あの手の動物の肩の関節ってそこまで自由度が高くないし。」
ちおり「いのししは?」
花原「まず、後ろ足で立ち上がれないぞ・・・」
ちおり「・・・試合になるの?」
花原「多分、人間軍の圧勝ね。あいつらの脳みそをすべてたしても、この私には及ばないわ。」

その時、クマガイが茂みから現れる。
クマガイ「ふ~汗かいちゃったよ~」
花原「!」

クマガイの背中を流してやる花原「お~ふろできゅっきゅっきゅ・・・」
ちおり「とうきょうしんぶん♪」
クマガイ「ありがと~」
花原(この時間まで練習を・・・?くまめ。あなどれん・・・)



白亜高校女子バレー部の寝室。
海野やブーちゃんが寝ている。
夜中に起き上がる乙奈。体操着に着替える。
寝ぼけながら海野「・・・?あれ~乙奈さん、どうしたの・・・?」
乙奈「え~と、そのお手洗いですわ・・・」
海野「そう・・・」再び寝てしまう。
乙奈「ほっ・・・」

廃校の合宿場に入っていく乙奈。
「・・・レシーブの練習をしないと・・・明日の試合でもわたくしが穴に・・・」
すると、すでにちおりと花原が練習をしている。
乙奈「・・・あっちおりちゃん・・・」
ちおり「乙奈さんもやる?」
乙奈「なんで・・・」
ちおり「くまはすごいからね!秘密特訓!」
花原「そのとおり。二人でトスとスパイクの練習をしてたのよ。」
乙奈「花原さんまで・・・」
花原「しかし、乙奈さんもみずくさいわねー」
乙奈「・・・いやなんです。もう・・・チームの穴になって、みなさんの足を引っ張るのは・・・」
花原「乙奈さん・・・」
花原を指差すちおり「・・・この前の試合の穴はこの人だと思うよ。」
花原「悪かったな!」
花原「・・・さあて、じゃあ乙奈さんも混ぜて、深夜の秘密特訓を始めますか!」
ちおり「おー!」



翌朝。
校舎をかける有葉「しっあい~しっあい~♫」
クマガイ「うっれしいな~♪」
あくびするアライ「おい、いくらなんでも朝早すぎだよ。誰も起きてねーよ」
オジカ「ふん、元気なやつだ・・・」
シマダ「私たちの初めての試合ですからね!」

合宿場の扉を開ける理央「・・・およ?」
コートにはすでに、ちおり、花原、乙奈がいる。
クマガイ「こんな朝早くから練習を・・・!」
理央「ただの芸人集団と考えるのはよしたほうがいいね。」
何かに気づく理央「・・・?」
理央「・・・立ったまま寝ている!?」
アライ「・・・プロの芸人集団なんじゃねーか?」



ツバメが森の木々の間を飛行する。
双眼鏡を下ろす長髪の中年男性。
「・・・ツバメの飛行が低いな・・・」

万石正一・・・
財団法人自然環境センター主幹研究員・・・さすらいの動物博士である・・・!

万石「・・・一雨来るか?」
万石のそばで揺れる茂み
万石「・・・ふむ?」

険しい道中でボロボロの大此木と病田
木の棒を杖にする病田「はあはあ・・・ほ・・・本当にこんなところに学校があるんですかあ・・・?」
大此木「うるせー!あんたが俺を呼んだんだろ!」
病田「・・・だ・・・だって・・・こんなところ一人じゃ怖い・・・」
病田の背後にヘビが降りてくる。
病田の首筋に移ってくるヘビ。
病田「・・・!きゃあああヘビ~!!」
病田に近づく万石「さわぐこたーない。ホンドヒバカリだ。」
ヘビを難なくとってやる万石「大人しく、人にもなれるヘビだ。」
病田「ど・・・毒は??」
万石「ナミヘビ科は毒をもっとらん。安心せい。」
病田「あ・・・ありがとうございます・・・」
ホンドヒバカリのしっぽを握って振り回して遊ぶ大此木「へびーへびー」
大此木に鉄拳を制裁する万石「ヘビをいじめんなー!」
ふっとぶ大此木「いぶしっ!」
大此木「な・・・なにすんじゃー!」
ヘビを顔に近づけて慰める万石「お~お~かわいそうに・・・」
その時、万石のこめかみにヘビが噛み付く。
地べたを転がる万石「奇想天外・・・!」
大此木「ぎゃはははは!!」
病田「・・・。」



三畳農業高校の校舎
二人を案内してやる万石「ついたぞ。ここが旧三畳中学の校舎だ・・・」
万石「おや・・・?珍しく合宿場の方が騒がしいな・・・」
病田「・・・みんなだ・・・」
大此木「おっさんもついてくんのか?」
万石「雨宿り。」
合宿場の扉を開ける病田。

コートで、白亜高校と三畳高校が向かい合っている。
海野「いよいよ、バトルロイヤル大会、第一試合よ・・・
動物とは言え、今回の相手はれっきとしたバレー部。油断しないようにしよう!」
一同「おー!」

大此木「れっきとしてないバレー部がお邪魔するよ・・・」
海野「大此木くん・・・!きてくれたんだ!!」
大此木「あんたらの顧問にせがまれてな・・・いったいここはどこなんだ?」
病田「道中でステゴサウルスに会いました・・・」
さくら「それは盛ってるでしょ。」
病田「え・・・?」
大此木「あれはブロントサウルスだったのかもな。」

相手コートのベンチに座っている中年男性に気づく花原。
花原「ね・・・ねえ・・・」
海野「ん?」
花原「・・・あの人って、向こうの顧問かな・・・」
海野「さ・・・さあ・・・」

理央「万石先生だ!」
アライ「万さん!」
万石「よう」
――彼は森で名が知れていた・・・ちなみに決して顧問ではない。

花原「・・・謎ね・・・」
マネージャーの山村に耳打ちする大此木「あいつはただの雨宿りだぞ・・・」
腕時計を見るさくら「さあ、そろそろ始めっかい!」

審判の笛がなる。
「ピー・・・・・・」
ホイッスルではなく主審のトビの鳴き声「・・・・イヨロロロ」
海野「あ、あの・・・主審が猛禽類なんですけど、これは公式試合になるんでしょうか・・・」
理央「あのトビはJVAの審判資格を持っているので大丈夫です!」

四羽のカルガモが旗を持って歩いてくる。
ラインズマン、カモタ四兄弟。
「カモだー!!」

動物解説万石正一
「バレーを解説しろー!」

トビ「昨日の協議の結果、ルールはノーハンデ戦。2セット先取のラリーポイント制で行きます。
ただし、動物愛護の精神で試合を行うように。」

大此木「うそだろ・・・相手はほとんど動物じゃねーか・・・」
病田「・・・イソップ童話・・・?」

サーブ権を決めるじゃんけんをするちおりとクマガイ。
クマガイ「うわあああ負けた!」
――クマガイはパーしか出せなかった・・・!

理央「だからジャンケンはやめなっていったじゃん!」
クマガイ「今日こそ勝てる気がして・・・!情けないっす・・・!!」
呆れるアライ「バッカじゃねーの・・・」

『青春アタック』脚本⑲深山幽谷

全国から集まった参加選手を各地の港に降ろし、デゼスポワール号は海上へ消えた・・・
煙突からの煙は、これから始まる戦いの狼煙であった・・・



大会一日目――
栃木県北部の無人駅。
一両編成の蒸気機関車が引き返していく。
それを見送る、白亜高校バレー部。
駅は荒れ果てており、「動物注意!」の標識が倒れかけている。
ホームに獣が爪を立てた跡があることに気づく花原。
屈んで動物の毛をひろう。
花原「・・・・・・。」
華白崎「種類はわかりますか・・・?」
毛を眺める花原「・・・本州最大の捕食者・・・ツキノワグマだと思う。」
乙奈「まあ、おそろしい・・・」
海野「だ・・・だいじょうぶだよ、くまは基本的に臆病で、リュックサックに鈴をつけていてば向こうから逃げていくってスーパーJチャンネルのおじさんが言ってたよ。」
ちおり「海野さんものしり!」
糞を木の枝で突っつく花原「・・・野生動物は行動が読めない・・・」
華白崎「私も花原さんと同意見です。
この時期のくまは冬眠から覚めたばかりだから飢えている・・・
山中を進む際は十分注意したほうがいい。」
海野「・・・わたしたちバレーをしに行くんだよね・・・?ワンダーフォーゲル部じゃないよね??」
乙奈「・・・たぶん。」
花原「こんなこともあろうと、市販のスタンガンを改造して、くまでも一撃で行動不能にできる威力にしてきたわ・・・」
リュックサックから電気棒を取り出す花原。
ちおり「じゃあ、花原さんが先頭で行こう!」
花原「・・・え?」
山村「安心しろ。このマッスルが坂田金時のごとく、相撲をとってやる・・・」
山村に電気棒を渡す花原「じゃあ、これもあげるよ・・・」
華白崎「・・・そういえば監督は?」
海野「U字工事駅で待ってろって・・・」



その時ディーゼルエンジンの音が聞こえる。
軍用のトラックを駅のホームに荒々しく停車させるさくら。
標識にぶつかり、動物注意のパネルが飛んでいく。
さくら「おまたせ!さあいくわよ!」
海野「あ・・・あの・・・先生これって・・・軍用じゃないですか・・・?
SWATとか乗ってる・・・」
山村「レンコ社製のベアキャット装甲トラックだな・・・」
華白崎「なんで、そんなこと知ってるんですか・・・」
さくら「こっから先は獣道しかないからね。
暗くなったら、多分事故で死ぬから乗っちゃって!」
帰ろうとする花原「さ~て、私はそろそろ家に帰らないと・・・」
電気棒で花原を突っつくちおり。
花原「あんぎゃあああ!」
しびれて動けなくなる花原。
花原をひきずりトラックに載せるちおり「しゅっぱーつ!」
海野「・・・・・・。」



栃木県の山中は、中国の山水画のような勇壮な大自然が広がっている。
山中で地面を耕しているモンペを履いたセーラー服の女子高生。
茂みが揺れて、高校生の背後から巨大なくまが現れる。
立ち上がるくま「ガルルルルル・・・!!」

女子高生「あ・・・そこに差しといて。」
くま「わかりました・・・」
大木を地面につきたて、バレーボールのポールにする。
女子高生「はい、ご褒美のどんぐり。ご苦労さま。」
くま「いつもありがとうございます・・・!」
アライグマがシマリスと一緒にワラで編んだネットを引きずってくる。
シマリス「ネットが完成しましたよ。」
アライグマ「よおリオちゃん・・・これでいいのか?」
三畳農業高校女子バレー部部長、有葉理央「上出来。」
アライグマ「つーか、オレは気に入らねえな、バレーボールなんかおんな子どもの遊びだろ!?
オレは、これでも森のギャングって言われてんだ。忙しいんだよ・・・」
有葉理央「今週だけ付き合ってよ・・・」
アライグマ「・・・おい。」
シマリスがアライグマに手帳を渡す。
スケジュール帳をめくるアライグマ「マタタビの売人を締め上げるのは来週に回せるとして・・・
木曜日の外来生物イメージ向上会議は日程がずらせねえぞ・・・」
理央「そこをなんとか。」
アライグマ「しゃあねえな。だが、ブルーギルの野郎の機嫌次第だからな、約束はできねえぞ。」
理央「ありがとう。」
アライグマ「イノセとオジカはどうしたんだよ。」
理央「イノセくんは道路公団の仲間と、車両が通行できるように獣道の拡張工事をしてる。
・・・オジカくんは・・・見てないな。」
アライグマ「サボりか、あの野郎・・・」
くま「本当に、こんな山中の学校に人が来てくれるのかなあ・・・?」
理央「伝書鳩によれば・・・おそらく。
白亜高校のみなさんが・・・生きてここにたどり着ければだけどね。」
対戦チケットを取り出す理央。



木々をなぎ倒して、獣道を暴走する軍用トラック。
酒をかっくらいながら「一番星ブルース」を歌うさくら。
さくら「男の~旅は~一人旅~」
部員たち「ぎゃあああゆれる!!」
フロントガラスの視界が一気にひらけ、空が広がる。
急ブレーキを踏むさくら「おおっとおお!!」
崖っぷちでギリギリに停車するトラック。
華白崎「一体どこですか、ここは!!」
トラックから降りてくる一同。
さくら「わからん!完全に迷った!!」
地図を広げるちおり「ねー」
華白崎「助手席の会長がナビゲートしてましたよね・・・ちょっとその地図見せてください。」
地図を渡すちおり「おかしいなあ・・・」
華白崎「こ・・・これファイナルファンタジーの攻略本じゃないですか!!」
ちおり「どおりで目印の暗黒大陸が見つからなかったわけだ」
華白崎「ああ・・・完全に遭難した・・・」
崖っぷちのトラックに背中を預けるちおり「どんまーい!」
すると、トラックがゆっくりと前進し、崖から滑落してしまう。
華白崎「あああ~~~!!!」
崖下に落ちていき見えなくなるトラック。
華白崎「トラックが~~!!」
ちおり「・・・どんま~い!」
華白崎「帰りどうするんですかー!」
海野「ま、まあトラックの中に誰も乗ってなかったのが幸いだったよね・・・」
華白崎「乗ってたら大惨事ですよ!」

一同(・・・ひとり足りない・・・!?)

海野「しびれた花原さんが乗ってたーーー!!!」
震えるちおり「い・・・いやだよ・・・花原さん・・・」
華白崎「会長・・・ご自分を責めては・・・」
さくら「うん。サイドブレーキを引かなかった私も責めてはいけない。」
号泣するちおり「花原さああああん!!!」
その時、「三畳農業高校直進200m」の看板に気づくちおり。
ちおり「こっちだ!」
一同「た・・・助かった~!」
海野(え・・・花原さんは・・・?)



あばら家のような三畳農業高校。
笑顔で白亜高校を迎える理央「ようこそ~!三畳農業高校へ~!
吹雪せんせ、おひさしぶりです!」
さくら「おっきくなったね~」
海野「白亜高校バレー部部長の海野です。」
扇子を広げてパタパタする理央「わたしは有葉理央!森のバレー部の主将やってます!
みなさんご無事に到着できてなによりです!
山が険しくて事故が多いんですよ。」
海野「あの・・・それが・・・」
理央「・・・え?」



ハンドル式の電話の受話器を置く理央
「麓の山岳救助隊に出動要請を出しましたが、ここから10kmもあるし、もう日没です。
明日の朝じゃないと救助に向かえません・・・」
海野「そんな・・・」
理央「夜の山は危険すぎる。しかしトラックが滑落した場所は、この山でもかなり治安が悪い・・・
朝まで待てない。」
ダウンジャケットをはおり、懐中電灯を手に取る理央。
理央「私が助け出してきます。」
海野「有葉さんも危険じゃ・・・」
華白崎「二次被害が出ますよ・・・!」
微笑む理央「私はこの山で生まれたんです。だいじょうぶ。」
学校の前に白亜高校の一行を残して、夕闇の山中に消える理央。

理央「森のみんな!鬼切崖から落ちちゃった背の高い女の子を探して!」
茂みが揺れて、ウサギやヤマネ、野鳥などが集まってくる。
アライグマ「なんだよ・・・ねみーな・・・」
理央「夜行性じゃなかった?」
アライグマ「北米から輸入された時の時差ボケで生活リズムが変わったんだよ。」
理央「バレー部の女の子がひとり遭難しちゃったの・・・!」
アライグマ「気の毒だったな。一週間で白骨になるから、火葬場は借りなくていいぜ。」
涙目になる理央「・・・・・・。」
アライグマ「はいはい・・・分かりました・・・野郎ども!仕事だ!!
空中部隊!編隊を組んで鬼切崖の800m四方を捜索・・・!できるだけ低空飛行を維持しろ。
地上部隊!まずは足跡だ!スニーカーのサイズは25.5センチ・・・!
やっこさんが馬鹿じゃなかったら、そのトラックにとどまっているはずだ。
滑落したトラックを探せ!」
頷いて散っていく野生動物たち。



木の枝をついて山をさまよう花原

・・・彼女は生きていた・・・!
装甲車だったことが幸いしたのである・・・
しかし、外車の構造がわからず車両を修理することを諦めた彼女は、食料の調達に向かった・・・

花原「あれはナヨタケ・・・食えるわね・・・」
可愛いきのこに気がつく花原。

役立つ知識・・・!

ゲロを吐いて倒れる花原「ナヨタケモドキだった・・・!」

しびれる興奮・・・!!

花原「夜になるとやばいわ・・・早く森から抜け出ないと、さっきから野獣の遠吠えが・・・」
すると、自分の背後に狼たちが集まっていることに気づく。
花原「ははは・・・ニホンオオカミさんは、たしか絶滅したのでは・・・?」
花原に飛びかかる狼の群れ。
花原「きゃああああこいつら絶対狂犬病ワクチン打ってない!!!」

狼が花原に噛み付く刹那、巨大な角を持つシカが突進し、狼を吹き飛ばす。
シカ「彼女は私の客人でな・・・悪いが失礼するよ。」
オオカミ「オジカか・・・貴様とはまだ決着をつけてなかったな・・・
偶蹄類の分際で食物連鎖に抗うとは、馬鹿とは言ったものよ・・・」
シカ「再絶滅したくなかったらやめておけ・・・お前らでは私には勝てんぞ。」
飛びかかるオオカミたち「ほざいたな!やっちめえ!!」
シカ「・・・乗れ!」
シカにまたがる花原「・・・は・・・はい・・・」
オオカミ「少しは個体数減らしとけやああああ!」
狼たちを突進して蹴散らすオジカ「つのアタック!!」
そのまま走り去るオジカと花原
オオカミ「く・・・くそ・・・あの食害クソ野郎!」
オオカミ「いてて・・・ゆうごはんが・・・!」
オオカミ「な~にが、つのアタックだ・・・もう少しかっこいい技にしてほしいよな・・・」



三畳農業高校の校舎にはまだ雪が残っている。
花原にとってきてもらったバレーボールを抱きしめるちおり
ちおりの頭を撫でる海野「大丈夫だよ・・・花原さんは賢いから・・・」
別の地図を取り出して悔やむちおり「私が地図を間違えなければ・・・」
華白崎「そっちはドラゴンクエストです。いい加減にしてください・・・」

白亜高校一行にかけてくる理央「花原さんが見つかりました!」
ちおり「ほんと!?」

校舎の外に出ると、たくさんの野生動物が集まっており、シカにまたがって花原が戻ってくるのが見える。
ちおり「すげえ!もののけ姫だ・・・!」
憔悴している花原「黙れ小僧・・・」
理央「それでは、こちらの部員も集まったので紹介いたします!」
海野「・・・部員?もしかして、この野生動物が・・・??」
理央「まず、シマダさん!」
キョロキョロする海野たち「・・・え?どこ??」
足元で声が聞こえる。
シマリスのシマダ「ここで~す、お~い!!」
海野「リスだ~~!!」
理央「シマダさんは少々小柄でして・・・」
理央の肩に乗るシマダ。
乙奈「・・・バレーボールの方が大きいと思うのですが、シマダさんはボールはあげられまして!?」
理央「そしてアライくん!!」
アライグマのアライ「おう、よろしくな。ちなみにおすすめの食器用洗剤はジョイだ。
よく研究されてる。」
理央「天才レシーバーのイノセくん!」
ニホンイノシシのイノセ「・・・せっかく道を工事したのに、崖から転落するなんて・・・」
理央「そして・・・チーム1のセンタープレーヤー・・・クマガイさん!!」
巨大なくまが立ち上がる。
逃げ出す白亜高校「うぎゃああああ!!」
ちおりとブーちゃんだけは逃げない。
ちおり「かわい~!プーさんだ~!!」
包丁を取り出すブーちゃん「・・・クマナベ・・・」
クマガイ「ひいいい食べないで・・・!!」
理央「クマガイさんはわりと臆病なんでよろしく・・・」
海野(あってた・・・)
理央「最後に副部長のオジカくん!」
ダンディなオジカ「どうも。そろそろ白馬から降りてもらえるかな、姫。」
慌ててオジカから降りる花原「あ・・・ああ、すいません・・・!助けてくれてありがとう・・・」
オジカ「彼女の怪我は軽傷だが、あの高さの崖から落ちている・・・
鞭打ちなどの後遺症が心配だ・・・」
白衣を着るさくら「了解、見てみる。ここに保健室は?」
アライグマ「東棟の1階にあるぜ。」
さくら「マッスルくん、手伝ってくれる?」
花原に肩を貸すマッスル「無論だ。」
校舎に入っていく、マッスルと花原とさくら。

理央「それでは、今夜は森のみんなで歓迎パーティを準備しました、どうぞ楽しんでください!」
動物たちに混ざってちおり「わーい!!」

切り株の椅子に座る一行。
草花で出来たなぞの料理を食べるちおり「うめー!なにこれ!?」
シマダ「どんぐりとたんぽぽのサラダです。こちらは菜の花のおひたし・・・」
ブーちゃんもひとくち食べて頷く。
ジョッキを傾ける乙奈「あら、これは上品なのどごしですわ・・・」
クマガイ「はちみつを発酵させてヤギのミルクを混ぜたなにかです。」

森の晩餐会の様子を遠巻きに見つめる華白崎と海野
華白崎「・・・なんかもう打ち解けてますよ・・・」
海野「まるでシルバニアファミリー・・・」

コンプリートジャックポット全滅

 結局二年前の高額コンプリートすべて消滅した。まあ、今月にカラコロッタは「まぼろしの桃源郷」に変わってしまうので、3枚のeパスともいけただけよかったが。
 フローズンアイランドは、DJペンタ登場以降のBGM(ファンタジックフィーバーの編曲)がすごい好きで、変わって欲しくないんだよな。なんとなく、とんでもない爆発力があるコロッタタワーの配当が下方修正されそうだし・・・

GFp6N1aa4AABplb.jpg
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 全然10万枚以上が出そうなんだよな。

 そういえば3日前、突然マイホでマイルドモードとエキスパートモードが実装され、マイルドモードでダラダラやってたらいきなり、最後の高額コンプリートが解禁され、5つのリンゴでワンダーチャンスに行けちゃうから、そのまま+10球とか取り続け、コンプリートジャックポットチャンスに強制的に挑戦させられ・・・

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 8万枚が200枚にかわりました。死ねやああああああ!!!

 このeパス、二年間もトパーズが取れなくて、4万枚もメダルを使って、この仕打ち。なんだったんだ、この二年間は。
 
GEh8SJnbkAA0_YY.jpg
 途中、高額コンプリートが崩れた、うさぎのカードで小さいやつが取れたけど、コイツで増えたメダル、トパーズのために全て使っちまったよ!
 でも、やっぱりうさぎは強いな。コンプリートに6回挑戦して4回撃破は大したものだ。桃源郷でも頼む。

GEV-v4qbgAAwqkB.jpg
 あと、ハプニングとして、カラコロッタのこの部分って隙間があって、カードがスッポリ入ってしまい、しかも一度入ってしまうと、ネジをすべて外してタッチパネルを持ち上げないと、カードが取れないことが判明。みなさまも気をつけてください。

GDxi5Q6bEAACd1l.jpg
 一時期、29万7500枚くらいあって、30万枚目前だったんだけど、バージョンアップ前に高額コンプリートの夢を見たいとこだわったあまりに、かなり減らした。本当にコナミは鬼。
 あと、やっぱり、ミリオンキーパーはイカサマをしていると思う。あれでメダルバンクとひもづけて、当たり外れを調整していると思われる。ミリオンキーパーでメダル転送してから、ストレートにメダルが減り続けているからね。
 あと、ベット数を上げても結局大当たりするまでにかなり回収されているので(9万枚使って8万2000枚が出るとか)、低ベットでジャックポットとって増えるのと、増加量は変わらないという。むしろ、大負けのリスクが高いだけ。

 あとエキスパートモードよ。
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 貴様はとりあえず死んどけ(ジャックポット枚数が二倍になる代わりに、ハズレ配当がキッズメダルになる)。

 新作のアメジストジャックポットチャンスに行けたらまた会おう!

『青春アタック』脚本⑱呉越同舟

白亜高校の校門にバスが入ってくる。
バスに荷物を詰め込むマッスル山村。
校舎に取り付けられた「がんばれ白亜高校」の横断幕。
全校生徒が白亜高校女子バレー部を見送る。
白衣を着た4組が花火を打ち上げ、チアガールの格好をした3組の女子が歌とダンスで盛り上げる。

4組女子「学期末まで理科の授業がない喜びでこの花火を作りました!」
4組男子「半年くらいは大会に行ってきていいからな!」
花原「あんたたち・・・覚えておきなさいよ・・・期末試験で復讐してやる・・・」

3組女子「乙奈先生!コートでも最高のパフォーマンスを・・・!」
乙奈「やるだけやってみます・・・」
3組女子「ブーちゃんさん、先生をよろしく・・・」
黙ってサムズアップするブーちゃん。

運動部の主将たち「頑張って来いよ。」
大此木「まあ、楽しんでこいや。」
海野「うん、行ってくるね・・・!」

羽毛田校長「吹雪先生、部員をよろしくお願いしますね。」
さくら「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ。
(生徒の方へ)お前ら、あたしが帰ってくるまでケガや病気に気をつけろよな!」

1組の生徒会役員「生原会長、華白崎副会長・・・お気をつけて。」
華白崎「みんななら難関大の二次試験もばっちりだから・・・」
ちおり「みんな、当分出番がないけど元気でね!」

病田「そろそろバスが出ます・・・」
見送るみんなに手を振りながらバスに乗り込む女子バレー部。
バスが発車する。

羽毛田「行ってしまいましたね・・・」
京冨野「また忙しくなりますね、校長・・・」
羽毛田「と、言いますと?」
京冨野「優勝祝賀パーティの準備ですよ。」

校門から出て、どんどん小さくなっていくバス。



高体連本部ビル
ネコをなでながら窓からの眺めに目をやる破門戸「いよいよゲームの始まりですね・・・」
破門戸のグラスにワインを注ぐ狩野。
破門戸「新世紀の東洋の魔女はいったい誰か・・・高みの見物と行きましょう・・・」
狩野「・・・・・・。」



バスの車内。
缶チューハイで、もうできあがっているさくら「やい、乙奈ちゃん!一曲歌え!!」
乙奈「・・・え?」
カラオケのイントロが勝手にかかる。
花原「誰よ!沢田研二なんて入れたの!」
ちおり「勝手にしやがれ!」
花原「おまえか!」
賑やかな後ろの席を振り返る海野。
海野「みんな楽しそうだね・・・」
ため息をつく華白崎「・・・みなさん気を緩めすぎです・・・
吹雪先生が持ってきた内部リークの要項が正しいならば・・・
この大会・・・一般的な運動部の大会とは全く違う・・・
試合以外にも戦略的な駆け引きがいる・・・」
海野「なんで、こんな形式にしたんだろう・・・」
華白崎「おそらくは・・・通常のトーナメント戦では予選段階で消えてしまうような無名校の選手も主催者側は注目したいのでは・・・」
海野「じゃあ、素敵な大会だね!」
華白崎「それはどうでしょう・・・優勝校以外はバレーの道を断たれるバトルロイヤルであることには変わりはない・・・それに巨額のカネが動くマネーゲームです。油断は禁物ですよ。」
海野「私はバレーしかできないから・・・
頭のいい華白崎さんや花原さんが頼り。」
華白崎「そういう意味で・・・数々の修羅場を潜り抜けた経験のある吹雪先生は、確かに頼もしいかと。」

後部座席でどんちゃん騒ぎする監督。
さくら「よし、マッスル!景気づけに脱げ!」
山村「無論だ。本日は勝負パンツをはいてきた・・・乙女たちよ刮目せよ・・・!」
花原「きゃー!」
乙奈「まあ、ビキニパンツにスパンコールとは破廉恥極まりないですわ・・・!」

海野と華白崎「・・・・・・。」



夜の波止場
バスから降りるちおり「わーい!」
海野「・・・ここが開会式の会場・・・?」
パンフレットを見る病田「会場はあの船みたいです・・・」
霧の中から豪華客船が現れる。
花原「金かかっているわね・・・!」
入場ゲートには、黒服を着た長身の女が立っている。
ちおり「あそこに人がいるよ!」
花原「なんか、不気味な女ね・・・」
女「白亜高校女子バレー部御一行様ですね・・・お待ちしておりました。」
女を見て花原「うお、で・・・でかい・・・!私よりもあるってことは・・・180以上?
というか、日本人じゃない・・・?」
女「・・・あ、あの・・・なにか?」
小声で花原「あの受付の人、人間を二、三人殺してそうな異様なオーラがない?」
乙奈「わたくしもひしひしと感じますわ・・・」
さくら「まあ、昔からスポーツ大会の興行には反社会勢力はつきものだかんね。
アサシンの一人や二人はよくいるよ・・・」
華白崎「よくいるんですか・・・」
花原「よくいちゃダメだろ・・・」
海野「あ・・・レイちゃん・・・!」
狩野「・・・海野さん。待ってたよ。」
花原「もしかして・・・この人が例の恐竜カルノサウルス・・・?」
キョトンとする狩野「・・・恐竜?」
花原「・・・い、いえ・・・」
狩野「海野さんのチームを一目見たくて。
本当に、みなさん異様なオーラを背負ってますね・・・」
海野「そうでしょ!」
さくら「お前ら、ロシアの殺し屋に言われてんぞ。」
花原「・・・え?」
狩野「豪華客船デゼスポワールへようこそ・・・もうじき出港です。」



「デゼスポワール」メインホール
全国からの参加者がひしめき合っている。
他のチームはみんなドレスを着て歓談しているが、白亜高校だけ制服で突っ立っている。
気まずい花原「・・・これ本当にバレーボール大会の開会式?船間違えたんじゃない?」
書類をめくる病田「そ・・・そんなことは・・・」
階段を下りて白亜高校のほうへ近づいてくる、ひときわ高級なブランドのドレスを着たポニーテールの美女。
美女の声は宝塚の男役のように低い。
「確かに正装とは書いてあったけど、まさか学校の制服で来るとはね・・・」
ちおり「すげー!シンデレラだ!!」
美女「今年も日本一のレシーバーと戦えるなんて、引退時期をのばして正解だったよ。」
海野「咲ちゃん・・・ひさしぶり!」
ちおり「だれ?」

周りが賑やかになる。
ガヤ「アユだ・・・!」
「間違いない、前回優勝校の聖ペンシルヴァニアの鮎原だよ・・・!」
「どっち?矛の方?盾の方?」
「矛だと思う・・・!」

美女「どうも、みなさん。鮎原姉妹の矛の方・・・鮎原咲です。
お会いできて光栄だ。今年もフェアプレーで行きましょう。」
力強く白亜高校の部員たちと握手する咲。
気まずい花原「はは・・・フェアプレーで・・・」
華白崎に気づく咲「あれ・・・?数年前、バレーボール千葉代表にいませんでしたか?」
目を背ける華白崎「ひ・・・人違いじゃないでしょうか・・・」
咲「そうかなあ・・・何年か前に千葉県にバレーボールがめちゃくちゃうまい広末涼子がいるって話題になったような・・・」
華白崎「千葉県に広末涼子はたくさんいるかと・・・」
咲「これはしたり。」
今度は乙奈に気づく。「・・・ん?テレビに・・・」
乙奈「ちがいます。」
咲「・・・そうですか・・・」

ひそひそ話が聞こえる。
ガヤ「なんであのスーパースター鮎原が、あんな貧乏くさい学校と交流があるの・・・?」
「というか、よくあんな汚い格好で入場ゲート通れたよね・・・ドレスコードでムリでしょ、普通。」

気を遣う海野「・・・私たちと離れてた方がいいんじゃない?」
咲「勝手に言わせておこう。
しかし、何度もうちにスカウトしたのに・・・
海野さんは最後まで私たちにとって最大のライバルなんだね。」
苦笑いする海野「あんな学費、私にはとても払えないよ・・・」
咲「まあ、いいわ。
おたがい、高校生活最後の大会。どちらが最強か・・・はっきり決着をつけようじゃない。」
海野「喜んで。」
咲「では決勝で。」
二階のVIP席に戻っていく咲。

花原「海野さん・・・私たち場違いなんじゃ・・・」
海野「・・・だからレイちゃんがゲートにいたんだ・・・」

ヴィバルディの「春」が鳴る。
黒服「みなさまステージ中央にご注目ください。
ただいまより、春の高校バレーバトルロイヤル大会の開会式を始めます。」
ステージに小柄の老紳士が現れる。
老紳士「えー・・・高校バレーに青春をかける淑女のみなさま、わたくし高体連の総裁を仰せつかっております、破門戸錠と申します。ただいまから、今大会のルールを説明いたします。
一度しか申しませんので、どうか集中力をもってお聞きいただきたい・・・」

各校の部長に黒服から要項が入った封筒が配られる。
部長を中心に集まる各校の部員たち。
封を切って要項を開く部長。

破門戸
「今回の大会には・・・リーグもトーナメントもございません。
開催期間中に参加各校が自主的に相手を決めて試合を行ってください・・・
試合の形式はバレーボールであれば自由・・・
9人制でも6人制でも、サイドアウト制でもラリーポイント制でも、リベロを導入しようが、ローテーションがなかろうが、ウイングスパイカーをアウトサイドヒッターと呼ぼうが・・・両校の合意があればいっこうに構いません。」

ざわつく会場。

破門戸「みなさまに課せられた条件はただひとつ・・・
封筒に入っている対戦チケットをすべて使用すること・・・」
封筒の中には、スポーツの観戦チケットのようなものが3枚入っている。
破門戸「他校と対戦する際は、このチケットが1枚必要となります。
つまり、どんなチームも3回は試合を組まなければならない・・・
4回戦以降は、わたくしどもからチケットが新たに支給されます。」

想像していたルールと異なり当惑する参加者たち。

破門戸「それでは・・・本大会の勝利と敗退についてご説明しましょう・・・
まず敗退。
一度でも試合に敗北した場合、即日その部は廃部となり、あまった対戦チケットは廃棄されます。
次に勝利。最後まで試合に勝利し続け、生き残ること・・・
以上で、本大会の説明を終わります。
みなさんのご健闘を祈ります。」
ステージを降りようとする破門戸。

参加者「ちょっと待って!そんな適当な部活の大会聞いたことないよ!」
「試合ごとにルールが違うんじゃ不公平よ!」
「開催期間中に1校まで絞られなかった場合は?」

破門戸「ご質問には一切お答えできません・・・」

参加者「答えなさいよ!こっちは賞金6億円がかかってんのよ!」
「私たちには知る権利がある!」
花原「・・・そーだ、そーだ!」
騒然とする会場。

破門戸「・・・殺しますよ。」

参加者「え・・・?」

破門戸「賞金がかかっているだと?その金はだれが払うと思ってる?
お前らのくだらない青春ごっこに6億だぞ・・・?破格の待遇だと思いなさい。
だいたい、何も生産しないお前たち未成年の部活動という思い出作りに、何人もの学校教員が土日も無給でつきあってやっていると思っている?」

ちおり「無給なの・・・?」
病田「日当で340円は振り込まれます・・・」
参加者「そんな言い方ひどいわ!私たちは高校三年間休まず一生懸命バレーに打ち込んできた!」

破門戸「それがどうした・・・?それを評価するのはお前らじゃない。我々だ。
お前らが、今までやってきたことに本当に信念や自信、矜持があるならば・・・
簡単なことだろう。勝利すればいい・・・」

参加者「う・・・」

続ける破門戸「・・・そんな覚悟もないのに、口だけはいっぱしのことを言う・・・
お前たちは、このままなんとなく部活動を引退して、なんとなく高校を卒業して、それでなんとなく感動して・・・何の夢もない・・・つまらない大人になるのか?
この国の権力者は、お前らをそうやって見くびっているから・・・年寄りだけを優遇し・・・未来を担う若者に負担だけを強いるのだ・・・」

泣き出す参加者も出てくる。

破門戸「だが・・・我々高体連は、諸君ら夢を追う高校生を決して見捨てない・・・
大人たちを見返したいのならば・・・勝って見せることだ。」
ステージから消える破門戸。

黒服「以上で開会式を終わります。ここで、ささやかですが皆さんに軽食を用意しました。
明日からの大会に向けて英気を養っていただけたらと思います。」

ホールに高級ビュッフェが運ばれる。
泣きながらバイキングを食べる参加者たち。「がんばろうね・・・!」
「優勝しよう・・・!!」
「美味しい・・・あのフリーザ、実はいい人なのかも・・・」

花原「・・・なんか異様な空気になってるんだけど・・・」
華白崎「あのフリーザがいい人なはずがない・・・
ここで口車に乗せられたら、それこそフリーザ軍の思うつぼです。」
ドリアンをほおばるちおり「でも美味しいよ!」
すでに奥のバーカウンターで飲んだくれているさくら。
ブーちゃんも一口かじって頷く。
乙奈「せっかくのご好意ですからいただきませんか・・・?」
海野「うん・・・」
花原「・・・委員長どうする?」
おなかが鳴る華白崎「・・・・・・。」
みんなで料理をがっつく。
涙を流す華白崎「こんなおいしいもの食べたことがない・・・」
花原「・・・それはよかったね・・・」

白亜高校に絡んでくる他校のバレー部員。
「女のくせに必死にがっついてみっともないわね・・・
ちょっとあなたたち不潔だから料理を触らないでくれる?」
傷つく海野「・・・え?」
華白崎「確かに我々のかっこうは制服ですが、毎日しっかり洗濯をしています・・・」
ちおり「わたしは入学してからそのまま!」
冷笑する他校の部員たち。
他校の部員に近づくちおり「言うて、そんなにくさくないよ。嗅いでみ、トライミー。」
他校のバレー部員がちおりを蹴とばす「くさいわね、私たちに近寄るな!」
「にゃああああ!」
ちおりに駆けよる花原「ちょっと何すんのよ!!
こいつがくさいのは、食べているドリアンのせいよ!誤解だわ!」
他校「くさいやつが腐った料理を食べるんじゃない!」
ドリアンを踏み潰す。
地面に突っ伏しながらちおり「あああ、私のドドリアさんが・・・!ザーボンさんも!!」
そのとき、食べ物を粗末にしたことに憤ったブーちゃんが歩み寄る。
慌ててブーちゃんを止める乙奈。
二人の前にさりげなく山村が割って入る。
山村「楽しい食事の場だ。仲よくしようぜ・・・」
海野「食事のマナーが悪かったのは謝ります・・・なので許してください・・・」
他校「試合の時にはしっかりと風呂に入りなさい。」
立ち去る他校のバレー部。

怒りに震える花原「な・・・なんだあいつら~!」
乙奈「あんな失礼な方々、白亜高校には一人もいませんわね・・・
いったいどちらの学校なのかしら・・・」
歩いてくるさくら「あれが上武高校。本当にクソでしょ?」
納得して頷く一同。
海野「あの子たちが・・・」



甲板
水平線を眺めながら破門戸「会場にあなたの姿があったから驚きましたよ・・・吹雪さん。」
シャンパングラスを持ちながらさくら「久しぶりっすね、監督。白髪増えました?」
破門戸「ほとんどは、あなたのせいですよ・・・
私のチームをめちゃくちゃにしてバレー界から姿を消して・・・
いったいどういう風の吹き回しですか?」
破門戸の隣に立つさくら「風ゆえの気まぐれよ。」
破門戸「ほほほ・・・あなたが参加するなら、退屈はしなさそうだ・・・」
さくら「今度はどんな悪いこと企んでるのよ。」
破門戸「それはお互い様です。なんですか、三畳農業高校って・・・」
さくら「面白いでしょ?
しかし、監督も変わりませんね。死ぬまでオリンピックで金を取りたいんだ。」
酒を注いでやる破門戸。
さくら「おっと、すいません。」
破門戸「わたしの夢ですからね。」
さくら「金を取ったら?」
破門戸「他の惑星のバレーチームを倒しに行きますか・・・あなたはどうなんです?」
酒を飲むさくら「上がまだまだ元気だからなあ・・・」
破門戸「さて、誰のことでしょうか。」
微笑むさくら「誰だろうね・・・
ただ・・・白亜高校はつぶさせないよ・・・」
破門戸「それが今の吹雪さくらの夢ですか。」
さくら「そうかもね。」
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