敬老ファッションブーム

 このブログって「日記」とかぬかしながら、日記的な記事をろくに書いてないけど、でもその日その時に思いついた考えを思い立ったらすぐタイプで書き残しているので、それはそれで“日の記録”・・・日記かも。

 今日は塾に自転車で行きがてら、その帰りに手術で入院した母親のお見舞いによってきたんですけど、直射日光が殺人レベル。
 これは帽子がないと絶対死ぬなと思ったのですが、思い返せば私ってオシャレムカンケイなので自分の帽子なるものを持っていない。
 家にあるのは、なんかだっさい田沼とか書いてあるつばつき帽で、ワイシャツ、スラックスにこんなのかぶったら、どう考えてもニュースでまれに見る危ない変質者丸出し。
 なので、せめて農家の麦わら帽子をかぶりたいと思っていたら、おじいちゃんが所謂「ハット(つばがぐるりと一周しているタイプ)」を貸してくれて、ああこれはけっこうカッコいいぞ、とかぶっていきました。

 私けっこう「おじいちゃんなファッション」が好きで、猛暑日を除けばYシャツにジャケットって格好ばっかだし、地味だけどこれって外しようがないじゃないですか。
 んでこれからは若者にも「おじいちゃんファッション(例えばロープタイとか)」くるんじゃないか!?と本気で思っている私は、20代でこんなじいさんのような格好している自分にほれぼれしながら母親のお見舞いに行ったのですが「こなくていいよ。帰って。」と言われ「えええ!?その帽子をかぶってきたの!?」とひかれてしもうた・・・無念。

 でもおじいちゃんってなんかかっこいいよね。カールじいさんとか。私って若者の主人公の漫画って読んでて恥ずかしくなるからまともに読めないんですよ。
 ああこいつら(漫画の若者キャラ)こんなくだらないこと(恋だの席替えだのパンチラだの)によく真剣になれるなあ、と自分の漫画でも書いてて呆れてしまう。そして自分の作品とは言え、読み返すと恥ずかしくなってくる。

 これはなんで?っていえば、自分がかつて「若者」を経験している、もしくは若者の思春期がいずれ過ぎ去ることを想像できるから(わたしは後者。中学生の頃から若者嫌いだったから)。
 と、考えれば「おじいちゃん」はすごい。老年期は決して経験し終えることができないから、メタ的に振り返って「あの頃は今思えば恥ずかしいなあ」ってならない。
 だって死んじゃうじゃん。老年期終わるってことは。だから悟りの境地見たくてカッコいい。老人キャラを見ていて、こっぱずかしくなることはない。それがいい。
 若者は恥の上塗りで生きてる。実は30代、40代も仕事で失敗したり視野が狭かったりでまだまだ恥ずかしいことやってる。でも定年退職しちゃえば最強。

 そして今日本の年寄りが熱い。戦争経験している世代の人とか、社会貢献しようという意気込みがなおも衰えてないし、60代の団塊世代も私はとっても好き。
 でも50代になると、もうガンダムファースト世代(オタク第一世代?)になっちゃうのが情けない。昨日descf氏と話したけど、何十年後かにはイギリスのシェイクスピアのごとく、大学の文学部でガンダムを教えているような気がリアルにしてかなり怖い。世も末だ。

 今のうちに私たちはお年寄りからいろいろなことを盗んでおかなければ。

 そういえば塾で二項定理教えてて、視力が悪くて指数の数字が2だか3だか分からず、間違ったまま計算してた。眼鏡買い替えないと・・・

オタクが処女にこだわるのには生物学的な理由がある

 ロリコンの話。『不思議の国のアリス』のルイス・キャロルはロリコンとして有名だけど、性的なことはしなかった。ただ幼い少女と交流するのが好きで、キャロルと遊んだ少女は大人になってもキャロルに好感を持っていたことから、そこら辺の超えてはいけない一線はわきまえていたと思われる。
 宮崎駿監督も結構怪しいところあるよね。犯罪さえしなければ容認していいと思うけど・・・

 あとすごいのは、いわゆるアニメや声優オタク。特に第何世代か分からないけど90年代以降急増したタイプのオタク(=ヲタクと記述するらしい)。
 ネットにおけるこの人たちの年齢がちょっと分からないけど、多分30~10代後半かな?そんなひとがアイドルやアニメ美少女キャラ、声優に恐ろしいほどの自意識を注いでいて、ちょっと自分の好きなアニメキャラや声優が処女じゃないのが分かると、ネット上で大暴れするらしいw。

 しかしこの心理ってここ数年で急にぽっと出たのではなくて、昔のアイドルとかのファンも持っていたと思う。
 ただ百恵ちゃん親衛隊の時代と違って現代ではその「心の叫び」をネットに匿名で気軽に書き込めちゃうので、半ば冗談で「うおおおおオレの○○(アニメキャラの名前)が処女じゃなかったあああ!」ってタイプして送信しちゃうんだと思う。

 この王様の耳はロバの耳の井戸的掲示板は誰でも覗けてしまうのがいけない点で、万が一イドの井戸(くだらん)の中をのぞいてしまうと、それはもうおぞましいことに・・・
 なにしろ人気声優が誰かと恋愛経験があったってだけで、オタクのファンの繊細なグラスハートは砕け散り「嫌いになった」「死ね」「殺す」というネガティブなツイートのオンパレード。
 そして皮肉なのは結局声優さんはこういう熱狂的なファンにも食わせてもらっているという事実。
 だから声優がアイドル化した以上「わたしはただの人間だから恋もウンコもするしSEXももちろんやります」という事実は例え事実だとしても、イメージ商売だから言わない方がいいかも。そもそもアイドルって「崇拝すべき虚構」って意味だし。
 それがプロって感じになるのかも。もう声優を取り巻くコンテキストが変化しちゃったから、声優の方も適応しないとなあ。

 「死ね」「殺す」ってネットで書いちゃう人のモラルは疑っちゃうけど、実際それで殺されたアイドル声優は(今のところ)いないと思う。だから井戸の中の言葉はほとんど本気では言っていない(本気じゃないにしても「殺す」は問題だが)。
 とにかく、その事実に対するストレスをぶちまけるのが、掲示板やツイッターしかないんだろうな。昔はノートとかに「馬鹿」とか書いてたんだろうけど。

 ロリコンにしてもアニメ声優オタクにしても、共通するのは過剰な「処女信仰性」。女性にとってこんな気持ち悪い話はないと思う。100人女性がいたら90人くらいは「キモい」って感じると思う。どうだろう?

 それもそのはず、処女信仰はヒトのオスだけに見られる進化心理学的観念。
 男は自分の遺伝子がちゃんと子どもに受け継がれたか、妊娠をする女性と違って確信が持てない。もしかしたらこの女のお腹の中の子どもは、こいつがどっかで浮気して他の男とSEXしてできた子どもかもしれない・・・!そんな疑心暗鬼に陥ってしまう。
 この不安は妊娠をしないオスにしかない。だから男は女が他の男とSEXする「体の浮気」を異常に嫌う。
 逆に女は男が自分以外の女に興味がいくこと「心の浮気」をとても嫌がる。妊娠というしんどい時期に自分の面倒をちゃんと見てほしいから。

 欧米諸国は養子をとる夫婦もけっこういて(そういやアンジェリーナ・ジョリーって養子いるんだっけ?)、養子に対してまるで本当の我が子のように愛情を注ぐから、その点では宗教の為に死んだら処女のハーレム集団を授かることができるイスラム教や、日本のオタクよりは進んでいるかもしれない。

 とにかくヒトのオスの処女信仰は生物学的には仕方がない。でも人間はただの動物じゃない。理性がある。
 自分の遺伝子を確実に残したいかどうかで、好きな声優に対して絶望したり、殺意を覚えるよりも、オレの○○への愛は遺伝子レベルじゃない!心で愛しているのだ!って思った方が、声優もファンもハッピーな気がするんですけど、余計なお世話かなあ。

 俺はオスじゃない!男だ!って。

松尾友香先生のブログ

 「なんか生物学の面白いブログないかな~」ってネットをやってたら(最近はワードで小説書いているので夜はパソコンばっかしてます)、なんかめちゃくちゃオタクな雰囲気漂うブログを見つけて(スベスベマンジュウガニの単語にセンサーが反応)こやつ何者だ?と思ったら、管理人の人がどっかで見たことある顔で・・・プロフィールを見たら代ゼミの先生。

 あ・・・!この人の授業、予備校で受けたことある!
 
 この人すっごい優しそうな、お淑やかな女性の先生で「わたしは肌についてはとても詳しいので女性の方、お肌のお手入れとか興味あったらぜひ私に聞いてくださいね」とか微笑んでたけど、なぜか教室の空気がシーンとなっちゃったのは強く覚えている。(松尾先生可愛そうってw)
 
 で、私はこの人の優しさに付け込んで「なんだよ、オレこれくらいは知ってるよ」とタカをくくって即座にサボりだし、この人の授業は結局2回しか行かなかった。

 そして半年後。案の定「生物」を馬鹿にしたつけが回ってきた。

 得意科目のはずだった生物の成績がかなり落ちてしまって、結局自分自身で一から高校生物をおさらいし、二ヶ月くらいかかったかな?・・・でなんとか代ゼミ入塾時の状態にまで持ち直し、受験に突っ込んだ。

 つまり結局生物はなにもレベルアップしなかった。
 松尾先生の授業を馬鹿にしないでちゃんと受け続けていたら、もっと生物ができるようになっていたかもしれないが、当時の私は教育に燃えており、バイオ関係に行くつもりはなかったから、まあ・・・いいや。

 でもバイオ系に頑張って行ってもよかったかもしれないなあ。教育学部の美術に進学したこと自体に後悔はしてないけど。人生最大の恩師にも出会えたし。ただやっぱりオレは芸術語る奴ってすかしてて嫌いw。
 とにかく今の自分とは違った知識を大学で得たんだろうなってのは想像してて面白い。

 んで松尾先生のブログ今日からチェックしようと思ったら、今年の三月から更新が途絶えてて終焉を迎えた可能性が・・・(笑)

『純粋理性批判』について

 カントの三批判書第一弾。二度と読む気はないですw。

 ここでは佐倉統さんの『進化論の挑戦』の文庫版150ページの記述をまとめてカントが何が言いたかったか考えてみようと思います。

 まずカントはニュートン力学に強く影響を受け、数学や物理学における抽象的な理論の形式がなんで成立するんだろう?と考えたそうです。
 で、人間が数学や物理学を成り立たせているのは、我々人間が「直観的に時間と空間を認識できる力(直観形式)」と「そこに因果律を見出す思考の力(思考形式)」を持っているからであり、その二つの力によって、わたしたちの経験の形式が形作られているとカントは考えたようです。

 ここまでは昔の私も理解はできた。で、この二つの力こそが人間のどんな経験よりも先だって存在しているもの(アプリオリ)である!とか言いだしたあたりから私はついていけなくなった思い出がある。

 「直観形式」がアプリオリってのは百歩譲ってまあ分かる。もしかしたら先天的かもしれない。
 でも比較的高度な「思考形式」が経験に先立つってのが本当かよって気がする。なにかを認識し感じたりする経験によって形成されている気がするから。

 そしてもうひとつ。直観形式と思考形式はアプリオリであるがゆえに、その二つの力によって導き出された数学や物理の理論のような法則性には縛られない(アプリオリの不可知性)とカントは言った。
 ここがかなり難しい。どういうことだ?アプリオリな直観、思考形式は、自身が導いた法則性に本当に縛られないのか?本当に?わかんねえ。

 これは『進化論の挑戦』でも「後にコンラート・ローレンツも指摘した」と書かれているけど、たとえばアプリオリな思考形式によって導き出された「進化論」は、人間の思考形式を形成する「法則性」をかなり合理的に説明しているのではないか?

 おそらく天才カントもそんなことは薄々知っていたと思う。でも、とりあえず現在(18世紀)の科学の段階で「これだけは・・・」っていう“基準”を設けてみようよ。そしてそれをアプリオリ(前提)ってとりあえず仮定しておこうよ・・・ってのが本心だったかもしれない。
 よって人間の認識パターン”そのもの”について論じれるような段階に、カントの時代はまだ科学が成熟していなかったんだと思っています。

 結論:現在の認識科学の下地を作ったのがカント。

トゥームレイダー

 「面白い度☆ 好き度☆☆ アンジェリーナ・ジョリーのおっぱい×」

 20年以上生きてるしいい加減飽きたこういうの。

 とりあえず「トゥームレイダース」と言ったら私がプレイした中でもBEST10に入るほど難易度の高かったアクションゲーム。
 ま~ララ・クロフトが弱い弱い。すぐ死ぬ。パリの段差でも死ぬ。
 でもわたしこのゲーム大好きなんですよ。ストイックにやり込まないと絶対にクリア不可能なところが(洋ゲーってそんなところある)。
 そんな「トゥームレイダース」が実写映画化するって聞いてわたしは「見よう見よう」とは思っていたんだけど、なんか気分が乗らず、とうとう今日の今日まで見ていなかった。なんか面白そうに思えなかった。
 ゲームとそのままのこと(両足の大腿部にホルスターつけて二丁拳銃で敵を撃つところとか)を忠実に実写でやっているのが、予想以上に違和感を感じて「こんなやついねえよ現象」が発生してしまった・・・

 で、この映画やっぱりテレビゲームの方がいい。ゲームのストイックな世界観がまるでなくなって(エンターテイメント映画にしなきゃいけないから仕方ないけどさ)、ただの星の数ほどある大げさなアクション映画に・・・
 そこは忠実にやったら面白いと私は思ったけど『アデル ファラオと復活の秘薬』のように個性が強すぎる映画は一般受けしないから、これで最善だったと思う。あえてわがままを言わせてもらうなら・・・ってこと。

 この映画で新しいところと言えば、主人公が女性ってことなんだろうけど、あんな役男がやっても変わらない。ハリソン・フォードと同じことやってる。
 で、私は主人公が男だろうが女だろうが、一人の強い奴がたった一人でばったばったと膨大なザコ敵を倒すパワーバランスのおかしい「一騎当千的映画」が嫌い。
 「やっぱりこんなやついねえよ」になっちゃう。

 それにもう今の時代「女が男よりもヒーロー・・・!」って時代じゃなくね?映画の中では。もう確立されたよ充分。
 「女が男よりも強く逞しい映画をやるな」っていうわけじゃなくて、もう新しい方法じゃない。新左翼運動とかあったらしいけど、今は男女の共生でしょ?
 私も昔は「なんでヒロインは男に助けてもらってばっかなんだ、てめえらも自分で問題を何とかせい!」と思っていて、男を殴りとばせる強い女性に憧れたこともあったけど、『セーラームーン』とかが出てきちゃって、少なくとも漫画の世界ではそのジャンルは市民権得ちゃったし、女には女のもっと男にはない武器があると思う。そしてそれは昔から変わっていないと思う。
 だから若い世代のせいかもしれないけど、男にライバル意識を持って頑張る女性ってひいてしまう。それってあなたが一番性別を意識してるよねって。

 まあララ・クロフトは似てた。顔がブスなところが。アンジェリーナ・ジョリーって絶対いい感じで顔がブスだから抜擢されたよね。
 これがまた日本のゲーム「ファイナルファンタジー」などでは絶対に主人公の顔として採用されないような、ひどいブスな顔なんだ。でも、それがまたよかったりした。
 とはいえ私はこの映画のアンジェリーナ・ジョリーがあまり好きじゃない・・・なんかあいつ無駄にセクシャル的じゃねえ?
 この映画のアンジェリーナ・ジョリーってやたらノーブラ率が高く、オレ別にお前のおっぱいなんて興味ないのに、やたらセクシャル的振る舞いをするそのあざとさに腹が立った。
 大嫌いこんな女。

 ・・・あれなんでこの人に悪態ついてんだろう、ええと、「トゥームレイダース」ってプレイした人なら解ると思うけどすっごい静かなゲーム。
 ララがひとりぽっちでさびれた遺跡にいて、戦うのは大抵オオカミやクマ、トラといった動物たち。そしてティラノサウルス(なぜかペルーの遺跡にいるw)にリザードマンといった得体の知れない化け物ばかり(ヒトの敵もいるけど、動物の割合がかなり多い)。
 だから映画版でララが主に人と戦っている予告を見て「違わい!こんなのトゥームレイダースじゃないやい!」って観に行くのをやめたような気がする・・・

 しかしこの映画の筋って、もう『インディ・ジョーンズ』とか『ダヴィンチ・コード』とかみちゃうとなにも目新しいところなくて(それは勿論この映画のせいではない)、自分でも「こんなにアクションやってるんだから、もっとドキドキしていいじゃん!」って思うほど胸躍らず。もう自分も色々な映画を見たんだと思う。飽きた。
 実際『インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国』が辛かったもん。「面白いとは思う」けど、内心楽しめていないあの感じ。

 最後に一言。『ソルト』は観に行かない。
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