『風と翼:REVELATION』脚本②

回想
東京ドーム
リポーター「ヒーローインタビューです!
風間選手、ワールドベースボールクラシック優勝おめでとうございます!」
風間カイト「ごっちゃんです。ぼくが得意なナックルが決まり手になったので、イメージ通りの野球がとれたと思います。」
リポーター「これで世界一の投手となったわけですが、メジャーリーグに移籍などはお考えでしょうか?」
カイト「いえ、地元の相模ブリーズで古い仲間たちと一緒に野球を楽しんでいきたいと思います。」

ユニフォームを着替えて球場内の連絡通路を歩くカイト。
花束を持って駆け寄ってくるチアガール姿の翼
「カイトさん!おめでとうございます!」
カイト「翼さん・・・」
翼「もう付き合って半年なんですから、翼って呼んでくださいよ~」
花束を受け取るカイト「う~ん・・・翼、ありがとう。」
いい感じになる二人。

アロハシャツを着た二人組が現れる。
徳川家康&本多正信「キ~ス!キ~ス!!」
二人に気づくカイト「なんなんですか!あなたたちは!」
徳川「これはしたり、風間カイト選手ですね?」
カイト「サインなら・・・」
徳川「いえいえ、わたくし・・・ええと名刺どこだったっけ・・・」
徳川に名刺を渡す本多
「こういうものです。」
名刺を読むカイト「AIで暮らしを便利にする会社、日光テクノロジー代表取締役、徳川家康・・・」
「我社は生成型AIを組み込んだロボット開発をしておりましてね」
「なんかの営業ですか?」
「挑戦状だよ」
「え・・・?」



横浜スタジアム
スコアボードには「人間代表相模ブリーズ VS AI代表駿河レプリカンツ」と書かれている。
実況「全世界1億人のプロ野球ファンの皆様こんばんは!今夜世紀の一戦が繰り広げられます!なんと今をときめく人工知能のパイオニア、日光テクノロジーがロボット球団“駿府レプリカンツ”を結成、今シーズン日本シリーズを制した相模ブリーズに挑戦状を叩きつけたのです!
ついに、プロスポーツの世界で人間VS機械の雌雄を決する戦いの火蓋が切って落とされます・・・!!」

駿府レプリカンツ陣営
本多「観客席は満員ですよ。本当に勝てるんですか??」
徳川「知らん。だが、かつてわしのノーパン風俗の野望を打ち砕いたアイツには、一矢報いたい。」
本多「だっせえ野望だなあ・・・」
徳川「お前野球部だったよな?」
本多「う、うす。つーか、社長もやってなかったっけ?」
徳川「3年間ず~っと補欠だったよ。」
本多「俺はレギュラーでしたよ。まあ地区予選敗退レベルだけど。」
メガネを指で抑える徳川「世間にチヤホヤされて、いい気になっている陽キャどもを、このテクノロジーで全て引きずり下ろしてやる。才能の共産化だ・・・!」

相模ブリーズ陣営
グローブの状態を見ながらカイト「相手は金属製のロボットだから、接触する際は指とか挟まれないように気をつけてね。」
指を鳴らす大道寺「最近勝ち続けて退屈してたところだ。機械が人間にかなわねえことを見せつけてやるよ」
カイト「安藤くんはどう思う?」
ラップトップを開く安藤「チェスや将棋はともかく・・・ロボットに野球をやらせるのは現在の技術力では時期尚早だと思います。咄嗟に複雑な判断を行うのは、コンピュータは苦手なので・・・ただ・・・」
話を遮る大道寺「じゃあ、敵じゃねえな」
チアガールの翼「あの人たちどっかで見たことがあるんだよなあ・・・」
カイト「応援しててくれ翼。」
翼「ご武運を。」

駿府レプリカンツ陣営
スクーターに乗って現れる服部半蔵「へ~い!」
スクーターをよける本多「あぶねえ!!」
服部「す・ご・い・で・す・ね~!」
徳川「おおっ先生・・・!」
スクーターを降りる服部「冗談じゃないよ、家でアメ車改造してたら、いきなり野球ロボットを11台作れとか言うんだもん。」
徳川「完成しましたか・・・!」
球場の搬出口に手を振る服部「続いては、こちら!」
大型トレーラーが入ってくる。
荷台から、ピッチングマシーンのようなロボットが降ろされる。
服部「あれこそ、このわたしがガレージの余りもので3時間でこしらえた大リーグボールくん!」
本多「すごいやっつけ仕事じゃないっすか!」
服部「だってお前、フェラーリのスカリエッティをオート三輪に改造するほうが楽しいだろ!」
本多「なんか勿体ねえな!」
パッと見ガラクタのAIイレブンを眺める家康。
徳川「見た目はアレですが・・・プロ野球選手には勝てそうですか?」
服部「一応、ストレートで時速320kmは投げられるようにしたよ。まず見切れないでしょ」
本多「佐々木朗希の二倍じゃねえか!」
服部「メインフレーム以外のパーツは全て外して軽量化したから、ランナーロボも時速51kmで疾走が可能・・・」
本多「盗塁し放題じゃねえか!社長、これ絶対勝てますよ!」
徳川「見てろ、風間カイト・・・ここがお前の墓場となろうぞ・・・!」

審判「プレイボール!!」
ロボットのバッターを見ながらピッチャーズマウンドに入るカイト
「・・・どういうバッティングをするか予想がつかないな・・・」
とりあえず変化球を投げる。
ロボットはバットをふらない。
安藤のキャッチャーミットにボールがバシンと収まる。
「ストライク!」
もう一度変化球を投げる。
ロボットは微動だにしない。
「ストライク・ツー!」
カイト「ちょっと誘ってみるか。」
今度は甘めのカーブを投げる。
やはりバットを振らない。
「ストライク・スリー!!」
バッターが交代になる。
ナンバーだけが違うだけで全く同じバッターロボットがバッターボックスに入ってくる。
大道寺「おいおい、動かねえぞ!壊れてるんじゃねえのか!!」

駿府レプリカンツ陣営
徳川「先生・・・」
服部「油さしたんだけどなあ」

次のバッターも見逃し三振。
その次もツーストライクまで追い込まれる。

ざわつく観客席。
不安そうにチアガールの翼が観客席を振り向く。

大道寺「おいカイト・・・もはやこれじゃ野球になってねえぞ。こっちも金をとってるんだ、ロボットに花を持たせてやれ。」
カイト「打たせてやれってこと?」
大道寺「チェンジアップを投げろ」
カイト「う~ん・・・わかった」
球速の遅いチェンジアップを投げるカイト。
ロボットバッターはついにバットを振る。
カイト「動いた・・・!」
審判「ストライク!バッターアウト!!」

飽きている観客「何だ、この試合・・・つまんね~ぞ!チケット代返せ~!」
大道寺が徳川にクレームを言う。
「おいコラ!てめえは高い金払って、球場にガラクタを並べたのか!!
いい加減にしやがれ!」
徳川「なんだこの野郎、チンピラ!!まだ試合は始まったばかりじゃねえか!!」
アナウンス「1回裏。相模ブリーズの攻撃です!」
カイト「守備はすごいかもしれない・・・油断しないように」
大道寺「2本の脚で立ってるだけでフラフラしてるがな」
ピッチングマシーンのような「大リーグボールくん」がマウンドに上がる。
バットを持つカイトに囁く大道寺「いいか、バッティングセンターと変わらねえ。いつもどおりやれ」
カイト「わかった」

キリキリと音を立ててボールを乗せた腕が回りだす。
ビュンと音がなった瞬間、ボールは消えキャッチャーミットに収まる。
カイト「うわ、怖!」
時速320kmの表示。
審判「ストライク!」
カイト「ボールが見えない・・・!」
安藤「あの球速は危険ですよ!!」
徳川「ぐわっはっは!どうだ!」
安藤「先輩!見送ってください!ピッチャーが故障したら大変だ」
カイト「いや、面白い・・・!」
大道寺「打つつもりだぜ?」
翼「ファイト~!」
観客「面白くなってきたぞ!」

2球目。
バットがボールをかすめるが振り遅れる。
審判「ストライク・ツー!」
カイト「とんでもない速さだ・・・ようし・・・」
徳川「なんだ??」
バントの構えをするカイト
徳川「先頭打者がバントだと?」
服部「なるほど、かしこい。この球速ならバットに当たっただけで、ボールは外野行きだ」
本多「当てられるんすかね?」

3球目。
時速320kmの打球がバットに当たり、空高く上がっていく。
カイト「いってえ!!」
慌ててボールを追いかける守備ロボット。
ホームランコースだが、ぎりぎりファールになってしまう。
カイト「あ~惜しかった」
カイトに肩を置く大道寺「なあに、オレたちに任せろ。」
徳川「恐ろしいやつだ・・・」

2番キャッチャー安藤が打席に立つ。
カイト「とりあえずバットに当てれば飛んでくよ!」
安藤「怖いなあ・・・」
球速が速すぎて大きく振り遅れる安藤「無理です!」
大道寺「きさまそれでもプロか!」
安藤「ええい・・・こうなったらタイミングゲーだ!」
適当にバットを振り回す安藤。
ボールがヒットし、ファーストの方へ勢いよく飛んでいく。
カイト「フェア!」
大道寺「でかした!走れ!」
慌てて走る安藤「あたた・・・バットがへし折れた・・・!」
捕球にもたつく守備ロボット。
ボンボンを降る翼「安藤さんかっこいい!」
徳川「あのブタ野郎!」
ボールをなんとか取ると、ものすごい速さでファーストベースに疾走する守備ロボット。あっという間に安藤を追い抜いてしまう。
審判「アウト!」
カイト「速すぎる!!」
大道寺「ファミスタのピノじゃねーか!!卑怯だぞ、メガネたぬき!!」
センスを広げてパタパタする徳川
「どうだ!ドーピングしたベンジョンソンでも追いつけまい!」
カイト「走力が異常すぎる・・・出塁するには外野ヒットかホームランしかない・・・」
バットを持つ大道寺「オレがなんて呼ばれているか知ってるか?」
カイト「・・・頼んだ」

3番ファースト大道寺ヨシヲ。
バットを大リーグボールくんに向ける。
「花は桜木、男は石橋!お前の速いだけのストレートはもう見切った!場外までかっ飛ばす!」
敬遠してくる大リーグボールくん。
審判「ボールスリー!」
大道寺「ぬあああああああ!卑怯だぞ!!!」
徳川「勝てばいいんじゃ!」
安藤「大道寺先輩我慢して!」
カイト「とにかく出塁しよう!」
4球目もストライクゾーンを外してくるAIピッチャー。
体勢を反らせてムキになってボールを打ち返す大道寺。
「くらいやがれええええええええ!!!!!!」
大道寺が力任せに打ち返したボールは大リーグボールくんにブチあたり、AIピッチャーは爆発してマウンドに倒れる。

ベンチから立ち上がる家康「おい!あれは危険球だろ!!」
慌てて煙が上がるピッチャーロボットに方にかけていく服部。
大道寺「俺の打ち返したボールが取れない、そのポンコツが悪い!」
徳川「てめえ、このヤンキー!このロボットに何億円かけたと・・・審判~~!」
審判「ぎりぎりバッターボックスから出ていないので、ルール上は問題ありません」
徳川「でも、あいつ、絶対にわざとうちのロボットを破壊しにきたぞ!」
本多「社長、ルール上は問題ないっす」
徳川「お前まで・・・!」
ピッチャーロボを調べる服部
徳川「どうですか?」
服部「金属フレームが完全に曲がっちゃったわ。すげえパワープレーヤーだなあ」
審判「試合を続行しますか?」
服部「もう大リーグボールくんは投げられない。人間軍の勝利だ」
徳川「覚えていやがれ!」

実況「人間軍の勝利です!」
解説「いや~当然でしょう。機械ができるほど野球はそんなに甘くありません。
せいぜいチャットで気の利いた返事を返すくらいです。」

トボトボ球場をあとにする駿府レプリカンツ
徳川「AIの技術は人間の才能を凌ぐんじゃないのか?なぜ勝てない!!?」
服部「大丈夫、データが集まれば、じきに必ず勝てる。
なにしろ、機械は疲れないし、病気やケガもないから。
壊れたら同じものを取り替えるだけ。」
徳川「そもそも、我が駿府レプリカンツは観客に人気がない!観客席を見ていたか、誰も応援してなかったではないか。まるで我々は悪役だ。
これでは仮に勝ったとしてもブーイングですぞ」
腕を組む服部「う~ん・・・」
本多「見た目なんじゃないですか?」
徳川「見た目?」
本多「だって、これ、すっげえダセエもん。ピッチングマシーンが人間に勝ったって別に感動しねえし・・・バッターロボだって、脚と腕しかないじゃん。不気味でこええし」
徳川「おま・・・服部先生がいる前でよく言えるね・・・」
服部「まあ、うちにあったガラクタだからね。」
徳川「先生それをいっちゃあ・・・!」
服部「なるほど、見た目か・・・」
本多「先生、オレ、息子いるんすけど、その息子が超鉄腕ガンダゲリギアスってアニメにはまってて、そのオモチャがすっげえかっこいいんすよ。それっぽくデザインを変更できないですかね?」
服部「考えてみよう。そのアニメのオモチャを今度送ってくれない?」

『風と翼:REVELATION』脚本①

ある人物について尋ねられる秀吉。
豊臣秀吉「徳川家康・・・?そんな奴、オイラの軍団にいたっけ?」
秀吉に秘書の片桐から履歴書が渡される。
「本名松平元康・・・浜松医療ビジネス専門学校うなぎ学部卒。どこにあるんだ、こんな学校?元水飲み百姓のオイラですら明治大学工学部だぞ??」

VTRが切り替わる。
ワインを飲みながら同じ履歴書を眺める織田信長。
「徳川・・・?・・・記憶にない。申し訳ない。」
学歴・職歴欄に目を通す信長「専門学校卒業後、今川重工に入社・・・?ぼくが買収した一流企業じゃないか。」
蘭丸「いえ、職歴欄をよく見てください。今川重工・・・横の今川焼き屋の屋台経営と小さく。」
老眼鏡をかける信長。
「紛らわしいなあ。で、どさくさに紛れて、ぼくの会社に入ってきちゃったのか。」
蘭丸「その後、お館様が伊賀の乱の際に戦後処理に当たらせたと。」
首を振る信長「ぜんぜん記憶にない。」

もう一度VTRが秀吉に戻る。
秀吉「で、要件はなんだい?」
片桐「信長様が滅ぼした伊賀エージェンシーが秘密裏にAI研究をしていたことはご存知ですか?」
「どうせ情報収集やスパイ工作とかを自動化したかったんだろ?」
「そのAI技術を家康殿が引き継いだのです。」
職歴欄を指さして笑ってしまう秀吉「ここには、風俗店経営って書いてあるぞ。」
「家康殿は軍事用のAI技術を、かつてのインターネットのように民間に払い下げました。」
「ああ、この日光テクノロジーってあいつの会社か!
今やどこもかしこも、こいつのロボットばっかりだもんな。稼いだな~!こいつ。」

VTRが信長に切り替わる。
信長はもうリラックスしてワインを飲んでいない。
表情がわずかに緊張しているのがわかる。
「・・・危険だね。あの技術は、この家康くんにはあまりにも分不相応だ。」
履歴書を返す信長。
「で?ぼくに何を伝えたい・・・?」
「・・・世界が滅びます。」

風と翼:REVELATION

地の獄・・!底の底・・!

秀吉の最終兵器ISO14001から日本を救ったオレは、気づけば、どこか分からぬ、亡者巣食う強制労働施設にいた・・・!

地下で野球のスタジアムを建設している作業員たち。
彼らに混じって、土嚢を運んでいる風間カイト。

カイトに魔法瓶のような形のモグラ型AIロボット「モグちゃん」が接近する。
モグちゃん「ID1580番、たいへん申し上げにくいのですが・・・少々土嚢の輸送ペースが落ちているようです。今月の給料が2%減る可能性があります。」
カイト「・・・はい・・・すいません・・・」
モグちゃん「ご家族を養うためにも勤労に奉仕しましょう!」

どう見てもポンコツなロボットに励まされて人間としての自尊心を削られるカイト。

地下全体が大きく揺れる。
悲鳴が上がる。
「気をつけろ、でかいぞー!!」「またか!?」
揺れが収まる。
小西行長工事監督「・・・大丈夫だ、収まったようだ」
地面に横倒れているモグちゃん「ただいまの地震は震度4。震源地は北太平洋。この地震による津波の心配はありません。
それではみなさん、ただちに作業の再開をお願いします。今月の給料が6%減る可能性があります。」
モグちゃんを立て直して叫ぶ小西監督「・・・再開だ!」

カイト「どうしてこんなことに・・・!悪夢だ・・・これが悪夢でなくてなんだ・・・!?」

三国志 Three Kingdoms

 中国版の大河ドラマ。驚異の全95話。衝撃のエキストラ15万人。

 横山光輝さんの『三国志』がキンドル化されてないので、動画で見ちゃえということで最近視聴。やっと三大戦役最後の戦い「夷陵の戦い」まで見た感じ。長い!!面白い!!!
 三国志って何回か、いろんな媒体で一通り読んでいるはずなんだけど、いかんせん長すぎて、結構内容を忘れちゃってるんだよな。
 特に、魏呉蜀の三国志!とか言うけど、劉備の蜀の建国が想像以上に遅くて、まさか曹操が亡くなったあとだとは忘れておった。ここら辺から、桃園の誓いブラザーズも死んじゃうし、幕の内弁当で言ったら海老天とか鮭とかなくなって、おかずは漬物くらいしか残っていないさみしい状態で、やっと三国分立になるという。有名なキャラの活躍は、だいたい前半~中盤なんだよね。

曹操
三国志最大の奸雄とか呼ばれるが、王瑞来先生が指摘するように、悪役とかそんなチンケなフレームに収まらない、多才で魅力的な人物として描かれている。樋浦勉さんボイスがバッチリ!
つーか、三国のリーダーで一番チート。合理的で器が大きく、文才もあり、時にチャーミング。赤壁の戦い(だったと思う)の敗北で、「6000人の兵を死なせてしまいました~」とか言って号泣する将軍を励ますシーンがあるんだけど、「将軍が泣くな!6000人の死がなんだ、今度はそなたに6万の兵をつけようぞ!」とか言ってて、中国の独裁者ってとんでもないスケールで物事を考えているな、というwこのノリで、文化大革命とかやってたんじゃねーだろうなっていう。

劉備
一方、聖人君子として描かれがちなこの人は、聖人君子であろうとするも、己の野心と葛藤し、自己矛盾に苦しむものの、能面の様な顔でそれを周囲に出さない不気味な人物として描かれている。演じる俳優さんが、どことなく武田鉄矢さんの若かりし頃っぽい(『太平記』で楠木正成を演じていた時代の鉄矢)。
物語が末期になり桃園ブラザーズを立て続けに失ったあとは、わりと独断専行が目立ち、夷陵の戦いで大失策を犯してしまうが、それでも有能な武将に恵まれ、天下まであと一歩だったことは間違いない。
どんなに優れた人間も、結局人間である以上、感情があるし、年齢的な衰えもあるわけで、やはり人の支配は危険だということが分かる。
ちなみに、三国のリーダーはなんだかんだで3人とも善政を行っているので、「天下統一だ!」とか「漢室の再興を~」とか、そういう、男のロマンとか、意地の張り合いを捨て、3人で同盟でも組めば、この頃の中国は平和になったに違いない。暴君の董卓をぶっ殺した時点で民としてはもう十分だったことが悔やまれる。

孫権
スウェーデンのグスタフ・アドルフばりの若き王。優れた水軍を持つが、戦がそこまでうまくなく、また呉は兵力も少なく、選手層も薄いため、いつも背水の陣で自転車操業しているイメージがある(それに最も野心がない平和主義的な国)。しかし、孫権は類まれなる人事採用力があるため、大都督の人選は絶対に失敗しない。とりわけ、赤壁の戦いと夷陵の戦いにおける、小が大を討つ大勝利は、信長が桶狭間の戦いを二回切り抜けた以上の戦績であろう。

諸葛孔明
おめー出てくるのがおせえよ!曹操の覇権がほぼ確定したくらいで劉備軍に合流するんだよな。

龐統
諸葛孔明と肩を並べる天才軍師で、天下一の軍師を二人も抱えていた劉備軍がなぜ天下を取れなかったのか、本当に謎(チート的武将も複数いたし)。
どことなく貴族的で潔癖そうな孔明と違い、飲んだくれな庶民のおっさん感がある彼がもっと長生きしてくれれば、まず、関羽と張飛というバカ兄弟の暴走が止められたと思うし(わりと龐統先生には関羽と張飛は心を開いていた)、本当にもったいなかった。

関羽と張飛
長兄の劉備が温厚で優しいから意識に上ることはないが、実際はとんでもないパワハラ将軍だよな。どっちも暴力団顔負けの武闘派で、長嶋監督的な天才肌だから、こいつらが上司になるくらいなら、マジで曹操か孫権に下るわ。
劉備も身内に甘いっていうところが結局おのれを滅ぼしたよな(関羽と張飛の暴走は劉備がしっかりと諌めてコントロールする必要があった)。まあ、趙雲が命懸けで救った自分の赤ちゃんは、白菜のようにぞんざいにほん投げてたけど。

趙雲
趙雲様・・・好き♡
マジで一騎当千の強さがありながら、でしゃばらず上を立てる・・・そしてイケメン。
関羽に趙雲の1割でも謙虚さがあったら生涯無敗で人生を終えられただろう。でも、それじゃ関羽の魅力がなくなるな。ムズイ。

呂布
「陣中に呂布あり」とも言われた、三国志最強の武将。今までだと、戦闘力はすさまじいが、忠義心がゼロで、己の欲望に負けて裏切りを繰り返し、最後は自業自得的に滅びるバカやろうというイメージがあったが、このドラマだと子どものように素直で純粋だったため、周囲の大人にいいように使われちゃったって感じになってて新鮮だった。
また、呂布以上に、魅力的なキャラになっていたのが、曹操の命の恩人でありながらも、彼の合理主義者がゆえの非情さに袂を分かち、呂布の強力な軍師となった陳宮さん。呂布と陳宮がなんだかんだで最後まで信頼し合っていたという描写は泣けた。あと、陳宮が軍師としてめちゃくちゃ有能に描かれてもいて、亡くなった時、曹操が悔やんで涙を流してしまうというシーンもマジでよかった。

 ここまで書いて思ったけど、三国志って、プライベートな事情を大局よりも優先させるやつは負けちゃう話なのかも。呂布は病気の奥さん、袁紹は病気の幼い息子、劉備は弟たちを愛するあまり、勝機や逆転の機会を逃してしまう。
 一方の曹操は、器が大きく、実は情もありながらも、下す判断は常に非情だった。そこが頭一つ抜けていたのかな、と。とはいえ、さすがの曹操も死後、司馬懿に国を乗っ取られちゃうとは思わなかっただろうな。ここは、徳川家康のように存命中に引退して、魏が曹一族の世襲であることを決定づけるべきだったのかもしれぬ。そんな気もする。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

「面白い度☆☆ 好き度☆☆☆ マッツ度☆☆☆☆☆」

 ナチスが多すぎる。

 この前の土曜日に世界史の知識ゼロの奥さんと鑑賞。言わずもがな、インディ・ジョーンズシリーズの最終作。
 運命のダイヤルって、なんかの電話番号かと思ってたら、アンティキティラ島の計算機のことだった。作中ではアルキメデスが作ったってことにされてたけど、実際にはよくわからないらしい。
 そもそも最終作は、宇宙開発競争がテーマ!って触れ込みで、一体どんな内容になるんだ!?とわりとワクワクしてたけど、始まってみればいつもの展開で(宇宙どこいった)、終盤までは結構眠かった。というか、純粋に上映時間がなげー。30分は削れた。あのギャングのくだりとか要らねえから。
 ただし、最後が意外な展開でそこ(だけ)は面白かった。でも大陸移動説関係ないよな。空だし(;^_^A

 しかし、シリーズと同じことやっている割には、無邪気な残酷さみたいなスピルバーグ風味が薄れて、ノラネコさんが指摘していたように、登場人物の犠牲が結構重い。『北斗の拳』みたいな感じでいいのにな。「たわば」みたいな。アントニオ・バンデラスとか本来死ぬようなキャラじゃねえから。あと、インディの息子ベトナム戦争で戦死設定も要らねえから。
 そう言う意味で、やっぱりスピルバーグはすごいなって思う。わりとあっさり他の人に監督譲っちゃうけど、『ジュラシック・パーク』シリーズにしろ絶対に面白さがダウンするもんな。せめて『スーパー8』を撮った、JJエイブラムスあたりが良かったんじゃないかって思うけど。

座頭市

「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆」

 いくら目ん玉ひん剥いても見えねえものは見えねえんだけどなあ。

 ずっと見たいと思ってたんだけど、たけし映画でこの作品だけはツタヤでいつも借りられてて、結局今になっちゃった作品。

 つーか、軍団のガダルカナル・タカさんがここまで主要キャラだとは思わなかった(笑)テイストがメチャクチャ西部劇で面白かったです。
 ネタバレになるけど、樋浦さんが真の黒幕で、このパロディを『龍三と七人の子分たち』でやってたのか!と納得w(樋浦さんは仕込み刀のステッキのイチゾウ役。)

 たけしさんのリアルなケンカの哲学である、決着は割とあっけなく決まってしまう、が、時代劇の殺陣にも存分に表現されていて、すごい新鮮だった。
 ハリウッドのアクション映画みたいに、ダラダラ殴り合いもしないし、「これで終わりだ」「死ねえ!」とかダラダラおしゃべりもしないぞっていう。ここら辺も、西部劇の決闘っぽくてかっこよかった。
 二流の演出家は、浅野忠信さんとのバトルは尺を長くとっちゃう気がするもんな。

 カラコロッタでボロ負けした時、今後はインチキ賭場の殺陣を脳内再生したいと思います。DJペンタはみじん切りです、ありがとうございました。今年の秋の『首』も楽しみだぜ!
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