ファインディング・ニモ

「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆☆」

 おかしな約束ね。子どもに何も起きない様にしたら子どもは何も出来ないわ。ハーポくんだって楽しくない。

 「ピクサーに外れ無し」とは言いますが、それでも少しイマイチな作品があって(もちろんどれも面白いのは前提ですが)、それが『ミスター・インクレディブル』で(大きく差はついていますが)次がこの『ファインディング・ニモ』です。

 この作品は、大学一年生の時クラスメイトの子らと一緒に高碕に観に行った記憶があるのですが、面白かった。確かに面白かったが、なんというかイマイチだった。
 面白がりながらイマイチとは本当失礼な奴だとは思いますが(もし私が作り手だったら殴ってやりたい)、それでもなぜイマイチなのかは分析できませんでした。
 私はそもそも水族館が好きで、マダラトビエイの「レイ先生」が生徒たちに歌う、海洋生物の門レベルの系統分類の歌はオタク心を突かれたし、同じく生物を題材にした『バグズライフ』は殿堂入りレベルに好きなのですが、なんでこれは素直に面白いと思えないのか・・・??分からない!しかもこの映画DVDも買っているのに・・・!

 最初に思ったのは、主人公が過保護なお父さんで、年齢的に感情移入できないのかな?って説。でも『モンスターズ・インク』はやはり殿堂入りするほど大好きなので、つじつまが合わない。どちらも大人の目線で子どもを見ている「親心」をテーマにした作品ですし。
 ニモは片方の鰭が小さい「障害」のある子で、マリーンが学校へ登校する我が子を心配する気持ちはとてもよく解りますし・・・

 次に考えられるのが、せっかくの「とんねるず」のノリさんが声をやっているのに、声を当てたマリーンがまともなキャラで、ノリさんの破天荒さが感じられなかったこと。これはちょっとあります。ノリさんじゃなくてもいいじゃんと思いました。
 私だったらせっかくノリさんを起用するなら、最初のオニカマス(バラクーダ)に家族を殺されるシーンで、「やめろ~てめ~ぶっとばすぞ~」と仮面ノリダー的口調をしてほしかったです。確実にディズニーからNG出されるけど。「あちらさん(ディズニー)は結構審査が厳しいんです」とノリさんもインタビューで語ってたし。

 でもそれだけが原因であるわけはない!大体オニカマスの襲撃シーンから、シアノバクテリアを熱く解説するレイ先生のシーンも、人気者のイルカを「猫かぶり」と批判するオーストラリア訛りの「サメトリオ」のシーン(こいつら自己啓発セミナーやってるのw?)も、「東オーストラリア海流」をフランスの新幹線のように「EAC」と略すのも、水槽ギャングのリーダーのツノダシ「ギル」の渋さも、「チョーダイ」連呼のセグロカモメの群れも・・・みんな面白かった!
 個々のキャラは結構立ってて好きなんです。

 つまり原因はキャラクターではなく物語の展開なのかな?おそらく私は「ロードムービー」が苦手なんだと思う。いわゆる旅をしていく奴。
 旅をしていても毎週同じことを安定してやってくれる(皮肉じゃないです!)「水戸黄門」なんかは好きなんですけど、一回限りの映画の物語としては、ロードムービーは場所が変わっていき主人公が出会いと別れを重ねていくから、見ていて切なくなっちゃうんですよね。

 結論:ニモはちょっと切ないから素直に面白いと言えなかった。

 でも海の仲間たちがマリーンの冒険の噂を語り継ぎ、最終的に歯医者で治療を見物するペリカンのナイジェルに伝わり、息子の二モに「お父さんはサメを倒した!それも三匹だってさ!」と伝えてやるシーンは最高ですよね。ハリセンボンの「歯が合計4800本だ!」も爆笑!

 追記:『サマーウォーズ』を観てこの映画の違和感が解りました!これ息子のニモと父マーリンのエピソードが同時並行でずっと進んでいくから、ちょっと観るのが疲れるんだ。
 ニモのルートもマリーンのルートもどっちもシナリオは超面白いし笑えるんだけど、面白い物語を二本同時に見ているようで、お腹いっぱいになっちゃうんだな。
 とはいえ再び最初から通してこの映画を見たのですが、よくできてます。こんなレベルの物語私には書けないわ。水槽の濾過槽のシーンとか発想がすごい。

 今改めて見ると「このキャラ難しいところ狙って来たなあ・・・」って感じて、かつては好きになれなかった、記憶をすぐに喪失するナンヨウハギの「ドリー」が良いキャラしてるなあ・・・「あなたを忘れたくないの・・・」って可愛い。
 マリーンはこのドリーとウミガメのクラッシュに息子を信じる気持ちを、ニモはツノダシのギルに何事にも決して諦めない強い意志をそれぞれ教えられているんですよね。

たけし所のふたりテレび

 所ジョージさん復帰!来週は「峰さんの目がテン」じゃないのかな?ここのところ気温の変化がすごすぎましたからね。あの病気とは無縁そうな所さんも体調崩すんじゃ、自分がだるいのも仕方ないかと思ってました。これを機会に所さんは体を全部検査したそうです。元気でよかった。
 たけしさんと所さんとハマコーさんは、できれば自分が死ぬまで生きていて欲しい人の一人ですからね(マイクル・クライトン氏もそうだった)。

 そういえば、この番組(「たけし所のふたりテレび」)ってテレビ朝日の深夜にやっていたような・・・すごいな、局横断型番組なのか・・・(今回は日本テレビ)
 「次はテレビ群馬」とかたけしさんボケてたけど、もういちいち突っ込んでいたら番組が進行しないから、植木等さんを尊敬し「適当男」で通っている所さんが真面目にしきっていましたよね。まあ植木等さんも根は生真面目らしかったと言いますし、所さんも本当は誠実な人のような気がします。たけしさんのボケがあまりにひどい時は所さんスルーしてますからねw。

 しかし代官山でお揃いのTシャツ(ピエールとアンドレ)買っているところから見たんですけど、おそらくたけしさんが「所よお、オイラ代官山で買い物してみたい」とか思いつきで言った感じします。
 そしてTシャツが三万円もして驚愕するテレビ界のスター二人・・・所さんなんてサングラス上に外して、うなだれて泣いていましたからねw。この二人が高いと言うんじゃ誰が買うんだこのTシャツw。

 世田谷ベースに帰還後は、たけしさんがカミさんに噛みつくように調教中?のシェパードの愛犬「ミケ」が登場。たけしさんのトークで聞いたことはありましたが、とっても可愛い顔でシェパード犬の怖いイメージが覆りました。で、たけし亡き後ミケはソープ店でご主人の帰りを・・・ってボケに爆笑。本当この人の頭の中ってどうなっているんだろう?

 今回は世田谷ベースを飛び出してロケを実施し、前回よりも面白かったです!そういえば「世田谷ベース」の共演者の清水圭さんは、農作業の雑用やらされてましたw。

 全員悪役映画『アウトレイジ』観ます!六月まで長いなあ・・・。

恐竜マニアのイメージ

 「熱中スタジアム」みました。オリエンタルラジオのあっちゃんがMCなんですね、でもこの人よりもゲストの「ほっしゃん。」さんのほうがずっとマニアっぽかったのは何で・・・?
 さすが自宅で猛禽を飼っているだけあって恐竜も詳しいのか??

 いや~つまらなくはなかったですが、番組の構成が想像と違った。やっぱりそう考えると「アメトーク」の「俺たちのプロレスオールスター戦」などは巧いです。
 もちろんあっちは出演者が芸人と言うプロの方たちなんで、一般人の恐竜マニアを連れてきている「熱中スタジアム」に「恐竜あるある~!(声:蛍原さん)」ってフリートークを要求するのは難しいんでしょうねw。
 しかし「素人にも10分でよく分かる恐竜の解説!」とか「マニアが考える最強恐竜ランキング!」とかではなく、恐竜が好きなあまり模型を作ったり、骨格やグッズを収集している人たちのVTRばかりだったので、もうちょっと恐竜に疎い人が見て「恐竜って楽しそう!」って思える番組が良かったな。私はアメトークで「プロレス面白そう」って思ったし。

 で、私はこの番組で生まれて初めて「同志」の生きて動いている映像を見たのですが(大袈裟だって!)、想像以上に皆さん社交的。
 秋葉原のオタクと言うよりは、どっちかというともっと子供っぽくて、強いて言うなら「釣り道楽」などに似ている感じがしました(純粋でエロさがないから。いやスピノサウルスのフィギュアで性的興奮覚える奴もいるかもしれないけど。私だ)。
 もとがサブカルではなく自然科学の分野なので「美少女萌え~!にゃんにゃん!(勝手なイメージです)」と熱狂するのではなく、どこかメタ的に恐竜を客観視しているんですよね。
 で、それが恐竜マニアの「愛」なんです。恐竜は大繁栄はしましたが、最終的に悲劇的な結末を迎えているので、ちょっとペーソスがあるんです。
 恐竜を考えると、地球や宇宙の歴史にも目が行くし、視野はとても広くなります。そして「やっぱり人類もいつか滅ぶな」と言いようのない虚しさを感じる・・・それが恐竜マニア!

 あと知る人ぞ知る恐竜模型の原型師の「荒木一成さん」が登場!もともと鍼灸師だって初めて知りました!この人の模型で、昔ゾウのような長い鼻がついたディプロドクスの復元模型(当時そういう復元の説があった)があったんですけど、あれを見た幼稚園の私は「こんなのディプロじゃない!」と絶叫した覚えがあります。
 でも荒木さん自身はとっても穏やかですごく優しそう!この人となら何時間でも話せるなあ。

 最後にカナダに留学してあの「フィリップ・カリー博士」に弟子入りした学生の方が出演したのですが、なんて羨ましい!あの人こそ恐竜マニアの王道を突き進んでいますね!これからたくさんの新種を紹介してください!

 追記:ちなみに私の選ぶ最強恐竜は「巨大竜脚類(スーパーサウルスなど)」に一票。やっぱりなんだかんだ言って、でかいやつは強いと思う。

美少女だけが漫画じゃない

 大体最近はちょっと多すぎますよ。女の子ばっかりの漫画やアニメ。まあコンスタントに稼げるからやっているのでしょうが、たまには『カールじいさんの空飛ぶ家』みたいな冒険をやってみればいいのに・・・
 まあそんな爺さん、ほとんどの書き手も楽しくないんでしょうね。描いてて。そんな事言うなら私だって男だろうが女だろうが人なんて描いてて楽しくないですよ。ただのサルじゃないですか。描いてて楽しい恐竜だけ描いてたって、読み手を楽しませる漫画は描けないから、頑張っているのになあ。

 で、なぜこんな事ぼやいているかと言うと、なんかTさんが持ち込みで編集者に「もっと女の子を可愛く、そしてお色気を」とかダメだしされたようですが、そんな奴蹴とばしとけばいいんですよw。こっちはそういう路線の漫画を書いているわけじゃないんだし。全ての漫画がそうなったらとてもつまらないです。つ~か私はTさんの描く女の子可愛いと思うし。
 K氏情報によれば、この編集者の雑誌は路線変更の為、連載作品が“全て”所謂萌え系になってしまったらしく、K氏のように読者の方も辟易としてる人多いんじゃないでしょうか?
 まあ萌え雑誌を自負しているならば、当然少年漫画の編集者とは違った目線で意見を言ってくるだろうし、見せる相手を間違ったってことです。うん。

 だから作品を全否定されたとか取らない方がいいです。K氏によれば『ワンピース』の作者さんは一切編集者の意見に耳を貸さないそうです。
 人の意見よりも自分が面白いと信じる者を描く!最終的には作家ってそれしかできないんだと思います。自分が楽しいと思って描いてないものを他人に見せてもほとんどつまらないものだろうし。
 私も雑誌のカラーを意識しすぎたためになんだか訳わからなくなっちゃったのが『クオリア』でしたしw。まあ・・・あれはあれで満足。見せた中学生いわく「え?この漫画?普通に上手いよ?」wありがとう~・・・!
 で、結局今は自分の描きたいものを描いています。それが周りの人を楽しませる上で一番いいんだと気付きました。それでプロになれなくてももはや別にいいよ。身近な人に面白いって言ってもらえれば。
 『80日間~』なんて確実に萌え漫画に反するものだろうし。いいじゃん、美少女なんて描けなくても。

 結局のところ大切なのは「自分が“何を”面白いと思うか?」の認識だと思う。他の作品を見て「ああ、面白かったw」で終わり(Q.E.D)にするのではなく「じゃあ自分は何でこれを面白いと感じたのか?」もしくは「なんで納得いかなかったのか?」を整理して、自分の作品に取り入れればいいんじゃないか、と。
 つまりシラー風に言うならば「他人の作品で自分を知ること」が自分が面白いと思えるものを作る上で重要なんだと思います。

匿名でつぶやく若者

 NHKってたまにすっごい若者に媚びた番組やりますよね。今やっている草食系の若者を取り上げた討論番組で気持ち悪いのが、番組の大人の討論に対してスタジオの若者が携帯を使って、意見をつぶやくシステム。スタジオにいるなら直接言えよ・・・。相手は暴力団や秘密警察じゃないんですから。
 同じ若者ながら、上の世代に「今の若者は皆リスク回避のことしか考えていない」って馬鹿にされるのは嫌だな。こういう奴に限ってリスクを考えない若者に意見を言われると、取り乱して辻褄のあわないことを言うんですよ。
 絶対に反論されない状況で「今の若い奴は自分の意見が言えない」と若者を見下す大人は、匿名じゃないと意見が言えない若者と何も変わらないって。

 「朝まで生テレビ」でもスタジオになぜか大学生かなんか呼びますけど、生放送中、田原総一郎さんの頭ひっぱたきに行く奴とかいなんですかね?あの番組長い歴史もあるし、そういう人いたかもしれませんが・・・

 あと私は「ツイッター」って全然よく分からないんですが、あれ政治家もはまっているのが、異様。いい歳した中年の人がテレビゲームやっている感じで凄い光景ですよね。
 なんか政治家にとって利点があるから原口総務大臣とかもやっているんでしょうけど、何がメリットなのかな?有権者との場所を超えた交流?確かに楽しそうだけど。

 そういえばNHK「熱中スタジアム」で恐竜マニアを取り上げるらしいのですが、どうしようかな・・・見ようか迷っていますw。
 傍から見ればこの人達(お前もだろ!!)も異様ですからね・・・しかも恐竜ってちびっ子の人気は絶大ですが、K氏のようにほとんどの人は卒業してしまいますし。
 それを卒業しないで、しがみついている恐竜マニア・・・。これはガンダムや美少女オタクなどのサブカルオタクよりもずっとハードなオタクだし(少なからず学術的なので間口が狭い??)絶対数は確実に少ないですよ。私ですら恐竜オタクの同志に会ったことありませんから。
 だから人口が少ない分オタク魂の精鋭が残っているわけで、非常に気持ち悪い番組になる気が・・・いきなり「恐竜って指の骨の数(関節の数)が外側に行くにつれて増えていくって知ってますか?」とかぬかしたらスタジオどん引きでしょうね。
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