二重根号の外し方

 夏期講習高校数学のレジュメ。

 二重根号(ルートの中のルート)や指数はテキストでうてないからフォトショップで作った。インセプションの夢の中の夢よりややこしい。
 追記:例題の数字がつじつまが合ってなかったので修正しました。
double.jpg

漫画ブログ的記事

ari.jpg
Yさんに触発されて描いたアリエッティ。

 漫画の原稿用紙に描いた絵をペン入れしてスキャナーに取り込んで、画像処理ソフト「フォトショップ」で色を塗ったんだけど、新しく使っている赤外線のマウスが「投げ縄ツール」の曲線を奇麗に引いてくれなくて、そのどうでもいい操作で悪戦苦闘し二時間以上もかかってしまった・・・

 ジブリの画風って線をすごく少なく絞り込んでくるから(=ごく僅かな線だけで絵を成り立たせている)、線でこけると絵全体がこけてしまう。彩色も単純で何段階も影をつけないからね。ジブリって(デッサン力の未熟さを色でごまかせない・・・)。
 中学校の頃はよく『カリオストロの城』のキャラクターを真似して描きまくっていたものだけどけど(資料を見ずに「フィアット500」描けたくらい)、久々にこの手の絵は描いたなあ・・・

 やはりこういうイラスト付き記事こそが「漫画ブログっぽい記事」なんだろうが、今までこのブログには地球温暖化のグラフと海生爬虫類のイラストしかなかった・・・

隠しステージ解禁

 カートゥーンのタイトルはこれで17本から全19本に。もうキャラクターを入れるスペースがないのでこれで完成かな。あと『超音速ソニックブレイド』ちょっと更新しました。

作品タイトルとそれにまつわるエピソード

『ゼリーマン』1995~1996 2007(リメイク)・・・ギャグ。かなりナンセンス。

『古代生物オパ』1996~2002・・・ギャグ。主人公が私の作品史上最低。

『青春アタック』1998~2001・・・スポーツもの。でもギャグ(しかもスプラッター)。けっこう女の子にヒット。あと血とかが好きな人。

『抽選内閣』2001・・・政治もの。でもギャグ。社会派漫画第一弾。

『走れシンデレラ』2002・・・少女漫画。でもギャグ。けっこう女の子にヒット。

『超音速ソニックブレイド』2003~2005・・・長編SFサスペンス。あまりギャグじゃない。話に限って言えば結構書いてて楽しい一本。絵は描きたくない。特にロボット。

『イッツアドリームワールド』2004・・・『走れシンデレラ』の続編。深読みするとかなり怖い内容。

『innocent garden』2006・・・けっこう怖い哲学もの。でも絵があまり怖くない。難解すぎてコケた。

『ダブルスピーク』2006・・・『innocent garden』の姉妹作品。報道の在り方を考える社会派漫画第二弾。なぜか感動作と評される。次に出版社に持っていくならこれか?

『最強チンコ伝説ニョーン』2007・・・初のエロ漫画。いちおうジェンダーフリーを皮肉っている。出版社から反響があった短編。dario氏絶賛。

『優等生学』2007・・・教育もの。社会派漫画第三弾。子どものいる大人に読ませるとウケがいい。地味だけどけっこう好き。

『スクールオブジェイル』2007・・・「女の子をもっと出して」と担当に言われたので描いた女子高の漫画。女子高の裏を果敢にえがいたが「男の夢をぶち壊すのはダメ」と没になる。

『クオリア』2008・・・マガジンを意識して描いた青年漫画。変なラブコメ。現役中学生にかなり笑ってもらえた。絵は普通に上手いらしい。成長したな、私。

『ラストパーティ』2008・・・中世イングランドを舞台にしたファンタジー漫画。A氏お勧め。

『風と翼』2008・・・忍者活劇もの。そもそもは短編として構想したが、長編向きなので続きを考えるかも。

『80日間宇宙一周』2009・・・ちょっと大人のSFロマンス。10代にもちゃんとウケた。お勧め。

『ウィアード』2010・・・合作企画。私の担当は脚本で、設定や作画には絡んでない。

なぜ漫画を実写にするとコケるのか

 まあほとんどコケている感じがありますよね。漫画が原作のドラマや映画って。

 あの理由は単純で「漫画の世界のリアル」と「映画の世界のリアル」がかなり異なるからです。
 基本的に漫画の方が実写映画に比べてディフォルメ度が高いし(なにしろ絵だから)その「漫画絵」にあわせてキャラクターの振る舞いや口調もカリカチュアライズされている。

 たとえば漫画やアニメ等でよく出てくる「いつでも敬語キャラ」。これって漫画の世界だと「丁寧な人だな~」とさほど違和感ないですが、実写映画やドラマにするとやっぱり気持ち悪い。「こんな奴いねえよ」が勝ってしまう。

 だから漫画をドラマにする際はセリフを大きく改変しなければいけない。原作者が何て言おうが知ったこっちゃねえ。漫画口調を変えないと絶対に寒いドラマになることは目に見えているから。

 あといくら今はCG技術で映像を好き勝手にやれるからって「ハットリ君」や「怪物くん」を実写にする意味が分からない。なんであれ企画が通るのかもっと分からない。
 あの手の特にディフォルメ度の高い漫画は、「実写でやれないこと」をやるためにああいう画風や世界観を作っているのに、倒錯しちゃってる。

 どんなにドラマや映画っぽい漫画でも漫画は漫画(絵が実写に近い『20世紀少年』ですら)。ドラマにするにはドラマのコンテキストにコンパイルしないと絶対失敗する。しないならやらない方がいいって!

アフォーダンスについて

 センター試験の現代文にJ・J・ギブソンを出すか普通?

 センター試験ってとどのつまり「五択問題」なので、そこまで読解力なくても運でどうにかなる人もいて、偏差値は結構高くなりがち。現代文を偉そうに塾で教えてる私も偏差値55くらい(凡人レベル)だったし。
 言い訳するならば現代文は高校の通知表では美術よりも成績が良かったし、記述だと偏差値は60~70くらいだったんだけど、候補から正しい解答を選ぶってのが苦手で、なかには作り手が下手ですごい微妙な問題もあるしね・・・

 まあとにかく現代文でギブソンの概念が出てきたわけです。で、これがなかなか結論は大したこと言ってるわけじゃないのに、文章がやたら読みづらい。実際大学レベルの文章だと思う。
 というわけで中学校の頃から「要約」を生業としてきた?私が、要約します。

 アフォーダンスとはひとことでいうならば「生物が“能動的に見出す”環境の意味、価値の事」

 まずギブソンは生物と環境を論じる時に「物質(サブスタンス=実体)」と「媒体(ミディアム=媒介)」に分けるわけです。ここでいう媒体とは生物に刺激を伝える仲介物で、例えば陸生動物なら空気(音を伝える)、水生動物なら水といった感じです。

 このセンター試験の文章は「物質の状態変化」を知っている人はかなり混乱してわけがわからなくなるのですが(おそらく翻訳が下手)、つまり我々生物は媒体の部分(空気や水といった流体)ではうろうろ自由にうろつくことができますが、物質のある場所ではそこを透明人間やニュートリノでもない限り直進できない(なんも難しいこと言ってるわけじゃない。だってモノのあるところはぶつかるから)。

 この「物質と媒体の境界(物体の表面。サーフェス)」にあたる部分こそが生物がアフォーダンスを見出す場所で、それが生物にとっての「環境」である。とかいうのです。 

 まあ確かに、耳(物質)と空気(媒体)のサーフェスで音を知覚し音楽を楽しんだり、空気(媒体)の中を進んでテーブルの道具(物質)を手(物質)でとって「おおこれはあれに使えるぜ」と考えるわけだから。
 生物はサーフェスの環境の中から“主体的に”アフォーダンスを選択しているわけです。

 つまりこれって主体客体問題・・・認知心理学の話。
 
 たとえばリスのような小さな動物にとって森のカシワの木はオオカミに襲われた時に身を隠す「隠れ場所」という価値をアフォードするかもしれない。
 でも同じ木を見て住友林業の人は「あ、この木は今作ってる家の屋根にぴったりの形だ!使えるぞ」とチェーンソーで切り倒すかも知れない。
 ゾウはちょっとした木なら障害物とは思わずにぶち倒して直進しちゃうかもしれない。ゾウにとってカシワの木には「オオカミから隠れる隠れ場所」というアフォーダンスはない。でかすぎるもん。
 ポイントは、動物によって選ぶアフォーダンスが異なるという点です。リスとゾウでは木に対するリアクションが異なるから。

 しかし環境から見出せるアフォーダンス自体は「客観的なもの」です。椅子がアフォードする「座れって休める家具」という価値は、その物質がもっている客観的な特性です。「じゃあ座って休もう」「今は立っていよう」という利用者の主観で、椅子のアフォーダンスが変化するわけではありません。

 また「アフォーダンス」とは、本文でも指摘されているように太陽から降り注ぐ「宇宙線」などといった、生物に対して一方的に反応を強制するような刺激ではありません。
 そのような運命論的環境主義(生物は環境によって全てを決定されている・・・ハッハッハという考え方)を言っているわけではないのです。そういう意味で巨大隕石襲来といった環境の大激変はアフォーダンスの議論から除外されます。

 生物が主体的に環境に適応する時、生物は物質と媒体の境界(サーフェス)で「意味」や「価値」を主体的に見出したり、選択したりしているよ、ということなのです。
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